2028年のホンダは、ヴェゼル・フィットという売れ筋の世代交代に、次世代ハイブリッド「Honda Hybrid」の本格展開が重なる、大きな転換点の年になりそうです。三菱自動車のトライトンをベースにしたピックアップトラックや、次期アコードとみられるハイブリッドセダンなど、これまでにない動きも予定されています。
背景にあるのは、ホンダの戦略の見直しです。ホンダは2026年5月、電気自動車に重心を置いてきた計画を改め、ハイブリッド車を事業の柱にする方針を打ち出しました。2027年から投入する新しいハイブリッドを、2029年度までに15車種に広げる計画で、2028年はその真ん中にあたります。
この記事では、2028年に発売・発表が予想されるホンダの新型車とモデルチェンジ情報を、登場が近い順にまとめました(全6モデル)。ピックアップトラックとハイブリッドセダンのほかは、ホンダから正式な発表がない予想の情報です。それぞれの詳しい内容は、各車種の記事でご覧ください。(2026年10月30日更新)
2028年 ホンダ 新型車・モデルチェンジ 一覧表
まずは、この記事で紹介する6モデルを一覧で確認しましょう。日本で売られている車種は、どれも現行型の登場から5年以上がたち、世代交代の時期が近づいています。
| 車種 | 内容 | 現行型の登場 | 登場時期 |
|---|---|---|---|
| ヴェゼル | フルモデルチェンジ(3代目) | 2021年4月 | 2027年度〜2028年(予想) |
| ハイブリッドセダン(次期アコードか) | 新型車 | アコード現行型は2024年3月(日本) | 2028年頃まで(ホンダは2年以内の発売を予定) |
| フィット | フルモデルチェンジ(5代目) | 2020年2月 | 2028年頃(予想) |
| ステップワゴン | フルモデルチェンジ(7代目) | 2022年5月 | 2028年頃(予想) |
| シビック | フルモデルチェンジ(12代目) | 2021年9月(日本) | 2028年頃(予想) |
| ピックアップトラック | 新型車(トライトンベース) | - | 2028年中(ホンダ・三菱発表) |
ホンダ 新型 ヴェゼル フルモデルチェンジ 3代目 2027年度〜2028年発売予想
ホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」は、2027年度から2028年にかけてフルモデルチェンジを受け、3代目になると予想されています。現行の2代目は2021年4月の発売で、クーペのような流れるスタイルと、センタータンクレイアウトによる広い室内で人気を集めてきました。

現行型は2026年10月23日にマイナーチェンジを受けたばかりで、価格は277万7,500円からです。次期型では、新しい1.5Lエンジンを使った次世代ハイブリッドへの切り替えや、ハイブリッド専用車になることが予想されています。発売時期・価格はホンダから発表されていません。


ホンダ 新型 ハイブリッドセダン(次期アコードか) 2028年頃までに発売予定
ホンダは2026年5月14日のビジネスアップデートで、新しいハイブリッドセダンのプロトタイプ「Honda HYBRID SEDAN Prototype」を公開し、2年以内に発売する予定だと説明しました。車名は発表されていませんが、ボディの大きさや5ドアのファストバックスタイルから、次期アコードになるとの見方が出ています。
北米を中心に投入される次世代ハイブリッドを積むモデルで、日本で発売されるかどうかは発表されていません。現行の11代目アコードは、日本では2024年3月に発売されています。アキュラブランドのハイブリッドSUVのプロトタイプも同時に公開されました。

ホンダ 新型 フィット フルモデルチェンジ 5代目 2028年頃発売予想
ホンダのコンパクトカー「フィット」は、2028年頃に5代目へのフルモデルチェンジが予想されています。現行の4代目は2020年2月の発売で、2026年7月10日のマイナーモデルチェンジで「X」「Z」「RS」「CROSSTAR」の4タイプに整理されました。

歴代のフィットは、2001年の初代から6〜7年ごとに世代交代してきました。大きめの改良を受けたばかりのため、次期型はその1年半ほど後の2028年頃と見られています。5ナンバーサイズとセンタータンクレイアウトを守りつつ、次世代ハイブリッドで燃費と静かさを高めると予想されます。

ホンダ 新型 ステップワゴン フルモデルチェンジ 7代目 2028年頃発売予想
ホンダのミドルサイズミニバン「ステップワゴン」は、2028年頃に7代目へのフルモデルチェンジを迎えると予想されています。現行の6代目は2022年5月の発売で、角ばったシンプルなデザインと、2列目・3列目まで快適に過ごせる室内が特徴です。

2026年10月には特別仕様車「e:HEV スパーダ BLACK EDITION」が加わり、商品力を高めています。歴代のステップワゴンはおおむね5〜6年で世代交代しており、2028年頃が次の目安になります。ホンダから次期型の発表はなく、時期は予想です。

ホンダ 新型 シビック フルモデルチェンジ 12代目 2028年頃予想
ホンダの「シビック」は、2028年頃に12代目へのフルモデルチェンジが予想されています。現行の11代目は日本で2021年9月に発売され、2022年にはハイブリッドの「e:HEV」と、高性能モデルの「TYPE R」が加わりました。

TYPE Rは2026年10月1日に2027年モデルへの改良が発表され、現行世代はまだ進化を続けています。シビックはこれまで5〜6年で世代交代しており、次期型にはホンダの次世代ハイブリッドが使われるとの期待があります。ホンダから次期型の発表はなく、時期は予想です。

ホンダ 新型 ピックアップトラック 三菱トライトンベース 2028年中発売予定
ホンダと三菱自動車は2026年10月22日、三菱のピックアップトラック「トライトン」をベースにしたホンダ向けモデルを開発する覚書を結び、2028年中に販売を始める予定だと発表しました。両社がお互いのクルマを融通し合う「商品の相互補完」は、今回が初めてです。

主な市場は、ホンダが今ピックアップトラックを持っていないアセアン地域です。2024年8月にホンダ・日産・三菱の3社で結んだ戦略的パートナーシップから生まれた、最初の具体的な成果でもあります。車名・デザイン・価格と、日本で販売するかどうかは発表されていません。

2028年の新型ホンダ車を支える次世代ハイブリッド「Honda Hybrid」
2028年前後のホンダの新型車を理解するうえで欠かせないのが、ホンダが2026年10月9日に名前を発表した次世代ハイブリッドシステム「Honda Hybrid」です。
これまでの2モーターハイブリッド「e:HEV」をもとに進化させたもので、2027年から世界で順次投入し、2029年度までに15車種に搭載する計画です。エンジンの効率のよい領域を広げ、モーターなどの駆動ユニットを小さく効率よくすることで、燃費をさらによくすることを目指しています。ホンダは2026年5月の説明で、2023年時点のシステムに比べて燃費を10%以上よくする目標を示しました。
走りの面でも、ボディのしなりを生かしてタイヤの接地を高める新しいプラットフォーム、クルマの動きをまとめて制御する「Motion Management System」、新開発の電動AWDを組み合わせます。次期ヴェゼルやフィットなど、2028年前後に世代交代する車種に使われるかが注目点です。どの車種から積まれるかは発表されておらず、最初の搭載車がいつ、どの市場で登場するかにも関心が集まっています。

なぜ2028年にホンダの新型車が集中するのか?
2028年前後にホンダの新型車が集まると予想される理由は、大きく3つあります。
① 主力車種のモデルサイクルが重なる
現行のフィットは2020年、ヴェゼルとシビックは2021年、ステップワゴンは2022年に登場しました。ホンダの登録車はおおむね6〜7年で世代交代しており、この4車種の切り替わりの目安が、ちょうど2027年から2028年に集まっています。
② 電気自動車からハイブリッドへの戦略の見直し
ホンダは2026年5月、電気自動車を中心にしてきた計画を見直し、ハイブリッド車に開発と生産の力を振り向ける方針を示しました。次世代ハイブリッドの投入は2027年から始まるため、それに合わせて新型車を準備すると、2028年前後に登場が重なりやすくなります。
③ 三菱・日産との協業が形になり始める
ホンダ・日産・三菱の3社は2024年8月に戦略的パートナーシップを結び、お互いのクルマや技術を使い合う検討を進めてきました。トライトンベースのピックアップはその最初の成果で、2028年は協業から生まれたクルマが実際に売られ始める年になります。
2028年のホンダ 注目ポイント
2028年のホンダで注目したいポイントは次の3つです。
・売れ筋の世代交代:ヴェゼル・フィットに加え、ステップワゴンとシビックも次の世代が近づいています
・ハイブリッド中心への転換:「Honda Hybrid」を2029年度までに15車種へ広げる計画の中心が2028年です
・他社との協業:三菱トライトンをベースにしたピックアップで、ホンダの品ぞろえが新しい分野に広がります
2028年の新型を待つべき?今買うべき?
1つ目のポイントは、今の改良モデルの完成度です。ヴェゼルは2026年10月、フィットは2026年7月に大きめの改良を受けたばかりで、現行型としては最も熟成された状態です。車検が近い方や、すぐに車が必要な方は、改良モデルを選ぶのも十分に賢い選択です。
2つ目は、燃費にどこまでこだわるかです。次世代の「Honda Hybrid」は燃費の向上を目指しているため、長く乗る予定で燃費を最優先する方は、次期型を待つ価値があります。ただし、どの車種にいつ積まれるかはまだ発表されていません。
3つ目は、価格です。最近の新型車は装備の充実とともに値上がりする傾向があり、次期型も現行型より高くなる可能性があります。予算を重視する方は、現行型の値引きや残価設定ローンの条件と比べて判断するのがおすすめです。
2028年のホンダ新型車に関するよくある質問(FAQ)
Q. 2028年に発売されるホンダの新型車は、正式に発表されていますか?
A. 2028年中の販売開始が発表されているのは、三菱トライトンをベースにしたピックアップトラックです。ハイブリッドセダンも2年以内の発売予定と説明されています。そのほかの車種は予想の情報です。
Q. 「Honda Hybrid」はいつから、どの車に積まれますか?
A. 2027年から世界で順次投入し、2029年度までに15車種に搭載する計画です。具体的な車種は発表されていません。
Q. ホンダのピックアップトラックは日本でも買えますか?
A. 主な市場はアセアン地域とされており、日本での販売は発表されていません。
Q. ヴェゼルは今買うと損ですか?
A. 現行型は2026年10月23日に改良を受けたばかりで、次期型の時期はまだ予想の段階です。すぐに必要な方は、改良後の現行型を選んでも損とはいえません。
Q. 次期フィットも5ナンバーサイズのままですか?
A. ホンダから次期型の発表はありません。現行型まで続いてきた5ナンバーサイズとセンタータンクレイアウトは、次期型でも守られると予想されています。
まとめ:2028年のホンダは「ハイブリッド中心」への転換点
2028年のホンダは、ヴェゼルやフィットといった売れ筋の世代交代に、次世代の「Honda Hybrid」の展開が重なる年になりそうです。次期アコードとみられるハイブリッドセダンや、三菱との協業で生まれるピックアップトラックなど、新しい動きにも注目が集まります。
多くの車種はまだ予想の段階です。2027年に登場が予想されるN-BOX e:やNSXなどは、2027年のまとめ記事で紹介しています。最新情報が入り次第、随時更新していきます。


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