ベントレーは2026年10月22日、ブランド初の電気自動車(EV)「トルカル(Torcal)」の発売を記念した最上級仕様「トルカル First Edition(ファーストエディション)」を発表しました。トルカルで最も強力な888PS・1,350Nmのパワートレインに、専用の22インチホイールや電動ドア、調光式サンルーフなどを標準で組み合わせた特別な1台です。
トルカルは2026年9月23日にロンドンで世界初公開された、ベンテイガ、コンチネンタルGT、フライングスパーに続く4番目のモデルラインです。英国クルーの工場で設計・開発・生産され、ガソリン車とハイブリッド車に加えて、ベントレーの選択肢に初めて完全な電動パワートレインを加えました。発表から約1か月で、早くも導入記念モデルが用意されたことになります。
ただし、First Editionの価格や生産台数、日本での発売時期は、2026年10月31日時点でメーカーから発表されていません。日本での購入を考えている方は、正規販売店からの案内を待つことになります。
この記事では、トルカル First Editionの特徴、標準装備、ボディサイズ、パワートレイン、航続距離、安全装備、購入前の注意点まで、公式発表の内容をもとにわかりやすくまとめました。


新型トルカル First Editionとは?:背景と概要
トルカルは、ベントレーが「今後のすべてのベントレーのひな形になる」と位置づける新しいラグジュアリーSUVです。デザイン、技術、職人技、素材、サステナビリティのすべてで新しい基準を示すモデルとされ、パワートレインに関係なく、これからのベントレー車づくりの出発点になります。
発売時のラインナップは、標準モデル(コア)と、よりスポーティな「トルカル S」の2本立てです。今回のFirst Editionは、そのうえに位置する導入記念仕様で、通常は個別に選ぶ装備や仕上げをメーカーがあらかじめ選び抜いてまとめたものです。
新型トルカル First Editionの主な特徴まとめ
First Editionの主なポイントは以下の通りです。
走り・エクステリア
- 最強のパワートレイン:トルカルで最も高い888PS・1,350Nmを搭載
- 専用22インチホイール:グロスブラックにリキッドシルバーのスポーク
- 専用ディテール:マリナー製グラフェングレーのキャリパーとフェンダーの専用バッジ
インテリア・装備
- 専用キルティング:コントラストのシェブロン柄と光るスカッフプレート
- 新装備を標準化:前後の電動ドアと調光式サンルーフ
- 最上級オーディオ:Naim for Bentley(1,780W・28スピーカー)
① トルカルで最強の888PSパワートレインを搭載
First Editionの心臓部は、トルカル Sと同じ最上位のパワートレインです。最高出力は888PS(653kW)、最大トルクは1,350Nm(137.7kgf・m)で、トルクはベントレーの歴代モデルで最も高い数値です。0-100km/h加速は2.9秒、最高速度は260km/hと発表されています。
標準モデルの821PS・1,194Nm(0-100km/h加速3.4秒、最高速度250km/h)と比べると、出力は67PS、トルクは156Nm上回ります。なお、この最大値はローンチコントロール作動時のものです。
② 専用22インチホイールとグラフェングレーのキャリパー
足元には、First Edition専用の22インチホイールを装着します。グロスブラックの仕上げにリキッドシルバーのスポークを組み合わせ、センターキャップにはホイールが回っても向きが変わらないセルフレベリング式のベントレーバッジを採用しました。ブレーキキャリパーはマリナーが手がけるグラフェングレーで、白いボディに落ち着いたアクセントを加えています。

③ フロントフェンダーの「FIRST EDITION」バッジ
フロントフェンダーには「FIRST EDITION」の専用バッジが付きます。大きく主張するのではなく、近づいたときに特別な仕様だとわかる控えめな演出で、ベントレーらしい品の良さを感じさせます。

④ トルカルの新装備を標準で搭載
トルカルの新しい目玉装備である「前後の電動ドア」と、ボタンひとつで不透明から透明に切り替わる「フロステッド ダイヤモンド スイッチャブル サンルーフ」を標準で備えます。乗り降りの所作や、車内の雰囲気そのものを演出する装備で、First Editionの特別感を高めています。
新型トルカル First Editionの価格一覧
2026年10月31日時点で、First Editionの価格は公式に発表されていません。標準モデルとトルカル Sについても、日本での価格はまだ案内されていません。
| モデル | 最高出力 | 駆動 | 日本での価格(税込) |
|---|---|---|---|
| トルカル | 821PS | 4WD(前後2モーター) | 未発表 |
| トルカル S | 888PS | 4WD(前後2モーター) | 未発表 |
| トルカル First Edition 【新設定】 | 888PS | 4WD(前後2モーター) | 未発表 |
生産台数を限定するかどうかも発表されていないため、気になる方は早めに正規販売店へ問い合わせておくと安心です。
新型トルカルのボディサイズ
| 項目 | トルカル/トルカル S |
|---|---|
| 全長 | 5,008mm |
| 全幅 | 2,025mm(ミラー含む 2,198mm) |
| 全高 | 1,677mm |
| ホイールベース | 3,023mm |
| 車両重量(EU) | 2,795kg |
| 荷室容量 | リア 460L+フロント 90L |
| 最小回転半径の目安(回転直径) | 11.1m |
全長は5mを少し超え、全幅は2mを超える堂々としたサイズです。日本の一般的な立体駐車場(全幅1,850mm前後まで)には入らないため、駐車場所の確認は欠かせません。一方で、後輪操舵(リアステア)を標準で備え、回転直径は11.1mに抑えられています。

新デザイン言語!新型トルカル First Editionの外装(エクステリア)
フロント:76個のダイヤモンドが光るグリル
フロントには、76個のダイヤモンド模様を202個のLEDで裏から照らすイルミネーショングリルを配置しました。ヘッドライトは対向車を眩惑しにくいフルマトリクスLEDで、名車コンチネンタルTを思わせる表情を最新の照明技術で表現しています。空気抵抗係数(Cd値)は0.262と、大型SUVとしては低い値です。

サイド・リア:「休んでいる獣」をイメージした造形
キャビンを後ろに向かって絞り込み、後輪の上に力強いフェンダーを盛り上げた造形は、デザインチームが「休んでいる獣」と表現するものです。
ボディカラー
トルカルのボディカラーは標準7色に加え、88色の有償色と、要望に応じた特注色が用意されます。First Edition専用のボディカラーについては発表されていません。

職人技が光る!新型トルカル First Editionの内装(インテリア)
シート:専用キルティングとウェルネスシート
シートにはコントラストのシェブロン柄を入れた専用キルティングを施し、乗り込むときに足元で光る「First Edition」のスカッフプレートを備えます。フロントシートはマッサージ機能が座面まで広がる「ウェルネスシート」、リアは外側2席にベンチレーションと快適なヘッドレストを備える「リア コンフォート シート」仕様が標準です。


カラーと素材:3色目のインテリアカラーも選べる
インテリアのカラー指定は通常より幅が広がり、マリナーによる2種類を含む追加のカラースプリット、8色のアクセントカラー、3色目のインテリアカラーを選べます。フルレザーとコントラストステッチも選択可能です。トリムはグロスカーボンファイバーが標準で、ほかの仕上げを選んでも追加費用はかかりません。足元には毛足の長いフロアマットが付きます。
オーディオ:Naim for Bentley
オーディオは、出力1,780W・28スピーカーの「Naim for Bentley」を標準装備します。シートに組み込んだ振動ユニット、フロントのヘッドレストスピーカー、ドルビーアトモス 7.1.4を組み合わせ、音に包まれるような空間をつくります。標準モデルのオーディオは16スピーカー・620Wなので、スピーカーの数は12個多くなります。

新型トルカル First Editionのパワートレインとスペック
| 項目 | トルカル | トルカル S/First Edition |
|---|---|---|
| モーター | 永久磁石同期モーター×2(前後に各1基) | |
| 最高出力 | 821PS(604kW) | 888PS(653kW) |
| 最大トルク | 1,194Nm | 1,350Nm |
| 0-100km/h加速 | 3.4秒 | 2.9秒 |
| 最高速度 | 250km/h | 260km/h |
| バッテリー | 総容量113.3kWh(使用可能108.7kWh)・800V | |
| サスペンション | 前ダブルウィッシュボーン/後マルチリンク(エアスプリング・アクティブサスペンション) | |
| けん引能力 | 2,700kg | |
モーターのトルクは前が430Nm、後ろが1,098Nmで、後輪寄りの力強い加速を生みます。後輪には電子制御のディファレンシャルを備えます。ベントレーとして初めてフルアクティブサスペンション「Bentley Active Ride」を採用し、ダンパーを1本ずつ瞬時に上げ下げして、乗り心地と姿勢の安定を両立させています。ブレーキはフロントに10ピストンのキャリパーを使い、カーボンセラミック(CSiC)も用意されます。
新型トルカルの航続距離と充電性能
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 航続距離(WLTP) | 最大600km(型式認証前の値) |
| 急速充電の最大出力 | 400kW |
| 充電時間(10→80%) | 16分(400kW時) |
| 約160km分の充電 | 約7分 |
| バッテリー保証 | 10年または10万マイル(約16万km) |
800Vの高電圧システムによって、対応する急速充電器なら16分で10%から80%まで充電できます。ただし、日本の公共急速充電器は出力が150kW以下のものが多く、400kWの性能をフルに使える場面は限られます。First Edition単独の航続距離は発表されていません。
新型トルカルの安全装備・運転支援
トルカルは22個を超えるセンサーとカメラを使い、ベントレー史上もっとも多くの運転支援機能を備えるとされています。主な機能は次のとおりです。
- 衝突検知・被害軽減システム
- アダプティブクルーズコントロール
- パークアシストプラス(駐車支援)
- ツーリングアシスト(オプション):車線維持、車線変更の支援、ハンズフリー走行(利用できる地域のみ)
- 運転席・助手席エアバッグ、前後カーテンエアバッグ、前後席のサイドエアバッグ
新型トルカルはどのモデルを選ぶべきか?
おすすめ① 【特別感を重視するなら】トルカル First Edition
価格:未発表
888PSの最強パワートレインに、電動ドア、調光式サンルーフ、Naimオーディオ、ウェルネスシートまで標準で付くため、オプションを一つずつ選ぶ手間がかかりません。導入記念の仕様という希少性もあり、最初のトルカルを特別な形で手に入れたい方に向いています。
おすすめ② 【スポーティな見た目なら】トルカル S
価格:未発表
出力はFirst Editionと同じ888PSで、ブラックの外装パーツ、ダークなリアランプ、赤いキャリパー、リアディフューザーなどでスポーティに仕上げています。標準で22インチホイールを履き、装備は自分で選びたいという方に合います。
おすすめ③ 【上品さと乗り心地なら】トルカル(標準モデル)
価格:未発表
821PSでも0-100km/h加速は3.4秒と十分に速く、21インチホイールが標準です。サテンシルバーの装飾とウォールナットのパネルで、落ち着いた雰囲気を好む方にはこちらがぴったりです。
新型トルカル First Editionの日本発売日はいつ?
2026年10月31日時点で、トルカル First Editionの日本発売日・価格は発表されていません。標準モデルとトルカル Sを含め、日本での導入時期もまだ案内されていない状況です。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、日本での設定と台数です。First Editionが日本に割り当てられるか、何台になるかは発表されていません。導入記念仕様は早く枠が埋まることも多いため、気になる方は正規販売店に希望を伝えておくのがおすすめです。
2つ目は、駐車場と充電環境です。全幅2,025mm、車両重量2,795kgと大きく重いため、自宅の駐車場の幅や床の耐荷重を確認しておきましょう。自宅に普通充電の設備を用意できるかも、EVを快適に使うための大事な条件です。
3つ目は、日本仕様の装備です。ハンズフリー走行などの運転支援や、22インチのオールシーズンタイヤの設定は、地域によって異なる可能性があります。日本仕様の内容が発表されたら、欲しい装備が含まれているか確かめてから契約しましょう。
新型トルカル First Editionに関するよくある質問(FAQ)
Q. トルカル First Editionはいつ発表されましたか?
A. 2026年10月22日に英国クルーで発表されました。
Q. 最高出力はどれくらいですか?
A. 888PS(653kW)、最大トルクは1,350Nmで、トルカルで最も強力な仕様です。0-100km/h加速は2.9秒です。
Q. 価格はいくらですか?
A. 2026年10月31日時点で未発表です。日本での価格も発表されていません。
Q. 限定車ですか?
A. 生産台数の限定については発表されていません。
まとめ:トルカル First Editionは「最初の1台」にふさわしい全部入り仕様
トルカル First Editionは、ベントレー初のEVの発売を記念した最上級仕様です。888PS・1,350Nmのパワートレインに、専用22インチホイール、グラフェングレーのキャリパー、専用キルティング、電動ドア、調光式サンルーフ、Naimオーディオまでを標準で備えます。
一方で、価格や生産台数、日本での発売時期はまだ発表されていません。日本で手に入るかどうかは、今後の正規販売店からの案内が鍵になります。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。

