ホンダは2026年11月6日、公式X(@HondaJP)で新型「AVANCIER(アヴァンシア)」の予告動画を公開し、次世代ハイブリッドシステム「Honda Hybrid」を搭載したまったく新しいモデルが近く登場することを明らかにしました。
アヴァンシアは、日本では1999年9月に「新しいカタチの上級車」として発売され、2003年まで販売されたモデルです。その後、2016年に中国専用のフラッグシップSUVとして車名が復活し、現在も中国で販売されています。今回の予告動画には「The All-New AVANCIER Coming Soon」という言葉と「#HondaHybrid」が添えられており、ホンダが2027年から世界で順次投入するとしている次世代ハイブリッドの搭載車であることが分かります。
一方で、発売日・価格・ボディサイズ・スペック、どの国で販売するのか(日本で発売されるのか)は、2026年11月6日時点でホンダから正式に発表されていません。この記事では、公式に分かっていることと分かっていないことを分けたうえで、Honda Hybridの中身、歴代アヴァンシアの歩み、今後のチェックポイントまで、わかりやすくまとめました。なお、記事中の写真はすべて中国で販売中の現行アヴァンシア(広汽ホンダ)で、新型ではありません。


そもそも新型アヴァンシアとは?今回の予告の概要
今回の発表は、プレスリリースではなく、ホンダの日本の公式Xアカウント(@HondaJP)への投稿という形で行われました。2026年11月6日に投稿されたのは約24秒の動画で、本文は「The All-New AVANCIER Coming Soon」と「#HondaHybrid」のハッシュタグだけというシンプルなものです。「All-New」とあることから、既存モデルの改良ではなく、新しく開発されたモデルであることがうかがえます。
アヴァンシアという名前は、日本のファンにとっては1999年のステーションワゴン風の上級車、中国のユーザーにとっては2016年から続く大型SUVの名前です。新型のボディタイプや販売する市場について、ホンダは具体的な説明をしていません。
また、ホンダは2026年10月9日に、次世代ハイブリッドシステムの名称を「Honda Hybrid」に決めたと発表しています。Honda Hybrid搭載モデルは2027年からグローバルで順次投入され、2029年度までに北米をはじめとする世界市場で15車種を投入する計画です。新型アヴァンシアは、この計画の中で車名が予告された最初期のモデルの1台ということになります。
新型アヴァンシアの予告で分かったことまとめ
2026年11月6日時点で、公式に確認できるポイントは以下の通りです。
- 車名:新型「AVANCIER(アヴァンシア)」
- 位置づけ:「The All-New」とされる新しく開発されたモデル
- パワートレイン:次世代ハイブリッドシステム「Honda Hybrid」を搭載
- 登場時期:「Coming Soon(近日登場)」。具体的な日付は未発表
- 価格・サイズ・販売国:いずれも未発表
① 「アヴァンシア」の車名が新型として登場
まず大きなニュースは、アヴァンシアの名前が「All-New」の新型として予告されたことです。日本では2003年に販売を終えた車名で、中国では2016年に復活したSUVの名前として使われてきました。ホンダが日本向けの公式アカウントでこの名前を出したことで、20年以上ぶりに日本でアヴァンシアの名前を見かける機会が増えそうです。
② 次世代の「Honda Hybrid」を搭載
投稿に「#HondaHybrid」と書かれていることから、新型アヴァンシアは次世代ハイブリッドシステムの搭載車です。Honda Hybridは、現在の2モーターハイブリッド「e:HEV」のエンジンやドライブユニットなどの部品と制御技術を進化させたシステムで、燃費のさらなる向上を目指すとされています。

③ 発売日・価格・スペックはまだ未発表
今回は予告の段階のため、発売日、価格、ボディサイズ、エンジン排気量、モーター出力、燃費、乗車定員などは発表されていません。新型の正式な写真も公開されておらず、全体の姿は正式発表を待つことになります。
新型アヴァンシアの価格は?(未発表)
新型アヴァンシアの価格は、日本・海外ともに未発表です。参考として、日本で販売されていた初代アヴァンシア(1999年発売時)のメーカー希望小売価格を紹介します(東京地区、消費税抜き)。
| タイプ | エンジン | 駆動 | 価格(税抜・1999年) |
|---|---|---|---|
| L | 直列4気筒 2.3L VTEC | FF | 223万5,000円 |
| L-4 | 直列4気筒 2.3L VTEC | 4WD | 249万5,000円 |
| V | V型6気筒 3.0L VTEC | FF | 269万5,000円 |
中国で販売中の現行アヴァンシアは、広汽ホンダの公式サイトで1.5Lターボの「240 TURBO」が16.98万元からの一口価(キャンペーン価格)で案内されています。ただし、新型は次世代ハイブリッドを積む別のモデルのため、これらから新型の価格は判断できません。
新型アヴァンシアのボディサイズ
新型のボディサイズは未発表です。比較の参考になるのは、これまでのアヴァンシアのサイズです。
- 初代(日本・1999年)L/Vタイプ:全長4,700mm、全高1,500mm
- 初代(日本・1999年)L-4タイプ:全長4,795mm、全高1,545mm
- 中国仕様の現行モデル:全長4,858mm
初代は「5ナンバー車並みの全長と、立体駐車場でも駐車可能な全高」をうたった、背の低い上級車でした。中国の現行モデルは全長が5m近い大型SUVで、同じ車名でもまったく性格が違います。新型がどちらの方向に近いのかは、正式発表で明らかになる部分です。
存在感のあるスタイル!新型アヴァンシアの外装(エクステリア)
新型のデザイン
新型のデザインは、予告動画が公開されただけで、正式な写真は公開されていません。ヘッドライトやグリルの形、ボディの全体像は、正式発表で確認することになります。
参考:中国仕様の現行モデルのデザイン
中国の現行アヴァンシアは、クーペのように後ろへなだらかに下がるルーフラインと、大きなメッキグリルを組み合わせた、上級SUVらしい堂々としたスタイルです。

上質な空間!新型アヴァンシアの内装(インテリア)
新型の内装は未公開です。参考として中国の現行モデルを見ると、全車に本革シートを採用し、10.1インチのタッチ式センターディスプレイ、HUD(ヘッドアップディスプレイ)、ボタン式のエレクトロニックギアセレクター、スライド式の大型パノラマサンルーフなどを備えています。


新型アヴァンシアのパワートレインとスペック
新型アヴァンシアには次世代ハイブリッドシステム「Honda Hybrid」が搭載されます。エンジン排気量や出力、駆動方式は未発表です。これまでのアヴァンシアのパワートレインと比べると、次のようになります。
| モデル | パワートレイン | 最高出力/最大トルク | 変速機 |
|---|---|---|---|
| 新型(2026年予告) | Honda Hybrid | 未発表 | 未発表 |
| 中国仕様 現行 370 TURBO | 2.0L 直噴ターボ | 192kW/370N・m | 9速AT |
| 中国仕様 現行 240 TURBO | 1.5L 直噴ターボ | 138kW/243N・m | CVT |
| 初代 日本仕様 Vタイプ | V型6気筒 3.0L VTEC | 215PS/27.7kgm | 5速AT |
| 初代 日本仕様 L/L-4 | 直列4気筒 2.3L VTEC | 150PS/21.0kgm | 4速AT |
これまでのアヴァンシアは、日本でも中国でもガソリンエンジンだけのモデルでした。新型はアヴァンシアとして初めてハイブリッドを主役にするモデルになります。

新型アヴァンシアの燃費
新型の燃費は未発表です。ホンダはHonda Hybridについて、エンジンの高効率領域の拡大、ドライブユニットの高効率化・小型化、制御技術の進化によって「さらなる燃費向上を目指す」と説明しています。具体的な改善幅は公表されていません。
参考までに、中国の現行モデル(1.5Lターボ)のWLTC燃費は、広汽ホンダの公式サイトで7.69〜7.75L/100km(約12.9〜13.0km/Lに相当)と案内されています。
新型アヴァンシアの安全装備「Honda SENSING」
新型の安全装備は未発表です。中国の現行モデルには「Honda SENSING」が装備されていて、次のような機能を備えています。
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS)と前方衝突警報
- 渋滞追従機能付きのアダプティブクルーズコントロール(ACC)
- 車線維持支援システム(LKAS)、路外逸脱抑制機能、車線逸脱警報
- 標識認識機能、ブラインドスポットの表示、後退出庫時の後方確認支援
- 360°の全景カメラ、駐車支援機能
次世代ハイブリッド「Honda Hybrid」とは?新型アヴァンシアの心臓部
Honda Hybridは、ホンダが2026年10月9日に名称を発表した次世代ハイブリッドシステムです。ホンダの公式発表では、次のように説明されています。
- 独自の2モーターハイブリッド「e:HEV」で培った技術をベースに、エンジンやドライブユニットなどの部品と制御技術を進化させたシステム
- 「優れた燃費性能」と「五感に響く操る喜び」の両立がテーマ
- 2027年からグローバルで順次投入し、2029年度までに北米をはじめとする世界市場で15車種を投入する計画
- 次世代モデルでは、ボディのしなりを生かしてタイヤの接地力を高める「新操安剛性マネジメント」を取り入れた新開発プラットフォームを採用
- 統合制御技術「Motion Management System」や、新開発の電動AWD(4WD)も組み合わせる
ホンダのハイブリッドは1999年の初代インサイトの「IMA」から始まり、初代アヴァンシアの発売も同じ1999年でした。新型アヴァンシアに新開発プラットフォームや電動AWDが使われるかどうかは、まだ発表されていません。
歴代アヴァンシアの歩みをおさらい
初代(日本・1999年〜2003年)
初代アヴァンシアは1999年9月15日に、全国のホンダクリオ店で発売されました。「上級セダンの質感と落ち着き」と「ゆとりある広さ」を両立した「リムジン空間」がテーマで、独創の「アーチキャビンフォルム」と特徴的なテールゲート「トップライトウイングハッチ」を備え、ホンダ初のゲート式インパネシフトも採用しました。2003年まで販売されました。
中国でSUVとして復活(2016年〜)
アヴァンシアの名前は、2016年4月25日に北京モーターショーで世界初公開された中国向けSUVで復活しました。ホンダは中国での最上位モデル(フラッグシップSUV)と位置づけ、中国で販売するホンダ車として初めて2.0Lターボエンジンを搭載し、Honda SENSINGも装備しました。2016年中に広汽ホンダから発売され、2020年3月にはマイナーチェンジを受けています。
次世代ハイブリッドの新型へ(2026年予告)
そして2026年11月6日、「The All-New AVANCIER」として新型が予告されました。日本では上級ワゴン、中国では大型SUVと、時代と国によって姿を変えてきたアヴァンシアが、次世代ハイブリッドを積む新型としてどのような姿で登場するのかが注目されます。
新型アヴァンシアの発売日はいつ?日本導入は?
新型アヴァンシアの発売日は未発表です。公式の投稿は「Coming Soon(近日登場)」で、具体的な日付は示されていません。日本で発売されるかどうかも、ホンダから正式な発表はありません。日本の公式アカウントで告知されたことから日本導入を期待する声もありますが、現時点では「予想」の段階です。正式な発表があり次第、この記事で日付や価格を更新します。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、日本で発売されるかどうかです。アヴァンシアは2003年以降、日本では販売されていない車名です。新型が日本向けのラインアップに入るのか、海外専用のモデルなのかは、まず最初に確認したいポイントです。
2つ目は、ボディサイズとシートの数です。初代は背の低い上級ワゴン、中国の現行モデルは全長4,858mmの大型SUVでした。新型の大きさと乗車定員によって、自宅の駐車場に入るかどうかも変わってきます。
3つ目は、Honda Hybridの実力と価格のバランスです。正式な価格と燃費が出てから、今ある車種と比べて選ぶのが安心です。
新型アヴァンシアに関するよくある質問(FAQ)
Q. 新型アヴァンシアはいつ発表されましたか?
A. 2026年11月6日に、ホンダの公式X(@HondaJP)で予告動画が公開されました。正式な発表日は未発表です。
Q. 新型アヴァンシアはハイブリッド車ですか?
A. はい。次世代ハイブリッドシステム「Honda Hybrid」を搭載することが予告されています。
Q. 新型アヴァンシアの価格はいくらですか?
A. 2026年11月6日時点で未発表です。
Q. 新型アヴァンシアは日本で発売されますか?
A. ホンダから正式な発表はまだありません。
まとめ:新型アヴァンシアは「次世代ハイブリッドの新しい顔」として正式発表待ち
ホンダは2026年11月6日、新型「アヴァンシア」の予告動画を公開し、次世代ハイブリッドシステム「Honda Hybrid」を搭載することを明らかにしました。「The All-New」とされる新しく開発されたモデルで、Honda Hybrid搭載車の計画の中で車名が予告された最初期の1台です。
一方で、発売日、価格、ボディサイズ、スペック、日本で発売されるかどうかは、まだ発表されていません。日本では上級ワゴン、中国では大型SUVとして親しまれてきたアヴァンシアが、どんな姿で戻ってくるのか。近く予定されている正式発表に注目です。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。

