アメリカを代表するハイパフォーマンススポーツカー、シボレー・コルベット。2024年12月19日、ゼネラルモーターズ・ジャパンは、このコルベットとその高性能モデルであるコルベット Z06の一部仕様と価格を改定し、全国のシボレー正規ディーラーネットワークで販売を開始しました。
今回の改良では、内外装にさらなるアップデートが加えられ、卓越した走行性能、洗練された彫刻的なフォルム、日々のドライブの快適性を高める先進の装備が一層強調されています。サーキット走行を前提としたパフォーマンスモデル、コルベット Z06も、エクステリアやインテリアカラーの拡充、新たなオプションの追加により、商品力とその魅力が格段に向上しました。
さらに、これまで期間限定で予約を受け付けていたコルベット Z06とコルベット E-Rayが、通年での受注が可能となりました。進化を遂げたコルベット、その詳細に迫ります。
新型 コルベット エクステリア：よりアグレッシブに、よりスタイリッシュに
今回の改良で、コルベットのエクステリアはさらに洗練されたものとなりました。新色として追加されたセブリングオレンジ ティントコートを含む全8色のボディカラーは、周囲の視線を惹きつける鮮やかさです。
また、新デザインのリアスポイラーを採用することで、よりダイナミックなプロポーションとアグレッシブで先進的な個性を演出しています。
新型 コルベット インテリア：上質さと個性を両立
インテリアにも改良が加えられ、2LTクーペのステアリングホイールは、エアバッグのカバーが従来の樹脂製から、3LTクーペと同様のステッチ入りレザータイプに変更されました。
3LTクーペとコンバーチブルには、インテリアカラーとしてナチュラルとアドレナリンレッド ディップドの2色が新たに追加され、全6色から選択可能に。個性を表現する幅が広がりました。
新型 コルベット 走行性能を支える充実の装備
オプション装備として、2LTクーペにフロントリフトハイトアジャスターが追加されました（3LTクーペ、コンバーチブルには標準装備）。時速40km/hまでであれば、フロントエンドを約50mmリフトアップさせることができ、段差やスロープなどをストレスなく走行することが可能です。
新型 コルベット Z06：さらなる高みへ
サーキット走行を前提としたパフォーマンスモデル、コルベット Z06は、今回の改良でさらに魅力的になりました。ボディカラーは3色から8色に、インテリアカラーは1色から6色に拡充され、カラーバリエーションを大幅に拡大。
エンジンルーム内には鮮やかなLT6 レッド エンジン インテークが標準装備され、圧倒的な存在感を放ちます。
ドアミラーカバーはカーボンフラッシュ メタリックに変更され、スポーティーなエクステリアをさらに引き立てています。
新型 コルベット パフォーマンスを極めるオプション
Z06には、さらなるパフォーマンスを追求したいユーザーのために、3つの魅力的なオプションが用意されました。
- Brembo®製パフォーマンス カーボンセラミックブレーキ： より軽量で耐フェード性にも優れ、強力な制動力を発揮します。セラミックブレーキ専用のオレンジキャリパーが特別な一台であることをアピールします。
- Z07 パフォーマンスパッケージ： コルベット史上最高のダウンフォースを生み出し、抜群のコーナリング性能を提供します。ビジブルカーボンファイバー エアロパッケージ、専用チューンサスペンション、ミシュラン パイロット スーパースポーツ カップ2Rを採用しています。
- ビジブルカーボンファイバーホイール： バネ下重量のさらなる軽量化により、Z06のポテンシャルを最大限に引き出します。サーキット走行において最大限の性能を発揮します。
シボレー新型コルベットの価格
シボレー新型コルベットの価格は、1420万円からとなっています。改良により、コルベット 2LTと2024年6月に追加設定されたコルベットE-Ray以外のグレードで価格がアップしました。
| モデル | 価格（10％） |
|---|---|
| シボレー コルベット 2LT クーペ | 14,200,000円 |
| シボレー コルベット 3LT クーペ | 16,950,000円 |
| シボレー コルベット コンバーチブル | 18,450,000円 |
| シボレー コルベット Z06 3LZクーペ | 25,800,000円 |
コルベット 洗練されたエクステリアデザイン
シボレー新型コルベットC8の外装は、ミッドシップレイアウトを採用することで前世代から大きく変化しました。
フロントデザインは前世代と共通のイメージを残しつつも、リア部分はエンジンを搭載するためにボリュームアップしています。ボディスタイルは空力性能が追求され、大きなダウンフォースを発生させます。
クーペはルーフにタルガトップを採用し、オープンエアを楽しむことも可能。外したルーフはエンジン後部にあるラゲッジスペースに収納できます。
新型コルベットを前モデルと比較すると、全体のスタイルが調整され、イメージが引き継がれていることがわかります。キャビンはエンジンをリアに搭載するために前方に移動し、フロント部分はより鋭い傾斜になっています。
コルベット 電動ハードトップ：コルベット コンバーチブル
シボレー新型コルベットには、電動オープン仕様となるコルベット コンバーチブルが設定されています。
ベースモデルではタルガトップが採用されオープンエアを楽しむことができますが、コンバーチブルでは48km/h以下で16秒で開閉できる軽量電動ハードトップを歴代初採用しました。ドライバーの後部にはディフレクターが装備され、オープン走行時の風切り音を低減します。
エンジンはクーペと同じものですが、スプリングとダンパーは専用チューニングされ、クーペ同等のパフォーマンスを発揮できるように仕上げられています。
コルベット ボディサイズ：ミッドシップレイアウトによる変化
シボレー新型コルベットのボディサイズは、ミッドシップレイアウトを採用することで拡大されました。
シボレー新型コルベットのボディサイズ
| 項目 | サイズ |
|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 4630×1940×1225mm (ベースモデル), 4685×2025×1225mm (コルベットZ06) |
| ホイールベース | 2725mm |
| 車重 | 1670kg (コンバーチブルは+30kg) |
| 乗車定員 | 2名 |
全長はベース車で前モデルから+135mmと大きく延長され、全幅もワイド化。これにより、高速走行時に大きなダウンフォースを獲得することができるようになりました。コルベット コンバーチブルは、複合素材を使用した軽量ルーフによりクーペからの重量増が抑えられています。
コルベット インテリア：ドライバー中心の空間
シボレー新型コルベットC8の内装は、ドライバーを中心に設計され、ドライビングに集中できる空間に仕上げられています。
室内にはレザーとステッチを効果的に使用し、メーターには多くの情報をわかりやすくドライバーに提供するデジタルメーターを採用。インフォテインメントシステムも大きくドライバー側に傾けることで、マシンの状態などを瞬時に確認することができます。
車両の操作系はナビシートと仕切るように縦に配置することで、独自の室内空間を創出しています。オーディオシステムには、BOSEが手がけたプレミアムモデルが採用されています。
ラゲッジスペースはフロントのほか、ミッドシップレイアウトながらリアにも大きな空間が確保され、ゴルフバッグや旅行用のバッグを積み、レジャーを楽しむことができます。
コルベット レーシングエンジン搭載：コルベット Z06
シボレー新型コルベットには、内燃機関ハイパフォーマンスモデルとなるコルベット Z06が設定されています。
コルベット Z06は、日本仕様のボディタイプはクーペのみですが、海外ではコンバーチブルも設定されています。ボディ幅は85mmワイド化した2025mmとなり、フロント275/30ZR20、リア345/25ZR21サイズのタイヤを装着しています。
空力性能も向上しており、拡大したエアインテークにより効率よくエンジンやブレーキにクリーンな空気を供給するほか、専用のフロントスプリッターとリアスポイラーを装備しています。
搭載されるエンジンは、レーシングカー「C8.R」から派生したV型8気筒5.5L自然吸気LT6で、フラットプレーンクランクシャフトやダブルオーバーヘッドカム、レーシングスタイルのドライサンプシステム、鍛造アルミニウムピストン、鍛造チタンコネクティングロッドにより、高強度と軽量化を両立しています。
これにより、ベースモデルの上位グレードであるZ51パッケージの502psを大幅に上回る646ps/63.6kgmを発揮し、0-96km/h加速タイムは2.9秒から2.6秒に短縮されました。
足回りには、サーキットから市街地まで最適な乗り心地を提供するMagnetic Selective Ride Control 4.0を採用し、ブレーキにはフロント370mm、リア380mmのBrembo製ローターと、フロント6ピストン、リア4ピストンのキャリパーを装着しています。
走行システムには、最適化されたトラクションコントロールと電制LSDを採用しています。
インテリアは、軽量化と質感の高さを両立した仕上げで、カーボン製ステアリングホイールやシフトパドルなどが装着されています。
初の4WDハイブリッド：コルベット E-Ray
シボレー・コルベットには、ハイブリッドハイパフォーマンスモデルとなるコルベット E-Rayが設定されています。
コルベット E-Rayは、コルベット初の4WD車で、ハイブリッドモデルとなります。ベースモデルのV型8気筒6.2LエンジンLT2に、前輪を駆動する162ps/16.8kgmの電気モーターを組み合わせたe-AWDを採用し、システム合計出力は664psを発揮します。
車重は標準のコルベットの1,670kgから1,800kgに増加していますが、0-96km/h加速タイムは内燃機関ハイパフォーマンスモデルのコルベット Z06の2.6秒から、2.5秒に短縮されました。これは4WDと電気モーターの瞬時に立ち上がるトルクによるものです。1/4マイル加速でも、コルベット Z06より0.1秒短縮した10.5秒を実現しています。
ラゲッジスペースは内燃機関モデルから2Lの減少に抑えられ、低負荷時にV型8気筒エンジンの半分の気筒を休止して走行する時間を延長しています。
コルベット Z06と同じく85mmワイドなボディを採用し、軽量カーボンセラミックブレーキを設定することで走行性能を高めています。
コルベット パワフルなパワートレイン
シボレー新型コルベットにはミッドシップレイアウトが採用され、リアに搭載されるエンジンは、ベースモデルでV型8気筒6.2L LT2が採用されています。
シボレー新型コルベットC8のパワートレインとスペック
| モデル | エンジン | 最高出力 | 最大トルク | 0-96km/h加速 |
|---|---|---|---|---|
| ベースモデル | V型8気筒6.2L「LT2」 | 497ps (ベースモデル), 502ps (Z51パッケージ) | 65.0kgm | 3.0秒 (ベースモデル), 2.9秒 (Z51パッケージ) |
| コルベットZ06 | V型8気筒5.5L「LT6」 | 646ps | 63.6kgm | 2.6秒 |
| コルベットE-Ray | V型8気筒6.2L「LT2」+電気モーター | 502ps (エンジン), 162ps (モーター), 664ps (システム合計) | 65.0kgm (エンジン), 16.8kgm (モーター) | 2.5秒 |
トランスミッションは8速デュアルクラッチ、駆動方式はMRまたはAWD（コルベット E-Ray）です。同排気量のエンジンは前モデルのC7型コルベットでも採用され466psを出力していましたが、新型コルベットではベースモデルで497ps、日本仕様標準装備のZ51パッケージでは502psを発揮します。
1Gを超えるコーナリング性能に対応するため、オイル循環にはドライサンプ潤滑システムが採用され、安定した性能を発揮することができます。
トランスミッションは前モデルの8速ATから、新型コルベットC8では新開発された8速デュアルクラッチ式に変更され、変速時間を短縮しています。1速のギヤ比を低く設定することでトラクションを高め、2速から6速まではクロスレシオ設定としてサーキット走行でのパフォーマンスを向上させています。7速と8速は高めのギヤ比とすることで、ロングドライブでの快適性と燃費性能を向上させています。
走行モードは前モデルで用意されていたWeather、Tour、Sport、Trackに加え、新しくマイモードとZモードを追加しました。Zモードでは、ドライバーがエンジンとトランスミッションの調整を行うことが可能です。
0-96km/h加速タイムは、リアにエンジンを移動したことによるトラクションアップの効果もあり、ベースモデルで3.0秒、Z51パフォーマンスパッケージで2.9秒に短縮されています。
進化を遂げたシボレー・コルベット
改良されたシボレー新型コルベットは、2024年12月19日に日本で発売されました。シボレーはコルベットを改良することで、ブランド力を高めていきたい考えです。
その圧倒的なパフォーマンスと洗練されたデザインは、多くのスポーツカーファンを魅了することでしょう。ぜひ、シボレー正規ディーラーネットワークで、その魅力を体感してください。
シボレー ニュースリリース
https://media.chevrolet.com/media/jp/ja/chevrolet/home.detail.html/content/Pages/news/jp/ja/2024/dec/1219_Chevrolet.html
