プジョーは、2024年モデルのMPV「リフター(RIFTER)」を2024年8月22日に日本市場に正式に導入しました。このモデルは、シトロエン「ベルランゴ」、フィアット「ドブロ」との兄弟車であり、優れた実用性とSUVスタイルを兼ね備えた人気のMPV(マルチ・パーパス・ヴィークル)です。今回のマイナーチェンジで、デザインや機能、装備が大幅に進化し、さらに魅力的な選択肢となりました。本記事では、新型リフターの特徴を詳しく解説します。
エクステリアは力強いデザインと最新テクノロジーを採用
新型リフターは、プジョーの新世代ブランドロゴを中心に、SUVの力強さを際立たせるデザインが採用されています。特にフロントフェイスは、ブラックアウトされたライオンのロゴが特徴で、3本爪のデイライトがブロック形状になり、独特の存在感を放っています。これにより、リフターはMPVとしての実用性だけでなく、SUVのスタイリッシュな外観も兼ね備えています。
また、ヘッドライトとフォグランプが従来のハロゲンからLEDに変更されたことで、夜間の視認性が大幅に向上しました。これにより、夜間のドライブがより安全で快適になることが期待されます。リフターの全長×全幅×全高は、リフターが4405×1850×1855mm、リフターロングが4760×1850×1875mmとなっており、用途に応じて選べる2つのボディサイズが用意されています。
インテリアは使い勝手と快適性が向上
新型リフターのインテリアは、実用性と快適性が一層向上しました。まず、中央に配置されたタッチスクリーンが8インチから10インチにサイズアップされ、視認性と操作性が向上。さらに、インフォテイメントシステムも刷新され、OTA(オーバー・ジ・エア)によるソフトウェアアップデートが可能となりました。これにより、車両のシステムを常に最新の状態に保つことができます。
また、USBコネクタも最新のType-Cに対応しており、スマートフォンとの接続がより便利になりました。インストルメントパネルは、従来のブラウンとブラックの2トーンカラーから、グレーとブラックの2トーンに変更され、シート生地にはエンボス加工を施したファブリックが使用されています。これにより、内装の質感が大幅に向上し、高級感が漂うインテリアが実現しました。
さらに、メータークラスターもアナログからデジタルに変更され、ドライバーが好みに応じて表示をカスタマイズできるようになっています。また、ステアリングには新たにステアリングヒーターが装備され、冬場のドライブも快適に過ごせる工夫が施されています。
荷室は大容量で実用的なスペース
リフターの荷室も大幅に改良されています。従来の5人乗りモデルに装備されていた「マルチパノラミックルーフ」や「リアシーリングボックス」を廃止し、リアゲートの間口を最大化することで、大型の積載物を容易に載せることが可能となりました。荷室容量は、5人乗りモデルが2,126L、7人乗りモデルが2,693Lと、広々としたスペースが確保されています。これにより、キャンプやアウトドアなど、さまざまな用途に対応できる利便性が向上しています。
パワートレイン 最新技術で進化した走行性能
日本市場向けの新型リフターには、1.5Lディーゼルターボエンジンが搭載されています。このエンジンは、シリンダーヘッドや燃焼室形状の新設計、2000barの新インジェクションシステム、SCRF(選択触媒還元フィルター)などの最新技術を採用し、前世代の1.6Lエンジンからダウンサイジングしながらも、130psを発揮します。低回転から高回転まで滑らかでパワフルな走行が可能であり、従来モデルを凌ぐパフォーマンスを実現しています。
また、トランスミッションには、新世代の8速電子制御AT「EAT8」が組み合わされており、軽快な走りと高い環境性能が特徴です。さらに、リフターには、路面状況に応じて最適なトラクションを提供する「アドバンスドグリップコントロール」が装備されており、雪道や砂地などの悪路でも優れた走行性能を発揮します。これにより、あらゆる環境下でのドライブがより安心かつ快適に楽しめます。
安全装備 最新の運転支援システムを搭載
新型リフターは、安全装備も充実しています。特に注目すべきは、ミリ波レーダーの追加により強化されたアクティブクルーズコントロールです。このシステムは、停止後3秒以内の再発進が可能で、渋滞時や長距離ドライブでの運転負担を大幅に軽減します。また、車線内でドライバーが任意のポジションを維持できるレーンポジショニングアシストが新たに導入され、より安全なドライブが可能になりました。
さらに、クルーズコントロール&スピードリミッターのスイッチが従来のステアリングコラムからステアリング上に移動し、直感的な操作が可能となりました。これにより、ドライバーはより快適に運転操作を行うことができます。
ボディカラー
新型リフターは、新色の「シルカ・グリーン」、「ペルラネラ・ブラック」、「アイシー・ホワイト」の3色がラインナップに加わり、選択肢が広がりました。これにより、自分のスタイルに合ったカラーを選ぶ楽しみも増えています。
価格・グレードについて
日本での販売価格は、4,480,000円から4,680,000円(税込)と設定されており、全国のプジョー正規ディーラーで購入可能です。新型リフターは、その優れたデザインと多機能性により、MPV市場での競争力をさらに高めること間違いなしです。
グレード・モデル | エンジン | 価格(10%) |
---|---|---|
Peugeot Rifter GT | ターボチャージャー付1.5L 直列4気筒ディーゼルエンジン 8AT | 4,480,000円 |
Peugeot Rifter Long GT | 4,680,000円 |
編集部から一言
プジョーの新型リフターは、SUVのスタイリングとMPVの実用性を見事に融合させたモデルです。エクステリアの力強いデザインや、インテリアの高い快適性、先進のパワートレインと安全装備により、あらゆるシーンで活躍することが期待されます。特にファミリー層やアウトドア愛好者にとって、使い勝手の良さと安全性が魅力的な選択肢となるでしょう。
このモデルの導入により、プジョーは日本市場での存在感を一層強化し、MPV市場におけるトップランナーの地位を確立することが期待されます。リフターは、その先進的なデザインと機能性で、多くのユーザーに新しい価値を提供するでしょう。
プジョーニュースリリース
https://www.stellantis.jp/news/20240822_peugeot_rifter
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