日産自動車が2025年10月16日に発表したキャラバンMYROOM(マイルーム)の改良モデルが、ついに12月15日に発売開始となります。価格は576万5,100円~749万8,700円で、車中泊愛好家にとって待望のアップデートが施されています。
2025年改良版の主要な変更点とは?
今回の改良では、車中泊体験の質的向上に焦点を当てた以下の重要な変更が行われました:
1. 専用断熱材の新規採用による快適性向上
- ボディ全体にアルミシートの断熱材を採用
- ルーフ部にはアルミシート+ウレタンシートのダブル構造を実装
- 遮熱性能と遮音性能の同時向上を実現
- 雨天時のルーフへの雨音を大幅軽減
2. カラーバリエーションの拡充
- 既存のサンドベージュ/ホワイト2トーンに加え
- モノトーンカラーを新規設定
- より幅広いユーザーニーズに対応
3. 寒冷地対応の標準化
- 全グレードに寒冷地仕様を標準装備
- 冬季の車中泊もより安心・快適に
最上級グレード「GRANDプレミアムGX MYROOM」の豪華装備
最上級モデルには、車中泊の快適性を極限まで高める以下の専用装備を標準装備:
- 車内カーテン:プライバシーと遮光性を確保
- ウッドブラインド:自然光の調整と上質な雰囲気を演出
- ロールスクリーン:多様なシーンに対応する機能性
内装の統一感を高める新デザイン要素
ヘリンボーン生地MYROOMフロントシートカバーを新規設定。従来から後席と車中泊用ベッドに採用していた高級感のあるヘリンボーン生地をフロントシートにも展開することで、車内全体の統一感を実現しています。
安全・快適装備の大幅強化
2025年8月のベース車両改良に合わせて、以下の先進装備を新たに搭載:
安全性向上装備
- 先行車発進お知らせ機能
- タイヤ空気圧警報システム
- コンフォートフラッシャー
快適性向上装備
- インテリジェント クルーズコントロール(ガソリン車)
- 長距離運転の疲労軽減をサポート
車中泊専用設計の革新的な室内空間
自動車業界初の2in1シート技術
キャラバンMYROOMの2列目シートは、業界初のシート表裏で硬さが異なるクッションパッド構造を採用:
- 乗車時:程よい硬さで快適な乗り心地
- 駐車時:反転使用でソファーのような柔らかな座り心地
多様なベッドシステム
1. MYROOM跳ね上げベッド
- ワンアクションでの簡単展開
- 手を挟まない安全設計
2. 折りたたみベッド
- 2分割構造による自由なアレンジ
- 使用シーンに応じた柔軟な対応
両タイプともにヘリンボーン生地を使用し、高品質な仕上がりを実現しています。
環境配慮とサステナビリティ
ポータブルバッテリー from LEAFとの連携により、日産リーフの使用済みバッテリーを再利用。電源設備のない場所でも、車内のAC100V電源を活用してまるで自宅のような快適な車中泊環境を提供します。
パワートレイン・燃費性能
エンジンラインナップ
- 2.0L直列4気筒ガソリン:130ps/18.1kgm
- 2.5L直列4気筒ガソリン:147ps/21.7kgm
- 2.4L直列4気筒ディーゼルターボ:132ps/37.7kgm
燃費性能(WLTCモード)
- 2.0Lガソリン:8.8km/L
- 2.5Lガソリン:8.4km/L
- 2.4Lディーゼル:12.0km/L
全車に7速オートマチックトランスミッションを搭載し、スムーズな加速と優れた燃費性能を両立しています。
価格体系と購入検討のポイント
キャラバンMYROOM価格帯
- エントリーモデル:576万5,100円
- 最上位モデル:749万8,700円
従来モデルから約25万円の価格上昇となっていますが、断熱・遮音性能の大幅向上と豪華装備の標準化を考慮すると、コストパフォーマンスは向上しています。
競合車種との比較優位性
車中泊専用設計の圧倒的アドバンテージ
一般的なハイエースベースの車中泊カスタム車と比較して:
- 専用設計による最適化された室内レイアウト
- メーカー純正品質の信頼性
- アフターサービスの充実
- リセールバリューの安定性
まとめ:車中泊の新たなスタンダードを確立
2025年改良版キャラバンMYROOMは、単なる車中泊車両を超越し、移動する快適な居住空間として進化を遂げています。特に断熱・遮音性能の向上により、四季を通じた快適な車中泊体験が可能となりました。
12月15日の発売開始に向けて、車中泊愛好家や新たなライフスタイルを求める方々にとって、注目すべき選択肢となることは間違いありません。