ジープは、コンパクトSUV「レネゲード(Renegade)」の新モデル「レネゲードe-Hybrid」を追加し日本にて2025年6月5日に発表しました。2025年7月5日発売日します。価格は544万円。
新開発されたレネゲードe-Hybridの心臓部には、直列4気筒1.5リッター直噴ターボエンジン(最高出力131PS、最大トルク240Nm)と、最高出力20PS、最大トルク55Nmを発揮する48Vモーターを内蔵した7速デュアルクラッチトランスミッション(7速DCT)が組み合わされています。この先進的なハイブリッドシステムは、低速域(約15~20km/hまで)ではモーター単独での走行を可能にし、スムーズで静かな発進を実現します。モーターへの負荷が高まるとエンジンがシームレスに始動し、力強い加速をアシスト。さらに、減速時には制動エネルギーを効率的に電気に変換し、回生充電を行うことで、燃料消費を最小限に抑えます。これにより、WLTCモードで17.7km/Lという優れた燃費性能を達成しており、従来のガソリンモデル(14.3km/L)と比較しても大幅な環境性能の向上が見られます。
進化した内外装デザインで魅力を増すレネゲード
レネゲードe-Hybridは、そのエコフレンドリーな性能だけでなく、内外装にも洗練された変更が加えられ、より一層魅力を高めています。エクステリアには、グロスブラックのフロントグリルアクセント、ドアミラーブラックアクセント、ドアハンドルブラックアクセントが新たに採用され、引き締まった印象を与えています。インテリアにおいては、最新の第5世代Uconnect 5インフォテインメントシステムを搭載し、より大きく見やすい10.1インチタッチパネルモニターが採用されました。これにより、Apple CarPlayやAndroid Autoへの対応が強化され、スマートフォンとの連携がこれまで以上にスムーズになりました。また、ステアリングホイールの形状も変更され、ドライバーの操作性を向上させています。
ボディカラーは、これまでの「スレートブルー」「グラファイトグレー」「ブラック」「ホワイト」に加え、鮮やかな「ソーラーイエロー」が新設定され、全5色のラインナップとなりました。特にソーラーイエローは、レネゲードの遊び心と個性を際立たせる新しい選択肢として注目を集めるでしょう。
レネゲードの進化の軌跡とモデルラインナップ
レネゲードは2015年の登場以来、着実に進化を遂げてきました。2019年にはエクステリアデザインがリフレッシュされ、人気の丸型ヘッドライト内部が横長になるなど、よりシャープなブランドデザインが導入されました。デイタイムランニングライト、ハイビーム、ロービーム、フォグランプの全てがLED化され、先進的な印象を強めました。また、新開発の1.3リッターガソリンエンジンが搭載され、オーディオナビゲーションシステムUconnectは8.4インチへと大型化、地上デジタルTVチューナーも標準装備されるなど、快適性と利便性が大きく向上しました。
2020年11月には、プラグインハイブリッドモデルの**「レネゲード4xe」**が設定され、1.3リッターガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせた4WDシステムが導入されました。これにより、充電した電力のみで約50kmの走行が可能となり、電動車の選択肢が広がりました。
現在のレネゲードの価格帯は、1.3リッターガソリンモデルの「リミテッド(FF)」が455万円、今回新設定された1.5リッターマイルドハイブリッドの「e-Hybrid(FF)」が544万円、そしてプラグインハイブリッドの「リミテッド4xe(4WD)」が635万円、「トレイルホーク4xe(4WD)」が640万円となっています。e-Hybridはガソリン車とプラグインハイブリッド車の中間に位置する価格設定であり、より多くの方に手の届きやすいハイブリッドモデルとして登場しました。
タフなオフロード性能と街乗りでの使いやすさを両立
ジープらしい外装デザインと優れた取り回し
レネゲードの外装デザインは、2019年の改良で人気の丸型ヘッドライトの内部を横長に変更し、シャープな印象の7スロットグリルを装備するなど、ジープらしいタフなイメージはそのままに、より洗練されたデザインへと進化しています。バンパー形状も変更され、デイタイムランニングライトのトリムが囲むような新しいエアスクープが特徴的です。リアにおいても、テールライトのグラフィックやリアバンパーに最新のデザインが採用され、テールライトの「X」デザインの中心がクリアになり、延長部分はクリアからレッドに変更されるなど、細部にわたるこだわりが見られます。また、テールゲートのハンドルがドア下部に移動され、”道具”としてのデザイン性がより一層引き立てられています。
レネゲードは、都市部での取り回しやすさと、細い林道のようなオフロードまで対応できるボディサイズが特徴です。全長4255mm、全幅1805mm、全高1695mm(トレイルホークは1725mm)、ホイールベース2570mmというサイズは、日本の道路事情にもフィットし、日常使いからアウトドアまで幅広く活躍します。特にオフロード走行を重視する方には、車高を標準モデルから40mmアップさせ、最低地上高210mmを確保した**「レネゲードトレイルホーク」**が用意されており、好みに合わせた選択が可能です。
快適性を追求した内装デザインと最新装備
レネゲードの内装は、2019年の改良で快適性を向上させるためにデザインと機能が見直されました。以前の6.5インチインフォテインメントシステムは8.4インチへと大型化され、前述の通りApple CarPlayとAndroid Autoに対応し、スマートフォンとの連携が強化されています。さらに、地上デジタルTVチューナーが標準装備されることで、車内でのエンターテイメント性も向上しています。収納面では、スマートフォンホルダーや再設計されたカップホルダー、追加のスペースが用意され、利便性が高められています。その他にも、走行状況を確認できるメーターや、開放感のあるサンルーフなど、SUVの魅力を存分に楽しむことができる室内空間が提供されています。
走行性能と燃費性能のバランス
選択肢が広がる多様なパワートレイン
レネゲードには、今回新設定された1.5リッターマイルドハイブリッドに加え、以下のパワートレインが用意されており、多様なニーズに応えます。
- 1.3リッターガソリンターボ(FF):最高出力151ps、最大トルク27.5kgmを発揮し、6速DCTと組み合わされます。軽快な走りが魅力です。
- 1.5リッターガソリンMHEV(FF):レネゲードe-Hybridに搭載されるパワートレインで、最高出力131ps、最大トルク24.5kgmのエンジンと、最高出力20ps、最大トルク5.6kgmのモーターを組み合わせ、7速DCTを介して駆動します。燃費性能と走行性能を高い次元で両立しています。
- 1.3リッターPHEV(4WD):レネゲード4xeに搭載されるプラグインハイブリッドシステムで、直列4気筒1.3リッターターボエンジンと2つの電気モーターを組み合わせます。「リミテッド」ではシステム最高出力191ps、「トレイルホーク」では239psを発揮し、6速ATを介して4WDで駆動します。バッテリー容量は11.4kWhで、EV航続距離は「リミテッド」で50km、「トレイルホーク」で52kmと、日常使いであればEV走行のみで十分対応可能です。
ジープならではの悪路走破性と安全性
ジープ・レネゲード、特にトレイルホークモデルは、ジープが市販車のテストを行う米国オフローダーの聖地「ルビコントレイル」を走破可能な証である「トレイルレイテッド」バッジを装着しており、その悪路走破性能は折り紙つきです。トレイルホークの4WDシステムには「Jeepアクティブドライブロー」が採用され、走行状況に応じて自動で4×2から4×4に切り替えることが可能です。
また、セレクテレインシステムも標準装備されており、走行モードを「AUTO」「SNOW」「SAND」「MUD」「ROCK」の5つのいずれかに切り替えることで、あらゆる路面状況で優れた走行安定性が確保されます。これにより、オフロード走行に不慣れな方でも、安心して本格的な悪路走行を楽しむことができるでしょう。安全装備についても充実しており、ドライバーと同乗者の安全を多角的にサポートします。
レネゲードe-Hybridはあなたにとって最適な選択肢となるでしょうか?
ジープ・レネゲードe-Hybridは、ジープブランド初のマイルドハイブリッドモデルとして、優れた燃費性能と環境性能を手に入れながらも、レネゲード本来のタフなデザインと高い走行性能を失っていません。都市での日常使いから、週末のアウトドア、そして本格的なオフロード走行まで、様々なシーンでその真価を発揮するでしょう。
SUVの力強さと環境性能を両立させたい、そしてジープが持つ唯一無二の世界観を体験したいとお考えの方にとって、レネゲードe-Hybridは非常に魅力的な選択肢となるはずです。この革新的なモデルが、あなたのカーライフに新たな可能性をもたらすことを期待しています。
ステランティス ニュースリリース
https://www.stellantis.jp/news/20250605_jeep_renegade_e-hybrid