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ホンダ シビックタイプR 2026年販売終了 アルティメットエディション:欧州における高性能モデルの終焉を飾る特別な一台

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高性能ホットハッチの代名詞として世界中の自動車愛好家から絶大な支持を集めてきたホンダ シビックタイプR(FL5型)は、その歴史に新たな節目を刻もうとしています。特に欧州市場においては、2026年の販売終了が目前に迫り、その有終の美を飾るべく、わずか40台限定の特別仕様車「シビックタイプR アルティメットエディション」が発表されました。このモデルは、タイプRが築き上げてきた28年間の輝かしい伝統と、そのレーシングスピリットを凝縮した、まさに究極の一台として、コレクターや熱狂的なファンからの注目を集めております。

目次

日本市場におけるシビックタイプRの熱狂と未来の展望

日本では2022年9月に現行FL5型が発売されて以来、約2年9ヶ月が経過し、その人気は依然として衰えを知りません。2025年1月に投入されたブラック内装を特徴とする「シビックタイプR・レーシングブラックパッケージ」は、発売と同時に即座に完売し、受注停止となるほどの反響を呼びました。現在、日本国内では2026年春頃までバックオーダーが集中している状況が続いており、同年夏以降にはFL5型として最後の特別仕様車が登場するとの噂も浮上しておりますが、今回、ホンダのイギリス法人が欧州での販売終了を先行してアナウンスし、欧州限定40台のみとなる「アルティメットエディション」を発表いたしました。このイギリス市場ではさらに希少性が高まり、わずか10台のみが販売される予定となっております。

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アルティメットエディションの究極を極めた外観デザイン

「シビックタイプR アルティメットエディション」は、その特別な存在感を際立たせるための様々な意匠が凝らされています。ボディカラーには、タイプRの象徴であり、まさにコーポレートカラーとも言える「チャンピオンシップホワイト」が唯一のラインナップとして設定されております。この純粋な白は、ホンダのレーシングヘリテージを色濃く反映しており、見る者に強烈な印象を与えます。さらに、ボンネットと車両のサイドには、アイコニックなタイプRバッジと見事に調和する「特注レッドデカール」が繊細に貼付されており、スタンダードモデルとは一線を画す、特別な雰囲気を醸し出しています。

この特別仕様車の外観における最大の注目ポイントの一つは、FL5型としては初めて採用されるブラックルーフの2トーンカラーでしょう。これまでのFL5型シビックタイプRは、チャンピオンシップホワイト、クリスタルブラックパール、ソニックグレーパール、フレームレッド、レーシングブルーパールの全5色が展開され、全てモノトーンカラーのみで構成されていました。しかし、今回のアルティメットエディションでは、一部のユーザーからの強い要望に応える形で、トップルーフが鮮やかなブラックにペイントされており、デカール以外の部分でもスタンダードモデルとの明確な差別化が図られております。リアデザインにおいては、FL5型の特徴であるセンター3本出しマフラーはそのままに、大型リアウィングも継続して採用され、そのアグレッシブなスタイリングは健在です。

エクステリアのこだわりは細部にまで及びます。リアウィングやドアステップガーニッシュなど、一部のブラックパーツにはカーボン素材が惜しみなく使用されていることが確認されています。これは、ホンダアクセスが販売するカーボンリアスポイラーとは異なる、特別仕様車専用のブラックカーボンリアウィングである可能性も指摘されており、その織り目から、レッドの織りが確認できないことから、専用設計である可能性が高いと推測されます。これらのカーボンパーツは、軽量化と同時に、視覚的なパフォーマンス感を高める役割も果たしています。

特別感を演出するインテリアと付属装備

インテリアにおいても、アルティメットエディションは特別な空間を演出します。内装は、公開されている一部の情報によれば、シートカラーはスタンダードモデルと同様の情熱的なレッドを基調としております。センターコンソールパネルにはカーボン素材が採用され、ドアライニング、カップホルダー、センターコンソール、足元、そしてシート下の照明など、特定のインテリア機能を引き立てる追加のアンビエントライトやプロジェクションが標準装備されている点が特徴です。特に、フロントドアを開くと、ディーラーオプションとしても人気が高いタイプRロゴプロジェクターが地面に投影される機能も標準装備されているようです。これは、ホンダアクセスのディーラーオプションパーツが、この特別仕様車では一通り標準装備されているような豪華な仕様であると想像されます。

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「選ばれしオーナーに更なる特別感を」というコンセプトのもと、アルティメットエディションには数々の特別な付属品が用意されています。オーナーがその特別感をさらに強く実感できるよう、車両には1から40までのシリアルナンバーが入った専用エンブレムが与えられます。さらに、カーボンキーホルダー、カスタムメイドフロアマット、そして車体カバーが全て標準装備されるという豪華な内容となっております。これに加えて、特別なギフトボックスも贈呈され、これら全てが揃った特別仕様車は、2026年の欧州販売終了を前に、タイプRの熱狂的なファンへ届けられることになります。サイドシル部分には、イルミネーションではなく、レッドカーボンの織り目が追加されたスカッフプレートが採用されており、細部にわたる特別感が光ります。リアエンドには、「ULTIMATE EDITION」の専用バッジが貼付されますが、それ以外の専用装備は特に見当たらず、リアテールランプやリアウィンカーも既存のものが継続採用されております。

これほどまでに豪華なカーボンパーツや特別な装備が搭載された特別仕様車の価格は、現時点での欧州向け価格帯は未公表でありますが、仮に日本で販売されるとなると、車両本体価格だけで600万円を超える可能性が高いと予想されます。

ホンダがアルティメットエディションに込めた想いとタイプRの伝統

ホンダモーターヨーロッパの欧州戦略・製品責任者であるハンナ・スウィフト氏は、今回の特別仕様車について、その意義を次のように語っています。彼女は、欧州におけるホンダ自動車ラインナップの真のアイコンに別れを告げるにあたり、特別仕様車によるシビックタイプRの最高の見送りを行い、その伝統を称えるまたとない機会をお客様に提供することがふさわしいと考えたことを強調しております。自動車業界が変化し、欧州の法規制に従ってモデルラインナップも進化する必要がある中で、タイプRは常にホンダのドライビングの興奮に対する情熱を究極的に表現してきた存在であり、今後数週から数ヶ月にわたってその伝統を称えられることを楽しみにしていると述べられています。

シビックタイプRは、1997年に6代目シビックハッチバックモデルで日本に初めて登場して以来、これまでに5世代にわたって数多くの特別仕様車が発売されてきました。そのレーシングスピリットにインスパイアされた高性能モデルとしての長い伝統は、世界中に熱心なファン層を築き上げ、多くの人々を魅了してきました。シビックタイプRは、約30年にも及ぶそのダイナミックな実績をさらに証明するかのように、世界中の数々のサーキットで前輪駆動車の市販車ベンチマークを確立し、その名を轟かせております。

「シビックタイプR アルティメットエディション」は、単なる特別仕様車に留まらず、タイプRの輝かしい歴史とその魂を象徴する一台として、自動車史にその名を刻むことでしょう。その限定された生産台数と、細部にまでこだわり抜かれた特別な装備は、このモデルが真に希少価値のあるコレクターズアイテムであることを示しています。欧州における販売終了を前に、この究極のタイプRを手に入れることができる幸運なオーナーは、ホンダが長年培ってきた「操る喜び」と「走りの情熱」を体感し、タイプRの伝説の一部となることでしょう。

ホンダ ニュースリリース

https://global.honda/jp/news/2025/4250110-civic.html

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この記事を書いた人

KAZUのアバター KAZU 編集長

自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。

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