三菱自動車は、「エクスフォース」ハイブリッドEV(HEV)モデルをタイ バンコクで2025年3月20日(現地時間)に世界初公開しました。アイシンが開発したハイブリッドユニットを搭載していると発表されました。
三菱自動車は、SUV市場に新たな風を吹き込むべく、新モデル「エクスフォース(Xforce)」を発表しました。発売日は、2023年8月10日にインドネシア国際モーターショーで発表され、2025年3月20日にハイブリッドモデルが追加設定されました。この新型モデルは、三菱が誇る最新技術を惜しみなく投入し、その魅力を最大限に引き出しています。このモデルは、三菱の世界戦略車の1つとして、コンパクトで取り回しの良いボディサイズ、スタイリッシュで力強い本格SUVスタイル、広くて快適な室内空間が特徴です。エクスフォースのスペック、価格、そして発売日を含む最新情報を詳細に解説します。
エクスフォースの主な特徴は以下の通りです。
- 概要:
- 三菱自動車が発表した新世代コンパクトSUV
- ASEAN地域での使用を考慮した5人乗りモデル
- 2025年3月にハイブリッドモデル(HEV)が発表
- デザイン:
- 「Silky & Solid」をコンセプトに、エレガントさと力強さを融合
- ダイナミックシールドを進化させたフロントデザイン
- フローティングルーフと滑らかな面構成
- 力強く筋肉質なフェンダーフレア
- アイコニックなT字型LEDライト
- インテリア:
- 水平基調のインストルメントパネルによる良好な視界
- 12.3インチの大型ディスプレイパネル
- ヤマハと共同開発した「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」
- 4種類のサウンドタイプを選択可能
- パワートレイン:
- 1.6Lガソリンエンジン+高出力モーター
- PHEV由来のHEVシステムを採用
- 高効率なトランスアクスルとモーターディスコネクト機能
- クラス最高レベルの燃費24.4km/L
- アクティブ・ヨー・コントロール(AYC)などの四輪制御技術
- その他:
- 多様なボディカラーバリエーション
- 最新のインフォテインメントシステムを搭載
- 悪路走破性を高める最低地上高とアングル
- インドネシアで受注開始、今後グローバル展開予定
三菱 新型 エクスフォース ハイブリッド(HEV)モデルを追加設定
三菱のインドネシア法人は、エクスフォースをベースとした新世代ハイブリッド搭載モデル、エクスフォースHEVを発表し、受注を開始しました。このハイブリットモデルは、2025年3月26日から開催されるバンコク国際モーターショー2025で世界初公開される予定です。
エクスフォースHEVは、「ワクワクする人生を送るための最高の相棒」をコンセプトに、ASEAN地域でのコンパクトSUVの使われ方に着目して開発された5人乗りコンパクトSUVです。2023年11月にインドネシアで発売され、2024年にはベトナムやフィリピンなどのASEAN諸国、中南米、アフリカ、中東にも展開される予定です。
ハイブリットモデルは、エクスパンダーHEVとともに、タイの顧客に新たな電動化オプションを提供します。三菱のプラグインハイブリッド(PHEV)由来のHEVシステムを採用し、優れた燃費性能、環境性能、力強い加速を実現しています。
エクスフォースハイブリットは、三菱の強みであるアクティブ・ヨー・コントロール(AYC)などの四輪制御技術が前輪駆動(FF)をサポートし、安全で安心な運転を可能にします。ドライバーは、状況に応じてEV走行を選択でき、静かな運転も可能です。
三菱自動車CEOの加藤隆雄氏は、「世界的にHEVは充電インフラを必要としない主要な電動化オプションとして需要が高まっている」と述べており、エクスフォースHEVの今後の展開に期待が持てます。
パワートレインは、エクスパンダーハイブリットからさらに進化し、伝達効率を高めた新開発のトランスアクスルや、高速時にモーターを駆動軸から切り離す新モーターディスコネクト機能を採用しています。これにより、エネルギーロスを大幅に低減し、クラストップレベルの約24.4km/Lの低燃費を実現しています。ハイブリッド走行では、高速走行時の静粛性と登坂時の力強い加速を両立する2速トランスアクスルシステムを採用しています。モーターやジェネレーター、トランスミッションを一体化することで、高周波ノイズを大幅に低減し、EVのようなシームレスな走りを実現しています。エンジンスペックは、排気量1.6L直列4気筒エンジンをベースに、高出力モーターと高性能駆動用バッテリーを組み合わせ、熱効率を40%向上させています。
三菱 新型 エクスフォース について
エクスフォースは、三菱の新世代コンパクトSUVとして開発され、2022年10月にコンセプトモデル「XFCコンセプト」が公開されていました。市販モデルでは、SUVとしての悪路走破性を高めるために、最低地上高が内燃機関モデルでクラストップレベルの222mm、ハイブリッドモデルでも183mmに設定されています。
また、海外で販売されているMPV「エクスパンダー」に採用されたプラグインハイブリッド(PHEV)由来のハイブリッドシステムを採用しています。エンジンは新開発の1.6Lガソリンエンジンであり、アトキンソンサイクル化による燃焼効率の向上や、電動ウォーターポンプによる機械損失の低減が図られています。駆動用バッテリーは前席フロア下に配置され、居住空間を最大限に確保しています。燃費は海外値で24.4km/Lを達成しています。
ドライブモードは、EV走行のための2つのモードと、路面状況に応じた最適な走行制御を行う5つのモード、合計7モードが設定されています。
さらに、新型エクスフォースは最新のインフォテインメントシステムを搭載し、オーディオにはヤマハと共同開発した「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」を採用することで、車内空間の質感を向上させています。
三菱 新型 エクスフォース エクステリアについて
エクステリアデザインは、「Silky & Solid」をコンセプトに、優雅さと堅牢性を融合させたスタイリッシュで力強い仕上がりとなっています。フロントは三菱のブランドデザイン「ダイナミックシールド」を進化させ、フロントグリルを左右バンパーで保護する造形と一体化しています。ボディ上部は、フロントのスリーダイヤからサイド、リアへと流れるような面と、フローティングルーフにより、シルクのような滑らかな軽やかさを表現しています。ボディ下部は、SUVらしい力強くソリッドなプロポーションを強調しています。足元には18インチの大径ホイールを採用し、引き締められたデザインとなっています。
エクスフォースHEVのデザインコンセプトは「シルキー&ソリッド」です。エレガントさと力強さを融合させ、スタイリッシュで力強い本格SUVデザインを実現しています。
ボディ上部は、フロントのスリーダイヤエンブレムからサイド、リアへと回り込むような滑らかな面構成で、フローティングルーフと相まって軽快でシルキーな質感を表現しています。ボディ下部は、SUVらしい力強くソリッドなプロポーションとし、最低地上高183mm、空力性能を高めた18インチアルミホイール、悪路でのハンドリング性能を確保する大径タイヤを採用しています。力強く筋肉質なフェンダーフレアが、アスリートのような俊敏さを感じさせます。
立体的なダイナミックシールドは、フロントグリルを左右のバンパーで保護し一体化することで、奥行き感のあるスポーティなフロントフェイスを演出しています。ボディサイドは、立体感のあるソリッドな造形と、前後フェンダーフレアやキャラクターラインとのコントラストで、SUVらしい力強さと躍動感を表現しています。LEDデイタイムランニングライトとLEDテールランプは、アイコニックなT字型デザインを採用し、ワイドスタンスと安定感を強調しています。
フロントグリルとテールゲートには「HEV」バッジ、フロントドアには「HYBRID EV」バッジ、そしてブルーのアクセントが電動車の先進性を表現しています。
ボディサイズは、全長4390mm、全幅1810mm、全高1660mm、ホイールベース2650mmです。最低地上高は222mm(ハイブリッド:183mm)です。アプローチアングルは21度、ランプブレークアングルは20.5度、デパーチャーアングルは30.5度であり、18インチホイールが装備されています。
参考までに、RVRのボディサイズは全長4365mm、全幅1770mm、全高1630mm、ホイールベース2670mm、最低地上高195mmです。エクリプスクロスのボディサイズは全長4545mm、全幅1805mm、全高1685mm、ホイールベース2670mm、最低地上高175mmです。
エクスフォースは、RVRから全長を拡大することで広い室内空間を確保し、最低地上高を222mmに向上させることで、大きな段差にも対応できるようになっています。
ボディカラーは、モノトーン4色とブラックルーフの2トーンカラー4色の計8色が用意されています。
三菱 新型 エクスフォース インテリアについて
インテリアデザインは、最新装備を採用することで質感を向上させています。インストルメントパネルは水平基調の「HORIZONTAL AXIS(ホリゾンタル・アクシス)」コンセプトを採用し、良好な前方視認性を確保しています。ドアトリムまで繋がるダイナミックな形状で、開放的な空間を演出しています。12.3インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオとデジタルドライバーディスプレイを一体化させた大型のモノリス形状パネルが先進的な印象を与えます。
インテリアは、前方視界を向上させ、悪路走行時の車両姿勢変化を感知しやすいホリゾンタルアクシスインストルメントパネルを採用しています。
12.3インチのスマートフォン連動型ディスプレイオーディオとデジタルドライバーディスプレイを一体化した大型ディスプレイパネルは、コンパクトなシフトノブと相まって、先進的な雰囲気を演出しています。シフトパネルやパワースイッチパネルには傷つきにくいピアノブラックを採用し、日本市場でも十分に受け入れられそうな技術が盛り込まれています。
オーディオシステムには、ヤマハと共同開発した「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」が採用されています。高音質で快適な音楽を提供するために、Aピラーにフロントツイーター、フロントドアにウーファー、リアドアに同軸2ウェイスピーカーの計8つのスピーカーを搭載しています。車両自体の改良により音質を最適化し、車速に応じて音量と音質を調整することで、荒れた路面でもクリアで迫力のある音楽を楽しむことができます。また、音楽の好みや気分に合わせて4種類のサウンドタイプ(ライブリー、シグネチャー、パワフル、リラックス)を選択可能です。リスニングルームである車両側に最適な音質向上策を施すことで、スピーカーの性能を最大限に引き出しています。走行中は車速に応じて音量だけでなく音質も補正する機能により、荒れた路面でも躍動感のある低音と、輪郭のはっきりした中高音を楽しむことができます。
三菱 新型 エクスフォース パワートレインについて
パワートレインは、1.5Lガソリンエンジンと1.6Lハイブリッドが用意されています。1.5Lエンジンには「MIVEC」機構が採用され、吸気バルブリフトを連続的に変化させることで吸気抵抗を抑制し、燃費向上に貢献します。1.6Lハイブリッドは、燃焼効率を高めた新開発エンジンに高トルクモーターを組み合わせ、走行性能と燃費性能を向上させています。ドライブモードは路面状況に応じて選択可能であり、アクティブヨーコントロール(AYC)、トラクションコントロール、エンジン制御、パワーステアリング制御を統合制御することで、安定性と悪路への対応力を向上させています。燃費は、ガソリンエンジンモデルで18.0km/L、ハイブリッドモデルで24.4km/Lを達成しています。
三菱 新型 エクスフォース 価格について
価格は、最新装備の採用により上昇しており、インドネシアでの価格は約365万円からです。
編集部から一言
エクスフォースHEVは、そのスタイリッシュな外観、先進的な内装、優れた燃費性能、そして力強い走りを兼ね備えたモデルであり、三菱自動車の新たな主力車種としての期待が高まります。特に、日本市場での発売が期待されるモデルであり、今後の動向から目が離せません。
三菱 ニュースリリース
https://www.mitsubishi-motors.com/en/newsroom/newsrelease/2025/20250320_1.html
三菱 エクスフォース