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日産クリッパーバン新モデル「マルチラック」完全ガイド:車中泊・アウトドア派必見の多機能軽バン

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2025年11月27日、日産から軽自動車の車中泊・アウトドア市場に新風を吹き込む新モデル「クリッパーバン マルチラック」が発売されます。

価格は210万6,500円から246万4,000円と、軽バンとしては上位価格帯ですが、その機能性と利便性は従来の軽商用車の概念を大きく変える可能性を秘めています。

本記事では、車中泊愛好家やアウトドア派、移動販売事業者から注目を集めるこの新モデルについて、詳細な機能解説から競合車種との比較まで、徹底的に解説します。

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目次

クリッパーバン「マルチラック」の概要

基本仕様と価格設定

クリッパーバン マルチラックは、既存のクリッパーバンをベースに、荷室空間を目的に応じてアレンジしやすくした特別仕様車です。ベースグレードには「GX」(自然吸気エンジン)と「GXターボ」の2つが用意され、それぞれにFF(前輪駆動)と4WD(四輪駆動)を設定しています。

clippervan_multirack
clippervan_multirack

価格一覧

  • GX CVT FF:210万6,500円
  • GX CVT 4WD:226万500円
  • GXターボ CVT FF:231万円
  • GXターボ CVT 4WD:246万4,000円

従来のクリッパーバンと比較すると、約46万2,000円の価格アップとなりますが、専用装備の充実度を考慮すると妥当な設定といえるでしょう。

マルチラックシステムの革新性

clippervan_multirack マルチラック(ベッドマット付車)
マルチラック(ベッドマット付車)

有孔ボード・スチールラックシステム

マルチラックの最大の特徴は、荷室に設置された独自の有孔ボード・スチールラックシステムです。このシステムには以下の要素が含まれています:

clippervan multirack マルチラック 有孔ボード・専用ブラケット
マルチラック 有孔ボード・専用ブラケット
  1. 有孔ボード: オリジナルデザインの多孔構造により、様々な位置にアクセサリーを取り付け可能
  2. スチールラック: 頑丈な構造で重量物の収納にも対応
  3. 専用ブラケット: J型とL型の2種類を用意し、用途に応じて使い分け可能
  4. 防汚性専用フロア: 汚れに強い素材で、アウトドア用品の収納も安心
マルチラック 専用L型ブラケット
マルチラック 専用L型ブラケット
マルチラック 専用J型ブラケット
マルチラック 専用J型ブラケット
有孔ボード使用イメージ
有孔ボード使用イメージ

柔軟なカスタマイズ性

専用ブラケットは取り付け位置や向きを自由に調整でき、さらに市販の汎用フックやアクセサリーパーツも装着可能です。これにより、以下のような多様な用途に対応できます:

  • アウトドア・レジャー: キャンプ用品、釣り具、スポーツ用品の整理整頓
  • 車中泊: 就寝スペースの確保と生活用品の効率的収納
  • 商用利用: 配達業務、移動販売での商品陳列
  • 趣味活動: 写真撮影機材、DIY工具などの専門機材収納

車中泊機能の充実

CORDURA製ベッドマットシステム

車中泊需要の高まりを受けて、マルチラックには高品質なベッドマットがオプション設定されています。

ベッドマットの特徴

  • 素材: 耐水性・撥水性に優れたCORDURA製生地を採用
  • 調整機能: 4段階の高さ調整が可能
  • 脱着性: 簡単な取り外しが可能で、清掃やメンテナンスが容易
  • カラーバリエーション: ナチュラルベージュとブラックの2色展開

就寝環境の快適性

クリッパーバンの荷室長は約1,850mm、荷室幅は約1,385mmと、大人一人が横になるには十分なスペースを確保。マルチラックシステムと組み合わせることで、就寝スペースと収納スペースを効率的に使い分けることができます。

技術仕様と走行性能

エンジン・トランスミッション

自然吸気エンジン(GX)

  • 排気量: 660cc 直列3気筒
  • 最高出力: 49ps/5,700rpm
  • 最大トルク: 6.1kgm/4,000rpm

ターボエンジン(GXターボ)

  • 排気量: 660cc 直列3気筒ターボ
  • 最高出力: 64ps/6,000rpm
  • 最大トルク: 9.7kgm/3,000rpm

すべてのグレードにCVT(無段変速機)を採用し、スムーズな加速と優れた燃費性能を実現しています。

4WDシステム

CVT車には電子制御式パートタイム4WDを採用。「2WD」「4WD AUTO」「4WD LOCK」の3モードから走行状況に応じて選択可能で、悪路走破性を大幅に向上させています。

燃費性能

  • 自然吸気エンジン: WLTCモード 16.4km/L
  • ターボエンジン: WLTCモード 15.1km/L

軽バンクラスとしては優秀な燃費性能を実現し、長距離の車中泊旅行でも経済性を保てます。

安全装備の充実

先進運転支援システム

マルチラックには以下の安全装備が標準装備されています:

  • インテリジェント エマージェンシーブレーキ: 衝突被害軽減ブレーキ
  • 踏み間違い衝突防止アシスト: アクセル・ブレーキの踏み間違い事故を防止
  • LDW(車線逸脱警報): 車線からの逸脱を警告
  • インテリジェント DA(ふらつき警報): ドライバーの疲労を検知
  • 先行車発進お知らせ: 信号待ちでの発進遅れを防止
  • ハイビームアシスト: 自動でハイ・ローを切り替え

駐車支援機能

  • 後退時ブレーキサポート: バック時の衝突を回避
  • 後方誤発進抑制機能: 後方への急発進を抑制
  • リヤパーキングセンサー: 障害物との距離を音で知らせ

競合車種との比較

スズキ エブリィ(OEM元)

クリッパーバンのOEM元であるスズキ エブリィと比較すると、基本性能は同等ですが、マルチラックは専用装備により差別化を図っています。

ダイハツ ハイゼットカーゴ

比較ポイント

  • 荷室容量: クリッパーバンがわずかに有利
  • 燃費性能: ほぼ同等
  • 装備面: マルチラックの専用システムが大きなアドバンテージ

ホンダ アクティバン

現在は生産終了となったアクティバンに代わり、軽バン市場でのシェア拡大を狙う位置づけです。

購入検討時のポイント

おすすめグレード

車中泊・レジャー重視の方

  • GX CVT FF (210万6,500円) + ベッドマットオプション
  • 必要十分なパワーで燃費も良好

本格的なアウトドア・商用利用

  • GXターボ CVT 4WD (246万4,000円) + ベッドマットオプション
  • 悪路走破性とパワーを重視

維持費・ランニングコスト

  • 税金: 軽自動車税年額10,800円(営業用は5,000円)
  • 保険: 車両保険込みで年額6-10万円程度
  • 燃料費: レギュラーガソリン使用、実燃費14-15km/L程度を想定

カスタマイズ・アクセサリー展開

純正オプション

  • ベッドマット: 約10-15万円程度(予想)
  • 各種ブラケット・フック類: 用途別に豊富なラインアップ
  • 外装アクセサリー: ルーフキャリア、サイドプロテクターなど

アフターマーケット対応

エブリィ用のアクセサリーが流用可能なため、カスタマイズパーツの選択肢は豊富です。

市場での位置づけと将来性

ターゲット市場

  1. 車中泊・バンライフ愛好家: 増加傾向にある市場セグメント
  2. アウトドア・レジャー層: キャンプブームの継続で需要拡大
  3. 小規模事業者: 配達・移動販売などの商用利用
  4. シニア層: 趣味の道具運搬や小旅行での利用

競争優位性

  • 専用システム: 他社にない独自の荷室アレンジ機能
  • ブランド力: 日産ブランドの信頼性
  • サービス体制: 全国の日産ディーラーでサポート

まとめ:マルチラックは買いなのか?

クリッパーバン マルチラックは、従来の軽商用車の概念を超えた多機能性を持つ革新的なモデルです。46万円の価格アップは決して安くありませんが、専用システムの利便性と将来のカスタマイズ性を考慮すると、特定のユーザーには非常に価値のある投資となるでしょう。

こんな方におすすめ

  • 定期的に車中泊やキャンプを楽しむ方
  • 趣味の道具が多く、効率的な収納を求める方
  • 小規模な移動販売や配達業務を行う方
  • DIYやカスタマイズを楽しみたい方

購入を慎重に検討すべき方

  • 純粋に最安値の軽バンを求める方
  • 年に数回しかレジャー利用しない方
  • 荷室アレンジ機能を活用する予定がない方

日産の車中泊仕様車シリーズの新たな一角を担うマルチラックは、軽自動車市場に新しい可能性をもたらす注目のモデルといえるでしょう。発売は2025年11月27日。詳細な試乗レビューや実際の使い勝手については、発売後の続報をお待ちください。

https://www.autech.co.jp/release/20251014_01.html

https://www.autech.co.jp/sv/clippervan_multirack/index.html

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この記事を書いた人

KAZUのアバター KAZU 編集長

自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。

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