三菱のオフロードミニバン「デリカD:5」が、2025年12月18日にビッグマイナーチェンジを迎えることが正式に発表されました。2007年の登場から18年という長期間、フルモデルチェンジを行わずに改良を重ねてきたデリカD:5。今回の改良は果たして待つ価値があるのでしょうか?最新情報をもとに、詳しく解説していきます。
デリカD:5 新型の発表・発売スケジュール
具体的な発表・発売日程
新型デリカD:5の発表・発売スケジュールは以下のように決定しています:
- 発表日:2025年12月18日(木)
- 発売日:2026年1月9日(金)
- 先行予約開始:2025年10月29日(水)予定
デリカD:5の2度目のビッグマイナーチェンジ車が来年初頭に出るようで。
— 岩タワー (@iwtw_3536) October 5, 2025
このシルエットのままならデザインはそこまで変わらず?
担当者曰く「正当進化」とのことですが、果たして…。#三菱自動車 #デリカD5 pic.twitter.com/p3K6yURUNZ
東京オートサロン2026での華々しいデビュー
発売日が2026年1月9日から開催される東京オートサロン2026と重なることから、同イベントにて華々しいデビューを飾ることが予想されます。カスタムカーショーの祭典でもある東京オートサロンでは、新型デリカD:5のカスタムカーやコンセプトカー、さらには特別仕様車ジャスパーの先行公開も期待されています。
新型デリカD:5の主な変更点・改良内容
エクステリア(外装)の大幅刷新
今回のビッグマイナーチェンジでは、外装デザインが大幅に刷新されます:
フロント部分の変更
- フロントグリル意匠変更&マットブラック化
- フロント・リアコーナーセンサー追加によるバンパー形状変更
- フロント・リアオーバーフェンダー追加(20mmワイド化)
リア部分の変更
- リアハッチガラス下部ガーニッシュに、デリカミニと同じ「DELICA」ロゴのエンボス加工を設定
- アルミホイール意匠変更
インテリア(内装)の機能向上
最新技術の導入
- 12.3インチフル液晶メーター(アウトランダーPHEVと同じデザイン)
- ドライブモードダイアルスイッチの意匠変更&ドライブモード追加
- ヒルディセントコントロール追加
4WDシステムの進化
従来の「AWC」から最新の「S-AWC(Super All Wheel Control)」に変更され、以下の機能が追加されます:
- エコ、ノーマル、グラベル、スノーの4つのドライブモード
- ヒルディセントコントロール機能
安全装備の充実
- マルチアラウンドビューモニター(移動物検知 3Dビュー機能付き)の標準装備
- フロント・リアクリアランスソナーの標準装備
価格改定とグレード体系の見直し
新型デリカD:5の価格設定
新型デリカD:5の価格は大幅にアップしています:
新価格(税込)
- G(7人乗り/8人乗り):451万円
- G-Power Package(7人乗り/8人乗り):475万円
- P(7人乗り/8人乗り):495万円
廃止されるグレード・特別仕様車
コストダウンと商品ラインナップの整理により、以下のグレードが廃止されます:
廃止グレード
- Mグレード(エントリーモデル)
- URBAN GEAR G
- URBAN GEAR G-Power Package
廃止特別仕様車
- 特別仕様車Black Edition
- 特別仕様車CHAMONIX(シャモニー)
価格上昇の詳細分析
現行モデルと比較した価格上昇幅:
- Gグレード:約18万円アップ
- G-Power Package:約18万円アップ
- Pグレード:約27万円アップ
エントリーグレードのMが廃止されたことで、スタート価格は現行の422万円から451万円へと約30万円近くの大幅アップとなります。
パワートレインと燃費性能
エンジンスペック(変更なし)
新型デリカD:5のエンジンスペックは現行モデルから変更されません:
- エンジン:2.2L 直列4気筒ディーゼルターボ
- 最高出力:145ps/3500rpm
- 最大トルク:38.7kgm/2000rpm
- トランスミッション:8速AT
- 駆動方式:4WD(S-AWC)
燃費性能
- 燃費:13.6km/L(WLTCモード)
S-AWCシステムの採用により、燃費性能の向上も期待されています。
ボディサイズと車両重量
新型デリカD:5のボディサイズ
- 全長:4,800mm(変更なし)
- 全幅:1,815mm(+20mm ワイド化)
- 全高:1,875mm(変更なし)
- ホイールベース:2,850mm(変更なし)
オーバーフェンダーの追加により、全幅が20mmワイド化され、より安定感のあるスタンスを実現しています。
新型デリカD:5は待つべき?メリット・デメリット分析
新型を待つメリット
1. 最新技術の恩恵
- S-AWCシステムによる走行性能向上
- 12.3インチデジタルメーターによる視認性向上
- 最新の安全装備充実
2. デザインの刷新
- より迫力のあるエクステリア
- 20mmワイド化による安定感
- マットブラックグリルによる高級感
3. 機能性の向上
- ヒルディセントコントロール追加
- 4つのドライブモード
- 3Dビュー機能付きマルチアラウンドビューモニター
新型を待つデメリット
1. 大幅な価格上昇
- エントリーグレード廃止で約30万円の価格アップ
- 全グレードで18〜27万円の値上げ
2. グレード選択肢の減少
- 7グレードから3グレードへの大幅削減
- 人気のURBAN GEARシリーズ廃止
3. 発売まで約2ヶ月の待機期間
- 先行予約から発売まで2ヶ月以上
- 現行モデルの在庫状況によっては即納可能
現行モデル購入のメリット
1. 価格面での優位性
- 新型より約20〜30万円安価
- ディーラーでの値引き交渉余地
2. 豊富なグレード選択
- URBAN GEARシリーズも選択可能
- 特別仕様車の選択肢
3. 即納可能性
- 在庫車があれば短期間で納車
購入タイミングの判断基準
新型を選ぶべき人
- 最新技術・機能を重視する
- デザインの新しさを求める
- 価格より機能性を優先する
- S-AWCシステムに魅力を感じる
現行モデルを選ぶべき人
- コストパフォーマンスを重視する
- URBAN GEARシリーズが好み
- 早期に納車を希望する
- 基本性能で十分満足できる
デリカD:5の競合車種との比較
主要競合車種
1. ホンダ ステップワゴン
- 価格帯:299万円〜
- 燃費:13.9km/L〜
- 特徴:わくわくゲート、ハイブリッド設定
2. 日産 セレナ
- 価格帯:276万円〜
- 燃費:13.4km/L〜
- 特徴:e-POWER、プロパイロット
3. トヨタ ヴォクシー/ノア
- 価格帯:309万円〜
- 燃費:15.0km/L〜
- 特徴:ハイブリッド、トヨタセーフティセンス
デリカD:5の独自性
デリカD:5は競合他車と比較して以下の独自性を持ちます:
- 本格的な4WDシステム
- 最低地上高185mmの高い走破性
- SUVライクなタフなデザイン
- ディーゼルエンジンによる高トルク
2025年のミニバン市場動向
市場トレンド
1. 電動化の進展
- ハイブリッド・e-POWERの普及
- 燃費性能重視の傾向
2. 安全装備の標準化
- 自動ブレーキの全車標準装備
- 運転支援機能の充実
3. デザインの多様化
- SUVライクなデザイン
- 個性的なエクステリア
デリカD:5のポジショニング
新型デリカD:5は、これらの市場トレンドに対応しつつ、独自のオフロード性能を維持したニッチなポジションを確立しています。
まとめ:新型デリカD:5は待つべきか?
総合的な判断
新型デリカD:5を待つべきかどうかは、以下の要素を総合的に検討する必要があります:
待つべき理由
- S-AWCシステムによる走行性能向上
- 最新安全装備の充実
- デザインの大幅刷新
- 長期間使用する前提での価値
現行モデルを選ぶ理由
- 価格面でのメリット(20〜30万円安価)
- 豊富なグレード選択肢
- 即納の可能性
- 基本性能の十分さ
推奨購入パターン
1. 新型推奨
- 予算に余裕がある
- 最新技術を重視
- オフロード走行が多い
- 長期間乗り続ける予定
2. 現行モデル推奨
- コストを抑えたい
- 早期納車希望
- URBAN GEARが好み
- 基本機能で満足
最新情報のチェックポイント
新型デリカD:5の購入を検討している方は、以下の最新情報を定期的にチェックすることをおすすめします:
- ディーラーでの試乗機会
- 実際の納期情報
- 下取り価格の動向
- 特別仕様車の追加発表
- 競合車種の動向
デリカD:5の新型は確実に魅力的な改良が施されていますが、価格上昇も相当なものです。ご自身のニーズと予算を慎重に検討し、最適な選択をしていただければと思います。