マツダ株式会社は2024年10月14日、2025年10月31日から東京ビッグサイトで開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2025(ジャパンモビリティショー)」の出展概要を発表しました。今回の出展テーマ「走る歓びは、地球を笑顔にする」のもと、技術革新と環境配慮を両立させる2035年の未来像を提示します。
マツダが示す2035年のモビリティビジョン 世界初公開のビジョンモデルが示す革新的なコンセプト
持続可能な社会と走る歓びの両立
ジャパンモビリティショー2025でマツダが世界初公開するビジョンモデルは、同社が描く2035年の理想的なモビリティ社会を具現化した概念車です。このモデルは、環境負荷の削減と「走る歓び」の追求を同時に実現する、マツダ独自の価値観を体現しています。
技術革新と社会インフラ整備が進む2035年において、マツダは「クルマが好き」「いつまでも運転を楽しみたい」というユーザーの想いに応えながら、豊かな地球環境への貢献を目指します。これは単なる技術展示ではなく、持続可能な社会といきいきとした体験を両立させるマツダの世界観の表現です。
ビジョンモデル(世界初公開)
革新的な環境技術の展示
CO₂回収技術による循環型社会の実現
ジャパンモビリティショー2025では、ビジョンモデルと併せて、マツダが開発を進める革新的な環境技術も披露されます。注目すべきは、走るほどにCO₂を削減するという画期的な「CO₂回収技術」です。この技術は、従来の排出量削減だけでなく、実際に大気中のCO₂を回収することで、循環型社会の実現を目指します。
藻類由来カーボンニュートラル燃料の展望
さらに、「藻類由来のカーボンニュートラル燃料」の展示も予定されています。この技術は、藻類を原料とするバイオ燃料により、化石燃料に代わる持続可能なエネルギー源を提供します。マツダは多様な燃料への対応を通じて、エネルギー転換期における選択肢の拡大を図っています。
新型CX-5の世界初一般展示
ビジョンモデルに加えて、2024年7月に欧州で初公開された新型「MAZDA CX-5」(欧州仕様車)が、世界で初めて一般来場者向けに展示されます。この展示により、マツダの現在の技術力と将来のビジョンを同時に体感できる貴重な機会となります。
多様なプログラムへの参画
Tokyo Future Tour2035:インクルーシブなモビリティ
マツダは日本自動車工業会が主催する「Tokyo Future Tour2035」にも参画します。下肢に障がいを持つ方々の移動支援を目的とした福祉車両「マツダ CX-30 SeDV」(Self-empowerment Driving Vehicle)を出展。直感的な加減速操作が可能な手動運転装置により、より多くの人が自分の意志で移動できる社会の実現を支援します。
Mobility Culture Program:モータースポーツとヘリテージ
「Mobility Culture Program」では、マツダのモータースポーツ精神とヘリテージを体現する車両を展示:
- 合同展示:伝説的なスポーツカー「マツダ RX-7」
- Performance Zone:スーパー耐久シリーズ2025参戦車両「MAZDA SPIRIT RACING RS Future concept」(12号車)
- ASV公道試乗会:最新のSUVモデル「マツダ CX-60」と「マツダ CX-80」
Out of KidZania:次世代への技術継承
子どもたちを対象とした「Out of KidZania in JMS 2025」では、マツダのものづくりへのこだわりを体験できる職業体験プログラム「砂型鋳造・磨き・塗装職人の仕事」を提供。マツダの工場を再現した環境で、職人の技術と精神を学びながら、ものづくりの楽しさと奥深さを体感できます。
開催概要とアクセス情報
開催期間
- 報道招待日:2025年10月29日(水)8:00-18:00、10月30日(木)8:00-13:00
- マツダプレスカンファレンス:10月29日(水)12:15-12:30
- 一般公開日:2025年10月31日(金)~11月9日(日)
会場
東京ビッグサイト(東京都江東区有明)
主催
一般社団法人 日本自動車工業会
マツダの未来戦略と「ひと中心」の価値観
ジャパンモビリティショー2025でのマツダの展示は、同社の長期戦略における重要なマイルストーンです。「ひと中心」の価値観のもと、「走る歓び」を進化させ続け、お客様の日常に移動体験の感動を創造し、「生きる歓び」をお届けするという企業理念が、すべての展示に込められています。
まとめ:持続可能なモビリティ社会への道筋
マツダがJAPAN MOBILITY SHOW 2025で発表するビジョンモデルと革新技術は、自動車業界が直面する環境課題と顧客ニーズの両立という課題に対する同社なりの解答です。CO₂回収技術や藻類由来燃料といった先進的な環境技術と、伝統的な「走る歓び」の追求を組み合わせることで、2035年の理想的なモビリティ社会の実現を目指しています。
この取り組みは、単なる技術展示を超えて、持続可能な社会と人々の生活の質向上を同時に実現する、新しいモビリティの在り方を提示するものとして注目されます。
参考情報: