2025年10月30日(木)から11月9日(日)まで、東京ビッグサイト(江東区・有明)で開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2025」。「ワクワクする未来を、探しに行こう!」をコンセプトに、自動車・バイクをはじめとするあらゆるモビリティの最新技術と未来像を体験できるイベントです。
今回は乗用車、商用車、二輪車、車体、部品・機械器具、モビリティ関連の6つのカテゴリーから136の出展者が参加。各メーカーの最新コンセプトカーや市販予定モデル、革新的技術を一挙にご紹介します。
JAPAN MOBILITY SHOW 2025とは
「JAPAN MOBILITY SHOW 2025」(旧 東京モーターショー)は国内外の主要メーカーが参加する国際モーターショーです。現在は2年に1度開催される世界5大モーターショーの一つです。
前回は第48回 2023年(令和5年)「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」開催期間2023年10月28日(土)~11月5日(日)(プレスデー2023年10月26日から。)まで開催されました。
日本メーカー注目の出展車両
トヨタ自動車 - 新型センチュリークーペで最上級ブランド展開
注目度★★★★★
トヨタが満を持して発表するのが、センチュリーを独立した最上級ブランドとして展開する新戦略です。
新型センチュリークーペ(参考出品)
- 発売予定: 2026年度
- ライバル: メルセデス・マイバッハ、ベントレー、ロールス・ロイス
- 特徴: 伝統的なセダン、SUVに続く第3のボディタイプ
レクサス LS コンセプトモデル
- 革新ポイント: セダンからミニバンタイプへ大変貌
- 駆動方式: 4輪から6輪へ進化
- 居住性: 大幅な向上を実現
その他の展示予定車両
- 新型カローラ(市販予定車)
- GR関連の新規プロジェクト車両
日産自動車 - 新型エルグランドを世界初公開
注目度★★★★★
日産の目玉は、29日に世界初公開される新型「エルグランド」です。26年度の発売を予定しており、第3世代e-POWERを搭載した次世代プレミアムミニバンとして注目されています。
新型エルグランド(参考出品)
- 発売予定: 2026年度
- パワートレイン: 第3世代e-POWER
- デザイン: "威風堂々"とした存在感
- コンセプト: プレミアムツーリングモビリティ
電気自動車「アリア」(マイナーチェンジモデル)
apan Mobility Show 2025での展示を経て、2026年2月の日本発売が予定されているこの新型アリアは、先進技術の搭載と質感向上により、さらなる進化を遂げています。
スカイライン400R Limited
- 販売台数: 400台限定
- 発表予定: 10月27日詳細発表
- ベース: スカイライン400R
その他展示車両
- 電気自動車「リーフ」
- 中国市場向け電気自動車「N7」
- 欧州市場向け新型「マイクラ」
- 軽自動車「ルークス」から大型SUV「パトロール」まで
ホンダ - Honda 0シリーズ新型SUVプロトタイプを世界初公開
注目度★★★★★
ホンダの注目は、Honda 0(ゼロ)シリーズに新たに加わるSUVモデルのプロトタイプです。
Honda 0シリーズ 新型SUVプロトタイプ
- 公開: ワールドプレミア
- コンセプト: 最新技術による"夢"の具現化
- 特徴: 四輪・二輪の製品を中心とした幅広いモビリティ展示
小型EVプロトタイプ
- 公開: 世界初公開
- コンセプト: ホンダらしい"FUN"を追求
- 開発地域: 日本、英国、アジア諸国で走行試験実施
CR-V e:HEV プロトタイプ
- 公開: ジャパンプレミア
- 特徴: これまでFCEVのみだったが、ハイブリッドモデル導入の可能性
スズキ - 軽乗用BEVコンセプト「Vision e-Sky」
注目度★★★★☆
スズキは「By Your Side」をテーマに、総合モビリティメーカーとしての技術力を結集した展示を行います。
Vision e-Sky(軽乗用BEVコンセプト)
- ボディサイズ: 全長3,395mm × 全幅1,475mm × 全高1,625mm
- デザイン: シンプルですっきりとしたデザイン
- 特徴: 3本ラインの灯火類、フローティングルーフ
e-VanVan(二輪BEVコンセプト)
- タイプ: 電動二輪車
- コンセプト: 次世代モビリティの提案
その他展示
- 次世代四脚モビリティ「MOQBA(モクバ)2」
- 電動モビリティベースユニット
- CBG(圧縮バイオメタンガス)事業
ヤマハ発動機 - AI搭載モビリティ「MOTOROiD:Λ」
注目度★★★★☆
ヤマハは「人と機械による乗り物の未来を感じる」をコンセプトに、世界初披露6機種を含む16モデルを展示します。
MOTOROiD:Λ(モトロイド ラムダ)
- 技術: AI技術による学習機能
- 特徴: 自ら成長するモビリティ
- 革新性: Sim2Real技術により現実世界での動作実現
TRICERA proto(トライセラ プロト)
- 構造: 3輪パッケージのフルオープンEV
- 操舵: 3輪手動操舵(3WS)対応
- 音響: 走行音チューニング「αlive AD」搭載
PROTO BEV(プロト バッテリー イーブイ)
- タイプ: スーパースポーツEV
- 特徴: リニアなスロットルレスポンスと力強い加速性能
マツダ - 革新技術とデザインの融合
注目度★★★☆☆
マツダは独自の技術とデザイン哲学を活かした展示を予定しており、2025年モデルの改良版も含めて注目を集めています。
展示予定車両
- CX-5 XD Drive Edition(2025年改良モデル)
- CX-60 XD Drive Edition
- CX-80(XD Drive Edition、XD Premium Sports追加)
輸入車メーカーの注目出展車両
メルセデス・ベンツ - CONCEPT AMG GT XXで電動化を加速
注目度★★★★★
メルセデス・ベンツは"Feel the Mercedes"をコンセプトに、最新の電動化技術とラグジュアリー性を両立したモデルを展示します。
CONCEPT AMG GT XX
- 特徴: メルセデスAMG初の完全電気自動車
- 位置づけ: 高性能電動スポーツカーの新基準
Vision V
- タイプ: プレミアムラグジュアリーバンのコンセプトカー
- 革新性: 新たなラグジュアリー移動空間の提案
市販モデル
- 新型CLA(電気自動車ラインアップ追加)
- 新型GLC(フルモデルチェンジ)
BYD - 乗用車・商用車両部門で大規模展示
注目度★★★★☆
設立3周年を迎えたBYD Auto Japanと、日本での運行開始から10年のBYD JAPANが合同で大規模な展示を行います。
展示規模
- 乗用車部門: ワールドプレミア1台、ジャパンプレミア3台を含む計8台
- 商用車部門: ワールドプレミア2台、ジャパンプレミア1台を含む計5台
- テーマ: 「BYDは、これからの当たり前に。」
商用車・特殊車両メーカー
いすゞ・UDトラックス - 自動運転路線バスも登場
注目度★★★★☆
VCCC(Vertical Core Cycle Concept)
- 公開: ワールドプレミア(参考出品)
- 特徴: 革新的な縦型フレーム「バーチカルコア」採用
- コンセプト: 循環型社会への貢献
新型ギガ
- 刷新: 約10年ぶりのキャブエクステリア一新
- 安全装備: プリクラッシュブレーキ、左折巻き込みブレーキ機能など
自動運転路線バス「エルガEV」
- ベース: 国内初のBEVフルフラット路線バス
- 技術: カメラ、LiDAR、ミリ波レーダーによる周囲認識
チケット情報・アクセス
チケット料金
- 一般: 前売券2,700円、当日券3,000円
- アフター4: 1,500円(月〜土曜日16:00以降入場)
- アーリーエントリー: 3,500円(土日・祝日9:00から入場、限定5,000枚/日)
- 高校生以下: 無料(アーリーエントリーは中学生以上有料)
会場・期間
- 会場: 東京ビッグサイト(江東区・有明)
- 期間: 2025年10月30日(木)〜11月9日(日)
- 販売: オンライン・コンビニエンスストアのみ(会場窓口販売なし)
まとめ - 各メーカーのおすすめ度ランキング
最注目メーカー(★★★★★)
- トヨタ自動車 - 新型センチュリークーペで最上級ブランド戦略
- 日産自動車 - 新型エルグランドのワールドプレミア
- ホンダ - Honda 0シリーズ新型SUVプロトタイプ
- メルセデス・ベンツ - CONCEPT AMG GT XXで電動化加速
高注目メーカー(★★★★☆)
- スズキ - Vision e-SkyでBEV市場参入
- ヤマハ発動機 - AI搭載MOTOROiD:Λの革新技術
- BYD - 乗用車・商用車両部門での大規模展示
- いすゞ・UDトラックス - 自動運転路線バスの実用化
JAPAN MOBILITY SHOW 2025は、各メーカーが電動化、自動化、AI技術を駆使した次世代モビリティを競い合う、まさに未来への扉を開くイベントとなるでしょう。特に日本メーカーの技術力と創造力が世界に向けて発信される貴重な機会です。
会期中は多くの来場者が予想されるため、事前のチケット購入と計画的な見学をおすすめします。
ジャパンモビリティショー