ヒョンデ(ヒュンダイ)が、コンパクトSUV「バイヨン(BAYON)」の新型を2026年10月のパリモーターショー2026で世界初公開しました。全長4,245mm・ホイールベース2,600mmのボディに、1.0Lターボ(90PS/115PS)を積んで登場し、2027年には最高出力138PSの1.6Lハイブリッドが加わります。
バイヨンは、ヒョンデが欧州向けに用意しているBセグメントSUVです。初代は2021年に登場し、欧州の街中で扱いやすいサイズと手ごろさで販売を伸ばしてきました。今回の新型は「単なるアップデートではない」とヒョンデ・モーター・ヨーロッパのトップが語るほどの全面刷新で、デザイン、室内の広さ、デジタル装備、運転支援のすべてが新しくなっています。
一方で、日本のヒョンデはEV(電気自動車)と燃料電池車を中心に販売しており、バイヨンは日本では売られていません。新型についても、2026年10月時点で日本導入の発表はありません。
この記事では、ヒョンデ 新型 バイヨンの変更点、ボディサイズ、内外装、パワートレインとスペック、安全装備、仕様の選び方、日本導入の可能性まで、わかりやすくまとめました。


そもそもヒョンデ 新型 バイヨンとは?
バイヨンは、ヒョンデのSUVラインアップで最も小さいクラスを受け持つモデルです。欧州では「コナ(KONA)」の下に位置し、日本でいえばトヨタ ヤリスクロスやホンダ WR-V、日産 キックスと同じくらいの大きさのBセグメントSUVにあたります。車名はフランス南西部の街バイヨンヌにちなんだものです。
新型は、ヒョンデ・モーター・ヨーロッパが2026年10月12日付のリリースで概要を発表し、パリモーターショー2026(一般公開は2026年10月13日〜18日)で世界初公開されました。欧州向けの生産はトルコのヒョンデ・モーター・テュルキエ(HMTR、イズミット工場)が担当し、2026年後半に生産が始まります。工場にはハイブリッド用のバッテリーシステムを組み立てる新しい設備も設けられます。
まず1.0Lターボのガソリン車から販売し、あとから1.6Lハイブリッドを追加する2段階の展開です。ハイブリッドの追加は2027年とされています。
【特徴まとめ】ヒョンデ 新型 バイヨンはここが新しい
新型バイヨンの主なポイントは以下の通りです。
- デザイン:「Art of Steel」の考え方で全面刷新。横一文字のライトと、ヒョンデの同セグメントで唯一というマット塗装3色
- 室内の広さ:ホイールベースを延ばし、後席の足元はクラス最高水準。荷室は440L(ガソリン車)
- パワートレイン:1.0Lターボ(90PS/115PS)に加え、2027年に1.6Lハイブリッド(138PS)を追加
- デジタル装備:12.3インチ×2の曲面パノラミックディスプレイ、デジタルキー2、ワイヤレスのApple CarPlay/Android Auto
- 快適装備:前席ベンチレーション、後席リクライニング・シートヒーター、開閉式パノラミックサンルーフ
- 運転支援:ハイウェイ・ドライビング・アシスト2を含む「Hyundai SmartSense」を設定
① 存在感を増したデザイン
新型は車高と最低地上高を上げ、前後のオーバーハングを切り詰めた、背筋の伸びたプロポーションになりました。ボンネットの彫りの深い面や張り出したフェンダー、樹脂のクラッディング、スキッドプレートで、小さいながらも本格的なSUVらしい力強さを出しています。

② 後席と荷室が広くなった
ホイールベースは2,600mmで、ヒョンデは後席の足元をクラス最高水準、前後席の頭上と肩まわりもクラス最高水準としています。荷室容量はガソリン車で440L、ハイブリッド車で397Lです。床下にも収納スペースがあり、トノカバーは使わないときに収められます。
③ ハイブリッドの追加
2027年に加わる1.6Lハイブリッドは、1.6L直噴エンジンとモーターに6速DCTを組み合わせ、最高出力は138PS。走行状況に合わせて回生ブレーキの強さを自動で変える機能と、ハンドルのパドルで回生の強さを選べる機能が付きます。
ヒョンデ 新型 バイヨンのグレードと価格一覧
2026年10月時点で、欧州・日本ともに価格は未発表です。公式に発表されているパワートレインの構成は次のとおりです。
| パワートレイン | 最高出力 | 変速機 | 価格 |
|---|---|---|---|
| 1.0 T-GDI | 90PS | 6速MT/7速DCT | 未発表 |
| 1.0 T-GDI | 115PS | 6速MT/7速DCT | 未発表 |
| 1.6 ハイブリッド 【2027年追加】 | 138PS | 6速DCT | 未発表 |
このほか、スポーティな内外装の「Nライン」が用意されます。グレード名や装備の組み合わせは、市場ごとに発表される見込みです。
ヒョンデ 新型 バイヨンのボディサイズ
| 項目 | 新型バイヨン | 参考:コナ(日本仕様) |
|---|---|---|
| 全長 | 4,245mm | 4,355mm |
| 全幅 | 1,810mm | 1,825mm |
| 全高 | 1,555〜1,570mm(ルーフレール付き) | 1,590mm |
| ホイールベース | 2,600mm | 2,660mm |
| 荷室容量 | 440L(ガソリン)/397L(HEV) | 466L |
全高はガソリン車が1,565mm(16・17インチ)/1,570mm(18インチ)、ハイブリッド車が1,555mm/1,560mmです。日本で売られている兄貴分のコナと比べると、全長は110mm短く、ホイールベースは60mm短いだけ。全幅は1,810mmと、コンパクトSUVとしてはやや幅広です。日本の道で考えると、立体駐車場の全幅制限(1,800mm前後が多い)には注意が必要なサイズといえます。

力強い面構成!ヒョンデ 新型 バイヨンの外装(エクステリア)
フロント
フロントは、車幅いっぱいに伸びる横一文字のライトが目印です。ヘッドライトはプロジェクター式のLEDで、カーブの内側を照らすスタティック・ベンディング・ライトも備えます。バンパー下部には角ばったスキッドプレートを組み合わせ、近年のヒョンデのSUVに共通する、未来的でいてタフな表情になりました。
リア
リアも前と呼応するように、左右をつなぐ横長のランプを採用。テールゲートには「BAYON」の文字が間隔を広くとって並び、下部には角ばったスキッドプレートが入ります。Aピラーとリアのピラーは黒で、ルーフレールも付きます。


ボディカラーとNライン
発売時のボディカラーは、アトラスホワイト、アビスブラックパール、ルーメングレーパール、オーロラグレーパール、ヴァイブラントブルー(パール/マット)、アイスブルー(パール/マット)、フィアースレッド(ソリッド/マット)の10色。のちにエコトロニックグレーパールとエセリアルミントグリーンパールが加わります。マット塗装を選べるのは、ヒョンデによれば同じクラスでバイヨンだけです。ブラックルーフや最大18インチのアルミホイールも選べます。
写真の車はNラインで、メッシュ模様のグリル、バンパー下のウイングレット、専用18インチホイール、光沢のある黒いクラッディング、2本出しマフラーを組み込んだリアディフューザーが専用装備です。

上級車並みの装備!ヒョンデ 新型 バイヨンの内装(インテリア)
コックピットとディスプレイ
仕様によって、12.3インチのインフォテインメント画面と12.3インチのメーターを1枚につなげたような、曲面パノラミックディスプレイが付きます。スマートフォンやスマートウォッチで解錠・始動できる「デジタルキー2」、ワイヤレスのApple CarPlay/Android Auto、スマートフォンのワイヤレス充電、USB-C(前2・後ろ1)も用意。オプションのエンターテインメントパッケージでは、画面でYouTubeなどの動画配信サービスを楽しめ、8スピーカーのBoseプレミアムサウンドも選べます。

シートと快適装備
前席にはシートヒーターとベンチレーション(オプション)、運転席のランバーサポート、両席の高さ調整を用意。後席はリクライニングでき、カップホルダー付きのセンターアームレスト、専用の送風口に加え、仕様によってシートヒーターも付きます。開閉式のパノラミックサンルーフ、左右独立温度調整のオートエアコン、2色のアンビエントライトなど、ひとクラス上のSUVに近い装備内容です。内装色はブラック、ブラック/ベージュ、ブルー、Nライン専用のブラック/レッドがあります。

荷室

ヒョンデ 新型 バイヨンのパワートレインとスペック
| 項目 | 1.0 T-GDI | 1.6 ハイブリッド |
|---|---|---|
| エンジン | 1.0L 直噴ターボ | 1.6L 直噴+モーター |
| 最高出力 | 90PS/115PS | 138PS(システム) |
| 最大トルク | 172〜264.8Nm(全仕様の範囲) | |
| 変速機 | 6速MT/7速DCT | 6速DCT |
| 駆動方式 | FF | FF |
| 最高速度 | 167〜180km/h | 未発表 |
| 0-100km/h加速 | 10.8〜14.1秒 | 未発表 |
| 車両重量 | 1,228〜1,378kg | 未発表 |
| タイヤ | 205/60R16、205/55R17、225/45R18 | |
空気抵抗係数(Cd値)は0.31〜0.34。けん引能力(ブレーキ付き)は910〜1,110kgです。駆動方式は全車FFで、4WDの設定は発表されていません。数値はいずれも認証前の目標値で、今後変わる可能性があります。
ヒョンデ 新型 バイヨンの燃費(CO2排出量)
燃費の数値はまだ公表されておらず、ヒョンデは目標値としてWLTP複合モードのCO2排出量を示しています。
| パワートレイン | CO2排出量(WLTP複合・目標値) |
|---|---|
| 1.0 T-GDI 90PS | 139〜149g/km |
| 1.0 T-GDI 115PS | 134〜144g/km |
| 1.6 ハイブリッド 138PS | 102〜113g/km |
ハイブリッドはガソリン車よりCO2が2〜3割ほど少なく、そのぶん燃費もよくなる見込みです。
ヒョンデ 新型 バイヨンの安全装備「Hyundai SmartSense」
先進運転支援システム「Hyundai SmartSense」として、次の機能が設定されます(仕様によって異なります)。
- ハイウェイ・ドライビング・アシスト2(HDA 2)
- 前方衝突回避支援2(FCA 2)
- スマート・クルーズ・コントロール(SCC)
- 車線維持支援2(LFA 2)
- サラウンドビューモニター(SVM)
- ブラインドスポットビューモニター(BVM):ウインカーを出すと、後側方の映像をメーターに映す
- 後側方衝突回避支援(BCA)
- 後方交差衝突回避支援(RCCA)
- 後退時の駐車衝突回避支援(PCA-R)
上級モデルと同じHDA 2を、このクラスにも用意した点が新型の大きな進化です。
ヒョンデ 新型 バイヨンはどの仕様を選ぶべきか?
グレード名と価格は未発表のため、ここでは公式に発表されたパワートレインと仕様から、選び方の目安をまとめます。
おすすめ① 【街乗り中心なら】1.0 T-GDI 115PS
90PSと115PSの2種類があるガソリン車のうち、加速に余裕のある115PSが扱いやすい選択です。7速DCTを選べばイージードライブ、6速MTも選べるのは欧州ならでは。すぐに手に入れたい人は、先に発売されるガソリン車が候補になります。
おすすめ② 【経済性と走りを両立】1.6 ハイブリッド
CO2排出量が最も少なく、出力も138PSとシリーズ最強。回生ブレーキの強さをパドルで選べるので、街中ではアクセルだけで減速をコントロールしやすくなります。荷室は397Lと少し小さくなるので、荷物の多い人は注意しましょう。2027年の追加を待てるなら、最も満足度が高い仕様といえそうです。
ヒョンデ 新型 バイヨンの日本導入はある?
日本のヒョンデ(Hyundai Mobility Japan)が販売しているのは、インスター、アイオニック5、アイオニック5 N、コナ、ネッソといった電動車です。ガソリン車とハイブリッド車だけの新型バイヨンは、現在の日本のラインアップの方針とは異なり、2026年10月時点で日本導入の発表はありません。
日本でヒョンデのコンパクトSUVが欲しい場合は、EVのコナ、またはさらに小さいインスターが現実的な選択肢です。
ヒョンデ 新型 バイヨンの発売日はいつ?
欧州向けの生産は2026年後半にトルコ工場で始まり、まずガソリン車から販売されます。各国での発売日と価格は、まだ発表されていません。ハイブリッド車は2027年に追加される予定です。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、日本では正規販売の予定がないことです。現時点では日本導入の発表がないため、欲しい場合は並行輸入などを検討することになりますが、保証やアフターサービスの面で不安が残ります。
2つ目は、パワートレインの選び方です。ガソリン車が先、ハイブリッド車はあとから追加されるので、燃費を重視するならハイブリッドを待つのも一つの考え方です。
3つ目は、仕様による装備の違いです。曲面パノラミックディスプレイやHDA 2、サンルーフなど、魅力的な装備の多くは仕様やオプションによって付くものなので、グレード構成の発表を待って確認しましょう。
ヒョンデ 新型 バイヨンに関するよくある質問(FAQ)
Q. 新型バイヨンはいつ発表されましたか?
A. 2026年10月12日付で発表され、パリモーターショー2026で世界初公開されました。
Q. 新型バイヨンは日本で発売されますか?
A. 2026年10月時点で、日本導入の発表はありません。
Q. 新型バイヨンの価格はいくらですか?
A. 欧州・日本ともに価格は未発表です。
Q. ハイブリッドはいつ追加されますか?
A. 1.6Lハイブリッド(138PS)は2027年に追加される予定です。
Q. 4WDはありますか?
A. 公表されている駆動方式は前輪駆動(FF)のみです。
まとめ:新型バイヨンは「上級SUV並みの装備」を手ごろなサイズに凝縮
ヒョンデ 新型 バイヨンは、全長4,245mmのコンパクトなボディに、広い後席、440Lの荷室、12.3インチの曲面ディスプレイ、HDA 2などの先進装備を詰め込んだ全面刷新モデルです。1.0Lターボで登場し、2027年には138PSのハイブリッドが加わります。
価格と各国の発売日は未発表で、日本導入の発表も今のところありません。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。

