トヨタの人気SUV「ランドクルーザー250」について、多くのファンが待っていたディーゼルモデルの一部改良版の発売時期が見えてきました。
2026年4月にはガソリンモデル(VX)が先に初の一部改良を受けて発売されました。一方、ディーゼルモデルは法規制への対応のためにいったんラインナップから外れていました。そのディーゼルモデルが2027年モデルとして戻り、2026年12月14日に発売される予定です。

先行受注が始まると、グレードごとの価格やメーカーオプションが明らかになり、販売店で見積もりも作れるようになる見込みです。ランクル250はこれまでも受注停止や長い納期が続いてきたモデルです。購入を考えている方は、10月の先行受注に向けて早めに販売店へ相談しておくのがおすすめです。
この記事では、改良版ランクル250ディーゼルの発売スケジュール、変更点、予想価格、スペック、燃費、購入前に知っておきたい注意点まで、わかりやすくまとめました。
そもそもランドクルーザー250とは?
ランドクルーザー250は、ランドクルーザーシリーズの中で「中核モデル」にあたるSUVです。フラッグシップの「ランクル300」、ヘビーデューティーの「ランクル70」と並ぶ位置づけで、2024年4月のフルモデルチェンジで、それまでの「ランドクルーザープラド」から名前が変わりました。

GA-Fプラットフォームの採用で、フレーム剛性は従来型より50%、車両全体の剛性は30%高くなっています。本格的な悪路走破性を保ちながら、街乗りでの乗り心地と扱いやすさも高めた「ライトデューティー」モデルとして、幅広い層に支持されています。
【変更点まとめ】改良型ランクル250ディーゼルはここが変わる
今回の改良は、基本的には2026年4月のガソリンVXと同じ内容です。そのうえで、ディーゼルVXにはさらに装備が追加されるのが特徴です。
① 安全装備の標準化(ディーゼルVX)
VXグレードでは、これまでオプション扱いだった先進安全機能が標準装備になります。
・トヨタチームメイト(アドバンストドライブ<渋滞時支援>)
・ドライバーモニター
・緊急時操舵支援(アクティブ操舵支援付)
・フロントクロストラフィックアラート(FCTA)
・レーンチェンジアシスト(LCA)
アドバンストドライブ(渋滞時支援)は、自動車専用道路の渋滞時(0〜約40km/h)に、一定の条件を満たすと運転操作を支援してくれる機能です。高速道路をよく使う方にとって、疲れを減らせる大きなメリットになります。




② 盗難防止機能を全車に標準装備
ランドクルーザーシリーズは盗難被害が多い車種として知られています。そこで今回の改良では、次の2つの盗難防止機能が全グレードに標準装備されます。
・スマートキー測距システム(キーが車両の近くにないとエンジンがかからないようにする機能)
・T-Connect マイカー始動ロック(スマホアプリで離れた場所からエンジン始動をロックできる機能)
リレーアタックなどの盗難手口に対抗できる装備で、オーナーにとっては特にうれしい改良といえます。ただし、これらがあれば絶対に盗まれないというわけではありません。ハンドルロックなどの物理的な対策や、車両保険の見直しも合わせて検討するのがおすすめです。
③ 法規制への対応
ディーゼルモデルの発売が遅れた主な理由は、次の法規制への対応です。
・EDR(イベント・データ・レコーダー)への対応
・排ガスのPN(粒子数)規制への対応
・車外騒音フェーズ3への対応
・車載燃費等測定機能への対応
見た目ではわかりにくい部分ですが、今後も長く安心して乗り続けるために欠かせないアップデートです。
④ 快適装備の標準化(ディーゼルVX)
・運転席8ウェイ&助手席4ウェイパワーシート
・運転席シートポジションメモリー
・リバース連動サイドドアミラー
⑤ ディーゼルVXだけの追加強化ポイント
ここがガソリンVXとの大きな違いです。ディーゼルVXでは、これまでセットオプションだった次の装備も標準装備になります。
・12.3インチフル液晶デジタルメーター
・12.3インチディスプレイオーディオPlus(T-Connectナビ付)
・JBLプレミアムサウンドシステム(14スピーカー)
・置くだけ充電(ワイヤレス充電)
トヨタは最近、主力モデルでメーカーオプションを標準装備に切り替え、生産効率を上げる方針をとっています。ディーゼルVXは、その方針がはっきり表れたグレードといえます。



丸目LEDヘッドランプがメーカーオプションに
ランクル250らしさを象徴する「丸目型Bi-Beam LEDヘッドランプ」は、これまでディーラーオプションでした。今回の改良で、GXを除くグレードでメーカーオプションとして選べるようになります。
オプション価格は18万7000円(税込)の見込みです。安くはありませんが、ディーラーオプションのように取り付け工賃がかからない点はメリットです。

一方で注意したいのが、メーカーオプションは工場で取り付けられるという点です。納車後に「やっぱり角目(3連LED)に戻したい」と思っても簡単には変えられません。丸目にするか角目にするかは、実車や写真をしっかり見比べてから決めましょう。

ボディカラーの変更:ニュートラルブラックとサンドを設定
ボディカラーでは次の2点が変わります。
・「ブラック(202)」が廃止され、トヨタの他モデルにも使われている「ニュートラルブラック」が新たに設定されます
・これまで特別仕様車「ファーストエディション」だけの色だったモノトーンの「サンド」が、通常のカラーとして選べるようになります
サンドはランクル250のイメージカラーともいえる人気色です。これから買う方にとってはうれしい変更ですが、ファーストエディションのオーナーからすると特別感が少し薄れてしまう部分かもしれません。
ランクル250の価格は?改良後の予想価格と値上げ幅
改良後のディーゼルモデルの予想価格は次のとおりです(すでに正式発表されているガソリンVXを含みます)。
| グレード | 改良後(予想) | 改良前 | 差額 |
|---|---|---|---|
| ZX(ディーゼル) | 約780万円 | 740万円 | 約+50万円 |
| VX(ディーゼル) | 約680万円 | 635万円 | 約+55万円 |
| VX(ガソリン) | 577万9400円(発売済み) | 545万円 | +32万9400円 |
| GX(ディーゼル) | 約550万円 | 525万円 | 約+35万円 |
ディーゼルVXは標準装備がガソリンVXより大幅に増えるため、値上げ幅はガソリンVXより大きくなる見込みです。
ただ、これまでオプションで付けていた装備が最初から付いてくるので、オプションを含めた最終的な支払総額(乗り出し価格)で比べると、改良前とそれほど差がないケースもありそうです。見積もりを比べるときは、本体価格だけでなく支払総額で比べるのがポイントです。
※ディーゼル各グレードの価格は予想です。正式な価格は先行受注の開始時に判明する見込みです。
パワートレインとスペック
今回の2027年モデルでも、日本で選べるパワートレインは次の2種類で、追加はありません。
2.8Lディーゼルターボ(1GD-FTV):直列4気筒、最高出力204ps、最大トルク51.0kgm、8速AT「Direct Shift-8AT」、4WD
2.7Lガソリン(2TR-FE):直列4気筒、最高出力163ps、最大トルク25.1kgm、6速AT「6 Super-ECT」、4WD
海外では、2.4Lターボハイブリッド(北米・中国)や2.8Lディーゼル+48Vマイルドハイブリッド(欧州・豪州)も販売されています。ただ、日本への導入は今のところ予定されていないようです。電動化モデルを待っている方にとっては少し残念なポイントです。
走行面では、ランクルシリーズで初めて採用された「電動パワーステアリング(EPS)」や、スイッチでフロントスタビライザーを切り離せる「SDM(Stabilizer with Disconnection Mechanism)」も装備されています。オフロードでの走破性とオンロードでの安定感を両立しています。

ボディサイズと走破性能
全長×全幅×全高:4925×1980×1935mm
ホイールベース:2850mm
最低地上高:215mm
アプローチアングル:30度/デパーチャーアングル:23度/ランプブレークオーバーアングル:23度
旧プラドと比べると、全長は100mm、全幅は95mm大きくなりました。そのぶん室内は広くなっていますが、全幅1980mmは立体駐車場や狭い道では気になるサイズです。自宅や職場の駐車場に入るかどうかは、事前に確認しておきましょう。

燃費性能
ディーゼル:11.0km/L(WLTCモード)
ガソリン:7.5km/L(WLTCモード)
燃費と燃料代を重視するならディーゼルが有利です。軽油はレギュラーガソリンより1Lあたりの価格が安いため、年間の走行距離が多い方ほどディーゼルのメリットは大きくなります。さらに、ランクルシリーズはディーゼルモデルのほうがリセールバリュー(売却時の価格)も高くなりやすい傾向があります。
内装と使い勝手
内装は水平基調のインパネで、悪路でも迷わず操作できるスイッチ配置になっています。2列シート(5人乗り)と3列シート(7人乗り)が用意されていて、ラゲッジ容量は2列目使用時で408Lです。スイッチで自動格納できる5:5分割のサードシートや、バックドアを開けずに荷物を出し入れできるガラスハッチなど、アウトドアでも便利な装備がそろっています。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は受注枠と納期です。ランクル250は人気が高く、先行受注が始まると販売店ごとの割り当て枠がすぐ埋まる可能性があります。普段付き合いのある販売店があれば、早めに購入の意思を伝えておくと安心です。
2つ目は、ガソリンにするかディーゼルにするかです。本体価格はガソリンVXのほうが100万円ほど安くなる見込みです。一方で、トルクの太さ、燃費、リセール、そしてディーゼルVXならではの充実した装備を考えると、長く乗るほどディーゼルの価値は高まります。年間の走行距離と、何年乗るつもりかを考えて選びましょう。
3つ目は、丸目か角目かの選択です。先ほど説明したとおり、メーカーオプションは後から変えられないので、慎重に決めることをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q. ランクル250ディーゼルの受注はいつから再開されますか?
A. 先行受注は2026年10月中旬ごろから始まる予定です。発売は2026年12月14日の予定です。
Q. 納車はいつごろになりますか?
A. 発売が12月中旬のため、早くても2027年1月以降になる見込みです。受注状況によってはさらに長くなる可能性があります。
Q. ガソリンVXとディーゼルVXの装備の違いは?
A. ディーゼルVXには、12.3インチディスプレイオーディオPlus、12.3インチデジタルメーター、JBLプレミアムサウンドシステム、置くだけ充電が標準装備される見込みです。
Q. ハイブリッドモデルは日本で発売されますか?
A. 今回の改良ではパワートレインの追加はありません。日本導入の予定も今のところ示されていません。
Q. 丸目ヘッドライトは全グレードで選べますか?
A. エントリーグレードのGXを除くグレードで、メーカーオプション(18万7000円の見込み)として選べます。
まとめ:ランクル250ディーゼルは「装備充実」でより買いやすく
ランクル250ディーゼルの一部改良は、見た目を大きく変えるものではありません。そのかわり、安全装備、盗難対策、快適装備をしっかり強化して、商品力を底上げする内容になっています。特にディーゼルVXは、これまでのセットオプションが標準装備になり、非常にお買い得感の高いグレードになりそうです。
2026年10月中旬の先行受注開始に向けて、予算、グレード、ヘッドライトの形、ボディカラーを今のうちに考えておくと、スムーズに注文できるはずです。正式な価格や仕様が発表されたら、トヨタ公式サイトや販売店で最新情報を確認してください。

