日産は2026年11月5日、ミニバン「セレナ」を一部仕様変更して発売し、発売35周年を記念した期間限定の特別仕様車「ハイウェイスターV Black Edition」を追加しました。価格はBlack Editionが393万2,500円から、最上級の「LUXION」は装備を増やしながら20万1,300円の値下げとなっています。
現行の6代目(C28型)は、2025年12月に発表されたマイナーチェンジで顔つきとインフォテインメントを一新したばかりです。今回はその改良型をベースに、上級グレードの装備を見直し、黒を効かせた記念モデルを加えた内容です。Black Editionは期間限定の設定なので、気になる方は早めに販売店で確認するのがおすすめです。
この記事では、新型セレナの変更点、Black Editionの特別装備、グレード別の価格、サイズ、スペック、燃費、購入前の注意点まで、わかりやすくまとめました。


新型セレナ 一部仕様変更とは?:背景と概要
セレナは1991年に初代が登場した日産のミドルサイズミニバンで、2026年で発売35周年を迎えました。現行のC28型は、ガソリン車(2.0L)、2WDのe-POWER、4WDのe-POWER「e-4ORCE」という3種類のパワートレインをそろえ、エントリーの「X」から最上級の「LUXION」まで幅広いグレードを展開しています。
今回の発表は「一部仕様変更」で、デザインを大きく変えるマイナーチェンジではありません。中心は上級グレードの装備と価格の見直し、そして35周年記念のBlack Editionの追加です。同じ日に「AUTECH」シリーズや車中泊仕様「マルチベッド」なども仕様変更されました。
【変更点まとめ】新型セレナはここが変わる
今回の一部仕様変更の主な内容は以下の通りです。
- LUXIONを値下げ:ホットプラスパッケージとクリアビューパッケージを標準装備にしたうえで、価格を20万1,300円引き下げ
- ハイウェイスターVの装備強化:アダプティブLEDヘッドライトシステムを標準装備
- 内外装の見直し:一部の内外装の意匠と素材を変更
- 35周年記念車:特別仕様車「ハイウェイスターV Black Edition」を期間限定で設定
- 特装車にも展開:AUTECH全車とハイウェイスターVベースの特装車にもアダプティブLEDヘッドライトを標準装備
① LUXIONに寒冷地向け装備を標準化しながら20万1,300円値下げ
プロパイロット 2.0を搭載する最上級グレード「e-POWER LUXION」は、これまでメーカーオプションだった装備を標準にしました。ホットプラスパッケージはステアリングヒーター、前席とセカンド左右のシートヒーター、ヒーター付ドアミラーのセット、クリアビューパッケージはワイパーデアイサーとリヤLEDフォグランプ(運転席側)のセットです。諸元表では高濃度不凍液も標準になっています。
それでいて価格は479万7,100円と、従来より20万1,300円安くなりました。
② ハイウェイスターVにアダプティブLEDヘッドライトを標準装備
人気グレードのハイウェイスターVには、アダプティブLEDヘッドライトシステムが標準装備されました。ハイビームアシストの機能も持ち、夜間の郊外路や高速道路で、まぶしさを抑えながら遠くまで照らせるのが利点です。ガソリン車、e-POWER、e-4ORCEのすべてのハイウェイスターVが対象です。
③ 35周年記念の特別仕様車「Black Edition」
Black Editionは「e-POWER ハイウェイスターV」と「e-4ORCE ハイウェイスターV」をベースにした期間限定車です。専用2トーンカラーや切削加工アルミホイールで精悍にまとめ、2列目は全車キャプテンシートの7人乗りです。詳しくは後半で解説します。
新型セレナのグレードと価格一覧
メーカー希望小売価格(消費税込み)は以下の通りです。
ガソリン車(MR20DD・8人乗り)
| グレード | 駆動 | 乗車定員 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| X | 2WD | 8人 | 278万9,600円 |
| XVパッケージ | 2WD | 8人 | 304万8,100円 |
| ハイウェイスターV | 2WD | 8人 | 327万5,800円 |
| X | 4WD | 8人 | 299万5,300円 |
| XVパッケージ | 4WD | 8人 | 325万3,800円 |
| ハイウェイスターV | 4WD | 8人 | 354万2,000円 |
e-POWER(2WD)/e-4ORCE(4WD)
| グレード | 駆動 | 乗車定員 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| e-POWER X | 2WD | 8人 | 332万900円 |
| e-POWER XVパッケージ | 2WD | 8人 | 361万1,300円 |
| e-POWER ハイウェイスターV | 2WD | 8人 | 382万2,500円 |
| e-POWER ハイウェイスターV Black Edition 【新設定】 | 2WD | 7人 | 393万2,500円 |
| e-POWER LUXION | 2WD | 7人 | 479万7,100円 |
| e-4ORCE X | 4WD | 7人 | 360万3,600円 |
| e-4ORCE XVパッケージ | 4WD | 7人 | 389万4,000円 |
| e-4ORCE ハイウェイスターV | 4WD | 7人 | 418万8,800円 |
| e-4ORCE ハイウェイスターV Black Edition 【新設定】 | 4WD | 7人 | 429万8,800円 |
Black Editionはベース車より11万円高です。e-POWERの2WDは、ベースのハイウェイスターVが8人乗りなのに対し、Black Editionはキャプテンシートの7人乗りになる点も違います。
新型セレナのボディサイズ
| 項目 | X・XVパッケージ | ハイウェイスターV・Black Edition | LUXION |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,690mm | 4,765mm | 4,765mm |
| 全幅 | 1,695mm | 1,715mm | 1,715mm |
| 全高(2WD) | 1,870mm | 1,870mm | 1,885mm |
| ホイールベース | 2,870mm | 2,870mm | 2,870mm |
| 最小回転半径 | 5.7m | 5.7m | 5.7m |
X系は全幅1,695mmの5ナンバーサイズ、エアロバンパーを付けるハイウェイスター系とLUXIONは全幅1,715mmの3ナンバーサイズです。4WDの全高は、ガソリン車が1,895mm、e-4ORCEが1,885mmです。
Black EditionのサイズはベースのハイウェイスターVと同じで、e-POWER(2WD)が全高1,870mm、e-4ORCEが1,885mm。車両重量は2WDが1,800kg、e-4ORCEが1,920kgです。室内長は3,145mm(NissanConnectインフォテインメントシステム装着車は3,135mm)、室内幅1,545mm、室内高1,400mmで、室内の広さはベース車と変わりません。
黒で引き締め!新型セレナ Black Editionの外装(エクステリア)
専用2トーンカラー
Black Editionには、専用2トーンカラーとして「ダークメタルグレー/ダイヤモンドブラック」と「ムーンボウブルー/ダイヤモンドブラック」の2色が用意されています。どちらもルーフをブラックにした組み合わせで、背の高いミニバンでも重心が低く見えるのが特徴です。

ブラックドアミラー&切削アルミホイール
ドアミラーはブラックに変更され、サイドターンランプ付きの電動格納式です。足元にはLUXIONと同じ16インチの切削加工アルミホイールを装着し、タイヤは205/65R16です。黒いボディカラーの中で、ホイールの光る面が足元のアクセントになっています。


上質な7人乗り!新型セレナ Black Editionの内装(インテリア)
ブラック木目調インストルメントパネル
インパネにはブラック木目柄の木目調フィニッシャーを採用しました。通常のハイウェイスターVとは違う、落ち着いた黒の室内に仕上げています。シート地はハイウェイスターVと同じ撥水加工のジャカード織物/トリコット&合皮のコンビで、インストロアとドアトリムには合皮(ステッチ付)を使います。
2列目キャプテンシート
2列目は左右独立のキャプテンシートで、超ロングスライドと横スライド、アームレストを備えます。2列目の間を通ってサードシートへ移動しやすく、大人6〜7人で乗る機会が多い家庭に向いた仕様です。

新型セレナのパワートレインとスペック
| 項目 | ガソリン車 | e-POWER/e-4ORCE |
|---|---|---|
| エンジン | MR20DD 2.0L 直列4気筒 | HR14DDe 1.4L 直列3気筒(発電用) |
| エンジン最高出力 | 110kW(150PS) | 72kW(98PS) |
| エンジン最大トルク | 200N・m | 123N・m |
| フロントモーター | - | 120kW(163PS)/315N・m |
| リヤモーター(e-4ORCE) | - | 60kW(82PS)/195N・m |
| トランスミッション | エクストロニックCVT | - |
| 4WD方式 | オートコントロール4WD | e-4ORCE(前後2モーター) |
e-POWERはエンジンで発電し、モーターだけで走る仕組みです。e-4ORCEは後輪にもモーターを持ち、前後の駆動力を細かく制御します。ドライブモードは2WDがSTANDARD/ECO/SPORT、e-4ORCEはSNOWを加えた4モードです。
新型セレナの燃費(WLTCモード)
| グレード | 2WD | 4WD |
|---|---|---|
| ガソリン車(全グレード) | 12.0km/L | 10.6km/L |
| e-POWER/e-4ORCE X | 20.3km/L | 16.8km/L |
| XVパッケージ・ハイウェイスターV・Black Edition | 19.0km/L | 16.0km/L |
| e-POWER LUXION | 18.1km/L | - |
Black Editionの燃費はベース車と同じで、e-POWERが19.0km/L、e-4ORCEが16.0km/Lです。ガソリン車の2WD(12.0km/L)と比べると、e-POWERは1.5倍以上の燃費です。
新型セレナの安全装備「360°セーフティアシスト」
全グレードにプロパイロットと、次のような予防安全機能が標準装備されています。
- インテリジェント エマージェンシーブレーキ
- インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)
- 衝突回避ステアリングアシスト
- インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)&LDW(車線逸脱警報)
- インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)&BSW(後側方車両検知警報)
- RCTA(後退時車両検知警報)・踏み間違い衝突防止アシスト・標識検知機能
ハンズオフ走行ができるプロパイロット 2.0は、引き続きLUXIONだけの装備です。NissanConnectインフォテインメントシステム装着車には、プロパイロット緊急停止支援システムとSOSコールも付きます。
新型セレナはどのグレードを選ぶべきか?おすすめグレード
おすすめ① 【見た目と装備のバランスなら】e-POWER ハイウェイスターV Black Edition(7人乗り・2WD)
価格:393万2,500円
ベース車から11万円高で、専用2トーンカラー、ブラックドアミラー、切削アルミホイール、ブラック木目調パネルが付きます。今回からアダプティブLEDヘッドライトも標準になったハイウェイスターVがベースなので、装備に不満は出にくいはずです。2WDでもキャプテンシートの7人乗りになる点は、8人乗りが必要な家庭は注意してください。
おすすめ② 【最上級を狙うなら】e-POWER LUXION(7人乗り・2WD)
価格:479万7,100円
プロパイロット 2.0やヘッドアップディスプレイを備える最上級グレードです。冬の装備まで標準になって20万1,300円安くなり、以前より選びやすくなりました。
おすすめ③ 【雪道を走るなら】e-4ORCE ハイウェイスターV Black Edition(7人乗り・4WD)
価格:429万8,800円
雪の多い地域なら、e-4ORCEのBlack Editionが候補です。4WD車はホットプラスパッケージの各装備(ステアリングヒーター、シートヒーター、ヒーター付ドアミラー)と高濃度不凍液が標準なので、冬の装備がそろった状態で選べます。
新型セレナの発売日はいつ?
一部仕様変更モデルとBlack Editionは、どちらも2026年11月5日に発売されました。AUTECHシリーズやマルチベッド、ステップタイプ、ライフケアビークルなどの特装車も同日発売です。納期は販売店や仕様によって変わるため、商談時に確認してください。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は乗車定員です。e-POWER 2WDのハイウェイスターVは8人乗りですが、Black EditionとLUXIONは7人乗りです。8人で乗る機会があるなら、通常のハイウェイスターVやXVパッケージを選びましょう。
2つ目は2WD車の寒冷地装備です。LUXIONと4WD車以外では、ホットプラスパッケージやクリアビューパッケージはメーカーオプションです。注文後には追加できないので、冬に雪が降る地域の方は契約時に決めておく必要があります。
3つ目はナビの選び方です。Black Editionは日産オリジナルナビ取付パッケージ装着車と、12.3インチのNissanConnectインフォテインメントシステム装着車から選べます。プロパイロット緊急停止支援システムやSOSコールはNissanConnect装着車の装備なので、安全面を重視するならこちらがおすすめです。
新型セレナに関するよくある質問(FAQ)
Q. 新型セレナの発売日はいつですか?
A. 2026年11月5日です。Black Editionも同じ日に発売されました。
Q. Black Editionの価格はいくらですか?
A. e-POWER(2WD)が393万2,500円、e-4ORCE(4WD)が429万8,800円です。ベース車より11万円高です。
Q. Black Editionはいつまで買えますか?
A. 期間限定の特別仕様車ですが、販売終了の時期は公表されていません。
Q. LUXIONはいくら安くなりましたか?
A. 20万1,300円安くなり、479万7,100円です。ホットプラスパッケージとクリアビューパッケージが標準装備になりました。
まとめ:新型セレナ Black Editionは「11万円で特別感」が魅力
今回の一部仕様変更で、セレナはハイウェイスターVにアダプティブLEDヘッドライトが付き、LUXIONは冬の装備を標準にしながら20万1,300円安くなりました。上級グレードを中心に、価格と装備のバランスが良くなった内容です。
35周年記念のBlack Editionは、ベース車から11万円高で専用2トーンカラーや切削アルミホイール、ブラック木目調パネルが付き、7人乗りのキャプテンシート仕様になります。期間限定なので、気になる方は早めに販売店で確認してみてください。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。

