ホンダは2代目となる新型「N-ONE」を2020年11月に発売する。今回はフルモデルチェンジであるがエクステリアは驚くほど同じデザインを採用しているが中身は大きく変化している、一体何が変わったのか比較してみた。
N-ONEについて
N-ONEは2011年12月に発売したN-BOXから展開を開始、軽自動車シリーズ「Nシリーズ」の第3弾として2012年11月に登場。ゼストの後継車。ホンダ初の市販軽乗用車「N360」をモチーフに「人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小に」の基本思想であるM・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想を受け継ぎ、新しいベーシックカーの創造を目指して開発された。
2012年11月1日 1代目「N-ONE」を発表、11月2日発売を開始。
2014年5月15日 マイナーモデルチェンジを発表、5月16日発売を開始。
2017年12月21日マイナーモデルチェンジを発表、12月22日発売を開始。
2020年9月11日 2代目「N-ONE」モデルに関する情報が公式ティザーサイトにて公開。
新型N-ONEについて
「新型N-BOX」同様に今回のフルモデルチェンジはキープコンセプトであるが、エンジン型式:S07AからS07Bと改良されたエンジンを採用。9割の部品を見直し、使い勝手や操作性の向上、約80kgの軽量化による燃費向上を果たす。丸目のLEDヘッドライト採用。軽自動車初の「LEDデイタイムランニングランプ」を搭載。LEDリアコンビネーションランプ(ストップランプ&テールランプ)採用。
新型 N-ONE エクステリア
旧型N-ONE エクステリア
新型 N-ONE インテリア
新型 N-ONE インテリア
「電子制御パーキングブレーキ&オートブレーキホールド」機能を搭載し停車中にブレーキペダルから足を離しても停車状態を保って、アクセルを踏むと解除されるので渋滞時などで活躍してくれる。「テレスコピック&チルトステアリング機構」を採用したことで大きい方から小さい方までベストなポジションで運転が可能となった。
ターボモデルには軽自動車には珍しい「6MT」モデルをラインナップする。旧型はシティブレーキアクティブシステム搭載(低速域衝突軽減ブレーキ + 誤発進抑制機能)であるが新型N-ONEは先進運転支援システム Honda SENSING(ホンダ センシング)全モデル標準装備となる。
新型 N-WGN と旧型 N-WGN エンジン比較ついて
新型N-ONEにはボア×ストロークが変更された新型エンジンS07Bが搭載。S07Aのボア×ストロークが64.0mm×68.2mmだったのに対し60.0mm×77.6mmと大きくロングストローク化している。その他、様々な改良や新機軸が取り入れられている。自然吸気には可変バルブタイミング・リフト機構のi-VTEC搭載。
スペック | 新型N-ONE | 旧型N-ONE |
---|---|---|
エンジン | 直列3気筒DOHC 660cc エンジン 「S07B」型 | 直列3気筒DOHC 660cc エンジン 「S07A」型 |
最高出力 | 43kW(58PS)/ 7,300rpm | 43kW(58PS)/ 7,300rpm |
最大トルク | 65m(6.6kgm)/ 4,800rpm | 65N・m (6.6kgf・m)/ 4,700rpm |
トランスミッション | CVT | CVT |
JC08モード燃費 | - | 25.8km/L〜 28.4km/L |
WLCTモード燃費 | 23.2km/L | - |
ターボには電動ウエストゲートを採用。
スペック | 新型N-ONE | 旧型N-ONE |
---|---|---|
エンジン | 直列3気筒DOHC 660cc ターボエンジン 「S07B」型 | 直列3気筒DOHC 660cc ターボエンジン 「S07A」型 |
最高出力 | 47kW(64PS)/ 6,000rpm | 47kW(64PS)/ 6,000rpm |
最大トルク | 104Nm(10.6kgm)/ 2,600rpm | 104Nm (10.6kgm)/ 2,600rpm |
トランスミッション | CVT(7スピードモード付き)+ パドルシフト | CVT(7スピードモード付き)+ パドルシフト |
JC08モード燃費 | - | 25.8km/L |
WLCTモード燃費 | 22.0km/L | - |
先進運転支援システム Honda SENSING全モデル標準装備
旧型モデルはシティーブレーキアクティブシステム(低速域衝突軽減ブレーキ+誤発進抑制機能)を装備しているが、新型N-ONEからHonda SENSINGを採用し大幅に安全性能が強化される。
システム 装備 | 新型N-ONE | 旧型N-ONE |
---|---|---|
CMBS or CTBA | ◯ 約80km/h | ◯ 約30km/h |
誤発進抑制機能 | ◯ | ◯ |
歩行者事故低減ステアリング | ◯ | × |
路外逸脱抑制機能 | ◯ | × |
ACC | ◯ | × |
LKAS | ◯ | × |
先行車発進お知らせ機能 | ◯ | × |
標識認識機能 | ◯ | × |
後方誤発進抑制機能 | ◯ | × |
ホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING」どうなのか?
ホンダ 新型 N-ONE フルモデルチェンジ Honda SENSING標準装備 2020年11月発売
最後に
N-ONEはフルモデルチェンジをしてもほぼ旧型とデザイン初の市販軽乗用車N360をモチーフにしたデザインを変えなかったことが素晴らしい。
しかし、中を見れば現代の最新装備を多く採用、は先進運転支援システム Honda SENSING(ホンダ センシング)全モデル標準装備、「電子制御パーキングブレーキ&オートブレーキホールド」機能を搭載するなど旧型の不満点を改善したモデルとなった。
ホンダ N-ONE
https://www.honda.co.jp/N-ONE/new/
https://www.honda.co.jp/N-ONE/
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