2025年10月16日、スバルがコンパクトSUV「レックス」に待望の4WDモデルを追加発表しました。これまでFF(前輪駆動)のみだったレックスに、雪道や悪路走行に強い4WDシステムを搭載したモデルが登場し、ユーザーの選択肢が大幅に拡大されます。
この記事では、新型スバル・レックス4WDの特徴、価格、スペック、燃費性能について詳しく解説します。購入を検討している方や、コンパクトSUVの最新情報を知りたい方は必見です。
スバル・レックス4WDの概要
基本情報
- 発表日: 2025年10月16日
- 車種: コンパクトSUV
- 駆動方式: 4WD(四輪駆動)
- 製造: ダイハツ工業からのOEM供給
- 販売計画: 440台/月(REX全グレード)
レックス4WDは、ダイハツ「ロッキー」、トヨタ「ライズ」の兄弟車として開発され、スバルブランドならではの走行性能と品質を兼ね備えています。
価格とグレード構成
4WDモデルの価格設定
新設定4WDモデル
- G 4WD: 218万7,900円
- Z 4WD: 251万1,300円
既存FFモデル(参考)
- G(FF): 191万700円
- Z(FF): 227万4,500円
4WDモデルは、FFモデルと比較して約27万円の価格アップとなりますが、悪路走破性と安定性の向上を考えれば妥当な価格設定といえるでしょう。
ハイブリッドモデルも継続設定
ハイブリッドモデル(FF)
- G HYBRID: 221万6,500円
- Z HYBRID: 260万8,100円
2025年6月に追加されたハイブリッドモデルも継続して販売され、幅広いニーズに対応するラインアップが完成しています。
エンジンスペックと走行性能
1.0Lターボエンジンの採用
4WDモデルには、レックスとして初となる1.0L直列3気筒DOHCターボエンジンを搭載:
- 最高出力: 72kW(98PS)/6,000rpm
- 最大トルク: 140N・m(14.3kgf・m)/2,400-4,000rpm
- 総排気量: 996cc
- 燃料: 無鉛レギュラーガソリン
このターボエンジンにより、小排気量ながらパワフルで余裕のある走りを実現しています。
ダイナミックトルクコントロール4WD
4WDシステムには「ダイナミックトルクコントロール4WD」を採用:
- 電子制御式カップリング機能による高精度なトルク配分
- 前後輪配分比: 100:0~50:50までシームレスに制御
- 通常走行時: 前輪駆動で燃費重視
- 発進時・滑りやすい路面: 後輪に最適な駆動力を配分
走行中のトルク配分状況は、マルチインフォメーションディスプレイでリアルタイム確認が可能です。
燃費性能
WLTCモード燃費
4WDモデルの燃費性能:
- 17.4km/L(WLTCモード)
4WD車としては優秀な燃費性能を実現しており、日常使いからレジャーまで経済的に使用できます。
他グレードとの比較
- 1.2Lガソリン(FF): 20.7km/L
- 1.2Lハイブリッド(FF): 28.0km/L
ボディサイズと基本仕様
外形寸法
- 全長×全幅×全高: 3,995×1,695×1,620mm
- ホイールベース: 2,525mm
- 最低地上高: 185mm
- 車両重量: G 4WD 1,040kg / Z 4WD 1,050kg
タイヤサイズ
- G 4WD: 195/65R16
- Z 4WD: 195/60R17
コンパクトなボディサイズながら、SUVらしい存在感と実用性を両立しています。
Z 4WDグレードの充実装備
上位グレードのZ 4WDには、以下の充実した装備が標準で装着されます:
エクステリア装備
- 17インチアルミホイール(切削+ブラック塗装)
インテリア装備
- 本革巻ステアリングホイール(シルバー加飾付)
- 本革巻シフトノブ
- ソフトレザー調パッド付ドアアームレスト(運転席・助手席)
快適装備
- 運転席&助手席シートヒーター
- フロントワイパーデアイサー
- ヒーテッドドアミラー
- 室内補助ヒーター
これらの装備により、寒冷地での使用や冬季の快適性が大幅に向上します。
安全装備・先進機能
新世代スマートアシスト
- 全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)
- 衝突警報機能および衝突回避支援ブレーキ機能
- ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)
- スマートパノラマパーキングアシスト
運転支援機能
- ブラインドスポットモニター
- リヤクロストラフィックアラート
- CTA(コーナリングトレースアシスト)※上位グレード
インフォテインメント
- アクティブマルチインフォメーションメーター
- 9インチディスプレイオーディオ(メーカーオプション)
- Apple CarPlay・Android Auto対応
競合車種との比較
ダイハツ・ロッキー
レックスのOEM元となるロッキーと基本性能は共通ですが、スバルブランドならではの品質管理と販売サービスが魅力です。
トヨタ・ライズ
同じくダイハツからのOEM供給を受けるライズとは兄弟車の関係。販売ネットワークやブランドイメージで選択が分かれます。
他社コンパクトSUV
- ホンダ・ヴェゼル
- 日産・キックス
- マツダ・CX-30
これらの競合車種と比較して、レックス4WDは価格面での優位性と実用的な装備が特徴です。
購入のメリット・デメリット
メリット
- 手頃な価格で4WD性能を獲得
- 優秀な燃費性能(17.4km/L)
- 充実した安全装備
- コンパクトで取り回しが良い
- スバルブランドの信頼性
デメリット
- OEMモデルのため独自性は限定的
- FFモデルより約27万円高価
- 後席空間はやや狭め
まとめ
スバル・レックス4WDは、コンパクトSUV市場において非常に魅力的な選択肢として登場しました。1.0Lターボエンジンと高性能4WDシステムの組み合わせにより、日常使いからアウトドアシーンまで幅広く対応できる実力を備えています。
特に、雪道走行が多い地域のユーザーや、週末のアウトドア活動を楽しみたい方には最適なモデルといえるでしょう。218万円台からという価格設定も、4WD車としては非常に魅力的です。
購入を検討される方は、最寄りのスバル販売店で実際に試乗し、その走行性能と快適性を体感することをお勧めします。
スバル ニュースリリース
https://www.subaru.co.jp/news/2025_10_16_150221
REX