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ホンダの新基準原付「Liteシリーズ」完全ガイド:スーパーカブ110 Lite、クロスカブ110 Lite、Dio110 Liteの特徴と価格

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2025年4月に制定された新基準原付制度により、日本の原付バイク市場に革命が起きています。ホンダは10月16日、この新基準に適合した「Liteシリーズ」4機種を発表し、原付免許で運転できるバイクの新たな選択肢を提供しています。ホンダ公式発表

目次

新基準原付とは?従来の50ccとの違い

新基準原付の定義

  • 排気量:50cc超~125cc以下
  • 最高出力:4.0kW以下に制御
  • 免許:原付免許で運転可能
  • 法定速度:30km/h(従来と同様)

この新制度により、従来の50ccエンジンでは実現困難だった環境規制への対応と、より力強い走行性能の両立が可能になりました。

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ホンダLiteシリーズ全4機種の詳細分析

1. スーパーカブ110 Lite

スーパーカブ110 Lite
スーパーカブ110 Lite

発売日:2025年12月11日
価格:341,000円(税込)

主要特徴

  • 109cc空冷4ストロークOHC単気筒エンジン(最高出力3.5kW)
  • 前輪ディスクブレーキ + ABS(前輪のみ)
  • キャストホイール + チューブレスタイヤ(前後)
  • ギアポジション表示機能付きメーター
  • カラー:タスマニアグリーンメタリック、バージンベージュ

従来の50ccモデルとの比較

従来のスーパーカブ50と比較して、出力・トルクともに大幅に向上。より滑らかな加速性能を実現し、坂道や積載時の走行性能が格段に改善されています。

2. スーパーカブ110 プロ Lite

スーパーカブ110 プロ Lite
スーパーカブ110 プロ Lite

発売日:2025年12月11日
価格:385,000円(税込)

ビジネス用途に特化した装備

  • プロ仕様の耐久性強化
  • 業務用途に適した積載機能
  • カラー:セイシェルナイトブルー(1色設定)

3. クロスカブ110 Lite

クロスカブ110 Lite
クロスカブ110 Lite

発売日:2025年12月11日
価格:401,500円(税込)

アドベンチャー志向の特徴

  • よりアクティブなデザイン
  • レジャー用途にも対応
  • カラー:マットアーマードグリーンメタリック、ハーベストベージュ、ボニーブルー

4. Dio110 Lite

Dio110 Lite
Dio110 Lite

発売日:2025年11月20日
価格:239,800円(税込)

最も手頃な価格設定で、日常の足として最適なスクータータイプ。

技術革新:109ccエンジンの優位性

エンジン性能の向上

新搭載の109ccエンジンは、従来の50ccエンジンと比較して:

  • 出力向上:より力強い加速性能
  • トルク増大:坂道や積載時の安定走行
  • 燃費効率:高効率設計による経済性
  • 環境性能:最新排出ガス規制への適合

安全装備の充実

  • ABS搭載:前輪ディスクブレーキにABS標準装備
  • キャストホイール:メンテナンス性向上
  • チューブレスタイヤ:パンク時の安全性向上

市場への影響と販売戦略

予約状況と市場反応

発表時点での予約状況:

  • スーパーカブ110 Liteシリーズ:約1,700台(年間計画6,500台)
  • Dio110 Lite:約6,000台(年間計画9,000台)

この数字は、新基準原付への市場の関心の高さを示しています。

価格戦略の意図

ホンダは新基準原付を「より求めやすい価格」に設定し、既存の原付二種モデルよりも手頃な価格を実現。これにより原付免許保有者の買い替えを促進する戦略を採用しています。

購入前に知っておくべきポイント

メリット

  1. パワー向上:50ccを上回る走行性能
  2. 環境対応:最新排出ガス規制適合
  3. 安全性:ABS標準装備
  4. 経済性:燃費効率の改善
  5. メンテナンス性:チューブレスタイヤ採用

注意点

  1. 法定速度:依然として30km/h制限
  2. 車体サイズ:125ccベースのため若干大型化
  3. 価格:従来50ccモデルより高価格

他メーカーとの競合分析

現在、新基準原付市場はホンダが先行していますが、今後ヤマハ、スズキなどの参入も予想されます。ホンダのファーストムーバーアドバンテージと豊富なラインナップが当面の優位性を保つと考えられます。

将来展望:原付市場の方向性

電動化との関係

ホンダは電動原付「EM1 e:」も並行展開しており、内燃機関と電動の両方向での原付市場維持を図っています。新基準原付は、電動化への過渡期における重要な選択肢として位置づけられています。

普及への課題と対策

  1. 認知度向上:新制度の周知徹底
  2. 販売網整備:全国販売店での対応体制
  3. アフターサービス:メンテナンス体制の充実

まとめ:新基準原付Liteシリーズの意義

ホンダの新基準原付Liteシリーズは、環境規制強化により存続が危ぶまれた原付一種カテゴリーに新たな命を吹き込む画期的な製品群です。従来の50ccでは実現できなかった力強い走行性能と最新の安全装備を原付免許で利用できる点が最大の魅力です。

418万台の原付保有者にとって、これらの新製品は日常の移動手段としてより実用的で安全な選択肢を提供します。特にスーパーカブシリーズの伝統的な信頼性と使い勝手の良さを継承しながら、現代の要求に応える進化を遂げた点は高く評価されます。

2025年11月20日のDio110 Lite発売を皮切りに、新基準原付市場が本格始動します。原付バイクを検討中の方は、この機会に新しい選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

KAZUのアバター KAZU 編集長

自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。

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