日産の電気自動車フラッグシップSUV「アリア」が、2025年10月9日にマイナーチェンジモデルを発表しました。ジャパン・モビリティ・ショー2025(JMS2025)で公開された新型アリアは、2026年3月の日本発売が予定されています。
購入を検討している方にとって、現行モデルを購入すべきか、新型の発売を待つべきかは重要な判断ポイントです。本記事では、マイナーチェンジの詳細から購入タイミングまで、徹底解説します。

新型アリア マイナーチェンジの主な変更点
外観デザインの大幅刷新

新型アリアの最大の変化は、フロントデザインの一新です。
新型の特徴:
- デジタルVモーショングリルを採用
- グリル部分をボディカラー化し、EVらしいクリーンな印象に
- 新型リーフと共通のデザイン言語を採用
- LEDヘッドライトとシグネチャーライトをブーメラン型に変更
- 20インチ新デザインホイールを採用
従来モデルではヘッドライトの内側から伸びる細めのVモーションだったのに対し、新型ではライトの外縁から流れるワイドなデジタルVモーションに進化。ドシッとした安定感と先進性を両立させたデザインとなっています。
新色「翡翠乃光(ヒスイノヒカリ)」登場

ボディカラーには新色として薄いグリーンの「翡翠乃光(ヒスイノヒカリ)」を追加。上質で落ち着いた雰囲気をまとい、日産らしいセンスの良さが光ります。インテリアカラーにも新色「ホワイト/グリーン」が設定されました。
機能面の大幅アップグレード
Googleビルドイン搭載の最新インフォテインメント

新型アリアでは、Google搭載のNissanConnectシステムを採用。以下の機能が利用可能になります:

- Googleマップ: リアルタイム交通情報による最適ルート案内
- Googleアシスタント: 音声操作でハンズフリー操作
- Google Play: 豊富なアプリケーションに対応
Googleアカウントを同期することで、充電スポットを予測したルート検索やお気に入りの場所、保存したルートをスムーズに表示できます。
V2L(Vehicle to Load)機能を新搭載
従来のV2H(家庭への給電)機能に加え、V2L機能を追加。普通充電コンセントに専用コネクタを差し込むことで、AC100V 1500Wを取り出せます。
活用シーン:
- キャンプやアウトドアでの電源確保
- 災害時の非常用電源として
- イベントやDIY作業での電動工具使用
アリアが「走る蓄電池」として、より実用的な存在に進化します。
ナビリンクバッテリーコンディショニング
ナビゲーションと連動し、充電速度が最大となるようバッテリー温度を制御する機能を搭載。充電効率が向上し、長距離ドライブがより快適になります。
乗り心地が大幅改善
サスペンション設定の見直し
現行モデルで指摘されていた硬めの乗り心地を改善。日本の道路環境に最適化したサスペンションチューニングが施されました。
改良内容:
- スプリングレートを下げてタイヤの動きを良くする
- ショックアブソーバーの減衰力を最適化
- 細かな凹凸をいなすしなやかな乗り心地を実現
デザイナーによると、「スプリングレートを落としてタイヤがよく動くようにし、それによって揺れが増大しないようにショックアブソーバーの減衰力を上げている」とのこと。EVならではの重厚な走りに上質な快適性が加わります。
先進安全装備の強化
インテリジェント ディスタンスコントロール
新たにインテリジェント ディスタンスコントロールを採用。加減速を繰り返すシーンでも車間を一定に保ち、先行車両に合わせて減速し停止までサポートします。長距離運転時のドライバー負荷を大幅に軽減します。
プロパイロット2.0継続搭載
改良されたプロパイロット2.0を継続搭載。準天頂衛星システムなどからの高精度測位情報を受信し、自車位置をより高精度に把握。7個のカメラ、5個のレーダー、12個のソナーで周辺を監視します。
空力性能の向上にも注目
デザイン変更の裏側には、空力性能の向上という狙いがあります。
従来モデルではサイドのキャラクターラインとフロントのピークラインが一致していましたが、新型ではピーク位置を意図的に下げて配置。これにより、航続距離の向上が期待できます。
日産の公式動画でも語られていますが、このピーク位置の変更だけで空力が大きく改善されるとのこと。電気自動車にとって重要な電費性能の向上が見込まれます。
パワートレインとスペック(継続)
新型アリアでは、パワートレインは基本的に継続される見込みです。
B6(66kWhバッテリー)
- 2WD: 218ps/30.6kgm、航続距離470km、0-100km/h加速7.5秒
- 4WD e-4ORCE: 340ps/57.1kgm、航続距離460km、0-100km/h加速5.4秒
B9(91kWhバッテリー)
- 2WD: 242ps/45.9kgm、航続距離640km、0-100km/h加速7.6秒
- 4WD e-4ORCE: 394ps/61.2kgm、航続距離610km、0-100km/h加速5.1秒
NISMO
- B6 e-4ORCE: 367ps/57.1kgm
- B9 e-4ORCE: 436ps/61.2kgm
最大130kW急速充電対応で、30分の充電で最大375km分の走行が可能です。
価格は10万〜20万円アップの見込み
マイナーチェンジにより、価格はグレードにより10万円〜20万円程度のアップが予想されます。
現行モデル価格(参考)
- B6(2WD): 659万100円
- B6 e-4ORCE(4WD): 719万5100円
- B9(2WD): 738万2100円
- B9 e-4ORCE(4WD): 798万7100円
- B9 e-4ORCEプレミア(4WD): 860万3100円
新型では、Google搭載インフォテインメント、V2L機能、改良されたサスペンションなど、多数の機能向上が図られているため、価格アップは妥当と言えるでしょう。
NISMO仕様の今後は?
2024年6月に登場したスポーティモデル「アリアNISMO」の扱いについては、まだ明らかになっていません。
考えられるシナリオ:
- 新デザインに合わせた新型アリアNISMOとして継続
- 現行デザインのまま継続販売
- 一時的に販売休止
今後の発表に注目が集まります。
新型アリアは待つべき?購入タイミングの判断基準
新型を待つべき人
以下に該当する方は、2026年3月の新型発売を待つことをおすすめします:
- 最新装備を重視する方
- Google搭載インフォテインメントを使いたい
- V2L機能が必要
- 最新のデザインにこだわりがある
- 乗り心地を重視する方
- より快適な乗り心地を求める
- 日本の道路環境での走行が多い
- デザインの好み
- ワイドで安定感のあるフロントデザインが好み
- 新型リーフとの統一感を評価している
- 空力性能・航続距離重視
- 少しでも航続距離を伸ばしたい
- 電費性能を最大限に引き出したい
現行モデルを検討すべき人
以下に該当する方は、値引き交渉がしやすい現行モデルも選択肢です:
- 価格を重視する方
- マイナーチェンジによる価格アップを避けたい
- 在庫処分での値引きを狙いたい
- すぐに納車を希望する方
- 2026年3月まで待てない
- 現在の車の車検や買い替えタイミングが迫っている
- 現行デザインが好み
- 従来のVモーショングリルデザインを評価している
- 黒いグリルの方が引き締まって見えると感じる
- V2L機能が不要
- V2H機能があれば十分
- アウトドアでの電源使用予定がない
アリアNISMOを検討している方へ
アリアNISMOの購入を検討している方は、新型アリアの情報が出揃ってからの判断が賢明です。
- 新型アリアNISMOが登場するか
- 現行NISMOが継続されるか
- 価格や仕様の変更があるか
2026年3月の新型発売前後に、NISMO仕様の方向性が明らかになる可能性が高いでしょう。
競合EVとの比較
トヨタ bZ4X・スバル ソルテラ

価格帯: 約600万円〜
航続距離: 最大559km(FWD)
アリアと比較すると、航続距離ではアリアB9の640kmが優位。新型アリアのGoogle搭載インフォテインメントとV2L機能は差別化ポイントになります。


テスラ モデルY

価格帯: 約563万円〜
航続距離: 最大595km
テスラの充電インフラネットワークは強みですが、アリアは日本メーカーならではのきめ細かな作り込みと、ディーラーネットワークの安心感があります。

ヒョンデ IONIQ 5

価格帯: 約479万円〜
航続距離: 最大618km
価格面ではIONIQ 5が有利ですが、アリアは上質な内装と日産の先進運転支援技術「プロパイロット2.0」で差別化しています。
まとめ:新型アリアを待つ価値はあるのか?
結論: 多くの方にとって、新型アリアを待つ価値は十分にあります。
待つべき主な理由:
- Google搭載インフォテインメントによる利便性向上
- V2L機能による実用性の拡大
- 改良されたサスペンションによる乗り心地向上
- 空力改善による航続距離の向上期待
- 洗練された新デザイン
価格は10〜20万円程度アップする見込みですが、機能向上を考えれば妥当と言えます。
ただし、すぐに納車が必要な方や現行デザインが好みの方、価格を最優先する方は、在庫処分で値引きが期待できる現行モデルも十分に検討価値があります。
いずれにしても、2026年3月の新型アリア発売まで約4ヶ月。試乗車が登場する2026年春頃に実車を確認してから最終判断するのが、最も賢い選択と言えるでしょう。
日産のEVフラッグシップとして、さらに進化を遂げる新型アリア。今後の続報にも注目です。
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