スズキは2025年10月27日、2025年4月3日の発売開始から受注停止していた新型「ジムニー ノマド」について、2026年1月30日より受注を再開することを正式発表しました。正式発表からちょうど1年が経過するタイミングでの受注再開となり、長らく待っていたファンにとって朗報となります。
2026年1月30日に受注再開決定!待望の5ドアジムニー
ジムニーシリーズ初の5ドアモデルとして登場したジムニー ノマドは、発表からわずか4日間で約5万台の注文を獲得し、月間販売目標の1200台を大幅に上回る人気ぶりを見せました。この圧倒的な需要に対応するため、スズキはインドのマルチ・スズキ・インディア社での生産体制を強化し、2025年7月から月産約3,300台へと増産を実施しています。
ジムニー ノマドとは?5ドア化で実現した圧倒的な実用性

ジムニーシリーズ初の5ドアモデル
ジムニー ノマドは、従来の3ドアジムニーシエラをベースに、ロングボディ化と5ドア化を実現した画期的なモデルです。本格四駆としての走破性を維持しながら、日常使いの利便性を大幅に向上させたことが最大の特徴となっています。
ボディサイズと室内空間の進化

主要寸法:
- 全長:3,985mm(ジムニーシエラ比+415mm)
- 全幅:1,645mm
- 全高:1,720mm
- ホイールベース:2,590mm(+340mm延長)
- 最低地上高:210mm
ホイールベースの340mm延長により、後席空間が劇的に向上しました。大人4人が快適に乗車できるスペースを確保し、座面のクッションも厚くすることで長距離ドライブ時の快適性も高められています。
ラゲッジスペースの大幅拡大

- 後席使用時:207L
- 後席格納時:最大331L(4名乗車時と比較して+124L)
従来のジムニーシエラでは課題だった積載性を大幅に改善。ラゲッジスペースには荷物が滑りにくいカーペットを採用し、実用性を追求しています。
ジムニー ノマドの価格設定|コストパフォーマンスは?
メーカー希望小売価格(消費税込)
| グレード | トランスミッション | 価格 |
|---|---|---|
| FC | 5速MT | 2,651,000円 |
| FC | 4速AT | 2,750,000円 |
ジムニーシエラJCグレード(4AT:2,183,500円)と比較すると、約60万円の価格差がありますが、5ドア化による実用性の大幅向上、後席の快適性、ラゲッジ容量の拡大を考慮すれば、妥当な価格設定といえるでしょう。
他モデルとの価格比較
軽自動車ジムニー(2024年モデル):
- XGグレード(4WD・5MT):1,654,400円~
- XCグレード(4WD・5MT):1,903,000円~
普通車ジムニーシエラ(2024年モデル):
- JLグレード(4WD・5MT):1,962,400円~
- JCグレード(4WD・5MT):2,084,500円~
ジムニー ノマドは普通車ジムニーシエラの最上級グレードとして位置づけられ、5ドアの実用性を考えれば約60万円のプレミアムは納得の価値があります。
本格四駆の走行性能を継承
ジムニーDNAを受け継ぐ走破性
ジムニー ノマドは5ドア化によるボディ延長にもかかわらず、ジムニーシリーズの伝統的な走行性能をしっかりと継承しています。
主要技術:
- 副変速機付パートタイム4WD
- ラダーフレーム構造
- 3リンクリジッドアクスル式サスペンション
- 最低地上高210mm
- アプローチアングル36度
ホイールベース延長のメリット
ホイールベースが340mm延長されたことで:
- 直進安定性が向上
- 操縦安定性が改善
- 最小回転半径は5.7m(ジムニーシエラ比+0.8m)
オフロードでの走破性を維持しながら、オンロードでの快適性も高次元でバランスさせています。
エンジンスペックとトランスミッション
1.5L 直列4気筒DOHCエンジン
エンジン型式: K15B型
- 最高出力:75kW(102ps)/6,000rpm
- 最大トルク:130Nm(13.3kgm)/4,000rpm
- 燃料供給:VVT(可変バルブタイミング)
ジムニーシエラと同じエンジンを搭載し、信頼性の高いパワートレインを採用しています。
トランスミッション
- 5速MT: 2,651,000円
- 4速AT: 2,750,000円
AT仕様には、渋滞時に便利なアダプティブクルーズコントロール(ACC)が搭載されています。
外装デザインの特徴

ジムニーの伝統を継承した力強いスタイル
- 5スロットグリル:ガンメタリック塗装とクロームの縁取りで上質感を演出
- 切り上げバンパーデザイン:悪路走行時の実用性を向上
- 無塗装樹脂のバンパー・フェンダー:傷を気にせずオフロードを楽しめる
豊富なボディカラー展開
合計6色のボディカラーを用意:
4トーン:
- 標準色4色
2トーン:
- ツートンカラー2色
人気が予想されるのは、ジムニーらしさを際立たせるアウトドアテイストのカラーです。
内装・装備の充実度
機能的で実用的な室内空間
- 9インチディスプレイオーディオ: SmartPlay Pro+搭載
- 6スピーカーシステム: Arkamysサウンド
- 後席居住性: 大人4人が快適に乗車可能
- 機能的なデザイン: ジムニーらしい実用本位のレイアウト
安全装備・運転支援システム
スズキセーフティサポート:
- 衝突被害軽減ブレーキ(デュアルセンサーブレーキサポート)
- 誤発進抑制機能(前方・後方)
- 車線逸脱警報機能
- ふらつき警報機能
- ハイビームアシスト
- 標識認識機能
- アダプティブクルーズコントロール(ACC): 4AT仕様のみ搭載
注意点: 5速MT仕様にはACCが非搭載のため、高速道路を頻繁に利用する方は4AT仕様がおすすめです。
生産体制と納期の見通し
月産3,300台体制へ増産
2025年7月から、インドのマルチ・スズキ・インディア社での生産を月産約3,300台に増産しています。これは当初の月間販売目標1,200台の約2.75倍にあたる生産能力です。
現在の納期状況と今後の予測
- 既存注文: 約5万台の受注残
- 月産能力: 3,300台
- 計算上の納期: 約15~18ヶ月
2026年1月30日に受注再開後は、新規注文分の納期がさらに伸びる可能性が高いため、早めの注文が推奨されます。
購入検討時の注意点
考慮すべき8つのポイント
1. 納期の長期化
現時点で既に約5万台の受注残があり、新規注文の納期は2年以上になる可能性があります。
2. 燃費性能
本格四駆の構造上、乗用車と比較して燃費は控えめです。日常の燃料コストを考慮しましょう。
3. 乗り心地
ラダーフレーム構造のため、乗用車と比較してやや硬めの乗り心地です。
4. 小回り性能
最小回転半径5.7mは、従来のジムニーシエラ(4.9m)より大きく、狭い道や駐車場では注意が必要です。
5. ACCの有無
5速MT仕様にはACCが非搭載です。高速道路利用が多い方は4AT仕様を検討しましょう。
6. リセールバリュー
ジムニーシリーズは高いリセールバリューを誇りますが、5ドアノマドは新しいモデルのため、今後の中古車市場での評価は未知数です。
7. オフロード性能の限界
ホイールベースが延長されたことで、タイトなオフロードコースでは不利になる場面もあります。
8. 維持費
普通車登録のため、軽自動車ジムニーと比較して税金や保険料が高くなります。
ジムニー ノマドがおすすめな人
こんな方に最適
✅ ファミリー層: 子供を持つ家族で、週末のアウトドアを楽しみたい方
✅ 通勤・日常使い: 本格四駆を日常的に使いたいが、実用性も重視する方
✅ 長距離ドライブ: 後席の快適性を求める方
✅ 積載性重視: キャンプ用品や趣味の道具をたくさん積みたい方
✅ 悪路走行: 雪国や山間部在住で、悪路走破性が必要な方
従来のジムニーとの使い分け
軽自動車ジムニー: 狭い道や駐車場、維持費重視、1~2人乗車がメイン
ジムニーシエラ: 高速道路性能、2~3人乗車がメイン
ジムニー ノマド: ファミリーユース、長距離移動、積載性重視
2026年1月30日受注再開に向けての準備
スムーズな注文のために
- ディーラーとの事前相談: 受注再開前にディーラーに相談し、希望グレードやボディカラーを決定
- 予算の確保: 頭金やローンの準備を整える
- 試乗の予約: 実車を確認できる機会があれば積極的に試乗
- 納期の覚悟: 長期納期を前提に、現在の車の買い替え時期を調整
値引き交渉の可能性
圧倒的な人気により、値引きは期待薄です。オプション装備のサービスや下取り車の査定額アップなど、総合的なコストダウンを図りましょう。
まとめ:待望の5ドアジムニーを手に入れるために
スズキ新型ジムニー ノマドは、ジムニーシリーズの走破性と、5ドアSUVの実用性を両立した画期的なモデルです。2026年1月30日の受注再開は、長らく待っていたファンにとって待望のニュースとなります。
ポイント:
- 2026年1月30日受注再開
- 月産3,300台体制で生産
- 5ドア化による圧倒的な実用性
- 価格は265.1万円(5MT)~275万円(4AT)
- 納期は2年以上の可能性
本格四駆の性能と日常使いの利便性を両立したジムニー ノマドは、アウトドアを楽しむファミリー層にとって理想的な選択肢となるでしょう。受注再開に向けて、しっかりと準備を整えておきましょう。

