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トヨタ ハリアー旧型の方がいい? 80系と60系 新旧徹底比較で見える本当の魅力を元オーナーが語る

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トヨタ ハリアーは1997年の初代登場以来、国産高級SUVの代名詞として君臨してきました。2020年に4代目(80系)へフルモデルチェンジを果たしましたが、インターネット上では「旧型の方がいい」という声が根強く残っています。

特に3代目(60系)ハリアーを支持する声は多く、中古車市場でも高い人気を維持し続けています。では、なぜ新型ではなく旧型を選ぶ人が多いのでしょうか?本記事では、新旧ハリアーを徹底比較し、それぞれの魅力と選ぶべきポイントを解説します。

目次

新型と旧型ハリアー、どこが違う?基本スペック比較

ボディサイズの変化

項目3代目(60系)4代目(80系)
全長4,720mm4,740mm(+20mm)
全幅1,835mm1,855mm(+20mm)
全高1,690mm1,660mm(-30mm)
ホイールベース2,660mm2,690mm(+30mm)

4代目は全長・全幅がわずかに拡大し、全高は30mm低くなりました。この変更により、よりワイド&ローなスポーティなシルエットを実現しています。しかし、この変化が「SUVらしさが薄れた」と感じる原因にもなっています。

Harrier-2019
3代目 60系 ハリアー
harrier
4代目 80系 ハリアー

プラットフォームの進化

NX TNGA
TNGA

3代目は「新MCプラットフォーム」を採用していましたが、4代目ではTNGA(Toyota New Global Architecture)のGA-Kプラットフォームへと進化しました。これはRAV4やカムリと共通のプラットフォームで、剛性の向上と軽量化を実現し、走行安定性が大幅に改善されています。

エンジン・パワートレーンの違い

3代目(60系)のラインナップ:

3代目 60系 ハリアー 2.0L直4ガソリンエンジン
  • 2.0L直4ガソリン(3ZR-FAE):151ps/193Nm
  • 2.0L直4ターボ(8AR-FTS/後期型):231ps/350Nm
  • 2.5Lハイブリッド(2AR-FXE):152ps+モーター143ps

4代目(80系)のラインナップ:

4代目 80系 ハリアー エンジン 2.5Lハイブリッドモデル
  • 2.0L直4ガソリン(M20A-FKS):171ps/207Nm
  • 2.5Lハイブリッド(A25A-FXS):178ps+モーター120ps(FF)/88kW(4WD)

注目すべきは、4代目から2.0Lターボエンジンが廃止されたことです。これが「動力性能が物足りない」という声につながっています。一方、ハイブリッドは最新のダイナミックフォースエンジンを採用し、燃費性能が向上しました。

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なぜ「旧型の方がいい」と言われるのか?7つの理由

1. SUVらしい力強いデザイン

Harrier

3代目ハリアーは、高いボンネットと存在感のあるフロントグリルで、SUVらしい迫力を保っています。特に前期モデルでは「鷹のエンブレム」が採用され、ハリアー独自の特別感を演出していました。

対して4代目は、薄型LEDヘッドライトと流麗なクーペスタイルを採用し、エレガントさを追求しています。しかし、この変化が「レクサスと区別がつきにくい」「個性が薄れた」という評価につながっているのです。

2. 流れるウインカー(シーケンシャルターンランプ)の魅力

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3連LEDヘッドライト、LEDシーケンシャルターンランプ(流れるウインカー)

60系後期モデルから採用されたシーケンシャルターンランプは、多くのユーザーから絶賛されました。この装備が4代目では廃止されたことが、旧型支持者を増やす一因となっています。

4代目ではL字型に発光するデイタイムランニングランプが採用されていますが、シーケンシャルターンランプの人気には及ばないという声が多く聞かれます。

3. ラグジュアリーな内装の質感

Harrier-2019

3代目ハリアーの内装は、ソフトパッドを多用し、ステッチを丁寧に施した「見るからに豪華」な仕上がりでした。ダッシュボード、ドアトリム、センターコンソールに至るまで、高級感を徹底的に追求しています。

4代目の内装も質感は高いですが、より洗練されたシンプルなデザインとなりました。この「豪華さ」から「洗練」への方向転換が、一部のユーザーには物足りなく感じられているようです。

Harrier-2019

4. 2.0Lターボエンジンの圧倒的なパワー

harrier_2018

60系後期モデルに追加された2.0Lターボエンジン(8AR-FTS)は、231ps/350Nmという強力なパワーを発揮しました。高速道路の合流や追い越し時のパワフルな加速は、多くのドライバーから高評価を得ていました。

4代目ではこのターボエンジンが廃止され、2.0Lガソリンは自然吸気のみとなりました。車重が重いSUVにとって、この動力性能の差は体感できるレベルです。

5. ハリアー専用エンブレムの存在感

harrier_2018

初代から3代目前期まで採用されていた「鷹のエンブレム」は、ハリアーの象徴でした。4代目からトヨタの共通エンブレムに変更されたことで、「特別感が失われた」と感じるユーザーが少なくありません。

このエンブレムには、低空飛行が得意な猛禽類「チュウヒ(英名:ハリアー)」のイメージが込められており、大地を駆け抜けるSUVとしてのアイデンティティを表現していました。

6. 広いラゲッジスペースと実用性

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3代目は後部座席やラゲッジスペースに余裕があり、ファミリーユースにも適していました。4代目はクーペスタイルを強調したため、リアの居住性やラゲッジ容量がやや犠牲になっています。

実用性を重視するユーザーにとって、この差は見逃せないポイントです。

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7. コストパフォーマンスの高さ

中古車市場では、3代目ハリアーが200万円前後から購入可能です。年式や走行距離によっては、さらに手頃な価格で上質なSUV体験ができます。

新車の4代目は最低でも300万円以上、上位グレードでは600万円を超えます。この価格差を考えると、「必要十分な装備と質感」を持つ3代目のコストパフォーマンスは非常に魅力的です。

一方で、新型ハリアー(80系)が優れている点

harrier

最新の安全装備「Toyota Safety Sense」

「交差点」右折時の対向直進車・右左折時の横断歩行者・自転車運転者検知機能
「交差点」右折時の対向直進車・右左折時の横断歩行者・自転車運転者検知機能

4代目では、夜間の歩行者検知や昼間の自転車検知に対応した最新の「Toyota Safety Sense」を標準装備しています。レーンキープアシストやアダプティブクルーズコントロールの性能も向上しており、安全性は格段に向上しています。

安心降車アシスト(SEA)
安心降車アシスト(SEA)

先進的なインフォテインメントシステム

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12.3インチの大型ディスプレイを採用し、Apple CarPlayやAndroid Autoに標準対応しています。スマートフォンとの連携がスムーズで、音楽再生やナビゲーション操作が直感的に行えます。

3代目では、特に前期モデルでこれらの機能が非対応であり、時代に合わせた快適性という点では4代目が優位です。

harrier

トヨタ初の調光パノラマルーフ

harrier

上位グレード(Zレザーパッケージ)には、調光機能付きパノラマルーフが設定されています。透過・調光を瞬時に切り替えられ、開放感と快適性を両立しています。音声認識操作にも対応しており、先進性を感じさせる装備です。

前後録画機能付きデジタルインナーミラー

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走行中の前後方向の映像をSDカードに録画できる機能は、ドライブレコーダーとしても活用できます。後方視界の悪さを解消する実用性と、万が一の事故時の記録という安心感を提供してくれます。

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燃費性能の向上

最新のダイナミックフォースエンジンとハイブリッドシステムにより、WLTCモードで22.3km/L(FF)という優れた燃費性能を実現しています。3代目のJC08モード21.4km/Lと比較すると、実燃費ではより大きな差が出ます。

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60系ハリアー、おすすめグレードと選び方

PREMIUM(プレミアム)グレード

コストパフォーマンスに優れた中間グレードです。本革調シート、電動シート、LEDヘッドランプ、パワーバックドアなど、快適装備が充実しています。後期モデルであれば「Toyota Safety Sense P」も標準装備されており、安全性も確保されています。

PROGRESS(プログレス)グレード

最上級グレードで、12.3インチナビゲーション、JBLプレミアムサウンドシステム、パノラミックビューモニターなど豪華装備が満載です。2.0Lターボエンジン搭載モデルもあり、走りにこだわる方にも最適です。リセールバリューも高く、将来的な売却を考えても有利です。

前期と後期、どちらを選ぶべきか?

前期モデル(2013-2017)のメリット:

  • ハリアー専用の鷹エンブレム
  • 比較的購入価格が安い
  • シンプルな内装デザイン

後期モデル(2017-2020)のメリット:

  • 2.0Lターボエンジンの選択肢
  • Toyota Safety Sense P標準装備
  • シーケンシャルターンランプ(流れるウインカー)
  • インフォテインメント機能の向上

予算に余裕があり、走行性能と安全装備を重視するなら後期モデル、コストを抑えつつハリアーらしさを楽しみたいなら前期モデルがおすすめです。

旧型ハリアーを買う前にチェックすべき注意点

1. ハイブリッド車はバッテリー状態を確認

走行距離が10万キロを超えるハイブリッド車は、駆動用バッテリーの劣化リスクがあります。購入前に専門店でバッテリー診断を受けることをおすすめします。交換費用は20万円以上かかることもあるため、事前の確認が重要です。

2. 前期モデルはインフォテインメント機能に注意

2013-2015年頃の前期モデルは、ナビやオーディオのインターフェースが古く、スマートフォン連携も限定的です。Apple CarPlayやAndroid Autoが使えないモデルも多いため、購入前に確認しましょう。

3. 自然吸気2.0Lエンジンのパワー不足

ガソリン車の2.0L自然吸気エンジンは、車重1,500kg超のハリアーには少々非力です。高速道路の合流や坂道では、エンジン音が大きくなる傾向があります。試乗して、自分の運転スタイルに合うか確認することが大切です。

4. 維持費は決して安くない

高級SUVとして設計されているため、タイヤ、ブレーキパッド、オイル類などの消耗品はやや高価です。また、18インチホイールを装着したモデルはタイヤ交換費用もかさみます。年間の維持費として、税金・保険・メンテナンスで20-30万円程度を見込んでおきましょう。

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どんな人に旧型ハリアーがおすすめ?

旧型(60系)がおすすめな人

  • SUVらしい力強いデザインが好き
  • 豪華な内装に憧れる
  • コストを抑えて高級SUVを所有したい
  • 2.0Lターボのパワフルな走りを楽しみたい
  • 流れるウインカーに魅力を感じる
  • 適度なサイズ感で取り回しやすい車が欲しい

新型(80系)がおすすめな人

  • 最新の安全装備を重視する
  • エレガントでスマートなデザインが好き
  • スマートフォン連携など先進機能を使いたい
  • 燃費性能を重視する
  • 長期保証や新車のメリットを享受したい

ハリアーはどの年代層に人気?年収の目安は?

主な購買層

ハリアーは30代後半から50代前半のミドル世代を中心に人気があります。結婚や子育てといったライフステージの変化に合わせて、安全性・積載性・デザイン性のバランスを求める層に支持されています。

40-50代では、ある程度の経済的余裕があり、「移動手段以上の価値」を車に求める傾向が強くなります。静粛性、快適性、所有する満足感といった要素が重視されるため、ハリアーの上質な作りが高く評価されています。

購入に必要な年収の目安

一般的に、車の購入価格は「年収の3分の1まで」が目安とされています。

中古の60系ハリアー(200万円前後)の場合:

  • 推奨年収:600万円以上
  • ただし頭金50万円+3年ローンなら、月々4-5万円の返済で、年収400-500万円台でも現実的

新車の80系ハリアー(300-600万円)の場合:

  • 推奨年収:900万円-1,800万円以上
  • 中間グレードで400万円前後なら、年収1,200万円程度が目安

維持費(年間20-30万円)も考慮し、無理のない資金計画を立てることが重要です。

まとめ:新旧ハリアー、結局どちらを選ぶべき?

「ハリアーは旧型の方がいい」という声が根強く残っているのは、3代目(60系)がSUVらしい力強さ、豪華な内装、パワフルなターボエンジンなど、高級SUVに求められる要素をバランス良く備えているからです。特にコストパフォーマンスの高さは、中古車市場で今なお人気を集める大きな理由となっています。

一方、4代目(80系)は最新の安全装備、先進的なインフォテインメント、優れた燃費性能など、現代のニーズに応える進化を遂げています。エレガントなデザインは好みが分かれますが、スマートで洗練されたSUVを求める層には高く評価されています。

選択のポイント:

  • デザインの好み:力強いSUVらしさ vs エレガントなクーペスタイル
  • 動力性能:ターボエンジンの有無
  • 予算:中古200万円台 vs 新車300万円以上
  • 装備:豪華な内装 vs 先進安全・快適装備
  • 実用性:ラゲッジの広さ vs 先進性

どちらが「正解」ということはありません。自分のライフスタイル、予算、価値観に合わせて選ぶことが最も重要です。可能であれば、両方のモデルを試乗し、実際に触れて比較することをおすすめします。

ハリアーはどの世代も、トヨタが誇る高級SUVとしての完成度の高さを持っています。新旧どちらを選んでも、満足度の高いカーライフを楽しめることでしょう。

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この記事を書いた人

KAZUのアバター KAZU 編集長

自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。

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