レクサスはコンパクトクロスオーバーSUV「UX」の一部改良を行い「UX300h」追加し2023年12月19日発表「UX300h」を2024年1月上旬ごろ、バッテリEVモデル「UX300e」を1月下旬ごろそれぞれ発売予定。ガソリンモデル「UX200」を廃止したことでは「UX」全モデル電動化とした。仕様を確認してきたので内容についてまとめてみた。現在の「LEXUS UX」は2018年11月27日に発売開始。発売から丸5年となる「UX」は一体どんな進化を遂げているのかまとめてみました。
レクサス 新型「UX」 一部改良 2023年モデル について
新しいレクサスの「12.3インチフル液晶メーター」を設定。
ハイブリッドモデル「UX300h」を設定し、「UX200」2.0Lガソリンモデルを廃止。
第3世代の「次世代Lexus Safety System+ 」全車標準搭載。
レクサス 新型「UX」 一部改良 2023年モデル 「UX300h」追加
2022年10月5日に日本の特許庁に「UX300h」申請(商願2022-114316)した。現在のラインナップでは「UX200」「UX250h」の2パワートレインをラインナップするが、新たに「UX300h」を採用すると「ES300h」と同様の「直列4気筒 2.0L 直噴エンジンDynamic Force Engine+モーター」小型・軽量・低損失化技術と、TNGAによる新型エンジンの高い燃焼効率と高出力とのシナジー効果により、優れた動力性能・低燃費を高次元で追求している。マルチステージTHSⅡを搭載する。「UX200」は2.0L 直列4気筒直噴エンジンを搭載し、最高出力が高いが、無鉛プレミアムガソリンを採用している。「UX300h」であればシステム最高出力が高くかつ、無鉛レギュラーガソリンを採用することになるため経済的でもあるだろう。
一部改良により、HEVモデル「UX300h」、バッテリEVモデル「UX300e」両モデルで「ラジエーターサポートブレース」追加や「ロアバックパネル」下端の「ガゼット」サスペンション締付トルク強化追加等により、クルマの素性を徹底的に鍛え、ドライブフィールをより高めるとともに、操縦安定性や上質な乗り心地を追求しました。ボディ制振材・遮音材を適正配置することで、ロードノイズ等を低減し、静粛性も向上。
レクサス 新型「UX」 一部改良 2023年モデル エクステリア について
ボディカラーには新たに「ソニックカッパー」「ソニックイリジュウム」を設定。
レクサス 新型「UX」 一部改良 2023年モデル インテリア
「12.3インチフル液晶メーター」を設定。新デザインの「シフトノブ」やその周辺の仕様変更。内装色にヘーゼルを新たに設定。
レクサス 新型「UX」 一部改良 2023年モデル 安全装備 について
第3世代の「次世代Lexus Safety System+ 」全車標準搭載する。更に、高度運転支援技術「Lexus Teammate Advanced Park」を搭載。レーザーレーダーとカメラを用いて優れた認識性能・信頼性を確保するとともに、衝突回避支援型PCS、LDA、AHBをパッケージ化。高速域まで対応する衝突回避支援/被害軽減性能を確保している。昼間の自転車や夜間の歩行も検知可能となった「プリクラッシュセーフティ」や、前方車両との車間距離を一定に保つ「レーダークルーズコントロール」の作動時に、車線維持に必要なステアリング操作を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA)」を搭載。ソフトウェアアップデートOTA(無線通信)により、販売店へ入庫することなく先進安全装備の性能向上のためのソフトウェア更新を可能。
歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ(PCS)レーザーレーダーとカメラを用いて前方の障害物を検知し、衝突の危険がある場合、まずドライバーにブザーとディスプレイ表示で警報を出すことでブレーキを踏むように促す。ドライバーが衝突の危険に気づいてブレーキを踏んだ場合、強力なブレーキアシストが作動。また、仮にブレーキを踏まなかった場合でも、例えば、停止車両に対し自車の速度が30km/hの場合は、自動ブレーキにより約30km/hの減速を行い、衝突回避を支援。自動ブレーキは約10~80km/hの幅広い速度域で作動し、実際に発生している追突事故の80%以上に対応。歩行者に対しては夜間でも同じく約10km/h~80km/hの範囲でPCSの自動ブレーキが作動するようになった。
ロードサインアシスト(RSA) 検知対象を拡大し、ほか、また、道路脇にある「制限速度」「一時停止」「進入禁止」「はみ出し禁止」といった主要な交通標識を読み取ってインパネに表示する。
レーンディパーチャーアラート(LDA)カメラによって走行車線の白線や黄線を認識し、車線逸脱の可能性を検知した場合にはブザーとディスプレイ表示でドライバーに警報を出すことで、車線逸脱による衝突事故の回避を支援。
アダプティブハイビームアシスト(AHS) LEDの点灯・消灯を細やかに制御することで、先行車や対向車に光が当たる部分だけを自動的に遮光できるシステムです。ハイビームを保持したまま走行できる頻度を高めて、夜間の優れた視認性を確保。
レーダークルーズコントロール 先行車との車間距離の検知にミリ波レーダーを使用し、設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで一定の車間距離を保ちながら追従走行できるレーダークルーズコントロールを採用。前方車両の車線変更をミリ波レーダーとカメラで検知し、よりスムーズな加減速制御を実現。トヨタはモビリティ社会の究極の願いである「交通事故死傷者ゼロ」を目指し、「統合安全コンセプト」に基づいた各種の安全装備・システムを研究・開発し、「より安全な車両・技術開発」に邁進するとともに、「交通環境整備への参画」「人に対する交通安全啓発活動」を通じ、交通安全への幅広い取り組みを強化している。
レーントレーシングアシスト(LTA)レクサス 新型LSシリーズに搭載されたレーントレーシングアシスト[LTA]を次世代 Toyota Safety Sense Pに初採用。 高速道路や自動車専用道路を走行中、レーダークルーズコントロールの作動時にレーントレーシングアシスト[LTA]のスイッチをONにすると車線維持に必要なステアリング操作支援を行う。
先行車発進告知機能 信号待ちや渋滞で先行車に続いて停止し、先行車の発進に気づかずそのままでいる場合には、ブザーとディスプレイ表示でお知らせ。
レクサス Lexus Safety System+ 搭載車種まとめ
レクサス 新型「UX」 一部改良 2023年モデル 予防安全装備
インテリジェントパーキングアシスト(巻き込み警報機能+バックガイドモニター機能+音声案内機能付)新機能追加。
インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)アクセルの踏み間違いや踏みすぎなどで起こる衝突を緩和し、被害の軽減に寄与するシステム。車庫入れなどの運転時、静止物への接近を表示とブザーで知らせる「クリアランスソナー」に、静止物との接触を緩和する機能を追加。ソナーはコンビニなどのガラスもしっかり検知。低速走行時(15km/h以下)に進行方向にある静止物を検知している場合、ハイブリッドシステム出力を抑制し、さらに距離が縮まると自動的にブレーキをかける。
ドライブスタートコントロール シフト操作時における急発進を抑制し、衝突時の被害軽減に寄与。
緊急ブレーキシグナル(ハザードランプ点滅式)急ブレーキをかけると、ハザードランプが自動的に点滅。
デジタルインナーミラー 車両後部に取り付けたカメラの映像をルームミラーに表示する。
デジタルキー スマートフォンに専用のアプリケーションをインストールすることで、この機能を有する車両に対してスマートフォンをデジタルキーとして使用可能。スマートフォンを携帯していれば画面操作なしでロック、アンロック、エンジンスタートができ、所有するデジタルキーに対応した車が複数ある場合でも1台のスマートフォンだけで操作できる。スマートフォン間でデジタルキーの受け渡しが可能なため、家族や友人間で離れた場所での車両の貸し借りも容易に行える。
Advanced Park リモート機能付き 画面表示や音声・ブザー音による操作案内および、ハンドル、シフトポジション、アクセルとブレーキ操作を行うことにより、画面上で確認した目標駐車位置付近への後退駐車や縦列駐車からの出庫のアシスト。更に専用スマホアプリを用意されており車外から遠隔操作をして駐車を行うことが可能。
レクサス 新型「UX」 一部改良 2023年モデル スペックについて
「UX250h」 から「UX300h」に変更となり、システム最高出力が135kW(183ps)から146kW(199ps)146kWにアップし、WLTCモード燃費22.8km/L(2WD)から24.7km/L~26.3km/L(2WD)にアップした。
スペック | 旧モデル UX250h | 新モデル UX300h |
---|---|---|
全長 | 4,495mm | 4,495mm |
全幅 | 1,840mm | 1,840mm |
全高 | 1,520mm | 1,520mm |
ホイールベース | 2,640mm | 2,640mm |
エンジン | 2.0L 直列4気筒 直噴エンジン+ モーター | 直列4気筒 2.0L 直噴エンジン D-4S +モーター (THSⅡ) |
最高出力 | 107kW(146PS)/ 6,000rpm | 111kW(152ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 188Nm(19.2kgfm)/ 4,400rpm | 188Nm(19.2kgfm)/ 4,400rpm~5,200rpm |
フロントモーター 最大出力 | 80kw (109ps) | 83kw (133ps) |
フロントモーター 最大トルク | 202Nm (20.6kgf・m) | 206Nm (21.0kgm) |
リアモーター 最大出力 | 5kw (7ps) | 30kw (41ps) |
リアモーター 最大トルク | 55Nm (5.6kgf・m) | 84Nm (8.6kgm) |
トランス ミッション | 電気式 無段変速機 | 電気式 無段変速機 |
燃料 | 無鉛 レギュラー ガソリン | 無鉛 レギュラー ガソリン |
WLTCモード燃費 | 22.8km/L 21.6km/L | 24.7km/L~ 26.3km/L(2WD) 23.4km/L~ 25.2km/L(E-Four) |
駆動方式 | 2WD(FF)/ 4WD(E-Four) | 2WD(FF)/ 4WD(E-Four) |
2022年 一部改良する「UX」は12.3インチタッチ式最新インフォテインメントシステムを搭載
ナビゲーションディスプレイを「10.3インチワイドディスプレイ」から「12.3インチタッチワイドディスプレイ」に大型化。
マルチメディアシステムとコネクティッドサービスを刷新。
「デジタルキー」を設定。
新たにタッチディスプレイを採用。タッチパッド「リモートタッチ」が廃止、ドリンクホルダーを新たに採用。
最新の「Lexus Safety System+」を搭載。
NAVI・AI-AVSとパフォーマンスダンパーを「F-SPORT」に標準装備。
ボディ剛性を向上、サスペンションセッティングを見直し、新規開発18インチランフラットタイヤを採用し走行性能を向上させる。
ハイブリッドエンブレムを変更。
「アナログクロック」「microSDカードスロット」「CD/DVD/Blu-rayプレイヤー」を廃止する。
「NX」と同様にマルチメディアシステムとコネクティッドサービスを刷新。新たにタッチディスプレイを採用。ナビゲーションディスプレイを「10.3インチワイドディスプレイ」から「12.3インチタッチワイドディスプレイ」に大型化。それに伴いディスプレイ横に設置されている「アナログクロック」「microSDカードスロット」「CD/DVD/Blu-rayプレイヤー」を廃止する。
タッチパッド「リモートタッチ」が廃止、ドリンクホルダーを新たに採用。「デジタルキー」を設定。ボディカラーでは「マーキュリーグレーマイカ」「ソニッククロム」を追加設定。
Lexus Safety System +の機能拡充
単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大、交差点右折前に前方から来る対向直進車や、右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能。加えてドライバーの操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援などの機能を追加。
同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する高度運転支援機能「レーントレーシングアシスト(LTA)」の車線認識にAI技術を活用することで支援範囲を拡大し、よりスムーズで途切れにくい操舵支援を実現。
自動車専用道路などにおいて設定した車速内で前走車との距離を一定になるよう加減速制御する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」に、カーブの大きさに合わせてあらかじめ減速するカーブ速度抑制機能を追加。
ドライバー異常時対応システムを追加。LTA制御中にドライバーの無操作状態が継続した場合、音と表示と緩減速による警告でドライバーに操作を促すほか、ハザードとホーンで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車し、自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援。停車後は、ドア解錠やヘルプネット自動接続による救命要請も行い、早期のドライバー救命・救護に寄与。
デジタルキー
専用のスマートフォンアプリをインストールすることで、この機能を有する車両に対してスマートフォンをデジタルキーとして使用可能。スマートフォン画面からの操作によってドアのロック/アンロックが可能になることに加え、スマートフォンを携帯した状態でスタートスイッチを押すことでエンジンスタートができる。所有するデジタルキーに対応した車が複数ある場合でも1台のスマートフォンだけで操作できます。また、スマートフォン間でデジタルキーの受け渡しが可能なため、家族や友人間で離れた場所での車両の貸し借りも容易に行える。
最新のマルチメディアシステムと、コックピットの使い勝手の向上
マルチメディアシステム、コネクティッドサービスを刷新。
大型化/高解像度化した12.3インチ/8インチタッチディスプレイを採用、直感的な使いやすさを追求した最新のマルチメディアシステムを搭載。
G-Link機能を大幅に拡充する、お客様の日常使いに即したサービスを提供。またOTAソフトウェアアップデートによるマルチメディアシステムの最新化。
ディスプレイのタッチスクリーン化に伴い、インパネ及びコンソール周辺の形状やスイッチレイアウトを最適化。インパネセンターに搭載していたシートヒータースイッチ等をコンソール上部に配置し、それによって生まれたコンソール前方のスペースに充電用USBコネクタ(Type-C)を2個新たに設定。加えて、おくだけ充電のスペースも上下方向に拡張し、上部にLED照明も追加することで使い勝手を向上。
ボディ剛性の向上
サイドドア及びバックドア周辺のボディ開口部のスポット溶接打点を計20点追加し、ボディ剛性を向上。EPSやアブソーバーなどを再適合し、Toyota Technical Center Shimoyamaで走り込みを実施。あらゆる走行シーンで減速・操舵・加速がシームレスに繋がる気持ち良さなど、ドライバーの意図に忠実でリニアな応答を追求。
静粛性の向上
LEXUSの原点である静粛性についても、18インチランフラットタイヤを新規開発。トレッドパターン等を工夫することで、ロードノイズを低減。
F SPORTの走りの進化
F SPORTにパフォーマンスダンパー®とAVSを標準設定。車両後方に装着されたパフォーマンスダンパー®によって、ボディに生じるしなりや微振動を速やかに吸収し、ハンドリングの特性を一層シャープにするとともに、乗り心地と静粛性を向上。減衰力切り替え応答に優れたAVSによって、大きなうねりと細かな凹凸が複合した路面でも、フラットな姿勢の維持とショックの遮断を両立し、優れた操舵応答性、安定感、快適な乗り心地を実現。ステアリングギヤにブレースを追加することで、操舵応答性をさらに向上。ドライバーの操作に忠実でスポーティな走行性能を追求。
インテリアでは、F SPORT専用のスポーツシート、ステアリング、シフトノブ、メーター、アルミ製スポーツペダルに加えて、今回アルミ製フットレストとスカッフプレートを新たに設定。F SPORTの走りのイメージとスポーティさをさらに強化。
レクサス 新型 UX について思うこと
レクサスにとって「UX」は日本市場においてコンパクトSUVという存在であり販売力の高い車種である。今回はレクサスとして正常進化を果たし、パワートレインの見直しや、インテリアを一新することで見た目以上に乗ったときに進化を感じるモデルとなる。安全装備の充実や最新装備により頼れる一台となる。色々話してきたが、今回の新型「UX」は7月に発売した瞬間に話題となることは間違ないだろう、発売が楽しみである。
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→レクサス 新型 UX 一部改良 2022年7月7日発売
LEXUSニュースリリース
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/33759881.html
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/35872760.html
LEXUS UX