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トヨタ 新型 センチュリー SUV 一部改良 2025年6月23日発売 3段階調光機能付プライバシーガラス採用

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トヨタは新型「センチュリー」を一部改良して2025年6月23日発売しました。一部改良では、3段階調光機能付プライバシーガラスなどを採用、価格は2700万円となりました。

これまで半世紀以上にわたり、皇室や企業の役員、各界の要人など、選ばれた人々のための「おもてなしの車」として君臨してきたセンチュリー。その伝統と格式を背負いながら、なぜ今、SUVという大胆な変革を遂げたのでしょうか。

新型センチュリーSUVの開発コンセプト「The Chauffeur」の真意を紐解きながら、その威風堂々たるデザイン、”走るスイートルーム”と称されるべき内装、新開発のパワートレイン、そして気になる価格や世界のライバル車種との比較まで、あらゆる角度から徹底的に解説します。この記事を読めば、センチュリーSUVが単なる高級SUVではなく、日本のものづくりの粋を集めた「新たな時代のフラッグシップ」であることがご理解いただけるはずです。

目次

トヨタ 新型 センチュリー SUV 一部改良について

センチュリーSUVの一部改良:後部座席のガラスが進化

センチュリーSUVが一部改良され、後部座席の窓に「3段階調光機能付きプライバシーガラス」が新たに採用されました。

主なポイント

和室のような落ち着いた空間を演出 プライバシーを確保しながらも、車内には和室の障子のように柔らかな光を取り込みます。これにより、落ち着きのある上質な空間でくつろぐことができます。

スイッチ一つで明るさ調整 後ろのドアガラスと、さらに後方の窓ガラスに搭載。スイッチ操作で、ガラスの透明度を「透明」「半透明」「調光」の3段階に瞬時に切り替えられます。

白く変化してプライバシーを確保 スイッチをONにすると、ガラスが美しい白色に変化。車外からの視線をしっかりと遮り、プライバシーを守ります。

トヨタ 新型「センチュリー」(クロスオーバーモデル) について

新型「センチュリー」は初の「TNGA(Toyota New Global Architecture)プラットフォーム」とセンチュリーにふさわしい乗り心地の実現を目指し、「ラゲージルームセパレート構造」を新開発、ラゲージルームセパレーターの室内側には「遮音機能付クリア合わせガラス」を採用。四輪操舵システム「ダイナミックリヤステアリング」を設定。低速域では取り回しの良さ、中高速域ではシームレスかつ自然なハンドリング実現。新型「センチュリー」には高度なレベルで充たす、新開発のプラグインハイブリッドシステム“THSⅡ Plug-in”を搭載。3.5L V6エンジン+モーターに無段変速機、ダイレクト4全輪駆動システムを搭載。総合最高出力406hp (303kW/412PS) 。加速時には、高出力モーター+パワーコントロールユニットの働きにより、豊かなパワーと力強いトルクを静かに発揮する。モデルの電気のみでの航続距離は53kmと予想される。昼間自転車・夜間歩行者検知可能な次世代「Toyota Safety Sense」を採用する。

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センチュリーの歴史的価値とブランド力

新型SUVを語る上で、まずセンチュリーというブランドが持つ唯一無二の価値を理解する必要があります。初代センチュリーは、1967年にトヨタグループの創業者である豊田佐吉の生誕100年を記念して誕生しました。以来、日本の美意識と「おもてなし」の精神をクルマづくりに反映させ、後席に乗る人を最優先するショーファーカーとしての地位を確立してきました。

手作業で彫金される鳳凰のエンブレム、静粛性を極限まで高めた室内空間、そして乗り降りの所作まで美しく見せる設計思想。これらはすべて、乗員に最高の安らぎと敬意を提供するためのものです。センチュリーは単なる移動手段ではなく、日本の文化と伝統を体現する存在として、国内外のVIPに愛され続けてきたのです。今回のSUVモデルも、そのDNAを色濃く受け継いでいます。

トヨタ 新型「センチュリー」 (クロスオーバーモデル) エクステリアについて

全長やホイールベースは伸びやかで重厚感あふれるスタイルとした。プロジェクター式ヘッドランプ4灯とLEDアレイAHSを一体化したヘッドランプを採用。リヤコンビネーションランプは、奥行きのある4つのランプで、威厳に満ちた眼差しを感じさせる。職人による精緻な彫刻(象徴となるフロントセンターの「鳳凰」エンブレムは先代に引き続き採用。)が施された、塗装面を徹底的に磨き上げボディに圧倒的な光沢をもたらす「鏡面磨き」など、ものづくりを極めた“匠”の手による細部にわたる仕上げ。更に通常モデルと「GRMN」の2つの異なる仕様をラインナップ、後部ドアをスライドドア化することも可能にしている。

威風堂々たるスタイリングと日本の伝統美

新型センチュリーSUVを目の前にしたとき、誰もがその圧倒的な存在感に息をのむでしょう。そのデザインには、ショーファーカーとしての品格と、日本の伝統美が随所に織り込まれています。

  • ボディサイズと存在感
    • 全長:5,205mm
    • 全幅:1,990mm
    • 全高:1,805mm
    セダンタイプと比較して全長はやや短いものの、全幅は60mm、全高は実に300mmも拡大されています。この堂々たる体躯は、路上での威厳あるたたずまいを生み出すとともに、後述する広大な室内空間の実現にも貢献しています。
  • フロントマスク:鳳凰エンブレムと組子細工グリル フロント中央には、熟練の職人が手彫りで仕上げた「鳳凰エンブレム」が鎮座します。その周囲に広がる大型グリルは、日本建築の伝統技法である「組子細工」がモチーフ。見る角度や光の当たり方によって表情を変え、精緻で奥深い美しさを放ちます。4灯式のヘッドライトも相まって、精悍かつ品格のある顔つきを創り出しています。
  • サイドビュー:平安時代から着想を得た「几帳面」 サイドボディで特に印象的なのが、ドアハンドルを貫くように水平に走る1本のキャラクターラインです。これは、平安時代の屏障具(間仕切り)の柱にあしらわれた「几帳面(きちょうめん)」という技法から着想を得ています。熟練の匠が研ぎ出し、磨き上げることで生まれるこの凛としたラインは、ボディ全体に緊張感と格調高さをもたらしています。
  • 匠の技が光る塗装と鏡面磨き センチュリーのボディは、もはや工芸品の域に達しています。塗装は幾重にも塗り重ねられ、深く濡れたような光沢を放ちます。特に「鏡面磨き」と呼ばれる工程では、卓越した技能を持つ匠が、通常の何倍もの時間をかけて手作業で磨き上げ、寸分の歪みもない鏡のような面に仕上げます。ドアを開けた内側の部分に至るまで、その美しさに妥協はありません。
  • 選べるボディカラーと世界観 ボディカラーは、モノトーンのほかに、シルバーやグレーを組み合わせたバイトーン(2色)が設定されています。「黎明(れいめい)」や「紅蓮(ぐれん)」といった詩的なネーミングからも、このクルマが持つ独自の世界観が伝わってきます。

トヨタ 新型「センチュリー」 (クロスオーバーモデル)ボディカラーについて

  • センチュリー 白鶴(はっかく) プレシャスホワイトパール×シルバー
  • センチュリー 黎明(れいめい) プロミネントグレー×シルバー
  • センチュリー 麟鳳(りんぽう) ブラック×シルバー
  • センチュリー KIWAMI LINE 紅蓮(ぐれん) グローリーレッド×シルバー
  • センチュリー KIWAMI LINE 黎明 単彩(れいめい たんさい) プロミネントグレー
  • センチュリー KIWAMI LINE 麟鳳 単彩(りんぽう たんさい) ブラック
  • センチュリー KIWAMI LINE 黎明 杼型(れいめい ひがた) プロミネントグレーブラック

トヨタ 新型「センチュリー」 (クロスオーバーモデル) インテリアについて

センチュリーSUVの真骨頂は、後席空間にあります。開発コンセプト「The Chauffeur」が示す通り、後席に乗る人の快適性をすべてにおいて優先した設計がなされています。

12.3インチTFTディスプレイ(フル液晶デジタルメーター)を採用する。リフレッシュ機能など、後席にお乗りのお客様が心からくつろいでいただける機能を備えた、フルリクライニング可能なリヤシートを採用。卓越した技術をオーディオ開発に注入。生演奏を彷彿させる心地よいリスニング空間を実現。最大75°まで開くリヤドアと、掃き出しフロアで、優れた乗降性を実現。

後席はまさに"走るスイートルーム"

  • 乗員定員4名という贅沢な選択 広大な室内空間を持ちながら、あえて乗車定員を4名とし、後席は左右独立のセパレートタイプとしました。これにより、乗員一人ひとりに最大限のパーソナルスペースを確保。まさに贅沢の極みと言える空間です。
  • 究極のリラクゼーション:フルフラットリクライニングシート 後席シートは、最大77度という驚異的な角度までリクライニングが可能です。助手席を大きく前方へスライドさせれば、身長190cmの大人でも足を完全に伸ばして横になることができる「フルフラット」状態を実現。これはもはや「シート」ではなく「ベッド」の領域です。2025年6月の改良では、後席乗員の足元を温めるリヤシートヒーター(ふくらはぎエリア)も追加され、快適性がさらに向上しました。
  • 先進の快適装備:11.6インチディスプレイとオペレーションパネル 前席のヘッドレスト背面には、高精細な11.6インチの大型ディスプレイを設置。Blu-rayやHDMI入力にも対応し、移動中に映画やプレゼンテーション資料などを楽しむことができます。 また、センターアームレストには5.5インチのタッチディスプレイ式「リヤマルチオペレーションパネル」が備わります。これ一つで、空調、オーディオ、照明、リクライニング、サンシェードといったあらゆる機能を直感的に操作可能。脱着式なので、どんな姿勢でも手元で快適な環境をコントロールできます。
  • プライバシーを守る新技術:3段階調光ガラス 2025年6月の改良モデルで大きな注目を集めたのが、後席のドアガラスとクォーターガラスに採用された「3段階調光機能付プライバシーガラス」です。スイッチ一つで瞬時に「透明」「半透明」「調光(不透明)」の3段階に切り替えが可能。これにより、車外からの視線を完全に遮りつつ、障子越しのような柔らかな光を室内に取り込むことができます。外部の喧騒から完全に隔離された、静かでプライベートな空間を約束します。
  • 収納とラゲージスペース ラゲージ容量は340L(VDA法)を確保。9.5インチのゴルフバッグも搭載可能で、ショーファーカーとしての実用性も十分に考慮されています。

トヨタ 新型「センチュリー」(クロスオーバーモデル) スペック

センチュリーSUVが搭載するのは、これからの時代を見据えた新開発のプラグインハイブリッドシステム(PHEV)です。

スペック新型センチュリー(SUV)
全長5,205mm
全幅1,990mm
全高1,805mm
ホイールベース2,950mm
エンジン3.5L V6エンジン+モーター PHEV
最高出力193kW(262ps)/6,000rpm
最大トルク335Nm(34.2kgm)/4,600rpm
フロントモーター
最高出力
134kw(182ps)
フロントモーター
最大トルク
270Nm(27.5kgm)
リアモーター
最高出力
80kw(109ps)
リアモーター
最大トルク
169Nm(17.2kgm)
システム最高出力406hp (303kW/412PS)
ミッション電気式無段変速機
駆動方式E-Four Advanced
WLTCモード燃費14.2km/L
価格2,700万円

V8エンジンを搭載していたセダンとは異なり、高効率なV6エンジンに前後独立した高出力モーターを組み合わせました。これにより、システム全体で412PSという圧倒的なパワーを発揮。2.5トンを超える車体を軽々と、そして驚くほど滑らかに加速させます。

EV走行による静かな移動 PHEVであるため、外部からの充電が可能です。満充電時には最大69kmのEV走行が可能で、日常的な移動のほとんどをエンジンを始動させることなく、モーターのみで静かに走行できます。これは、ショーファーカーに求められる究極の静粛性を実現する上で大きな武器となります。

燃費性能と環境性能 WLTCモードでのカタログ燃費は14.2km/L。このクラスの大型SUVとしては驚異的な数値であり、環境性能と経済性も高いレベルで両立しています。

乗り心地を支える足回りと4WDシステム「E-Four Advanced」 サスペンションはフロントにマクファーソンストラット式、リアにマルチリンク式を採用。2025年6月の改良ではサスペンションのチューニングが見直され、さらに上質な乗り心地を追求しています。 また、後輪をモーターで駆動する電気式4WDシステム「E-Four Advanced」と、後輪操舵システム「ダイナミックリアステアリング」を搭載。これにより、最小回転半径は5.5mと、大柄なボディからは想像もつかないほどの取り回しの良さを実現しています。

【価格とグレード】選ばれし者のための選択肢

日本の最高級車であるセンチュリーSUV、その価格もまた別格です。

  • 車両本体価格
    • 2023年発表モデル:25,000,000円(税込)
    • 2025年6月改良モデル:27,000,000円(税込)
    まさに「選ばれし者のためのクルマ」と言える価格設定です。しかし、その内外装の設えや先進装備、そして唯一無二のブランド価値を考えれば、決して高すぎるとは言えないでしょう。
  • パーソナライズを可能にする「KIWAMI LINE」 トヨタはさらに、オーナーのあらゆる要望に応えるための特別なカスタマイズプログラム「KIWAMI LINE」を用意しています。ボディカラーの変更や内装の仕様変更など、世界に一台だけのセンチュリーを創り上げることが可能です。
  • セダンモデルとの比較 なお、従来のV8ハイブリッドを搭載したセンチュリー(セダン)も2008万円で併売されています。フォーマルなセダンを好む層と、アクティブで新しい価値を求める層、双方のニーズに応える盤石の体制を敷いています。

世界のライバル高級SUVとの比較

センチュリーSUVが戦う市場には、世界の名だたる超高級SUVが顔を揃えています。

  • ロールスロイス・カリナン(約4,500万円~) 「SUVの王」とも称される存在。V12エンジンによる圧倒的なパワーと、魔法の絨毯と評される乗り心地が特徴。後席ドアが逆ヒンジで開くコーチドアも象徴的です。究極のステータス性を求めるならカリナンですが、PHEVの設定はなく、燃費や環境性能ではセンチュリーに分があります。
  • ベントレー・ベンテイガ(約2,500万円~) スポーティな走行性能と英国流のクラフトマンシップが融合したSUV。豊富なパワートレインの選択肢と、オーダーメイドプログラム「マリナー」が魅力です。センチュリーが後席の快適性を最優先するのに対し、ベンテイガはドライバーズカーとしての側面も強く持ち合わせています。
  • メルセデス・マイバッハ GLS(約3,000万円~) メルセデス・ベンツの最高級サブブランド「マイバッハ」が手がけるSUV。最新のデジタル技術と豪華絢爛な内装が特徴です。ドイツ車らしい合理的な豪華さと、日本の「おもてなし」を具現化したセンチュリーとでは、ラグジュアリーの哲学が異なります。
  • センチュリーSUVの独自性と優位性 これらのライバルと比較した際のセンチュリーSUVの強みは、「PHEVによる静粛性と環境性能」そして「日本の伝統美と"おもてなし"の精神」に集約されるでしょう。華やかさを競うのではなく、奥ゆかしくも絶対的な快適性と品質で乗員をもてなす。この独自の価値観こそが、世界の富裕層からも注目を集める理由となっています。

編集部から一言

トヨタ 新型センチュリーSUVは、単にセダンをSUVにしただけのクルマではありません。それは、時代の変化を捉え、ショーファーカーのあり方を再定義しようとするトヨタの挑戦です。

伝統的な職人技と最新の電動化技術・デジタル技術の融合。後席の乗員に尽くすという不変の「おもてなし」の心と、フルフラットシートや調光ガラスといった革新的な快適性の追求。

このクルマは、これからのラグジュアリーが、単なる物質的な豪華さや見せびらかしのためのステータスではなく、乗る人の心と身体に深い安らぎと充実感をもたらす「体験価値」にあることを示唆しています。

日本の誇りを乗せて走り出したセンチュリーSUV。その静かなる革新は、間違いなく世界の高級車市場に大きなインパクトを与え、未来のラグジュアリーの新たなスタンダードを築いていくことになるでしょう。

センチュリー

https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/42972189.html

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この記事を書いた人

KAZUのアバター KAZU 編集長

自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。

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