トヨタはフラッグシップSUV「ランドクルーザー300」のハイブリッドモデルを2026年10月頃に日本発売します。ランドクルーザー300ハイブリッドは、「史上最強のパワー」と「優れた燃費性能」という、これまで両立が難しかった二つの要素を高い次元で融合させた、まさに次世代のフラッグシップSUVです。
トヨタの本格オフローダーとして、世界中で絶大な人気を誇るランドクルーザー。2021年に登場した現行の300系は、その圧倒的な悪路走破性と信頼性、そして高級セダンに匹敵する快適性から、発売直後から人気が沸騰し、現在でも長い納車待ちが続くほどの人気モデルとなっています。
そんな中、多くのファンが待ち望んでいたランドクルーザー300系のハイブリッドモデルが、ついに中東地域で発表されました。ランドクルーザー史上最強のスペックを誇るこのハイブリッドモデルは、日本市場への導入も確実視されており、その発売時期や価格、性能に大きな注目が集まっています。
本記事では、海外で発表された情報や様々な憶測を基に、ランドクルーザー300系ハイブリッドの日本発売に関する最新情報を徹底的に解説していきます。「ランドクルーザー ハイブリッド 日本発売は2026年10月頃」という具体的な時期にも触れながら、その魅力の全てに迫ります。
ランドクルーザー ハイブリッドの日本発売は2026年10月頃と予想
まず、最も気になる日本での発売時期ですが、現時点ではトヨタからの公式なアナウンスはありません。しかし、複数の自動車情報メディアや専門家の間では、「2026年10月頃」が有力な説として浮上しています。
その根拠として、以下の点が挙げられます。
- 海外での発売スケジュール: 2025年に中東で先行発売され、2026年前半にはオーストラリアでの発売が予定されています。この流れから、日本市場への導入はその後になると考えるのが自然です。
- 生産体制の整備: 世界的な半導体不足や、依然として続くランドクルーザー300系ガソリン・ディーゼルモデルのバックオーダーを考慮すると、ハイブリッドモデルの生産ラインを新たに確保し、安定供給できる体制を整えるには相応の時間が必要となります。
- 競合車種の動向: レクサスブランドから、同じくGA-Fプラットフォームを採用し、同様のハイブリッドシステムを搭載する「LX700h」がすでに発売されています。トヨタとしては、レクサスとの兼ね合いを見ながら、最適なタイミングでランドクルーザーブランドのハイブリッドモデルを投入したいという考えがあるでしょう。
一部では「2025年内」という早期導入を期待する声もありますが、上記の理由から、準備期間を十分に確保した上での「2026年10月頃」というのが、現実的な線ではないでしょうか。もちろん、今後の世界情勢やトヨタの生産計画によっては、このスケジュールが前後する可能性も十分に考えられます。
ランドクルーザー史上最強!驚愕のスペック
今回、中東で発表されたランドクルーザー300系ハイブリッドの最大の魅力は、その圧倒的なパワートレインにあります。
項目 | スペック |
---|---|
パワートレイン | 3.5L V型6気筒ツインターボエンジン + モーター |
システム最高出力 | 457ps / 341kW |
システム最大トルク | 790Nm |
トランスミッション | 10速オートマチック トランスミッション |
このスペックは、レクサスLX700hと基本的に同じものであり、北米で販売されているピックアップトラックの「タンドラ」やSUVの「セコイア」に搭載されているハイブリッドシステム「i-FORCE MAX」がベースとなっています。
特筆すべきは、その圧倒的なパワーです。現行ランドクルーザー300系のガソリンモデル(V6 3.5Lツインターボ)が最高出力415ps、最大トルク650Nm、ディーゼルモデル(V6 3.3Lツインターボ)が最高出力309ps、最大トルク700Nmであることからも、ハイブリッドモデルがいかにパワフルであるかがお分かりいただけるでしょう。まさに「ランドクルーザー史上最強」と呼ぶに相応しいスペックです。
この強力なモーターは、発進時のスムーズな加速や、悪路での安定したトラクション性能に大きく貢献します。また、モーターによるアシストは、エンジンが苦手とする低回転域のトルクを補い、あらゆるシーンで余裕のある走りを提供してくれるはずです。
燃費はリッター10km超え?弱点を克服
ランドクルーザーの長年の課題であった燃費性能も、ハイブリッド化によって劇的な改善が期待されます。
中東で発表された仕様では、燃費は10.9km/Lと公表されています。
現行のガソリンモデルのWLTCモード燃費が7.9〜8.0km/L、実燃費が5〜7km/L程度であることを考えると、これは驚異的な数値です。もちろん、日本の燃費基準(WLTCモード)で計測した場合、数値が若干異なる可能性はありますが、リッター10kmを超えることはほぼ間違いないでしょう。
燃料タンク容量が80Lであることを考えると、単純計算で800km以上の航続距離を実現することになります。これにより、長距離移動の際の給油の頻度を減らすことができ、経済的な負担だけでなく、精神的な負担も軽減されるでしょう。「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」というランドクルーザーのコンセプトを、さらに高いレベルで実現する進化と言えます。
価格は1000万円超え?
ランドクルーザー300系ハイブリッドのもう一つの注目点は、その価格です。中東での販売価格は、GR SPORTが約1600万円、VXRが約1527万円と、非常に高価な設定となっています。
もちろん、これは海外での価格であり、日本での販売価格がそのままこの金額になるわけではありません。しかし、現行のランドクルーザー300系の最上級グレードであるGR SPORT(ディーゼル)が813万円、ZX(ディーゼル)が773万円であることを考えると、ハイブリッドモデルはそれらを上回る価格設定になることは確実です。
日本での販売価格を「1000万円前後から」と予想しています。
レクサスLX700hの価格が1250万円からであることを考えると、トヨタブランドのランドクルーザーとしては、それよりも戦略的な価格設定で登場する可能性が高いでしょう。それでも、1000万円という大台を超えることは、ほぼ間違いないと考えられます。
エクステリア・インテリアの変更点
今回発表されたハイブリッドモデルは、エクステリアにもいくつかの変更点が加えられています。
- フロントグリルデザインの変更
- フォグランプ周りのブラックアウト化
これらの変更により、より精悍で力強い印象が強調されています。
インテリアに関しては、大きな変更はないものの、ハイブリッドモデル専用のメーター表示や、エネルギーフローモニターなどが追加されることが予想されます。元々、ランドクルーザー300系は質感の高い内装に定評がありましたが、先進的なハイブリッドシステムとの融合により、さらに洗練された空間となるでしょう。
編集部から一言
ランドクルーザー300系ハイブリッドは、「史上最強のパワー」と「優れた燃費性能」という、これまで両立が難しかった二つの要素を高い次元で融合させた、まさに次世代のフラッグシップSUVです。
「2026年10月頃」と噂される日本発売が実現すれば、大きな話題を呼ぶことは間違いありません。価格は1000万円を超える可能性が高いですが、その価格に見合うだけの、いや、それ以上の価値と魅力を備えたモデルとなるでしょう。
ランドクルーザーファンはもちろん、全てのクルマ好きにとって、その登場が待ち遠しい一台です。今後のトヨタからの公式発表に、引き続き注目していきましょう。
ランドクルーザー300