都市部のマンションやショッピングセンターで多く見られる機械式・タワー式立体駐車場。近年のSUVブームで「自分の愛車は入るのか?」と心配される方も多いのではないでしょうか。2025年最新版として、国内で販売されている主要SUV全車種の駐車場適合性を徹底調査しました。
機械式・タワー式立体駐車場の一般的なサイズ制限
機械式・タワー式立体駐車場の標準的な寸法制限は以下の通りです。
- 全長:5,000mm以下
- 全幅:1,850mm以下
- 全高:1,550mm以下(最も厳しい制限)
- 重量:2,000kg以下
この中で最も問題になるのが全高1,550mm以下という制限です。SUVは車高が高い車種が多いため、この制限に引っかかるケースが多くなっています。
2025年 タワー式駐車場に入るSUV一覧表
以下の表は、2025年現在販売されている国内主要SUVの車両サイズをまとめたものです。全高1,550mm以下の車種を太字で表示しています。
トヨタ・レクサス
| メーカー | 車種名 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
|---|---|---|---|---|---|
| トヨタ | ライズ | 3,995mm | 1,695mm | 1,620mm | 2,525mm |
| トヨタ | ヤリスクロス | 4,180mm | 1,765mm | 1,590mm | 2,650mm |
| トヨタ | カローラクロス | 4,490mm | 1,825mm | 1,620mm | 2,640mm |
| トヨタ | RAV4 | 4,600mm | 1,855mm | 1,685mm | 2,690mm |
| トヨタ | RAV4 Adventure | 4,610mm | 1,865mm | 1,690mm | 2,690mm |
| トヨタ | ハリアー | 4,740mm | 1,855mm | 1,660mm | 2,690mm |
| トヨタ | クラウンスポーツ | 4,710mm | 1,880mm | 1,560mm | 2,770mm |
| トヨタ | クラウンクロスオーバー | 4,930mm | 1,840mm | 1,540mm | 2,850mm |
| トヨタ | クラウンエステート | 4,930mm | 1,880mm | 1,625mm | 2,850mm |
| トヨタ | bZ4X | 4,690mm | 1,860mm | 1,650mm | 2,850mm |
| トヨタ | ランドクルーザーFJ | 4,575mm | 1,855mm | 1,960mm | 2,580mm |
| トヨタ | ランドクルーザー70 | 4,890mm | 1,870mm | 1,920mm | 2,730mm |
| トヨタ | ランドクルーザー250 | 4,925mm | 1,980mm | 1,870mm | 2,850mm |
| トヨタ | ランドクルーザー300 | 4,990mm | 1,980mm | 1,880mm | 2,850mm |
| レクサス | LBX | 4,190mm | 1,825mm | 1,545mm | 2,580mm |
| レクサス | UX200/UX250h | 4,495mm | 1,840mm | 1,520mm | 2,640mm |
| レクサス | NX | 4,660mm | 1,865mm | 1,640mm | 2,690mm |
| レクサス | RX | 4,890mm | 1,920mm | 1,695mm | 2,850mm |
| レクサス | GX | 4,950mm | 1,980mm | 1,870mm | 2,850mm |
| レクサス | LX | 5,100mm | 1,990mm | 1,885mm | 2,850mm |
ホンダ
| メーカー | 車種名 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
|---|---|---|---|---|---|
| ホンダ | WR-V | 4,060mm | 1,780mm | 1,608mm | 2,485mm |
| ホンダ | ヴェゼル | 4,330mm | 1,770mm | 1,605mm | 2,610mm |
| ホンダ | ZR-V | 4,580mm | 1,800mm | 1,630mm | 2,735mm |
| ホンダ | CR-V | 4,605mm | 1,855mm | 1,680mm | 2,660mm |
マツダ
| メーカー | 車種名 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
|---|---|---|---|---|---|
| マツダ | CX-3 | 4,275mm | 1,765mm | 1,550mm | 2,570mm |
| マツダ | CX-30 | 4,395mm | 1,795mm | 1,540mm | 2,655mm |
| マツダ | CX-5 | 4,545mm | 1,840mm | 1,690mm | 2,700mm |
| マツダ | CX-60 | 4,740mm | 1,890mm | 1,685mm | 2,870mm |
| マツダ | CX-80 | 4,990mm | 1,890mm | 1,710mm | 3,120mm |
日産
| メーカー | 車種名 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
|---|---|---|---|---|---|
| 日産 | キックス | 4,295mm | 1,760mm | 1,590mm | 2,620mm |
| 日産 | エクストレイル | 4,660mm | 1,840mm | 1,725mm | 2,705mm |
スバル
| メーカー | 車種名 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
|---|---|---|---|---|---|
| スバル | クロストレック(XV) | 4,465mm | 1,800mm | 1,595mm | 2,670mm |
| スバル | ソルテラ | 4,690mm | 1,860mm | 1,650mm | 2,850mm |
| スバル | フォレスター | 4,625mm | 1,815mm | 1,715mm | 2,670mm |
| スバル | レイバック | 4,770mm | 1,820mm | 1,570mm | 2,670mm |
スズキ
| メーカー | 車種名 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
|---|---|---|---|---|---|
| スズキ | クロスビー | 3,760mm | 1,670mm | 1,705mm | 2,435mm |
| スズキ | eビターラ | 4,275mm | 1,800mm | 1,640mm | 2,700mm |
| スズキ | ハスラー | 3,550mm | 1,645mm | 1,730mm | 2,250mm |
| スズキ | ジムニー | 3,395mm | 1,475mm | 1,715mm | 2,250mm |
| スズキ | ジムニーシエラ | 3,395mm | 1,475mm | 1,665mm | 2,460mm |
| スズキ | ジムニーノマド | 3,890mm | 1,645mm | 1,725mm | 2,590mm |
三菱
| メーカー | 車種名 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
|---|---|---|---|---|---|
| 三菱 | パジェロ | 4,900mm | 1,875mm | 1,900mm | 2,780mm |
| 三菱 | アウトランダー | 4,695mm | 1,810mm | 1,710mm | 2,670mm |
| 三菱 | RVR | 4,365mm | 1,770mm | 1,630mm | 2,670mm |
| 三菱 | エクリプスクロス | 4,405mm | 1,805mm | 1,685mm | 2,670mm |
タワー式駐車場に入るSUV(全高1,550mm以下)
2025年現在、機械式・タワー式立体駐車場の厳しい制限(全高1,550mm以下)をクリアできるSUVは以下の5車種です。
1. レクサス UX200/UX250h|全高1,520mm

レクサスのコンパクトSUVで、全高1,520mmと余裕を持ってクリア。プレミアムブランドでありながらタワー式駐車場に対応する貴重な選択肢です。
ポイント:
- 全高1,520mmで余裕のクリア
- レクサスブランドの質感と装備
- ガソリン・ハイブリッド両方あり
2. レクサス LBX|全高1,545mm

2023年に追加されたレクサスの新型コンパクトSUV。「Lexus Breakthrough Crossover」の名の通り、レクサスらしい上質さとコンパクトさを両立した都市型SUVです。
ポイント:
- 2024年10月にマイナーチェンジ実施
- TNGAプラットフォーム採用
- 充実した安全装備と先進機能
3. マツダ CX-3|全高1,550mm

マツダのコンパクトSUV。C-HRと同じく全高1,550mmちょうどで、制限ギリギリながら対応可能です。
ポイント:
- スポーティな走行性能
- ディーゼルエンジン選択可能
- コンパクトで取り回しやすい
4. マツダ CX-30|全高1,540mm

CX-3の上位モデルながら、全高1,540mmとより低い設計。質感の高い内装と優れた走行性能が特徴です。
ポイント:
- 全高1,540mmで余裕あり
- 上質なインテリア
- マツダの最新技術搭載
5. トヨタ クラウンクロスオーバー|全高1,540mm

2022年に登場した新型クラウンのSUVバージョン。高級セダンの伝統を持ちながら、タワー式駐車場に対応する全高1,540mmを実現しています。
ポイント:
- 全長4,930mmの堂々としたサイズ
- ハイブリッドシステム標準装備
- プレミアムセダンの質感とSUVの実用性
2025年の注目ポイント
電動化の進展
2025年現在、SUV市場でもハイブリッドやPHEV、BEV(純電気自動車)の選択肢が大幅に増えています。ただし、バッテリー搭載により車重が増加する傾向にあるため、重量制限(2,000kg)にも注意が必要です。
新型モデルの傾向
近年のSUVは以下の傾向が見られます:
- 低重心化設計:走行安定性向上のため車高を抑える傾向
- 空力性能重視:燃費向上のためルーフラインを低く
- 都市型SUV:タワー式駐車場対応を意識したモデル増加
レクサスLBXの人気
2023年登場のLBXは、プレミアムブランドでありながらタワー式駐車場に対応し、2024年のマイナーチェンジでさらに魅力を増しています。都市部での使い勝手とブランド価値を両立した注目モデルです。
タワー式駐車場に入らないSUVについて
全高1,550mmを超えるSUVは、残念ながら機械式・タワー式立体駐車場には入庫できません。以下のような人気車種も対象外となります:
- トヨタ ライズ(1,620mm)
- トヨタ ヤリスクロス(1,590mm)
- トヨタ ハリアー(1,660mm)
- ホンダ ヴェゼル(1,605mm)
- 日産 ジューク(1,565mm)
- マツダ CX-5(1,690mm)
これらの車種を検討される場合は、自走式立体駐車場や平面駐車場の利用を前提に考える必要があります。
購入前に確認すべきポイント
1. 実際の駐車場サイズを確認
機械式・タワー式駐車場は施設により制限が異なります。
- 一般的な制限:全高1,550mm以下
- やや緩い施設:全高1,600mm以下
- 新しい施設:全高1,700mm以下
必ず実際に利用する駐車場の制限を確認しましょう。
2. エアロパーツやルーフキャリアに注意
純正オプションのエアロパーツやルーフレール、後付けのルーフキャリアなどで全高が変わる可能性があります。カタログ値だけでなく、実際の装備後の高さを確認してください。
3. タイヤサイズの変更
純正と異なるタイヤサイズに変更すると車高が変わります。特にインチアップは要注意です。
4. 積載時の車高変化
重い荷物を積載すると、サスペンションが沈み込み車高が若干下がります。ただし、制限ギリギリの車種では安全マージンを考慮すべきです。
5. 車検証で確認
納車時には必ず車検証の「高さ」欄を確認しましょう。オプション装備により微妙に変わる場合があります。
まとめ
2025年現在、機械式・タワー式立体駐車場(全高1,550mm制限)に対応できる国産SUVは限られています。
確実に入庫できるSUV(全高1,550mm以下):
- レクサス UX200/UX250h - 1,520mm
- レクサス LBX - 1,545mm
- マツダ CX-3 - 1,550mm
- マツダ CX-30 - 1,540mm
- トヨタ クラウンクロスオーバー - 1,540mm
都市部のマンションやオフィスビルで機械式駐車場を利用する予定がある方は、これらの車種から選ぶのが確実です。特にレクサスUXやCX-30、クラウンクロスオーバーは全高1,540mm以下と余裕があるため安心です。
SUV購入を検討される際は、デザインや性能だけでなく、駐車環境も重要な選択基準となります。カタログやディーラーで車両サイズを必ず確認し、実際に利用する駐車場の制限と照らし合わせて検討することをおすすめします。
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