レクサスRXは、1998年に初代が登場して以来、高級クロスオーバーSUVというジャンルのパイオニアとして君臨し続けてきたモデルです。現在の5代目(2022年11月フルモデルチェンジ)は、TNGAプラットフォームをベースにした新世代モデルとして高い評価を受けていますが、いよいよビッグマイナーチェンジが予定されています。2026年12月の日本発売を目前に控えた新型RXは、エクステリア・インテリア・安全装備・乗り味のすべてにわたって大幅な進化を果たします。
1. レクサス RX 2026年マイナーチェンジの最新情報まとめ
レクサス新型RXは、2026年12月に日本での発売が予定されているビッグマイナーチェンジモデルです。単なる一部改良にとどまらず、フロントデザインの刷新、新世代インフォテインメントシステムの全面採用、足回りの再チューニング、そして安全装備の最新化と、多岐にわたる進化が確認されています。
特に注目すべきは、レクサスESやEV新型TZに先行採用された新世代コックピットレイアウトがRXにも展開される点です。助手席用ディスプレイを含む14インチダブルモニター構成が新たに設定され、プレミアムSUVとしての快適性・先進性がさらに引き上げられます。
2. 変更点まとめ(2022年〜2026年の全アップデート履歴)
レクサスRXはフルモデルチェンジ以降、段階的なアップデートを繰り返してきた点が特徴的です。今回のビッグマイナーチェンジに至るまでの変更経緯を時系列でおさえておくことが、今回の改良内容の意義を正確に理解する上で重要です。
2022年11月:フルモデルチェンジ(5代目へ)での主な変更点
5代目へのフルモデルチェンジでは、新しいエクステリア・インテリアデザインの採用、ロングボディモデル「RX L」の廃止、新世代ハイブリッドおよびガソリンパワートレインの搭載、高解像度14インチワイドタッチディスプレイの採用、e-ラッチシステムによる安心降車アシストの導入、プラグインハイブリッドモデル「RX450h+」の設定、ハイパフォーマンスハイブリッド「RX500h F SPORT Performance」のラインナップと新開発4WDシステム「DIRECT4」の採用、そして最新の「Lexus Safety System+」搭載といった大規模な変革が行われました。
2023年7月:一部改良での変更点
2.5Lハイブリッド車「RX350h」の追加設定、「アドバンストパーク」リモート機能の対象グレード拡大、アンビエントライトの改良、ワイヤレス充電器の充電可能エリア拡大が実施されました。
2025年2月:一部改良での変更点
最新12.3インチデジタルメーターの採用、静粛性の向上、チューニング見直しによる乗り心地アップ、「RX350 F SPORT」グレードへの「アドバンストパーク(リモート機能付)」標準装備、「F SPORT」グレード専用ホワイト×ブラックインテリアの設定、DRS(ダイナミックリアステアリング)の「RX350h version L」AWD車および「RX450+ version L」への採用、「RX350h version L」・「RX450+ version L」への専用ホイール採用が行われました。
2026年12月(予定):ビッグマイナーチェンジでの主な変更点
新しいエクステリアデザイン(グリル・バンパーの刷新)の採用、足回りセッティングの再チューニング、新世代インフォテインメントシステム(助手席ディスプレイを含む14インチダブルモニター)の採用、安全装備のアップデート(Lexus Safety System+ 4.0相当への進化が期待)といった変更が予定されています。
3. 価格(日本・米国)
日本市場の価格(税込)
マイナーチェンジにより価格は改良前から約15万円程度のアップが見込まれています。新世代インフォテインメントシステムの採用が主なコスト増の要因とされており、高められた機能性に対する価格改定となります。
- RX350 version L(FF):6,680,000円
- RX350 version L(AWD):7,090,000円
- RX350 F SPORT(AWD):7,130,000円
- RX350h version L(FF):7,600,000円
- RX350h version L(AWD):8,110,000円
- RX450h+ version L(AWD):8,870,000円
- RX500h F SPORT Performance(AWD):9,030,000円
なお、2026年モデルでは新たに「RX350h F SPORT」グレードが追加設定される見通しで、ハイブリッドでスポーティな走りを求めるユーザー層への訴求が強化されます。
米国市場の価格(参考)
Lexus USAが発表した2026年モデルの米国価格は以下の通りです。
- RX350 Standard(FWD):51,175ドル
- RX350 Standard(AWD):52,775ドル
- RX350 Premium(FWD):53,350ドル
- RX350 F SPORT Handling(AWD):59,950ドル
- RX350h Standard(AWD):53,475ドル
- RX350h Luxury(AWD):64,195ドル
- RX450h+ Premium(AWD):66,680ドル
- RX450h+ Luxury(AWD):73,310ドル
- RX500h F SPORT Performance(AWD):66,850ドル
米国では2025年8月22日より受注が開始されており、2026年モデルの目玉として「RX450h+ Premium」グレードが新設定されました。これはこれまで「Luxury」グレードのみだったPHEVモデルに、より手頃な価格帯の選択肢を加えるものです。また、120V・240Vの家庭用コンセントからの充電に対応(J1772規格、240Vで最大6.6kW)している点もアピールポイントとなっています。


4. 外装(エクステリア)デザイン
新型RXのエクステリアは、グリルとバンパーに新スタイルを採用することで存在感をアップさせつつ、レクサスのブランドアイデンティティを維持した洗練されたデザインに仕上げられます。ヘッドライト意匠については大きな変更はなく、フロントマスクの刷新にとどまる可能性が高いとされていますが、安全装備のアップデートに伴うレーダーセンサーやクリアランスソナーの配置変更によってバンパー形状やグリルパターンが変更される可能性も指摘されています。
先進的な灯火システムとして「ブレードスキャン式AHS(アダプティブハイビームシステム)」を搭載しており、光源のLEDからの光を高速回転するブレードミラーに照射し、そのミラーに反射した光をレンズを介して高速移動させながら前方を照らします。ブレードミラーの回転にLEDの点灯・消灯を精密に同期させることで配光を細かく制御し、対向車や先行車を眩惑することなく歩行者や標識を早期に認識できる、従来型AHSを大幅に超える照射性能を実現しています。
ドアシステムには「e-ラッチシステム」を採用し、ドアのラッチ/アンラッチ機構をスイッチによる電気制御に置き換えることでスムーズなドア操作を実現。降車時にはブラインドスポットモニター(BSM)のセンサーを活用し、後続車両や自転車との衝突リスクを検知した際にアウターミラー内のインジケーター点灯で警告するとともに、ドア開放をキャンセルする「安心降車アシスト(ドアオープン制御付)」も全車に装備されています。
ルーフはノーマルルーフのほか、ムーンルーフ、そして開放感を大幅に高めるパノラマルーフの3種類から選択可能です。ハイパフォーマンスモデル「RX500h F SPORT Performance」では、専用の外装デザインに加えて6ピストンブレーキキャリパーと21インチホイールを採用し、走行性能とビジュアル面での差別化を図っています。
5. 内装(インテリア)・新世代インフォテインメントシステム
新型RXの内装における最大のトピックは、新世代インフォテインメントシステムの全面採用です。これまでと同じ14インチサイズを維持しながらも、より洗練されたシンプルなデザインに刷新された新世代ディスプレイが採用されます。さらに、助手席用14インチディスプレイも設定可能な14インチダブルモニター構成が新たに追加されることで、同乗者も独自のコンテンツを楽しめる環境が整います。この機能はすでにレクサスESや新型TZに先行採用されており、RXへの展開はブランド全体の新世代インテリア思想を体現するものといえます。


ダッシュボードにスタイリッシュに統合された独立型のセンターディスプレイオーディオと、メーターフード付きのフル液晶メーターが確認されており、そのレイアウトは新型TZのコックピット周りに近い印象を受けるとの見方もあります。

新世代ディスプレイへの変更に合わせて、トヨタ・レクサスが推進する次世代車載OS「Arene(アリーン)」の採用も期待されており、OTA(Over-The-Air)アップデートによるソフトウェアの常時最新化が実現される可能性があります。

デジタルインナーミラーは引き続き装備され、車両リアカメラの映像をミラー内に表示することで、荷物を満載した場合や夜間・悪天候下でも高い後方視認性を確保しています。室内空間は前席の左右カップルディスタンスを20mm拡大し、Aピラーおよびルーフ前端を後方に配置することで視認性を高め、よりゆとりある開放的な空間を実現。後席もシートバックを最大37度までリクライニング可能とすることで長距離ドライブでの快適性を向上させています。「version L」グレードでは助手席肩口のスイッチで運転席・後席から助手席位置を調整でき、乗降のしやすさと室内空間の有効活用が図られています。ラゲッジスペースは612Lを確保し、77Lと63Lのスーツケース各2個(計4個)や9.5インチゴルフバッグ4個が収納可能です。
6. スペック・パワートレインと走行性能
新型RXには、現行モデルと同じく4種類のパワートレインがラインナップされる予定です。マイナーチェンジによる機構的な変更は現時点では予告されていませんが、足回りの再チューニングが実施される点は注目ポイントです。
RX350(2.4Lターボガソリン)
直列4気筒2.4Lターボエンジンを搭載し、最高出力279ps・最大トルク43.8kgm(430Nm)を発揮します。トランスミッションには高トルク対応型「Direct Shift-8速AT」を採用し、0-100km/h加速はAWD車で7.6秒(FF車は7.9秒)。TNGAの高速燃焼システムにLEXUS初のセンター噴射直噴システムやターボと触媒の近接配置を組み合わせることで環境性能も高められています。駆動方式はFF・AWDを選択可能です。なお、今後の排ガス規制の動向によってはガソリンモデルのラインナップ継続が見直される可能性もあり、注目が集まっています。
RX350h(2.5Lハイブリッド)
2023年7月に追加設定された直列4気筒2.5L自然吸気エンジン+電気モーターのハイブリッドモデルです。エンジン出力190ps・24.8kgm、フロントモーター182ps・27.5kgm、リアモーター(AWD車のみ)54ps・12.3kgmを発揮します。燃費性能の高さが最大の魅力で、FF車はWLTCモードで22.2km/Lを達成しています。駆動方式はFF・4WD(E-Four)から選択できます。
RX450h+(2.5L PHEV)
直列4気筒2.5Lエンジンと前後電気モーター2基を組み合わせたプラグインハイブリッドモデルで、システム最高出力305ps(一部情報では309psとも)を発揮します。18.1kWhのリチウムイオンバッテリーにより、クラストップレベルのEV航続距離86km〜96km(情報源により若干の差異あり)を実現。走行モードは「EVモード」「AUTO EV・HVモード」「HVモード」「セルフチャージモード」の4つから任意選択でき、ナビの目的地に合わせてEV走行とHV走行を自動的に切り替える「先読みEV/HVモード切り替え制御」(LEXUS初)も備えています。0-100km/h加速は6.5秒です。
RX500h F SPORT Performance(2.4Lターボハイブリッド)
最上位モデルとなる2.4Lターボエンジンとハイブリッドシステムのデュアルブーストハイブリッドで、システム最高出力371ps・エンジン出力275ps・46.9kgmを誇ります。0-100km/h加速は6.2秒で、専用4WDシステム「DIRECT4」により前後駆動比を100:0〜20:80の間でリアルタイムにコントロール。発進・直進加速時は40:60〜60:40程度、コーナー進入時はフロント寄り(75:25〜50:50)、コーナー脱出時はリア寄り(50:50〜20:80)の駆動配分とすることで、気持ちの良い旋回フィーリングと高い安定性を両立しています。
7. 燃費
新型RXの燃費性能(WLTCモード)は、パワートレインによって大きく異なります。
- RX350(2.4Lターボ):FF 11.8km/L、AWD 11.2km/L(一部情報では11.7km/L)
- RX350h(2.5Lハイブリッド):FF 20.3km/L〜22.2km/L、AWD 18.7km/L
- RX450h+(2.5L PHEV):AWD 18.7km/L〜19.8km/L(HVモード時)、EV航続86〜96km
- RX500h(2.4Lターボハイブリッド):AWD 14.3km/L
日常的な燃費コストを重視するユーザーにはRX350h、EV走行を積極的に活用したいユーザーにはRX450h+が特に適しています。とりわけRX450h+は、通勤や買い物など日常の短距離移動のほとんどをEVのみでカバーできる点が、ランニングコスト面での大きなアドバンテージとなります。
8. 安全装備(Lexus Safety System+)
新型RXには、先進予防安全システム「Lexus Safety System+」が全グレードに標準搭載されています。今回のマイナーチェンジでは、レクサスNXに先行採用された「Lexus Safety System+ 4.0」相当へのアップデートが期待されています。これにより、アダプティブハイビームシステム(AHS)や自動ハイビーム(AHB)の制御精度がさらに向上するとみられます。
主な安全装備として、プリクラッシュセーフティ(自動ブレーキ)、「歩行者の横断」や「飛び出してくるかもしれない」などの状況に応じたリスク先読みをAIが行い運転操作をサポートする「プロアクティブドライビングアシスト」、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)、レーンディパーチャーアラート(LDA)、ドライバー異常時対応システム(LTA)、ロードサインアシスト(RSA)などを装備しています。さらに、高度運転支援技術「Lexus Teammate」の機能として、渋滞時の疲労を軽減する「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」と、スマートフォン操作による遠隔駐車・出庫が可能な「アドバンストパーク(リモート機能付)」を採用。これらのシステムはOTAアップデートによって常に最新状態を維持できる設計となっています。
9. ボディサイズ・ラゲッジスペース
新型RXのボディサイズは以下の通りです。
- 全長:4,890mm
- 全幅:1,920mm
- 全高:1,700〜1,705mm
- ホイールベース:2,850mm
- タイヤサイズ:235/50R21(主要グレード)
- 車重:1,870kg〜(グレードにより異なる)
- プラットフォーム:改良型GA-K
- 乗員定員:5名

フルモデルチェンジ時に前モデルから全幅とホイールベースを拡大し、ホイールベースをLXと同等の2,850mmとすることで、車体サイズを抑えながら効率よく広い室内空間を確保しています。採用されたGA-Kプラットフォームは、重心高を従来型から15mm低下させ、リアにマルチリンクサスペンションを採用。レーザースクリューウェルディングや構造用接着剤の活用に加え、短ピッチ打点技術によって車体剛性も大幅に向上しています。フロントフェンダーのアルミ化やBピラーへの世界初の2GPa級ホットスタンプ材採用により、安全性と軽量化を高次元で両立しています。
10. 発売日・今後の展開
日本市場:2026年12月に発売予定。
米国市場:2025年8月22日より2026年モデルとして受注開始済み。
その他の海外市場:一部報道では、市場によっては2027年以降のデビューとなり、2028年モデルとしてラインナップされる可能性が報じられています。
次世代の展望としては、2027〜2028年にかけて次期フルモデルチェンジが行われると見られており、レクサスの次世代車載OS「Arene(アリーン)」の本格搭載が期待されています。AreneはOTA(Over-The-Air)アップデートに対応し、車両をスマートフォンのように継続的にアップグレードできる仕組みです。すでにNXで2027年モデルからの搭載が予定されており、RXにも近い将来展開されると予想されます。また、2025年2月の一部改良では、「RX350h version L」のWLTCモード燃費が向上し、同じく各グレードの価格が若干調整されています。
11. レクサスRXの歴代モデルを振り返る
レクサスRXは、今日の高級クロスオーバーSUV市場を生み出したパイオニア的存在です。
初代(XU10:1998〜2003年)は日本ではトヨタ「ハリアー」として発売され、V6 3.0Lエンジンを搭載した上質なクロスオーバーSUVとして人気を博しました。2代目(XU30:2003〜2009年)では2005年に「RX400h」として高級SUV世界初のハイブリッドモデルが追加され、環境性能と走行性能を両立した先進的なモデルとして注目を集めました。3代目(AL10:2009〜2015年)からは日本でもレクサスRXとしての販売が開始され、トヨタ・ハリアーは日本国内専売車種として独立しました。4代目(AGL20:2015〜2022年)ではスピンドルグリルを大型化したシャープなスタイルを採用し、GA-Kプラットフォームを導入。そして現行の5代目(ALA10/ALH10:2022年〜)では、PHEVモデルRX450h+やハイパフォーマンスハイブリッドRX500h F SPORT Performanceを新たにラインナップするなど、電動化時代に向けた大幅な進化を遂げました。
13. まとめ・購入検討者へのポイント
今回のレクサス新型RXのビッグマイナーチェンジは、外観の刷新・新世代インフォテインメントの搭載・走行性能の再チューニング・安全装備の最新化という4つの柱で構成されており、先代モデルのオーナーにとっても非常に魅力的な乗り換え対象となりえます。
購入を検討している方へのポイントとして、日常使いが中心で燃費を重視するならRX350h(ハイブリッド)が最もコストパフォーマンスに優れた選択です。自宅に充電設備があり、通勤や近距離ドライブでのガソリン代をほぼゼロにしたいと考えているならRX450h+(PHEV)が理想的な選択肢といえます。スポーティな走りと最高の動力性能を最優先にするならRX500h F SPORT Performanceが別格の満足感を提供します。価格を抑えつつSUVのダイナミックな走りを楽しみたいならRX350(ターボガソリン)も有力です。
2026年12月の発売に向けて、正式発表および試乗機会が近づいてきた際には、ぜひレクサス正規ディーラーへ足を運んで最新情報を確認することをおすすめします。

参考情報源

