2026年1月29日、マツダ株式会社は同社を代表するクロスオーバーSUV「MAZDA CX-5」が、世界累計生産台数と販売台数の双方で2025年末までに500万台を達成したことを発表しました。

マツダが誇るグローバルSUVの快挙
この偉業は、マツダ車としては「マツダ ファミリア」「マツダ アクセラ(現:MAZDA3)」に続く3車種目の快挙です。さらに注目すべきは、「SKYACTIV(スカイアクティブ)技術」と「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」デザインコンセプトを全面採用した新世代車種としては最速での達成となったことです。
本記事では、CX-5の500万台達成の意義、3世代にわたる進化の歴史、そして2026年春に日本国内発売が予定されている新型CX-5の魅力について詳しく解説します。
CX-5が達成した500万台の意味とは
グローバルで支持される理由
CX-5は2012年の初代発売以来、世界100以上の国と地域で販売され、マツダブランドを象徴する車種として成長を続けてきました。
生産体制の拡大も成功の要因です。初代CX-5は宇品第2工場で生産を開始後、宇品第1工場、防府工場、中国の長安マツダ汽車へと生産拠点を拡大。さらにマレーシアとベトナムでは現地組立も行われ、マツダの現行ラインアップにおける最量販車種(2018年以降)へと成長しました。
日本市場でのディーゼル人気
特筆すべきは、日本国内でのクリーンディーゼルエンジン搭載車の人気です。2012年と2013年の2年連続でSUV国内販売台数第1位を獲得し、受注台数の約8割がディーゼル車という驚異的な数字を記録しました。
これは、SKYACTIV-D 2.2ディーゼルターボエンジンが、優れた燃費性能と4.0L V8ガソリンエンジン並みの最大トルク420N·mを両立したことが大きな理由です。
CX-5の3世代にわたる進化の歴史
初代CX-5(2012-2017年):SKYACTIV技術の象徴

初代CX-5は、マツダの新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」を全面採用した記念すべき第一号車です。
主な特徴:
- デザインテーマ「魂動-Soul of Motion」を初めて市販車に採用
- SKYACTIV-G 2.0ガソリンエンジン、SKYACTIV-D 2.2ディーゼルターボエンジンを搭載
- 6速AT「SKYACTIV-DRIVE」を全車に標準装備
- JC08モードで18.6km/L(ディーゼル車)の低燃費を実現
- 2012年「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞
- 2015年4月に世界累計生産100万台を達成
初代モデルは「SKYACTIV」の名を世界に広めた立役者として、マツダのブランドイメージを大きく向上させました。
2代目CX-5(2017-2025年):洗練と安全性の向上

2016年11月にロサンゼルス自動車ショーで世界初公開された2代目CX-5は、初代の成功を受け継ぎながら、さらなる洗練を追求しました。
進化のポイント:
- デザインの熟成と質感の向上
- 「i-ACTIVSENSE」安全技術の拡充
- 米国道路安全保険協会(IIHS)の最高評価「IIHS TOP SAFETY PICK+」を9年連続で獲得(2022年時点)
- 走りと快適性のバランスをさらに高次元で両立
2代目は、初代で築いた土台の上に、より成熟した魅力を加えた世代と言えます。
3代目新型CX-5(2025年発表):8年ぶりのフルモデルチェンジ

2025年7月に欧州で発表され、2026年春に北米・日本での発売が予定されている3代目CX-5は、8年ぶりのフルモデルチェンジとなります。

新型CX-5の魅力:次世代SUVへの進化
【エクステリア】さらに磨かれたスポーティデザイン

新型CX-5は、「魂動デザイン」をさらに進化させ、より躍動感あふれるスタイリングを実現しています。
デザインのポイント:
- 2段構成の洗練されたLEDヘッドライト
- シャープなフロントグリルとフェンダーラインの強調
- 流麗なルーフラインとスポーティなリアビュー
- 新色「ネイビーブルーマイカ」を含む魅力的なカラーラインナップ
特に、LEDヘッドライトは従来の7灯から進化し、より精悍で先進的な印象を与えます。
【ボディサイズ】広々としたキャビンスペース

新型CX-5は、従来モデルと比較してサイズアップが図られています。
ボディサイズ比較(旧型→新型):
- 全長:4,575mm → 4,690mm(+115mm)
- 全幅:1,845mm → 1,860mm(+15mm)
- 全高:1,690mm → 1,695mm(+5mm)
- ホイールベース:2,700mm → 2,815mm(+115mm)
特にホイールベースの115mm延長により、室内空間が大幅に拡大されています。
【インテリア】刷新されたHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)
新型CX-5の室内は、最新のテクノロジーと快適性を高次元で融合させています。
インテリアの特徴:

1. 大型15.6インチセンターディスプレイ
- 従来の12.9インチから大幅にサイズアップ
- 直感的な操作性を持つ最新UI(ユーザーインターフェイス)
- タッチスクリーン対応
2. Google標準搭載

- Googleマップ、Googleアシスタント、Google Playへのアクセス可能
- スマートフォンとのシームレスな連携
- マツダ独自のコネクティビティとの融合

3. 10.25インチヘッドアップディスプレイ
- 従来の7インチから大型化
- 運転に必要な情報を視線移動を最小限に表示
4. プレミアムオーディオ
- BOSEプレミアムサウンドシステムを設定(グレード別)
- 高音質で移動時間を豊かに演出
5. 広々とした室内空間

- 前席ヘッドクリアランス:+51mm
- 前席ショルダールーム:+25mm
- ラゲッジスペース:+61L(583L)
- 2列目シートを倒した状態:2,019Lの大容量

6. 4:2:4分割可倒式リアシート

- 多彩なシートアレンジで様々な荷物に対応
- リモコンレバー&座面沈み込み機構(カラクリフォールド)搭載
【パワートレイン】環境性能と走行性能の両立
e-SKYACTIV G 2.5(マイルドハイブリッド)
新型CX-5には、2.5Lガソリンエンジンに24Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた「e-SKYACTIV G 2.5」が搭載されます。
- 最高出力:187ps(190PS) / 139kW
- 最大トルク:251Nm(25.6kgm)
- トランスミッション:6速AT
- 駆動方式:FF/AWD
参考燃費(欧州仕様):
- FF:7.0L/100km(約14.3km/L)
- 4WD:7.4L/100km(約13.5km/L)
従来の2.0L、2.2Lディーゼルエンジンから、マイルドハイブリッドへと電動化が進んでいます。
2027年投入予定:SKYACTIV-Z直列6気筒エンジン
さらに2027年には、新開発の直列6気筒エンジン「SKYACTIV-Z」の搭載が予定されています。
- 排気量:4気筒2.5L+ハイブリッド
- 最高出力:270ps
- 最大トルク:50.0kgm
- 予想燃費:22.0km/L(WLTCモード相当)
このパワートレインの追加により、CX-5はさらに幅広いユーザーニーズに応えることができるでしょう。
【安全装備】i-ACTIVSENSEの進化
新型CX-5は、マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE」をさらに進化させています。
主な安全装備:
- 進化したLEDヘッドライト(アダプティブ機能付き)
- ブラインドスポットモニタリング(BSM)
- レーンキープアシストシステム(LAS)
- ドライバー緊急時対応システム(DEA):運転者の異常を検知してサポート
- OTA(Over The Air)アップデート対応:ソフトウェアの遠隔更新が可能
特にDEAとOTA対応は、最新世代のクルマならではの先進機能です。
【価格予想】295万円~450万円
新型CX-5の日本国内価格は、以下のように予想されています。
- エントリーグレード:295万円~
- 中間グレード:350万円~
- 上級グレード:400万円~450万円
従来モデルから約30万円程度の価格上昇が見込まれますが、装備の充実度を考えると妥当な設定と言えるでしょう。
新型CX-5主査のコメント
新型CX-5の主査を務める山口浩一郎氏は、500万台達成と新型モデルについて以下のようにコメントしています。
「CX-5を支持くださる世界中のすべてのお客さまやファンの皆さまに感謝を申し上げます。8年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型CX-5は、スポーティなデザインと走りをさらに磨き上げ、乗員全員が快適で心地よく過ごせる広々とした空間に加え、一新したヒューマン・マシン・インターフェイスを備えました。日々の使い勝手に徹底してこだわり、移動をより快適に、生活そのものをより豊かにする新時代のSUVへと進化しています。今後も、さらに永く愛される存在となるようCX-5を大切に育ててまいります」
このコメントからは、単なる性能向上だけでなく、ユーザーの生活全体を豊かにするという開発思想が読み取れます。
【発売時期】2026年春に日本国内発売予定
新型CX-5は、欧州に続き、**2026年春(4月~5月頃)**に北米・日本でも発売される予定です。
2025年10月に開催された「ジャパンモビリティショー2025」では、欧州仕様車が一般向けに世界初展示され、多くの注目を集めました。


まとめ:新時代のSUVとして進化を続けるCX-5
MAZDA CX-5の世界累計生産・販売台数500万台達成は、マツダの技術力とデザイン力、そして世界中のユーザーからの支持の証です。
CX-5の成功要因:
- SKYACTIV技術による高効率と走る歓びの両立
- 魂動デザインによる感性に訴えるスタイリング
- クリーンディーゼルエンジンの戦略的展開
- 継続的な改良による商品力の維持・向上
- グローバルな生産体制の構築
新型CX-5の注目ポイント:
- さらに磨かれた2段LED構成のスポーティデザイン
- 115mm延長されたホイールベースによる広々空間
- 15.6インチ大型ディスプレイと刷新されたHMI
- Google標準搭載による先進コネクティビティ
- マイルドハイブリッド化と将来のSKYACTIV-Z搭載計画
- OTA対応などの最新安全・利便装備
8年ぶりのフルモデルチェンジを経て、新型CX-5は「移動をより快適に、生活そのものをより豊かにする新時代のSUV」として生まれ変わります。
2026年春の日本発売が待ち遠しい、マツダの次世代フラッグシップSUVです。CX-5の進化は、これからも続いていきます。
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