スバルは2026年4月9日、グローバルバッテリーEV(電気自動車)ラインアップ第2弾となる新型ミッドサイズSUV「トレイルシーカー(TRAILSEEKER)」を発表しました。欧州市場では「E-Outback」の名称で展開される本モデルは、群馬製作所矢島工場で生産され、価格は539万円から638万円に設定されています。スバル初の電気自動車SUV「ソルテラ」の上位モデルとして位置づけられ、大容量バッテリーと高出力モーターの組み合わせにより、実用性とスポーツ性能を高次元で両立させた意欲作となっています。
トヨタbZ4Xツーリングの兄弟モデルとして開発
スバル新型トレイルシーカーは、トヨタが新たに設定した電気自動車SUV「bZ4Xツーリング」の兄弟モデルとして共同開発されました。トヨタとスバルの電気自動車開発における協力関係をさらに深めた結果として誕生した本モデルは、両社の技術とノウハウを結集することで、競争力の高い電気自動車SUVとして市場に投入されます。マイナーチェンジした「ソルテラ」と基礎プラットフォームを共有しながらも、ボディサイズを拡大することでより広い室内空間を実現し、実用性とプレミアム性を高めています。



クラストップレベルの航続距離734kmを実現
新型トレイルシーカー最大の特徴は、74.7kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載することで実現した優れた航続性能です。FWD(前輪駆動)モデルの「ET-SS」グレードでは、WLTCモード一充電走行距離734kmを達成しており、これは同クラスの電気自動車SUVとしてトップレベルの数値となっています。AWD(四輪駆動)モデルでも690kmの航続距離を確保しており、日常使いはもちろん、週末の遠出やロングドライブにも十分対応できる実用性を備えています。
バッテリープレコンディショニング機能を採用することで、充電性能も大幅に向上しています。この機能は、急速充電前にバッテリー温度を最適化するもので、低温時においても150kW出力の急速充電器を使用することで、充電量10パーセントから80パーセントまで約28分という短時間での充電が可能となっています。冬場の充電時間が長くなりがちな電気自動車の弱点を克服することで、季節を問わず快適に使用できる電気自動車として仕上げられています。

システム最大出力280kWでスポーツカー並みの加速性能
新型トレイルシーカーのAWDモデルは、フロントとリヤにそれぞれ最高出力167kW(227馬力)、最大トルク268Nm(27.3kgfm)を発揮する高出力モーターを搭載しています。これにより、システム合計出力280kW(381馬力)という強力なパワーを実現しており、0-100km/h加速はわずか4.5秒という驚異的な性能を発揮します。この加速性能は、スバルのスポーツモデル「WRX」をも上回る数値であり、電気自動車ならではの瞬発力を最大限に活かした設定となっています。

マイナーチェンジにより出力を向上していた「ソルテラ」からさらに高出力化されており、AWDモデルのシステム合計出力381馬力は、先代ソルテラの343馬力から大幅にパワーアップしています。この圧倒的なパワーと690kmの航続距離を両立させることで、走りの楽しさと実用性を高次元で融合させたモデルとなっています。
スバル独自のAWD技術で雪道や悪路でも安心の走破性
スバルが長年培ってきたAWD技術は、新型トレイルシーカーにも惜しみなく投入されています。各タイヤの状況に応じて前後の駆動力を最適に配分する新たなAWD制御システムを採用しており、ステアリング操作量に加えて前後・左右の車輪速度を常時監視することで、路面外乱による車両姿勢の乱れを抑制します。この制御により、雪道やオフロードなどの低ミュー路面でも安定した旋回走行が可能となっています。

また、ドライブモードセレクトにはスバルの悪路走破技術「X-MODE」が採用されており、走行シーンに応じて3つのモードを選択できます。駆動力とブレーキの協調制御を最適化することで、悪路での走行安定性と操縦性を確保し、電気自動車でありながらスバルらしい走破性を実現しています。サスペンションや電動パワーステアリングのセッティングにもスバルの知見が活かされており、様々な路面状況においてドライバーが意のままに操れる走りを追求しています。
ソルテラから全長155mm拡大で居住性と積載性を向上
新型トレイルシーカーのボディサイズは、全長4,845mm×全幅1,860mm×全高1,675mmとなっており、先に設定されている電気自動車SUV「ソルテラ」から全長が155mm拡大されています。この全長の延長により、室内空間と荷室容量が大幅に拡大されており、より快適で実用的なパッケージングが実現されています。全高も25mm高められており、頭上空間にも余裕が生まれています。

最低地上高は210mmが確保されており、未舗装路や雪道でも安心して走行できる十分なクリアランスを確保しています。ホイールベースは2,850mmとされており、長いホイールベースによる優れた直進安定性と快適な乗り心地を実現しています。車両重量はFWDモデルで1,900kg、AWDモデルで2,010kg〜2,050kgとなっており、電気自動車としては標準的な重量に抑えられています。
633Lの大容量カーゴルームでアウトドアシーンにも対応
新型トレイルシーカーのカーゴルームは、ET-SSグレードで633L(VDA法)という大容量スペースが確保されています。これは、ゴルフバッグ4個や大型のドッグケージも収納できる積載力であり、週末のレジャーやアウトドアシーンで活躍します。ET-HSグレードでも619Lの容量が確保されており、日常使いからレジャーまで幅広いシーンで使い勝手の良さを発揮します。

カーゴルームには荷物を固定するフック類などが装備されており、積載物をしっかりと固定できる機能性も備えています。大開口のバックドアは足の動きだけで開閉できるキックセンサー付パワーバックドアが標準装備されており、両手が荷物でふさがっている状態でも簡単に開閉できます。さらに、ラダータイプの大型ルーフレールが全車に標準装備されており、キャリアなどの取り付けがしやすく、積載性がさらに向上しています。
AC100V/1500Wアクセサリーコンセントで電源としても活用可能
新型トレイルシーカーには、AC100V/1500W出力のアクセサリーコンセントが標準装備されています。この装備により、アウトドアシーンでの家電製品の使用や、災害時などの緊急時における非常用電源としてクルマから電気を供給することができます。74.7kWhという大容量バッテリーを搭載しているため、一般家庭の数日分の電力を賄うことも可能であり、電気自動車ならではの付加価値を提供しています。

また、外部給電機能(V2H:Vehicle to Home)にも対応しており、別売りのV2H機器を使用することで住宅への給電も可能です。これにより、電気料金の安い深夜電力でトレイルシーカーのバッテリーを充電し、日中に住宅で使用するといったエネルギーマネジメントも実現できます。電気自動車を単なる移動手段としてだけでなく、蓄電池としても活用できる点は、これからの時代に求められる機能といえます。
BEVらしい先進性とアクティブなデザインを両立
新型トレイルシーカーのエクステリアデザインは、BEVとしての先進性とアウトドアにおける機能性や日常での使い勝手の良さを兼ね備えたアクティブでラギッドな仕上がりとなっています。マイナーチェンジした「ソルテラ」ではボディ同色に変更されていたフェンダーにブラックを採用することで、よりタフなイメージを強調しています。6つのシグニチャーランプや発光式の「六連星」オーナメント、「SUBARU」ロゴの入ったリヤゲートガーニッシュを採用することで、スバルブランドの存在感を前面に打ち出しています。

リヤデザインは、左右のテールランプを水平に接続し、中央に「SUBARU」ロゴを配置することで、安定感のあるワイド&ローなデザインを実現しています。足元には18インチと20インチのホイールが設定されており、ET-SSグレードには18インチアルミホイール(ガンメタリック塗装)とフルエアロキャップが、ET-HSグレードには18インチアルミホイールまたはメーカーオプションの20インチアルミホイール(ブラック塗装)が装着されます。
14インチ大型ディスプレイと上質なインテリア
新型トレイルシーカーのインテリアは、インパネ全体をすっきりとした横基調とすることで、広さを感じさせる居心地の良いデザインに仕上げられています。インパネ中央には14インチの大型インフォテインメントディスプレイが採用されており、車両情報やハードスイッチをディスプレイ内に集約することで、シンプルで使いやすいコックピットを実現しています。この大画面ディスプレイにより、ナビゲーション情報や車両設定、オーディオ操作などを直感的に行うことができます。

ET-HSグレードでは、上質で座り心地の良いナッパレザーを使用した本革シートが採用されています。ブルーを基調としたカラーリングとすることで、スバルらしいスポーティなイメージに仕上げられており、プレミアムな雰囲気を演出しています。ET-SSグレードには合成皮革シートが採用されており、ブラック(グレーステッチ)のカラーリングで機能的な雰囲気となっています。

センターコンソールにはワイヤレス充電器がフロントに2個設置されており、スマートフォンを置くだけで充電できる利便性を提供しています。また、マルチカラーアンビエント照明がインパネとインナードアハンドルに配置されており、夜間走行時に上質な雰囲気を演出します。
予防安全パッケージ「SUBARU Safety Sense」を標準装備
新型トレイルシーカーの安全装備には、トヨタの技術を採用した予防安全パッケージ「SUBARU Safety Sense」が全車に標準装備されています。このシステムは、車両、歩行者、自転車運転者に加えて自動二輪(昼間)も検知範囲に含めており、衝突回避または被害軽減に寄与します。事故割合が高い交差点での支援機能も拡大されており、様々な走行シーンでドライバーの安全運転をサポートします。
歩行者の横断や飛び出してくる可能性など、運転の状況に応じたリスクの先読みを行う「プロアクティブドライビングアシスト」も搭載されています。この機能により、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようにステアリングとブレーキ操作をサポートし、より安全な運転を実現します。
また、ET-HSグレードには渋滞時のハンズオフ運転を可能とする「Advanced Drive(渋滞時支援)」が標準装備されており、高速道路での渋滞時の疲労を大幅に軽減します。駐車時の運転操作をクルマが支援する「Advanced Park」も全車に標準装備されており、ET-HSグレードにはリモート機能も追加されています。これにより、車外からスマートフォンで駐車操作を行うことも可能となっています。
ET-SSとET-HSの2グレード展開で幅広いニーズに対応
新型トレイルシーカーのグレード構成は、「ET-SS」と「ET-HS」の2グレード展開となっています。ET-SSグレードは、FWDモデルが539万円、AWDモデルが594万円に設定されており、駆動方式を選択できるベーシックグレードとして位置づけられています。標準装備も充実しており、14インチディスプレイナビゲーション&オーディオシステム、キックセンサー付パワーバックドア、マルチカラーアンビエント照明、Advanced Parkなどが装備されています。
ET-HSグレードは、AWDモデルのみの設定で価格は638万円となっています。ET-SSグレードからの主な追加・変更装備として、ナノイーX、ハーマンカードンサウンドシステム、フロントシートベンチレーション、ドライバーモニターカメラ、Advanced Drive(渋滞時支援)、Advanced Park(リモート機能付)などが標準装備されており、ナッパレザーを使用した本革シートも採用されています。また、20インチアルミホイールとパノラマムーンルーフがメーカーオプションとして設定されています。
ソルテラからの価格アップは、ET-SSのFWDモデルで22万円に抑えられており、ボディサイズの拡大や出力の向上を考慮すると、コストパフォーマンスに優れた価格設定となっています。月販目標は250台とされており、スバルの電気自動車ラインアップの中核モデルとして期待されています。
トレイルシーカーで広がるスバルのBEVラインアップ
スバルは、新型トレイルシーカーの投入により、電気自動車のラインアップを着実に拡充しています。第1弾として投入された「ソルテラ」に続く第2弾モデルとして、より大型でプレミアムなトレイルシーカーを設定することで、幅広い顧客ニーズに対応できる体制を整えています。今後もスバルは、BEVやハイブリッド車、ICE車(内燃機関車)を問わず、変化の激しい市場環境に柔軟かつ迅速に応えられる商品ラインアップの拡充を進めていく方針です。
電気自動車市場が急速に拡大する中、スバルは「安心と愉しさ」というブランド価値を電気自動車でも提供することを目指しています。トレイルシーカーは、スバルが長年培ってきたAWD技術や安全技術を電気自動車に融合させることで、「スバルらしさ」を失わない電気自動車として開発されました。アクティブなライフスタイルを楽しむユーザーにとって、トレイルシーカーは理想的な電気自動車SUVとなることでしょう。
残価設定型クレジットで月々21,600円から
スバルは、新型トレイルシーカーの購入をサポートするため、残価設定型クレジットプランを用意しています。ET-SS(FWD)の場合、頭金159万円、36回払い、実質年率3.9パーセントの条件で、月々21,600円(ボーナス併用)からの支払いプランが設定されています。ET-SS(AWD)では月々23,700円から、ET-HS(AWD)では月々25,500円からの支払いが可能となっており、電気自動車の導入ハードルを下げる施策が講じられています。
車両返却または当社で新車に乗り換える場合は、基本的に最終回の支払いは必要ありませんが、車両状態が事前に定めた規定外である場合には別途差額が発生します。月々の支払額を抑えて最新の電気自動車に乗り換えたいユーザーにとって、魅力的なプランとなっています。
全国各地のイベントで実車展示を実施
スバルは、新型トレイルシーカーの認知度向上を図るため、全国各地で開催されるイベントで実車展示を実施しています。2026年4月4日〜5日のアウトドアデイジャパン東京を皮切りに、4月18日〜19日にはグランドフロント大阪とアウトドアデイジャパン福岡、4月25日〜26日にはららぽーと愛知東郷で展示が予定されています。その後も5月から6月にかけて、仙台、香川、横浜、札幌などでイベント展示が計画されており、実車を間近で見る機会が全国で提供されます。
また、全国のスバル販売店では試乗車の配備も進められており、公式ウェブサイトから試乗車検索と予約が可能となっています。電気自動車ならではの静かでパワフルな走りを実際に体感することで、トレイルシーカーの魅力をより深く理解できるでしょう。
スバル新型トレイルシーカーは、バッテリEV第2弾として、スバルの電気自動車戦略において重要な役割を担うモデルとなります。優れた航続距離、スポーツカー並みの加速性能、スバル独自のAWD技術、高い実用性を兼ね備えた新型トレイルシーカーは、電気自動車SUV市場において強力な競争力を持つモデルとして注目を集めることでしょう。
スバル ニュースリリース

