光岡自動車(ミツオカ)は2026年4月23日、人気スポーツモデル「M55(エムゴーゴー)」シリーズの第3弾となる「M55 RS」を正式発表しました。発売日は翌2026年4月24日で、価格は888万8,000円。2026年生産分は55台のみというプレミアムな限定モデルです。往年のクルマファンを中心に熱望されていた6速マニュアルトランスミッション(MT)がついに復活し、改めて国内外で大きな注目を集めています。
M55 RSとは? シリーズの歴史と誕生の背景:
光岡自動車のM55は、同社の創業55周年を記念して2023年に初公開されたモデルです。発表当初は市販化の予定がなかったにもかかわらず、その個性的なデザインと世界観が話題を呼び、「ぜひ購入したい」という声が多数寄せられたことで市販化が決定しました。ベース車両にはホンダ「シビック」を採用し、その骨格を活かしながら光岡自動車の職人が独自のレトロデザインを纏わせるという手法で作られています。

これまでに、2024年11月発売の初回限定モデル「M55 Zero Edition」(6速MT搭載・100台限定)、2025年3月発表の「M55 1st Edition」(CVT/ハイブリッド設定・250台限定)と続いてきました。第3弾となる今回の「M55 RS」は、「M55 1st Edition」がAT(CVT)のみの設定だったことに対し、ユーザーから「自らの手で操るマニュアル車が欲しい」という強い要望が数多く寄せられたことを受け、ベース車の調達交渉を重ねた末に6速MT専用モデルとして実現したモデルです。

M55 RSの価格と各グレードの比較:

M55 RSの価格は888万8,000円です。シリーズ内の価格を比較すると、M55 1st EditionのCVT搭載グレード「LX」が756万8,000円、2Lハイブリッド「e:HEV LX」が811万8,000円、最上位の「e:HEV EX」が842万7,100円であることから、M55 RSはシリーズ最高価格のモデルとなっています。また、ベースとなるホンダ シビック RSの日本国内価格が約439万8,900円であることを踏まえると、M55 RSはその約2倍の価格設定です。この価格差は、光岡自動車の職人が施す専用ボディワーク、限定生産による希少性、そしてMT専用モデルとしての特別感に対する対価といえるでしょう。
M55 RSのエクステリア(外装)デザイン|レトロ×スポーツの融合:

M55 RSのエクステリアは、光岡自動車の熟練職人による独自デザインが最大の見どころです。ドア・ウィンドウ・ルーフラインのみをシビックから流用し、フロントとリヤは完全な専用設計となっています。デザインのインスピレーション源は、アメリカンマッスルカーの系譜、特にダッジ・チャレンジャーや、日本の名車「ケンメリ」スカイラインに代表されるクラシックジャパニーズスポーツカー。この異なる文化が融合した「大人のハッチバックスタイル」が光岡M55の最大の個性です。

フロントには丸形4灯のヘッドランプを採用し、水平に伸びるボンネットラインが力強さを演出します。リヤにはウィンドウルーバーとダックテールスポイラーが装備され、前後の統一感を高めています。M55 RSならではのディテールとして、フロントとリヤの両方に「RS」専用エンブレムを装備。専用ボディカラーは「ショアブルーメタリック」と「ナルドグレー」の2色が設定されており、どちらも洗練された大人のスポーツカーにふさわしい色合いです。なお、ホイールについてはM55 1st Editionとは異なる専用タイプが装着されているとみられますが、光岡自動車からの詳細は現時点で未公表です。また全長はベースのシビック(4,550mm)から185mmも延長された4,735mmとなっており、伸びやかで堂々としたプロポーションが実現されています。
M55 RSのインテリア(内装)デザイン|スポーティかつ上質な空間:
M55 RSの車内には、RSというモデルにふさわしいスポーティな演出が随所に施されています。最も目を引くのは、「RS」ロゴの刺繍と鮮やかなレッドステッチが入った専用レザーシートです。ハトメ加工が施されたシートデザインは1970年代のスポーツモデルのエッセンスを色濃く反映しており、所有する喜びと視覚的な高揚感を与えてくれます。レザー製シフトノブにも同様のRSロゴと赤ステッチが施され、カーボン調インサートや随所のレッドアクセントがコクピット全体を引き締めています。

インフォテインメントシステムは9インチの大型画面を採用し、ワイヤレスApple CarPlayおよびAndroid Autoに対応しています。ダッシュボードやスイッチ類の基本レイアウトはシビックから踏襲されていますが、ステアリングホイールには光岡自動車のバッジが装着されており、乗るたびにこのクルマが唯一無二の存在であることを実感させてくれます。
M55 RSのパワートレインとスペック|6速MTで操る1.5Lターボ:
M55 RSに搭載されるエンジンは、ホンダのVTEC Turboユニットである直列4気筒1.5Lターボエンジンです。最高出力182ps、最大トルク24.5kgmを発生し、組み合わされるトランスミッションはもちろん6速マニュアルのみ。クルマを自分の意思で操る喜びを最大限に引き出すための専用設定です。M55 RSはCivic RS(6MT)をベースとしており、Honda Civic e:HEV RSのハイブリッドシステムは採用されていません。

主要スペックは以下の通りです。全長4,735mm、全幅1,805mm、全高1,415mm、ホイールベース2,735mm、最低地上高135mm。駆動方式はFFとなっています。なお、M55 1st EditionにはCVTモデルのほかに2Lエンジン+e:HEVハイブリッドも設定されており、エンジン単体出力145ps/システム合計出力184psを発揮しますが、RS専用モデルには設定されていません。
M55 RSの安全装備|ホンダセンシングで安心のドライブ:

M55 RSには、ベースのシビックが誇る先進安全システム「ホンダセンシング」がそのまま搭載されています。フロントワイドビューカメラと高速画像処理チップを組み合わせた同システムは、衝突軽減ブレーキ(CMBS)、近距離衝突軽減ブレーキ、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、車線維持支援システム(LKAS)、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能、ブラインドスポットインフォメーション、後退出庫サポートなど多彩な機能を網羅しています。レトロなスタイリングと最新の安全技術を両立している点は、現代のクルマとして非常に重要なポイントです。
M55シリーズの変更点・歴代モデルのまとめ:
M55シリーズはここまで3段階の進化を遂げてきました。2024年11月の「M55 Zero Edition」では6速MTを搭載した100台限定モデルとしてスタートし、即完売という結果を残しました。続く2025年3月発表の「M55 1st Edition」では、ガソリンCVTとe:HEVハイブリッドのAT限定設定となり、10色の豊富なボディカラーが用意されました。そして今回の「M55 RS」では、ユーザーの強い要望に応えてMTが復活。専用エンブレム、専用カラー、専用インテリアを備えたシリーズ最上位のスポーツモデルとして位置づけられています。
M55 RSの発売日・販売台数・購入方法:
光岡M55 RSの発売日は2026年4月24日で、全国の光岡自動車ディーラーにて注文受付が開始されています。2026年生産分の販売台数は55台(創業55周年にちなんだ台数)となっており、台数限定モデルとしての明確な区切りは設けられていないものの、2027年以降の生産計画は現時点で未定とされています。前回の「M55 Zero Edition」が即完売となった実績を踏まえると、購入を検討される方は早めの問い合わせと商談をおすすめします。
まとめ|光岡M55 RSは「操る喜び」を追求した唯一無二の一台:
光岡自動車「M55 RS」は、シビックの信頼性と実用性を下敷きにしながら、レトロなスタイリングと6速MTの操る喜びを融合させた、現代では極めて希少な存在です。価格は888万8,000円と決して安くはありませんが、55台という生産台数の少なさ、職人の手による専用ボディ、そしてMT専用モデルとしての特別感は、他のどんな市販車でも代替できないものです。往年のスポーツカーを愛するクルマファンにとって、これ以上ないほど魅力的な選択肢のひとつといえるでしょう。
光岡M55 RS
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