日産自動車は2026年8月24日、コンパクトカー「ノート」および上級モデル「ノートオーラ」の一部改良を実施すると同時に、新たな特別仕様車として「ノートオーラ NISMO Black Limited(ブラックリミテッド)」を発売しました。
あわせて「ノートオーラ Black Edition」「ノート Black Edition」も新設定され、日産のコンパクトカーラインナップ全体に「黒」をテーマとした特別仕様車が拡充された形になります。本記事では、注目度の高い「ノートオーラ NISMO Black Limited」を中心に、価格、デザイン、装備、スペックの変更点まで詳しくご紹介します。
ノートオーラ NISMO Black Limitedとは?発売の背景
ノートオーラは、ベースグレードの「ノート」からボディサイズを拡大し、e-POWERハイブリッドの出力をアップした上級コンパクトモデルとして2021年6月に登場し、2024年6月には新デザインへとマイナーチェンジを実施した経緯があります。そのスポーツグレードにあたる「ノートオーラNISMO」をベースに、今回新たに設定されたのが「ノートオーラ NISMO Black Limited」です。
日産によれば、近年のユーザーは車両性能や快適性だけでなく、自分らしさを表現できるデザインへの関心を高めており、そうした声に応えるかたちで、黒を基調にしたデザインの特別仕様車が企画されたといいます。ノートとノートオーラには「Black Edition」が、そしてスポーツモデルのノートオーラNISMOには専用色となる「Black Limited」が用意され、それぞれのグレードにふさわしい黒の表現がなされているのが特徴です。
ノートオーラ NISMO Black Limitedのデザイン
ノートオーラ NISMO Black Limitedの最大の特徴は、NISMOロードカーシリーズにおいて象徴的に用いられてきたレッドアクセントを、あえてブラックで統一した専用エクステリアです。通常のNISMOモデルはレッドの差し色でスポーティさを演出することが多いですが、Black Limitedではその配色を黒に置き換えることで、走りへの情熱を内に秘めた、より精悍で引き締まった世界観を表現しています。

さらに外装には専用デカールを、内装には専用エンブレムを標準装備しており、ひと目でBlack Limitedであることがわかる特別感が演出されています。派手さよりも「静かな迫力」を志向したデザインは、NISMOのファンだけでなく、上質でシックなスポーツモデルを求めるユーザーにも訴求する内容といえるでしょう。

装備面では、多くのユーザーが選択しているというNissanConnectナビゲーションシステム、BOSEパーソナルプラスサウンドシステム、そして高速道路運転支援システム「プロパイロット」を標準装備。快適性と利便性を高めることで、走りだけでなく日常のドライブでも満足度の高い一台に仕上げられています。
ノートオーラ NISMO Black Limitedの価格
今回の改良にあわせて、ノートオーラ NISMO Black Limitedの価格は以下のように設定されています。
- ノートオーラ NISMO Black Limited(FF):3,644,300円
- ノートオーラ NISMO Black Limited(NISMO tuned e-POWER 4WD):4,011,700円
なお、ノートオーラ全体の価格帯は284万9,000円〜401万1,700円、ノートオーラNISMOシリーズとしては316万3,600円〜401万1,700円となっており、Black Limitedはノートオーラのラインナップの中でも最上位に位置する価格設定です。ベースのNISMOグレードと比較すると、専用デザインや充実した先進装備が加わった分の価格差が設けられていますが、これらの装備をオプションで個別に追加することを考えれば、割安感のある特別仕様車と捉えることもできます。
ノートオーラ/ノートの一部改良ポイント
今回の改良では、Black Edition・Black Limitedの新設定以外にも、コンパクトカーとして生産効率を高めるための見直しが図られています。主な変更点は次のとおりです。

- 特別仕様車「ノートオーラ Black Edition」「ノートオーラ NISMO Black Limited」を新設定
- 全ボディカラーのシャークフィンアンテナをブラックに変更(仕様の統一化)
- 本革巻きステアリングを、ナッパレザーのような上質な触感と高い耐久性を備えた合成皮革素材「テーラーフィット」に変更
- PTC素子ヒーターを廃止し、前席シートヒーターとステアリングヒーターを2WD車含め標準装備化
- ノートオーラNISMOのタイヤを「MICHELIN PILOT SPORT 5」に変更し、走行性能と環境性能を両立
- ボディカラーから「ステルスグレー」「サンライズカッパー」「ミッドナイトブラック×サンライズカッパー」2トーン、「オーロラフレアブルーパール」「ミッドナイトパープル」を廃止
これらの変更は見た目の大きな変化というよりも、素材や装備の最適化による品質向上とコスト効率の両立を狙ったものといえます。特にステアリングの素材変更やヒーター類の標準装備化は、寒冷地でのドライブや長距離移動での快適性向上につながる実用的な改良です。
また、ベースグレードのノートにも同時に「Black Edition」が新設定されており、フロントグリルやドアミラー、ホイールカバーなどを黒で統一し、インテリジェント アラウンドビューモニターやインテリジェント ルームミラーといった先進安全装備を標準化するなど、シリーズ全体で「黒」をキーワードにした商品展開が図られています。ノートのボディカラーには新色「ピュアホワイトパール/ミッドナイトブラック2トーン」も追加されました。
パワートレインとスペック
ノートオーラ NISMO Black Limitedが搭載するパワートレインは、第2世代「e-POWER」ハイブリッドシステムです。発電専用の直列3気筒1.2Lエンジンとモーターを組み合わせた構成で、駆動はモーターのみが担う日産独自のシリーズハイブリッド方式となっています。
- パワートレイン:電気モーター+直列3気筒1.2L(発電専用)
- エンジン出力(発電用):82ps/10.5kgm
- フロントモーター出力(駆動用):136ps/30.6kgm
- リアモーター出力(NISMO tuned e-POWER 4WD):82ps/15.3kgm
- トランスミッション:CVT
- 駆動方式:FF または 4WD
NISMO tuned e-POWER 4WDでは、ベースグレードの68ps/10.2kgmから出力を高めたリヤモーターを搭載することで、さまざまなシーンでの旋回性能を向上させるとともに、雨天や雪道といった滑りやすい路面でも高いライントレース性を実現しています。ステアリング操作に対する応答性も高められており、少ない操舵量でクルマの向きを変えられることから、コーナリングで外に膨らまない、安心感のある旋回加速が味わえるのが特徴です。
タイヤには前述のとおり「MICHELIN PILOT SPORT 5」が採用され、走行性能と環境性能(燃費・転がり抵抗)の両立が図られています。インテリアには、高いホールド性と体圧分散性を兼ね備えた「NISMO専用チューニングRECAROスポーツシート」にパワーリクライニング機能を搭載するなど、スポーツモデルとしての走りの質感を支える装備も充実しています。
まとめ:個性と質感を高めたノートオーラ NISMO Black Limited
2026年8月24日に発売された「ノートオーラ NISMO Black Limited」は、NISMOならではのスポーティな走行性能に、レッドアクセントをブラックに統一した精悍なデザインを組み合わせた、これまでにない個性を持つ特別仕様車です。専用デカールや専用エンブレムによる特別感、そしてNissanConnectナビゲーションシステムやBOSEパーソナルプラスサウンドシステム、プロパイロットといった先進装備の標準化により、スポーツ性と快適性を高いレベルで両立させています。
価格はFFモデルが3,644,300円、4WDモデルが4,011,700円と、ノートオーラシリーズの中でも上位に位置づけられますが、その分の装備や質感の高さは十分に感じられる内容といえるでしょう。あわせて発売された「ノートオーラ Black Edition」や「ノート Black Edition」とともに、日産コンパクトカーのラインナップにおいて「黒の魅力」を追求した注目のモデルとして、今後の販売動向にも目が離せません。購入を検討している方は、ディーラーでの実車確認や試乗を通じて、専用デザインの質感や走りの違いをぜひ体感してみてください。
ノートオーラ

