レクサスのエントリースポーツセダンとしておなじみの「IS」が、2027年モデルへと一部改良を受けることが正式に発表されました。今回の目玉は、なんといっても米国限定350台のみとなる特別仕様車「IS 350 Special Appearance Package(スペシャル・アピアランスパッケージ)」。専用ボディカラーの鮮やかなグリーン「Envious(エンヴィアス)」とBBS製鍛造アルミホイールを組み合わせた、V6自然吸気エンジン搭載の希少な後輪駆動スポーツセダンです。
本記事では、米国レクサスの公式発表内容をもとに、特別仕様車の専用装備、標準車の改良ポイント、そして気になるグレード別価格までを詳しく解説していきます。
2027年モデル レクサスISの概要
2027年モデルのISは、これまで同様に3.5リッターV型6気筒自然吸気エンジンを搭載し、311馬力(232kW)/最大トルク280lb-ft(380Nm)を発生します。今どき希少となったNAのV6エンジンを積む本格FRスポーツセダンとして、その存在価値はむしろ高まっているといえるでしょう。
トランスミッションは、後輪駆動(RWD)モデルが8速オートマチック、四輪駆動(AWD)モデルが6速オートマチックを組み合わせます。RWDモデルにはトルセン式リミテッド・スリップ・デフ(LSD)が備わり、コーナリング時のトラクションと安定性を高めています。

米国市場でのラインナップは、従来通り「IS 350 F SPORT Design」と「IS 350 F SPORT」の2グレード構成。それぞれにRWDとAWDが用意されます。米国レクサスによると、2027年モデルISは今年後半にディーラーへ到着する見込みです。
限定350台の特別仕様車「Special Appearance Package」の専用装備をチェック
今回最大のトピックとなるのが、上位グレードのIS 350 F SPORTをベースに仕立てられた特別仕様車「Special Appearance Package」です。北米向けにわずか350台のみの生産が予定されており、コレクション性の高い一台に仕上がっています。

その専用装備をまとめると、以下の通りです。
- 専用ボディカラー「Envious(エンヴィアス)」:この特別仕様車だけに設定される鮮やかなグリーンの外装色。ISのシャープなボディラインをいっそう引き立てます。
- 19インチ ブラックBBS製鍛造アルミホイール:軽量かつ高剛性で知られるBBS鍛造ホイールをブラック仕上げで採用。
- 専用インテリア:ブラックのNuLuxe(本革調素材)シートにアルティメット・スエード(Ultrasuede)のインサートを配置。グリーンのステッチとサテンクローム調の加飾でコーディネートされ、外装色と統一感のある室内空間を演出します。
さらに、パフォーマンス面と快適装備も充実しており、アダプティブ・バリアブル・サスペンション(AVS)、RWD車向けのトルセンLSD、テクノロジーパッケージが標準装備。加えて、マークレビンソン・プレミアムサウンドシステム、パノラミック・ビューモニター、3眼LEDヘッドランプまでもが含まれています。まさに「全部入り」に近い豪華な内容です。

なお、この特別仕様車の車両本体価格については、今回の発表では明らかにされていません。限定台数であることから、抽選当選者などにのみ提示される可能性も考えられます。
標準車(2027年モデル)の一部改良内容
特別仕様車だけでなく、カタログモデルにあたる標準車にも一部改良が実施されます。主な変更点は以下の通りです。

- F SPORT Designに新意匠の19インチアルミホイール(切削光輝+ブラック)を標準装備
- F SPORT Designにステアリングヒーターを標準装備
大胆なモデルチェンジではないものの、装備の底上げにより上位のF SPORTグレードに近い仕様へと引き上げられた印象です。もともと米国市場のISはF SPORT DesignとF SPORTの2グレード構成であるため、両者の装備差を縮める狙いがあるのかもしれません。
充実の先進安全・快適装備
2027年モデルISには、最新の予防安全パッケージ「Lexus Safety System+ 3.0」が全車標準装備されます。全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール(DRCC)、歩行者検知機能付きプリクラッシュセーフティ(PCS)、ステアリング制御付き車線逸脱警報(LDA w/SA)、レーントレーシングアシスト(LTA)、ロードサインアシスト(RSA)、プロアクティブドライビングアシスト(PDA)など、充実の内容です。
インテリアでは、12.3インチの大型インフォテインメントディスプレイと、同じく12.3インチのフルデジタルメーターを採用。オーディオは10スピーカーのレクサス・プレミアムサウンドが標準で、上級の17スピーカー マークレビンソン・システムもオプション設定されます。センターコンソールには「Forged Bamboo(鍛造竹)」の加飾があしらわれ、スポーティかつ上質な室内空間を演出しています。
改良型IS350のグレード別価格帯をチェック
最後に、2027年モデル(改良型)IS350の米国におけるグレード別価格を確認しましょう。いずれも$1,395のデスティネーションチャージ(配送料)を含む金額です。
■IS 350 F SPORT Design
- [RWD]47,545ドル(日本円で約743万円)
- [AWD]49,545ドル(日本円で約774万円)
■IS 350 F SPORT
- [RWD]49,845ドル(日本円で約779万円)
- [AWD]51,845ドル(日本円で約810万円)
前述の通り、特別仕様車「Special Appearance Package」の価格は非公表となっています。ベースがF SPORTグレードで、豪華装備が多数追加されることを踏まえると、価格はF SPORTのRWDモデル(49,845ドル)を上回る水準になるとみられます。
日本仕様との違いにも注目

なお、日本仕様のISについては、2026年9月17日に発表、同年10月1日に発売され、新たな特別仕様車「IS300h F SPORT Mode Black Ⅵ」が追加される予定です。米国仕様がV6ガソリンのIS350であるのに対し、日本仕様はハイブリッドのIS300hが中心という違いがあり、市場ごとのキャラクターの差が明確に表れています。米国限定のグリーン「Envious」が、日本の「Mode Black」とどのような対比を見せるのかも興味深いポイントです。

まとめ
2027年モデルのレクサスISは、標準車の装備充実に加えて、限定350台の特別仕様車「Special Appearance Package」で大きな話題を集めています。鮮烈なグリーン「Envious」とBBS鍛造ホイール、そして今や貴重な311馬力のV6自然吸気エンジンを積むFRスポーツセダンは、走りと個性の両方を求めるファンにとって見逃せない一台といえるでしょう。米国限定という希少性も相まって、その価格と入手方法の続報が待たれます。
LEXUS IS

