レクサスが誇るミドルクラスセダン「IS」が、2026年1月8日に3度目となる大規模マイナーチェンジを実施します。2025年9月9日に世界初公開されたこのモデルは、内外装の大幅なアップデートに加え、最新の安全技術や走行性能の向上が図られています。しかし、多くの購入検討者が最も気になるのは「価格がどれだけ上がるのか?」という点でしょう。

2026年1月8日発売予定!レクサス新型ISの価格改定を徹底解説
本記事では、新型レクサスISのグレード別価格帯、具体的な値上げ幅、見積もり予想、そして購入前に知っておくべき重要なポイントを詳しく解説します。
新型レクサスIS 2026年モデルのグレード別価格一覧

【最新】2026年モデルの価格帯(10%税込)
新型ISには4つのグレードが設定されています:
| グレード | 価格(税込) | 現行比値上げ幅 |
|---|---|---|
| IS300h(ベースグレード) | 580万円 | +53万円 |
| IS300h version L | 610万円 | +9万円 |
| IS300h F SPORT | 635万円 | +54万円 |
| IS300h F SPORT Mode Black 5(特別仕様車) | 675万円 | F SPORT比+40万円 |
現行モデルとの価格比較
参考として、現行IS300hの価格帯は以下の通りです:
- IS300h(ベースグレード):527万円
- IS300h version L:601万円
- IS300h F SPORT:581万円
- IS300h F SPORT Mode Black 4(特別仕様車):635万円
値上げ幅の詳細分析:なぜこれほど上がったのか?

version Lは最小の9万円アップ
最も値上げ幅が小さいのはversion Lの9万円アップです。これは、現行モデルからの装備変更が比較的少ないことが理由と考えられます。version Lは元々上級グレードとして充実した装備を持っていたため、今回の改良による追加装備が限定的だったのでしょう。
ベースグレードとF SPORTは53~54万円の大幅値上げ

一方、ベースグレードで53万円、F SPORTで54万円という大幅な値上げが実施されました。この値上げの背景には、以下の要因があります:
1. 標準装備の大幅な充実
- 12.3インチフル液晶メーターの全車標準装備
- 12.3インチタッチパネルディスプレイの統一
- 最新の予防安全装備「Lexus Safety System +3.0」の搭載
- 高度運転支援技術「Lexus Teammate Advanced Drive」(高速渋滞時ハンズオフ機能)の採用
2. 走行性能の向上
- 電動パワーステアリング(EPS)のラック平行式への変更とバリアブルギヤの採用
- リニアソレノイド式AVS(Adaptive Variable Suspension system)の採用により、減衰力応答性を約4倍向上
3. 内外装の質感向上
- 新デザインのユニファイドスピンドルグリルの採用
- インストルメントパネル、センターコンソール、メーター、フロントドアトリムの意匠刷新
- F SPORT専用内装カラー「PROMINENCE(プロミネンス)」の設定
- 新開発オーナメントパネル「Forged bamboo(フォージドバンブー)」の設定
これらの改良内容を考慮すると、特にベースグレードとF SPORTに対する力の入れ方が顕著であり、値上げ幅の大きさも納得できるでしょう。
特別仕様車Mode Black 5は675万円
初回限定となる特別仕様車「IS300h F SPORT Mode Black 5」は、F SPORTから40万円アップの675万円に設定されています。前回の「Mode Black 4」が635万円だったことを考えると、こちらも40万円の値上げとなります。
ただし、後述しますが、Mode Black 5は内装カラーがブラック限定となるため、新色「PROMINENCE(プロミネンス)」を選びたい方はスタンダードなF SPORTを選ぶ必要があります。
新型ISの見積もり予想:総額はいくらになる?
実際に購入する際の総額を把握するため、主要なオプション装備を含めた見積もりパターンを見ていきましょう。
パターン①:IS300h F SPORT【2WD】の見積もり

車両本体価格:635万円
主要オプション装備:
- マークレビンソンプレミアムサウンド:約25万円
- パノラミックビューモニター:約5万円
- デジタルインナーミラー:約5万円
- F SPORT専用レッドブレーキキャリパー:約10万円
- ボディカラー(特別色):約10万円
- フォージドバンブーオーナメントパネル:約15万円
オプション合計:約70万円
諸費用(登録諸費用・税金・保険等):約25万円
総額見積もり:約730万円
パターン②:IS300h version L【2WD】の見積もり
車両本体価格:610万円
主要オプション装備:
- マークレビンソンプレミアムサウンド:約25万円
- パノラミックビューモニター:約5万円
- デジタルインナーミラー:約5万円
- 本革シート(※2026年モデルでは選択不可の可能性あり)
- ボディカラー(特別色):約10万円
オプション合計:約45万円
諸費用(登録諸費用・税金・保険等):約25万円
総額見積もり:約680万円
パターン③:IS300h ベースグレード【2WD】の見積もり
車両本体価格:580万円
主要オプション装備:
- レクサスプレミアムサウンド(標準装備):0円
- 基本的な快適装備:約20万円
オプション合計:約20万円
諸費用(登録諸費用・税金・保険等):約25万円
総額見積もり:約625万円
購入前に知っておくべき10個の重要ポイント
新型ISの購入を検討している方は、以下の10個のポイントを必ず確認してください。
1. 日本市場はIS300h【FR】のみのラインナップ
2026年モデルでは、日本市場向けにIS300h(2.5L直列4気筒+ハイブリッド)の後輪駆動(FR)モデルのみが設定されます。IS350やIS500、AWDモデルは設定されません。
2. version LとF SPORTは本革シートが選択不可
今回のマイナーチェンジで最も大きな「改悪」ポイントは、version LとF SPORT、そしてF SPORT Mode Black 5では本革シートを選択できず、全てL-tex(合成皮革)となる点です。本革にこだわる方は要注意です。
3. F SPORT Mode Black 5は内装カラーがブラック限定
特別仕様車「F SPORT Mode Black 5」は、内装カラーがブラック(合成皮革×ウルトラスエードのコンビタイプ)に限定されます。新色の「PROMINENCE(プロミネンス)」を選びたい方は、スタンダードなF SPORTを選ぶ必要があります。
4. 初期ロット台数が非常に限定的
レクサスディーラーでは、初期ロットの振り分け台数が数台のみという情報があります。初期ロットを希望する場合は、早めの予約が必須です。
5. 販売方法は抽選方式を採用する店舗も
販売エリアによって異なりますが、一部のレクサスディーラーでは「販売店独自の抽選形式」を採用しています。実際に、抽選申込があったという報告もあり、初期ロットの入手は狭き門となっています。
6. ボディカラーは全8色、新色「ニュートリノグレー」を追加
新型ISのボディカラーは全8色で、新色として**「ニュートリノグレー」**が追加されました。一方、「ソニッククォーツ」は廃止され、ホワイト系は「ホワイトノーヴァガラスフレーク」に統一されています。
7. F SPORT専用装備が大幅に充実
F SPORTには以下の専用装備が設定されます:
- 新意匠の19インチ軽量アルミホイール
- 空力性能を強化した新形状リアスポイラー
- レッドブレーキキャリパー(メーカーオプション)
- フォージドバンブーオーナメントパネル
- 内装カラー「PROMINENCE(プロミネンス)」
8. 燃費性能はWLTCモード18.0km/L
新型IS300hの燃費は、WLTCモードで18.0km/Lとなります。プレミアムミドルクラスセダンとしては優れた環境性能を実現しています。
9. ボディサイズは全長が+10mm拡大
現行モデルから全長が+10mm拡大され、4,720mm×1,840mm×1,435mmとなります。より伸びやかで存在感のあるスタイルが実現されています。
10. レクサスチームメイト・アドバンスドパークは非設定
高速渋滞時ハンズオフ機能「Lexus Teammate Advanced Drive」は設定されますが、駐車支援機能のアドバンスドパークは設定されません。
競合車種との価格比較
新型ISの価格帯を、主要な競合モデルと比較してみましょう:
BMW 3シリーズ
- 320i:約568万円~
- 320i M Sport:約643万円~
メルセデス・ベンツ Cクラス
- C200 アバンギャルド:約643万円~
- C200 スポーツ:約678万円~
アウディ A4
- 35 TFSI:約568万円~
- 40 TFSI Sport:約641万円~
新型IS300hは、580万円~675万円の価格帯となり、欧州プレミアムブランドと同等かやや抑えめの価格設定となっています。ハイブリッドシステムを標準搭載し、充実した装備を考慮すると、コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
新型ISの主要スペック
パワートレイン
- **エンジン:**直列4気筒2.5L+モーターハイブリッド
- **エンジン出力:**178ps/22.5kgm
- **モーター出力:**143ps/30.6kgm
- **システム総合出力:**226ps
- **駆動方式:**FR(後輪駆動)
- **WLTCモード燃費:**18.0km/L
ボディサイズ
- **全長:**4,720mm
- **全幅:**1,840mm
- **全高:**1,435mm
- **ホイールベース:**2,800mm
- **乗車定員:**5名
どのグレードを選ぶべき?購入アドバイス
コストパフォーマンス重視なら「ベースグレード」
580万円のベースグレードでも、12.3インチフル液晶メーターや最新の安全装備が標準装備されており、十分な満足度が得られます。53万円の値上げはありますが、装備の充実度を考えれば妥当な価格設定です。
スポーティな走りと最新装備なら「F SPORT」
F SPORT専用の内装カラー「PROMINENCE」や「フォージドバンブー」オーナメントパネル、19インチ軽量アルミホイールなど、ISならではの魅力を最大限に楽しめるグレードです。635万円という価格は高額ですが、その価値は十分にあります。
ラグジュアリー志向なら「version L」
version Lは9万円という最小の値上げ幅で、上質な内装と充実した装備が手に入ります。ただし、本革シートが選択できない点は残念なポイントです。
初期ロットの特別感を重視するなら「F SPORT Mode Black 5」
675万円と最高額になりますが、初回限定の特別仕様車としての希少価値があります。ただし、内装カラーがブラック限定となるため、「PROMINENCE」を選びたい方はスタンダードなF SPORTがおすすめです。
まとめ:値上げは大きいが、それに見合う進化を遂げた新型IS
レクサス新型ISのマイナーチェンジでは、最小9万円から最大54万円の値上げが実施されました。特にベースグレードとF SPORTの53~54万円という値上げ幅は大きく感じられますが、以下の点を考慮すると、その価値は十分に理解できます:
- 12.3インチフル液晶メーターと12.3インチタッチパネルディスプレイの標準装備
- 最新の予防安全装備と高度運転支援技術の搭載
- 電動パワーステアリングとAVSの大幅な進化による走行性能の向上
- 内外装の質感向上と新デザインの採用
2026年1月8日の発売に向けて、既に初期ロットの争奪戦が始まっています。購入を検討している方は、早めにレクサスディーラーで見積もりを取得し、予約することをおすすめします。特に初期ロットを希望する場合は、抽選方式を採用している店舗もあるため、複数のディーラーに問い合わせることも検討しましょう。
内燃機関搭載車として最後の大規模改良となる可能性もある新型ISは、レクサスのスポーツセダンの魅力を凝縮した1台と言えるでしょう。
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