レクサスは2026年1月8日、コンパクトFRスポーツセダン「IS300h」の一部改良モデルを発売しました。今回の改良では「熟成」を開発コンセプトに掲げ、ISが四半世紀以上追求してきた「ドライバーがクルマと対話できる気持ちのいい走り」と「アグレッシブでスポーティなデザイン」にさらに磨きをかけています。
2026年1月8日発売!レクサスISが「熟成」をテーマに大幅進化

レクサスISとは?25年以上の歴史を持つスポーツセダン
レクサスISは1999年の初代モデル誕生以降、コンパクトFRスポーツセダンとして「クルマを操る楽しさ」を追求し、レクサスの乗り味の礎となるべく進化を続けてきました。その運動性能の高さとスポーティなデザインで、四半世紀以上にわたってグローバル約40の国と地域で累計約130万台を販売してきた実績を持ちます。
開発においては、Toyota Technical Center Shimoyamaをはじめとする世界各地で走り込み、レクサスならではの走りの味「Lexus Driving Signature」を追求し続けています。
新型レクサスIS300hの価格設定 | 全4グレード580万円~675万円

2026年モデルのレクサスISは、前モデルから大幅な価格改定が行われました。最新の先進装備を採用したことにより、全グレードで価格がアップしています。

IS300h グレード別価格一覧
- IS300h(ベースグレード): 5,800,000円【前モデル比+530,000円】
- IS300h version L: 6,100,000円【前モデル比+90,000円】
- IS300h F SPORT: 6,350,000円【前モデル比+540,000円】
- IS300h 特別仕様車 F SPORT Mode Black V: 6,750,000円【前モデル比+400,000円】
version Lを除く各グレードで約50万円以上の価格上昇となっていますが、これは後述する走行性能の向上、安全装備の充実、インテリアの刷新など、大幅な改良内容を反映したものです。
走りの熟成 | 電動パワーステアリングとAVSの全面刷新

ラック平行式EPS採用でリニアな操舵フィールを実現
今回の改良で最も注目すべきポイントの一つが、電動パワーステアリング(EPS)の刷新です。ラック平行式への変更とバリアブルギヤの採用により、以下の特性を実現しています。
- 交差点やワインディングロード: 少ない操舵角でも狙い通りにトレースできる応答性
- 高速道路での直進走行: 安定性の向上とふらつきの低減
- ドライバーとの対話: クルマの動きがダイレクトに伝わるコミュニケーション性能
リニアソレノイド式AVSで車両安定性と乗り心地を両立

サスペンションシステムにも大きな改良が施されました。従来のステップ式アクチュエーターから、スムーズな減衰力制御と素早い応答性を備えた新規開発のリニアソレノイド式AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション・システム)を採用しています。
この新システムにより、減衰力応答性が従来比で約4倍向上。車両挙動の安定性と路面入力によるショック感の低減を両立し、高い車両安定性と乗り心地の良さを同時に実現しました。フラットなばね上の挙動により、ワインディングロードでも快適性を損なわない走りが可能です。
エクステリアデザイン | 低重心でワイドなスタンスを強調

力強く精悍なフロントフェイスへ刷新
新型ISのエクステリアで最も目を引くのが、低重心かつワイドなスタンスをさらに強調した新デザインのフロントフェイスです。ブレーキダクトを取り込み低く構えたスピンドルグリルにより、迫力あるデザインに進化しました。
全長は前モデルから10mm延長され4,720mmとなり、より伸びやかで力強いスタイリングを実現。全幅1,840mm、全高1,435mm、ホイールベース2,800mmという車体サイズは、プレミアムセダンとしての存在感を高めています。
リアエンブレムを「LEXUS」ロゴに変更
リアデザインでは、ブランドエンブレムを従来のLマークから「LEXUS」ロゴに変更。新世代レクサスモデルに採用されているこのロゴにより、より現代的で洗練された印象を与えています。
F SPORTは空力性能を強化したリヤスポイラーを採用
F SPORTグレードには、床下から車両背面へ巻き上がる空気の流れを増加させることでリアの揚力を低減し、優れた空力操安性能を実現した新形状のリヤスポイラーを採用。機能性とスポーティさを両立したデザインとなっています。
新色「ニュートリノグレー」を含む全8色のボディカラー
ボディカラーには、硬質なライトグレーにメタリックを加えることで駆け抜けるような走りの世界観を表現した新色「ニュートリノグレー」を設定。全8色のラインナップは以下の通りです。
- ニュートリノグレー(新色)
- ホワイトノーヴァガラスフレーク
- ソニッククロム
- ソニックイリジウム
- チタニウムカーバイドグレー
- グラファイトブラックガラスフレーク
- ラディアントレッドコントラストレイヤリング(メーカーオプション165,000円)
- ヒートブルーコントラストレイヤリング(メーカーオプション165,000円)
各グレード専用アルミホイールで個性を演出
ベースグレード(18インチ)
- ダークプレミアムメタリック塗装
- 従来のシルバーメタリックから変更し、奥行感とスポークの立体感によりタイト&スポーティなイメージを強調
version L(19インチ)
- ブラック塗装+ダーククリア切削光輝
- グロスブラックをベースに切削光輝処理を施し、スモーククリアを塗布することで引き締まった足元を演出
F SPORT(19インチ)
- スーパーグロスブラックメタリック塗装
- 細軸スポークのタイトなデザインで軽快な走りを予感させる新意匠の19インチ軽量アルミホイール
特別仕様車F SPORT Mode Black V(19インチ)
- BBS製鍛造アルミホイール ブラック塗装
- LEXUSロゴ入りレッドブレーキキャリパー(メーカーオプション)
インテリアデザイン | 運転に集中できるコックピット空間
12.3インチディスプレイ&メーターで視認性向上

新型ISのインテリアは、コンパクトFRスポーツセダンのコックピットとして最も重要な機能性を考慮し、運転に集中できるデザインに刷新されました。
- センターディスプレイ: 全車12.3インチタッチパネルディスプレイに統一
- TFT液晶メーター: 12.3インチに大型化し、高い視認性と操作性を確保
- インストルメントパネル: 新意匠で運転時の視認性を向上
- センターコンソール: ドライバー中心の配置で操作性を最適化
- フロントドアトリム: デザインを刷新し質感を向上
「Forged bamboo」オーナメントパネルで力強い躍動感を演出
コンソール上面とスタートスイッチベゼルには、レクサスのブランドシグネチャーマテリアルとして活用してきた竹材を用いた新規開発のオーナメントパネル「Forged bamboo」を採用。竹繊維の特徴的な陰影により、ISの力強い躍動感とスポーティなインテリアを演出しています。
この素材は、日本の伝統的な竹の美しさと現代的な加工技術を融合させたもので、環境への配慮と高級感を両立させた画期的な試みです。
新色インテリアカラー「PROMINENCE(プロミネンス)」
F SPORTグレードには、太陽を覆う神秘的な紅炎をイメージした新規開発のインテリアカラー「PROMINENCE(プロミネンス)」を設定。彩度の高いカラーで、室内のアグレッシブかつスポーティなイメージを演出しています。
標準のインテリアカラーとしては、ブラックとヘーゼル(version L)が選択可能です。
カスタマイズ可能なアンビエント照明
インストルメントパネル中段部には、運転時の邪魔にならない水平基調のラインイルミネーションを配置。そこから漏れる間接光で室内空間を演出します。
照明の色は美しい自然現象などから着想した計14色のテーマカラーに加えて、好みに合わせて選べる50色のカスタムカラーを設定。合計64色から自分好みの室内空間を作り出すことができます。
マークレビンソンプレミアムサウンドシステム
オーディオシステムは、レクサスプレミアムサウンド10スピーカーシステムを全車標準装備。メーカーオプションでは、包み込まれるような心地よさと深い表現力を目指し、スピーカーの最適配置と音質のチューニングにこだわったマークレビンソン7スピーカーシステムを選択可能です。
充電環境の充実 | USB Type-C端子を4か所配置
新型ISでは、高出力化したUSB端子(Type-C)をセンターコンソール前方に2か所、センターコンソール後端に充電用として2か所の計4か所配置し、利便性を向上させています。
さらに、センターコンソール前方のワイヤレス充電スペースは使いやすい位置に配置され、各種スマートフォンに対応できるサイズのGen5(充電規格:Qi)を採用しています。
パワートレイン | 2.5Lハイブリッドシステムで環境性能と走行性能を両立
IS300h ハイブリッドスペック

新型ISに日本導入されるのは、2.5Lハイブリッドシステムを搭載した「IS300h」のFRモデルです。
エンジン: 2AR-FSE 直列4気筒2.5L
- エンジン出力: 178ps / 22.5kgm
- モーター出力: 143ps / 30.6kgm
- システム総合出力: 226ps
駆動方式: FR(後輪駆動)
トランスミッション: 電気式無段変速機
優れた燃費性能 | WLTCモード17.6km/L
IS300hは、プレミアムミドルクラスセダンでありながら、WLTCモードで17.6km/Lという優れた燃費性能を実現。走行性能と環境性能を高いレベルで両立しています。
ハイブリッドシステムの採用により、発進時のスムーズな加速と静粛性、高速走行時の伸びのある加速感など、多彩な走りのシーンで最適なパフォーマンスを発揮します。
安全装備 | Lexus Safety System +を大幅強化
プロアクティブドライビングアシスト(PDA)で危険を先読み
新型ISには、最新の先進予防安全技術「Lexus Safety System +」が搭載され、機能が大幅に拡充されています。
特に注目すべきは「プロアクティブドライビングアシスト(PDA)」の採用です。このシステムは、「歩行者の横断」「飛び出してくるかもしれない」など、運転の状況に応じたリスクの先読みを行い、危険に近づきすぎないよう運転操作をサポートします。
PDAの5つの支援機能
- 歩行者/自転車運転者/駐車車両に対する操舵・減速支援
- 先行車に対する減速支援
- カーブに対する減速支援
- 信号交差点に対する右左折時減速支援
- 車線内走行時常時操舵支援
プリクラッシュセーフティ(PCS)の対応範囲拡大
従来の歩行者(昼夜)、自転車運転者(昼)に加え、新たに以下に対応しました。
- 自転車運転者(夜)
- 自動二輪車(昼)
- 交差点での出会い頭の車両
- アクティブ操舵機能付き緊急時操舵支援
- フロントクロストラフィックアラート(FCTA)
- ドライバーモニター連携
Lexus Teammate Advanced Drive | 渋滞時ハンズオフ機能
一部の高速道路や自動車専用道路の本線上での走行を支援する高度運転支援技術「Lexus Teammate Advanced Drive」(渋滞時支援)を搭載。
自動車専用道路での運転で、渋滞時(0km/h~約40km/h)にレーダークルーズコントロールおよびレーントレーシングアシストの作動中、ドライバーが前を向いているなど一定の条件を満たすとシステムが作動し、ドライバーの渋滞時の疲労を軽減します。
その他の安全・快適装備
- レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
- レーントレーシングアシスト(LTA)
- ロードサインアシスト(RSA)
- 発進遅れ告知機能(TMN)
- ブラインドスポットモニター(BSM)
- パーキングサポートブレーキ
特別仕様車 F SPORT Mode Black V | ブラックを基調としたスポーティデザイン
Mode Blackシリーズ第5弾モデル
新型ISには、特別仕様車として「F SPORT Mode Black V」が設定されています。これは、レクサスの人気特別仕様車シリーズ「Mode Black」の第5弾モデルです。
価格は6,750,000円で、F SPORTをベースにブラックを基調としたカラーコーディネートで、ISの精悍なスタイリングにさらに磨きをかけています。
Mode Black V専用装備
エクステリア
- BBS製19インチ鍛造アルミホイール(ブラック塗装)
- LEXUSロゴ入りレッドブレーキキャリパー(メーカーオプション)
インテリア
- ウルトラスエード®スポーツシート(運転席ポジションメモリー/運転席・助手席ベンチレーション機能付)
- ウルトラスエード®(ドアトリムアームレスト/フロントコンソール上部)
- ブラックを基調としたカラーコーディネート
ウルトラスエード®は東レ株式会社の登録商標で、高級感とスポーティさを兼ね備えた素材です。Mode Black Vでは、シート、センターコンソール、ドアトリムに採用され、統一感のある上質な室内空間を演出しています。
ボディサイズ&スペック | コンパクトながら存在感のあるプロポーション
主要諸元
- 全長: 4,720mm(前モデル比+10mm)
- 全幅: 1,840mm(±0mm)
- 全高: 1,435mm(±0mm)
- ホイールベース: 2,800mm(±0mm)
- 車両重量: 1,710kg(標準仕様)
- 乗車定員: 5名
- タイヤサイズ: 18インチ/19インチ(仕様により異なる)
全長のみ10mm延長されたことで、より伸びやかなスタイリングを実現しながら、全幅・全高・ホイールベースは変更せず、取り回しの良さを維持しています。
参考:初代~現行モデルの変遷
初代IS(1999-2005年)
- ベース車:トヨタ・アルテッツァ
- エンジン:2L/3L直列6気筒
- 全長約4.5mのプレミアムミドルセダンとしてスタート
2代目IS(2005-2013年)
- レクサスブランドとして日本でも販売開始
- オープンモデル「IS C」、ハイパフォーマンス「IS F」を設定
- IS Fは V型8気筒5L 423ps/51.5kgmを搭載
3代目IS(2013年~現在)
- 2020年にビッグマイナーチェンジ実施
- 2026年1月に今回の「熟成」をテーマとした改良を実施
- 累計約130万台をグローバルで販売
レクサスISの競合車種比較
BMWは3シリーズ、メルセデス・ベンツはCクラスがライバル
IS300hの主な競合車種は、同じプレミアムミドルクラスセダンのBMW 3シリーズ、メルセデス・ベンツCクラス、アウディA4などです。
価格帯比較
- レクサスIS300h: 580万円~675万円
- BMW 320i: 約570万円~
- メルセデス・ベンツC200: 約620万円~
- アウディA4: 約550万円~
ISの強みは、日本メーカーならではの細やかな品質と信頼性、充実した先進安全装備、そして環境性能に優れたハイブリッドシステムです。
レクサス国内ラインナップとの位置づけ
レクサスの国内セダンラインナップでは、コンパクトなISの上に、ミドルクラスのES、フラッグシップのLSが位置します。
- IS: コンパクトFRスポーツセダン(580万円~)
- ES: ミドルクラスFFセダン(約640万円~)
- LS: フラッグシップセダン(約1,200万円~)
ISはレクサスセダンのエントリーモデルながら、FR駆動とスポーティなキャラクターで明確な個性を持っています。
開発者コメント | Lexus International 製品企画担当 前澤伸氏
「ISは代々、『気持ちのいい走り』と『スポーティなデザイン』を軸に進化を重ねてきました。今回の改良にあたり掲げた開発コンセプトは『熟成』です。フロントフェイスをはじめとした外観の一部と内装を刷新、ISらしさをより磨き上げました。電子プラットフォームは新世代へと進化し、先進安全装備Lexus Safety System +も最新化しています。大きく変えるためではなく、よりISらしさを追求するための深化。特長である走りはもちろん、デザイン、利便性、そのすべてにおいて、ISの本質を研ぎ澄ましました。成熟した今だからこそたどり着いた、新しいISをぜひ実車に触れ、乗ってご体感ください。」
この言葉からは、フルモデルチェンジではなく「熟成」という言葉にこだわった開発陣の姿勢が伝わってきます。ISの本質を見失わず、細部まで磨き上げる日本的なモノづくりの精神が表れています。
レクサスISの将来展望 | 内燃機関モデルとして電気自動車と併売へ
レクサスは今後、新世代電気自動車モデルの投入を予定していますが、ISは内燃機関搭載車として併売される方針です。これは、幅広いユーザーのニーズに対応するための戦略で、電動化への移行期において選択肢を提供し続ける姿勢を示しています。
現行ISは2013年から販売されるロングライフモデルですが、継続的な改良により常に時代のニーズに応えてきました。今回の「熟成」改良により、さらに長く愛されるモデルとして進化を続けます。
まとめ | 「熟成」により完成度を高めた2026年モデルIS
2026年モデルのレクサスISは、大幅な改良により以下の点で大きく進化しました。
走行性能
- ラック平行式EPSとバリアブルギヤでリニアな操舵フィール実現
- リニアソレノイド式AVSで車両安定性と乗り心地を両立(応答性4倍向上)
エクステリアデザイン
- 低重心でワイドなスタンスを強調した新フロントフェイス
- 新色ニュートリノグレーを含む全8色のボディカラー
- グレード別専用デザインのアルミホイール
インテリアデザイン
- 12.3インチディスプレイ&メーターで視認性向上
- 「Forged bamboo」オーナメントパネルで日本の美意識を表現
- 新色「PROMINENCE」でスポーティな室内空間
安全装備
- Lexus Safety System +の大幅機能拡充
- プロアクティブドライビングアシスト(PDA)で危険を先読み
- Lexus Teammate Advanced Drive(渋滞時ハンズオフ機能)搭載
特別仕様車
- F SPORT Mode Black Vでブラックを基調としたスポーティデザイン
価格は580万円~675万円と前モデルから上昇していますが、これらの大幅な改良内容を考えれば納得できる価格設定といえるでしょう。
「熟成」をテーマに、ISの本質を研ぎ澄ました2026年モデル。四半世紀以上追求してきた「気持ちのいい走り」と「スポーティなデザイン」が、さらに高い次元で融合したコンパクトFRスポーツセダンの完成形です。
全国のレクサス店で発売中の新型IS。ぜひ実車に触れて、その「熟成」された走りと質感を体感してみてください。
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