2026年は、燃費の悪い国産車ランキングの顔ぶれが大きく変わった年です。2025年版で上位だった日産GT-Rは2025年8月26日に生産を終えました。レクサスのRC FとIS500も2025年11月で生産終了です。レクサスLCは2026年3月に販売終了が発表され、同じ月に新規受注も止まっています。これで5.0L V8自然吸気エンジンを積む国産車はなくなりました。
2026年版で順位が大きく入れ替わった理由
電動化の影響も出ています。ランドクルーザー300は2026年10月1日の一部改良でガソリン車が廃止され、ハイブリッドとディーゼルだけになります。エルグランドは2026年7月にe-POWERの新型へ切り替わり、WLTC燃費は16.8km/Lになったため、ランキングから外れました。一方で、2026年5月発売の「ランドクルーザーFJ」や5月28日発売の新型ハイラックスが新しく入っています。
この記事は、2026年9月28日時点で新車として買える国産乗用車(一部商用ワゴン・バンを含む)が対象です。各車で最も燃費の悪いグレードのWLTCモード燃費を基準にしています。価格はメーカー希望小売価格(税込)です。10月1日に改良が決まっている車種は、改良後の価格を載せています。
燃費の悪い国産車ランキングTOP25(2026年9月時点)
| 順位 | メーカー | 車種 | WLTCモード燃費 | 新車価格(税込) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | トヨタ | ランドクルーザー250(ガソリン) | 7.5km/L | 577万9,400円(VX) |
| 2 | レクサス | GX550 | 7.8〜7.9km/L | 1,240万〜1,315万円 |
| 3 | レクサス | LX600 | 8.0〜8.1km/L | 1,560万〜2,110万円 ※10/1改良後 |
| 4 | トヨタ | ハイエースワゴン(2.7Lガソリン) | 8.2〜9.2km/L | 335万600円〜447万2,600円 |
| 5 | 日産 | キャラバン(2.5Lガソリン) | 8.5〜8.9km/L | 365万8,600円〜(ワゴンGX) |
| 6 | トヨタ | ランドクルーザーFJ | 8.7km/L | 450万100円 |
| 7 | 日産 | フェアレディZ | 9.0〜10.2km/L | 573万7,600円〜975万2,600円 |
| 8 | レクサス | LX700h | 9.3km/L | 1,700万〜2,210万円 ※10/1改良後 |
| 9 | トヨタ | ランドクルーザー300 | 9.4〜9.8km/L | 630万8,000円〜1,020万3,000円 ※10/1改良後 |
| 10 | 日産 | スカイライン | 10.0km/L | 544万2,800円〜693万5,500円 |
| 11 | トヨタ | ランドクルーザー70 | 10.1km/L | 480万円 |
| 12 | トヨタ | アルファード/ヴェルファイア(ガソリン) | 10.4〜10.9km/L | 559万9,000円〜(アルファードZ) |
| 13 | トヨタ | GRカローラ | 10.4〜12.4km/L | 568万〜598万円 |
| 14 | スバル | WRX S4 | 10.7〜10.8km/L | 447万7,000円〜 |
| 15 | トヨタ | GRヤリス | 10.8〜12.4km/L | 約450万〜538万7,200円 |
| 16 | スバル | レヴォーグ(2.4Lターボ) | 11.0km/L | 509万3,000円(STI Sport R EX) |
| 17 | トヨタ | センチュリー(セダン) | 11.2km/L | 2,300万円 |
| 18 | レクサス | RX350 | 11.2〜11.8km/L | 704万〜751万円 ※10/1改良後 |
| 19 | 三菱 | トライトン | 11.3km/L | 551万8,700円(GSR) |
| 20 | トヨタ | GR86 | 11.7〜12.0km/L | 293万6,000円〜361万6,000円 |
| 21 | スバル | BRZ | 11.7〜12.0km/L | 337万7,000円〜383万9,000円 |
| 22 | トヨタ | ハイラックス(新型) | 11.9km/L | 498万800円〜550万円 |
| 23 | 日産 | NV200バネット | 12.0km/L | 268万2,900円〜 |
| 24 | 三菱 | デリカD:5 | 12.9km/L | 451万〜494万4,500円 |
| 25 | マツダ | CX-60(25S 4WD) | 13.0〜14.1km/L | 382万8,000円〜 |
※燃費はガソリン車の最も悪いグレードを基準にしています。ハイブリッド・ディーゼル版のある車種は、そのパワートレインの値ではありません。26位相当はスズキ・ジムニーノマド(4AT)の13.6km/L、292万6,000円です。ホンダ・シビック タイプR(12.5km/L)は受注停止中で、改良型への切り替え時期にあたるため今回は対象外にしました。
TOP3の詳しい解説
1位:トヨタ ランドクルーザー250(ガソリン)7.5km/L
2026年のワースト1位はランドクルーザー250のガソリン車です。GT-Rが生産を終えたため、2025年版の2位から繰り上がりました。2.7L直列4気筒ガソリンエンジンに6速ATを組み合わせ、車重は2トンを大きく超えます。本格オフロード向けのラダーフレーム構造なので、この燃費は避けられない数字です。
2026年4月の一部改良でVXグレードの装備が充実し、価格は545万円から577万9,400円に上がりました。いま注文できるのはガソリンのVXだけで、2.8Lディーゼル車は2026年12月以降に発売予定です。燃費を重視する人は、ディーゼルの再登場を待つのも一つの選択肢です。


2位:レクサス GX550 7.8〜7.9km/L
2025年4月に日本で発売されたGX550は、2026年9月24日の一部改良で2位に上がりました。OVERTRAIL+のタイヤが265/70R18に大きくなり、2列目シートにベンチレーションが付くなどの改良と引き換えに、WLTC燃費はversion Lが7.8km/L、OVERTRAIL+が7.9km/Lになりました。3.5L V6ツインターボ(353PS/650Nm)を積み、指定燃料はハイオクです。燃料代は1位のランクル250を上回ります。
価格は改良でそれぞれ45万円上がり、OVERTRAIL+が1,240万円、version Lが1,315万円です。


3位:レクサス LX600 8.0〜8.1km/L
レクサスのフラッグシップSUVであるLX600は、3.5L V6ツインターボ(415PS)と10速ATを組み合わせ、車重は約2.5トンです。2026年10月1日の一部改良で待望の「F SPORT」が加わり、既存グレードは一律110万円値上げされます。改良後の価格は、LX600が1,560万円、OVERTRAIL+が1,600万円、新設のF SPORTが1,700万円、EXECUTIVEが2,110万円です。
同じLXでも、ハイブリッドのLX700hは9.3km/Lで約16%燃費が良くなっています。燃費を気にするなら、LX700hも比べる価値があります。


4位〜10位:働くクルマとスポーツカーが並ぶ
4位のハイエースワゴンと5位のキャラバンは、どちらも大きな箱型ボディにガソリンエンジンを積んだワゴン・バンです。ハイエースは2026年7月の一部改良で安全装備が強化されました。ワゴンは335万600円から447万2,600円です。バンの2.8Lディーゼルは12.4km/Lなので、燃費を気にするならディーゼルが基本の選択になります。キャラバンもガソリンは8.5〜8.9km/Lですが、ディーゼル車は大きく改善しています。
6位のランドクルーザーFJは2026年の新顔です。2026年5月14日発売で、ランクル250と同じ2.7Lガソリンエンジンをコンパクトなボディに積み、WLTC燃費は8.7km/Lです。価格は450万100円で、ランクルシリーズで最も安く買えるモデルになりました。


7位のフェアレディZは2026年8月27日にマイナーチェンジしました。フロントマスクが刷新され、NISMOには待望の6速MTが追加されています。NISMOの6MTは9.0km/Lでシリーズ最低です。価格は573万7,600円から975万2,600円です。


9位のランドクルーザー300は、10月1日からガソリン車(7.9km/L)がなくなります。これで2025年版の4位から大きく順位を上げました。新設の3.5L V6ツインターボハイブリッドは9.4km/L、3.3Lディーゼルは9.7〜9.8km/Lです。10位のスカイラインは3.0L V6ツインターボを積み、全グレード10.0km/Lです。400台限定の「400R Limited」(693万5,500円)は現行型の集大成と位置づけられています。


11位〜25位:燃費よりも走りや用途を優先したモデル
11位のランドクルーザー70(480万円)は2.8Lディーゼルで10.1km/Lです。軽油は安いので、燃料代は数字ほど重くありません。12位のアルファード/ヴェルファイアはハイブリッドなら16〜17km/L台ですが、ガソリン車は10km/L台にとどまります。

13位のGRカローラと15位のGRヤリスは、1.6L直列3気筒ターボの高性能4WDハッチバックです。8速AT(GR-DAT)を選ぶとWLTC燃費は10km/L台に下がります。14位のWRX S4と16位のレヴォーグ(2.4Lターボ)は、スバルの高出力AWDモデルです。

17位のセンチュリー(セダン)は、2026年の一部改良で2,300万円に値上げされました。V6ハイブリッドを積みながら、重いショーファーカーなので11.2km/Lです。18位のRX350は10月1日の改良で704万円からになります。なお、2025年版に入っていたNX350はすでに販売を終えています。

19位のトライトンと22位の新型ハイラックスは、どちらもディーゼルのピックアップトラックです。20位・21位のGR86とBRZは2.4L水平対向NAのFRスポーツで、2026年の改良で価格がそれぞれ改定されました。23位のNV200バネット、24位のデリカD:5(12.9km/Lに改善)、25位のCX-60 25S 4WDまでが、今回のTOP25です。
2025年版から消えた車・新しく入った車
2025年版から外れたのは、GT-R(生産終了)、RC F(生産終了)、IS500(生産終了)、LC500コンバーチブル(販売終了)、NX350(販売終了)、旧型エルグランド(e-POWERの新型に移行)、グランエース(生産終了)です。ランドクルーザー300はガソリン車がなくなり、ハイブリッドとディーゼルの数値で順位が変わりました。
新しく入ったのは、ランドクルーザーFJ、新型ハイラックス、トライトン、GRカローラ、GRヤリス、センチュリー、ランドクルーザー70です。大排気量のスポーツカーが減り、本格SUVやピックアップが上位を占める。これが2026年版の特徴です。
燃費の悪い車はいくらかかる?年間燃料代シミュレーション
全国平均の燃料価格(2026年9月27日時点:レギュラー166.9円、ハイオク178.1円、軽油156.5円)を使い、年間1万km走った場合の燃料代を計算しました。
ランドクルーザー250(レギュラー・7.5km/L)は年間約22万2,500円です。GX550(ハイオク・7.8km/L)は約22万8,300円、LX600(ハイオク・8.0km/L)は約22万2,600円になります。ランドクルーザー300のハイブリッド(ハイオク・9.4km/L)は約18万9,500円、ディーゼル(軽油・9.8km/L)は約15万9,700円です。
燃費トップのトヨタ・ヤリス(36.0km/L)は年間約4万6,400円です。ランクル250との差は年間約17万6,000円、5年間で約88万円になります。ただ、1,000万円を超えるレクサスSUVなら、車両価格に比べて燃料代の割合は小さくなります。実際には、リセールバリューの高さで燃料代の差を取り戻すケースも多くあります。
燃費が悪くても選ばれる3つの理由
一つ目は走破性と耐久性です。ランドクルーザーやGX、LXはラダーフレームと本格4WDを備え、海外の悪路でも信頼されています。中古車の相場が新車価格を上回ることも珍しくありません。
二つ目は運転する楽しさです。フェアレディZやGR86、GRヤリスのように、燃費よりもエンジンのパワーや操る感覚を大事にしたクルマは、電動化の時代だからこそ貴重になっています。
三つ目は積載量と用途です。ハイエースやキャラバンなどの大型ワゴン・バンは、仕事にもレジャーにも使えます。燃費の数字だけでは比べられない価値があります。
燃費の悪い車に乗るときの節約ポイント
燃費をよくする基本は、急発進・急加速を控えること、タイヤの空気圧をこまめに確認すること、不要な荷物を積みっぱなしにしないことです。アイドリングを減らし、エアコンの設定温度を見直すのも効果があります。ハイオク指定の車は、燃料カードやアプリの割引を使うと年間数千円から1万円以上節約できる場合があります。車種を選ぶ段階なら、同じ車でもディーゼルやハイブリッドのグレードがないか確認しましょう。LX700hやランクル300のディーゼルのように、10〜20%燃費が良い選択肢が用意されていることがあります。
参考:燃費の良い国産車TOP4(2026年)
燃費の良い車の上位は、トヨタ・ヤリス(36.0km/L)、アクア(34.3km/L)、プリウス(32.6km/L)、ヤリスクロス(30.8km/L)です。ワースト1位のランクル250と比べると、燃費は約4.8倍の差があります。
よくある質問(FAQ)
Q. 2026年で一番燃費の悪い国産車は?
A. トヨタ・ランドクルーザー250のガソリン車で、WLTCモード燃費は7.5km/Lです(2026年9月時点)。
Q. GT-Rはランキングに入っていないのですか?
A. R35型GT-Rは2025年8月26日に生産を終え、新車では買えないため対象外にしています。
Q. ランドクルーザー300のガソリン車はどうなりましたか?
A. 2026年10月1日の一部改良で廃止されました。以降はハイブリッド(9.4km/L)とディーゼル(9.7〜9.8km/L)の2本立てです。
Q. 燃費の悪い車は税金も高いのですか?
A. 自動車税は排気量で決まるため、大排気量車ほど高くなります。エコカー減税の対象外になりやすく、重量税が重くなる点にも注意が必要です。
まとめ
2026年版の燃費の悪い国産車ランキングでは、ランドクルーザー250(7.5km/L)が1位、改良後のレクサスGX550(7.8km/L)が2位、LX600(8.0km/L)が3位でした。GT-RやV8レクサスがいなくなり、上位は本格SUVと商用ワゴンが中心になっています。電動化はランクル300やエルグランドにも広がり、「燃費の悪いクルマ」は年々選べる数が減っています。燃料代は増えますが、その分の走破性や走る楽しさ、リセールバリューが魅力です。購入前には、ディーゼルやハイブリッドのグレードも含めて、維持費全体を比べてみてください。
※価格・燃費は2026年9月28日時点でメーカー公式サイトや報道をもとに確認したものです。ランクル300・LX・RXは10月1日改良後の価格です。GRヤリス、トライトン、アルファード/ヴェルファイア4WD車などの一部数値は二次情報で確認しています。記事を公開する前に、各メーカーの公式サイトで最新の値を確認してください。

