2026年の軽自動車選びでまず知っておきたいのは、新車で100万円を切る軽乗用車がなくなったことです。
2026年は「100万円以下の新車軽自動車」がなくなった年
これまでずっと最安だったダイハツ「ミライース」は、2026年8月27日の一部改良でいちばん安いグレード「B」が廃止されました。その結果、最安価格は99万2,200円から109万6,700円に上がっています。姉妹車のトヨタ「ピクシスエポック」、スバル「プレオプラス」も同じ時期に改良され、それぞれ値上がりしました。
ただし、値上がりの中身は単純なコストアップだけではありません。新しいエンジンで燃費が約8%良くなり、自転車や夜間の歩行者も検知できる新しい「スマートアシスト」が付くなど、性能と安全装備はしっかり進化しています。
この記事では、2026年9月時点のメーカー希望小売価格(税込)をもとに、新車で安く買える軽自動車TOP10を紹介します。
【2026年版】安い軽自動車ランキングTOP10一覧表
※価格は各車の最安グレード(2WD)のメーカー希望小売価格(消費税10%込)です。
※燃費はWLTCモードの値です。
| 順位 | メーカー | 車種 | 最安グレード | 価格(税込) | WLTC燃費 | ポイント |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | ダイハツ | ミライース | L(2WD) | 1,096,700円 | 27.0km/L | 燃費8%アップ、安全装備を刷新 |
| 1位 | トヨタ | ピクシスエポック | L(2WD) | 1,096,700円 | 27.0km/L | ミライースのOEM車 |
| 3位 | スバル | プレオプラス | F(2WD) | 1,107,700円 | 27.0km/L | ミライースのOEM車(2026年9月改良) |
| 4位 | スズキ | アルト | A(2WD) | 1,142,900円 | 25.8km/L | 受注生産の最廉価グレード |
| 5位 | マツダ | キャロル | C(2WD) | 1,222,100円 | 25.8km/L | アルトのOEM車 |
| 6位 | ダイハツ | ムーヴ | L(2WD) | 1,369,500円 | 22.6km/L | 両側スライドドア付きのハイトワゴン |
| 6位 | スバル | ステラ | L(2WD) | 1,369,500円 | 22.6km/L | ムーヴのOEM車 |
| 8位 | ダイハツ | タフト | X(2WD) | 1,435,500円 | 21.4km/L | 最安の軽SUV、ガラスルーフが標準 |
| 9位 | マツダ | フレア | G(2WD) | 1,455,300円 | 24.2km/L | ワゴンRのOEM車(2026年1月改良) |
| 10位 | スズキ | ワゴンR | ZL(2WD) | 1,457,500円 | 24.2km/L(CVT)/25.1km/L(5MT) | 5MTも同じ価格 |
惜しくも圏外になった車種(参考)
タント(約149万円〜)、日産デイズ(1,500,400円〜)、三菱eKワゴン(1,543,300円〜)、ホンダN-WGN(1,576,300円〜)
2025年版ランキングからの主な変化
2025年版と比べると、次の3つの変化が目立ちます。
1つ目は、トップ3が値上がりしたことです。ミライースとピクシスエポックは99万2,200円から109万6,700円に(最安グレード同士で10万4,500円の差)、プレオプラスは103万6,200円から110万7,700円になりました。これは最廉価グレード「B」の廃止と、エンジン・安全装備の刷新によるものです。
2つ目は、アルトとキャロルの価格です。アルトは106万4,800円から114万2,900円に、キャロルはグレードが見直されて114万4,000円から122万2,100円になりました。これは2025年7月の改良で、新しい衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」を採用したことに合わせたものです。
3つ目は、ハイトワゴン系の顔ぶれが入れ替わったことです。新型ムーヴとOEM車のステラ、軽SUVのタフト、改良されたフレアが新しくTOP10に入りました。一方で、N-WGN、ラパン、eKワゴン、ワゴンRスマイルは値上がりしたため圏外になっています。
各車種の詳しい解説
1位:ダイハツ ミライース|1,096,700円〜
「低燃費・低価格・省資源」を追求した「第3のエコカー」として2011年に登場したモデルで、今もダイハツでいちばんベーシックな軽乗用車です。

2026年8月27日の一部改良で、新しいエンジンとECU(エンジンを制御するコンピューター)を採用しました。最高出力は49psから52psに、最大トルクは5.8kgmから6.1kgmに上がり、WLTCモード燃費は2WDで25.0km/Lから27.0km/Lに良くなっています(4WDは24.4km/L)。
安全面では、予防安全機能「スマートアシスト」が新しくなりました。横断中の自転車、交差点を右折するときの対向車、右左折時に対向方向から横断してくる歩行者も検知できるようになり、夜間の歩行者検知にも対応しています。さらに、路側逸脱警報とふらつき警報が加わり、誤発進抑制機能にはブレーキ制御が追加されました。
グレードは「L」「X」「X"Limited"」の3つです。
| グレード | 2WD | 4WD |
|---|---|---|
| L | 1,096,700円 | 1,223,200円 |
| X | 1,256,200円 | 1,382,700円 |
| X"Limited" | 1,380,500円 | 1,507,000円 |
新しく追加された「X"Limited"」には、プッシュボタンスタート、運転席・助手席のシートヒーター、オートエアコン、キーフリーシステムなどが付いています。冬の快適さを重視する方にはこちらが選びやすいグレードです。
こんな人におすすめ: とにかく購入費と燃料代を抑えたい方、通勤や買い物など近場の移動が中心の方
1位(同率):トヨタ ピクシスエポック|1,096,700円〜
ミライースのOEMモデル(他社から供給を受けて自社ブランドで販売する車)です。ミライースと同じ2026年8月27日に一部改良され、エンジン性能、燃費27.0km/L、新しいスマートアシストもミライースと共通です。

最上級グレードの「Xリミテッド」は2WDで1,377,200円と、ミライースのX"Limited"とは少し価格が違います。トヨタ販売店で買いたい方や、トヨタのメンテナンス網を使いたい方に向いています。
3位:スバル プレオプラス|1,107,700円〜
プレオプラスもミライースのOEMモデルで、2026年9月10日に改良モデルが発表されました。最新世代のエンジンと新しいスマートアシストを採用し、グレードは「F」「L」の2つに整理されています。

| グレード | 2WD | 4WD |
|---|---|---|
| F | 1,107,700円 | 1,234,200円 |
| L | 1,256,200円 | 1,382,700円 |
| L Limitedグレードパッケージ装着車 | 1,380,500円 | 1,507,000円 |
最安グレードの「F」は、ミライースの「L」より1万1,000円高い設定です。スバル販売店とお付き合いがある方には有力な選択肢です。
4位:スズキ アルト|1,142,900円〜
ミライースと並ぶ、低価格な軽セダンの代表です。2025年7月の改良で前後のバンパーなどの形が変わって空気抵抗が減り、燃費はガソリン車(2WD)で25.8km/L、マイルドハイブリッド車(2WD)で28.2km/Lになりました。

安全装備には、四輪車や歩行者に加えて自転車や自動二輪車も検知する「デュアルセンサーブレーキサポートII」を採用しています。
ひとつ注意したいのは、最安グレードの「A」(2WD:1,142,900円、4WD:1,274,900円)が受注生産で、後席の窓ガラスが開かない固定式という点です。家族を後ろに乗せることが多い方は、「L」グレードや燃費の良い「HYBRID S」も合わせて見積もりを取ることをおすすめします。
こんな人におすすめ: 燃費を最優先したい方(ハイブリッド車ならWLTCモードで28.2km/L)
5位:マツダ キャロル|1,222,100円〜
スズキ アルトのOEMモデルです。2025年7月24日の改良でグレードが見直され、「C」「G」「HYBRID C」「HYBRID G」の4つになり、すべてのグレードで4WDを選べるようになりました。

| グレード | 2WD | 4WD |
|---|---|---|
| C | 1,222,100円 | 1,353,000円 |
| G | 1,354,100円 | 1,485,000円 |
| HYBRID C | 1,326,600円 | 1,457,500円 |
| HYBRID G | 1,494,900円 | 1,614,800円 |
最安の「C」はアルトの「A」より約8万円高いものの、アルトA特有の制約(受注生産、後席窓の固定)はありません。そのため、実際に使うことを考えると比べやすいグレードです。

6位:ダイハツ ムーヴ|1,369,500円〜
2025年に全面改良された現行ムーヴは、シリーズで初めて両側スライドドアを採用しました。背の高すぎない「ハイトワゴン」でスライドドアが付いている点が最大の魅力です。

グレードと価格(2WD)は、L:1,369,500円、X:1,501,500円、G:1,765,500円、RS(ターボ):1,947,000円です。燃費は、ターボではないL・X・Gが2WDで22.6km/Lです。
「スーパーハイトワゴンほど大きくなくていいけれど、スライドドアはほしい」という子育て世帯やシニア層にぴったりの1台です。

6位(同率):スバル ステラ|1,369,500円〜
ムーヴのOEMモデルで、最安の「L」(2WD)はムーヴと同じ1,369,500円です。スペックもムーヴと共通で、WLTCモード燃費は22.6km/L、最小回転半径は4.4mです。スバル販売店で買えるスライドドア付きハイトワゴンとして選べます。


8位:ダイハツ タフト|1,435,500円〜
今回のTOP10で唯一の軽SUVです。2026年7月15日の一部改良で、スマートアシストの機能拡張(リアのコーナーセンサーを4個に増やすなど)と、フルデジタルメーターが全車に採用されました。

最安の「X」でも、大型ガラスルーフ「スカイフィールトップ」とフルLEDヘッドライトが標準で付いており、タフトらしい開放感を味わえます。
ただし「X」はターボなしのエンジンのみで、ヘッドライトは対向車などを部分的に遮光するタイプではなく、ハイビームとロービームを自動で切り替えるタイプです。坂道や高速道路をよく走る方は、「Xターボ」(1,529,000円〜)との違いを試乗で確かめましょう。

9位:マツダ フレア|1,455,300円〜
スズキ ワゴンRのOEMモデルです。2026年1月15日の改良で外観デザインが新しくなり、新しいエントリーグレード「G」が追加されました。

安全面では「デュアルセンサーブレーキサポートII」を採用し、全車が「サポカーSワイド」(国が普及を進める安全運転サポート車のうち、高齢ドライバーに特におすすめされる区分)に該当します。
価格帯は1,455,300円〜1,939,300円です。最安の「G」(2WD)はワゴンRの「ZL」より2,200円安く、ワゴンR系ではいちばん安く買えます。

10位:スズキ ワゴンR|1,457,500円〜
「軽ワゴン」というジャンルを作った定番モデルです。2025年12月の一部仕様変更で、これまで「カスタムZ」に使われていたデザインをもとにした新しい顔つきになり、デュアルセンサーブレーキサポートIIや車線逸脱抑制機能が標準装備されました。

最安グレード「ZL」は、CVT車と5MT車が同じ1,457,500円(2WD)です。LEDヘッドランプ、フルオートエアコン、運転席シートヒーターが付いていて、ベースグレードとしては装備が充実しています。MT(マニュアル車)を選べる数少ない軽乗用車でもあります。
安い軽自動車を選ぶときに後悔しないためのポイント
最安グレードの「装備の差」を確認する
車両本体価格だけで決めると、「後席の窓が開かない」「キーレスが付いていない」「シートヒーターがない」といった不満が出やすくなります。
特に今回のランキングでは、ミライースの「L」と「X"Limited"」の間に約28万円、アルトの「A」と「L」の間にも装備の大きな差があります。自分の使い方に必要な装備が付いたグレードを基準に比べるのが、失敗しないコツです。
「支払総額」で比較する
実際に支払うお金には、車両本体価格のほかに、税金、保険料、リサイクル料金、登録費用、ナビやドライブレコーダーなどのオプション代が加わります。最安グレードでも、支払総額は本体価格より10万〜20万円ほど高くなるのが一般的です。見積もりは複数の販売店で取りましょう。
特にOEM車同士(例:ミライース、ピクシスエポック、プレオプラス)は、販売店によって値引きや下取り条件が違うことがあるので、比べる価値があります。
維持費の安さも軽自動車の魅力
軽自動車の自動車税(軽自動車税・種別割)は年額10,800円(2015年4月以降に新規登録した自家用乗用車の場合)です。排気量1,000cc以下の登録車(年額25,000円〜)と比べると、毎年の負担はかなり小さくなります。燃費の良さと合わせて、長く乗るほどお得になります。
届出済未使用車という選択肢
新車にこだわらないなら、展示車や試乗車などとして一度届け出された「届出済未使用車(新古車)」も検討する価値があります。走行距離が少なく、新車より安く、納車が早いことが多いのがメリットです。ただし、色や装備を自由に選べない点には注意が必要です。
よくある質問(FAQ)
Q. 2026年に一番安い新車の軽自動車は何ですか?
A. ダイハツ ミライースとトヨタ ピクシスエポックの「L」グレード(2WD)で、どちらも1,096,700円(税込)です。
Q. 100万円以下で買える新車の軽自動車はありますか?
A. 2026年9月時点の軽乗用車のメーカー希望小売価格では、ありません。2026年8月の改良で、99万2,200円だったミライースなどの「B」グレードが廃止されたためです。予算が100万円以下なら、届出済未使用車や中古車を検討しましょう。
Q. 安くてスライドドア付きの軽自動車は?
A. ダイハツ ムーヴとスバル ステラの「L」グレード(1,369,500円〜)が最安です。
Q. 安くて燃費が良い軽自動車は?
A. ガソリン車ではミライース系の27.0km/L(WLTCモード・2WD)がトップクラスです。予算を少し上げられるなら、アルトのマイルドハイブリッド車(28.2km/L)も候補になります。
まとめ:2026年は「最安価格」より「装備と価格のバランス」で選ぼう
2026年の安い軽自動車ランキングは、1位のミライースとピクシスエポックが1,096,700円からとなり、100万円を切る新車の軽乗用車はなくなりました。ただ、値上げと引き換えに燃費と安全性能は大きく良くなっており、「安いのに安心して乗れる」レベルは確実に上がっています。
選び方の目安をまとめると、次のようになります。
- 価格と燃費を最優先したい方:ミライース、ピクシスエポック、プレオプラス、アルト
- スライドドアの便利さがほしい方:ムーヴ、ステラ
- デザインや遊び心を楽しみたい方:タフト
- バランスの良い定番ワゴンがほしい方:ワゴンR、フレア
まずは気になる2〜3車種を試乗して、支払総額の見積もりで比べてみましょう。
※本記事の価格は2026年9月時点のメーカー公式発表・公式サイトに掲載されたメーカー希望小売価格(消費税10%込)です。実際の販売価格は販売会社が決めるため、最新情報は各メーカーの公式サイトや販売店でご確認ください。

