トヨタの上級クロスオーバーSUV「ハリアー」は、次のフルモデルチェンジで5代目に進化し、電動化とソフトウェアの両面で大きく生まれ変わると予想されます。ただし、新型ハリアーの発売時期・価格・スペックは、現時点でトヨタから公式に発表されていません。
現行の4代目ハリアーは2020年6月に登場し、2026年で7年目を迎えました。2026年8月3日には一部改良が行われ、ラゲージにAC100V・1,500Wのアクセサリーコンセントを設定するとともに、特別仕様車「Night Shade」の黒い加飾をさらに強めています。現在のラインアップは2.5Lハイブリッド車だけに整理されており、モデルとしての成熟期に入ったといえます。一方で、兄弟関係にあるRAV4はすでに6代目へ切り替わっており、次はハリアーの番ではないかと注目が集まっています。
この記事では、新型ハリアーの予想される変更点、現行モデルのグレードと価格、スペック、燃費、安全装備、歴代モデルの流れ、今買うべきか待つべきかまで、わかりやすくまとめました。なお、記事中の写真はすべて現行モデルのハリアーです。


そもそもトヨタ ハリアーとは?新型が注目される理由
ハリアーは、1997年に登場したトヨタの都市型SUVです。乗用車のプラットフォームを使い、セダンのような乗り心地と上質な室内を持つSUVという考え方を早くから打ち出し、「高級クロスオーバーSUV」というジャンルを日本に根付かせた存在として知られています。
現行の4代目は、TNGAプラットフォーム(GA-K)を採用し、クーペのように流れるルーフラインと、水平基調の細いリヤコンビネーションランプが特徴です。ボディサイズは全長4,740mm×全幅1,855mm×全高1,660mmで、RAV4とほぼ同じクラスでありながら、より低く伸びやかなシルエットと、室内の質感の高さで差別化されています。
【予想】新型ハリアーの主な変更点まとめ
トヨタの公式発表はまだありませんが、現行モデルの動きや、トヨタがこれまでに公式発表してきた技術から、次期ハリアーで予想されるポイントは主に以下の3点です。
- パワートレイン:電動車が中心になる見込み。ハイブリッドを主力に、プラグインハイブリッドの設定にも期待
- ソフトウェア:新型RAV4で初採用されたソフトウェア基盤「Arene(アリーン)」の採用が期待される
- デザイン:クーペ風SUVというハリアーらしさを受け継ぎつつ、トヨタの新しいデザインの流れを取り入れると予想
① 電動車が中心のパワートレインになる見込み
現行ハリアーは、2026年8月の一部改良後の現在、ラインアップが2.5Lハイブリッド車だけになっています。かつて設定されていた2.0Lガソリン車やプラグインハイブリッド車は、現在の公式サイトのグレード一覧にありません。この流れから、次期型も電動車が中心になる可能性が高いと予想されます。
トヨタは2024年5月、マツダ・スバルとともに、電動化時代に向けて開発中の新しいエンジンを公式に披露しました。トヨタが公開したのは、小型化を進めた1.5Lと2.0Lの新世代エンジンです。これらがいつ、どの車種に載るのかは発表されていませんが、次期ハリアーのハイブリッドシステムに組み合わされるかどうかは注目点の1つです。なお、新型ハリアーの出力や燃費は公式発表がないため、この記事では予想値を書きません。

② 新型RAV4に続き「Arene」採用に期待
ハリアーと同じクラスのRAV4は、6代目へのフルモデルチェンジで、トヨタのソフトウェア基盤「Arene(アリーン)」を初めて採用しました。新しいマルチメディアや運転支援機能を、ソフトウェアの更新で進化させていく考え方です。
現行ハリアーは「ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)」を採用しています。次期型でもRAV4と同じようにソフトウェアを中心にした仕組みを取り入れ、ナビや運転支援が進化すると予想されます。
③ ハリアーらしいクーペ風デザインは継続か
歴代ハリアーは「ほかのSUVより低く、上品に見える」スタイルを大切にしてきました。次期型もこの方向性を受け継ぎ、近年のトヨタ車の新しいデザインを取り入れると予想されます。ボディサイズは未発表です。

現行ハリアーのグレードと価格一覧
新型ハリアーの価格は未発表です。参考として、2026年8月3日の一部改良後に販売されている現行モデルの価格をまとめます(すべて2.5Lハイブリッド車・5人乗り)。
| グレード | 駆動 | WLTCモード燃費 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| G | 2WD | 22.7km/L | 439万6,700円 |
| G | E-Four | 22.0km/L | 461万6,700円 |
| Z | 2WD | 22.4km/L | 486万6,400円 |
| Z | E-Four | 21.7km/L | 508万6,400円 |
| Z“Night Shade” 【特別仕様車】 | 2WD | 22.4km/L | 502万1,500円 |
| Z“Night Shade” 【特別仕様車】 | E-Four | 21.7km/L | 524万1,500円 |
| Z“Leather Package” | 2WD | 22.4km/L | 518万6,500円 |
| Z“Leather Package” | E-Four | 21.7km/L | 540万6,500円 |
| Z“Leather Package・Night Shade” 【特別仕様車】 | 2WD | 22.4km/L | 534万1,600円 |
| Z“Leather Package・Night Shade” 【特別仕様車】 | E-Four | 21.7km/L | 556万1,600円 |
価格の幅は439万6,700円〜556万1,600円です。2WDとE-Fourの差はどのグレードでも22万円で、特別仕様車「Night Shade」はベースのグレードに15万5,100円上乗せした設定になっています。次期型では装備の充実や電動化の進化によって価格が上がる可能性もありますが、具体的な金額は発表されていません。
現行ハリアーのボディサイズ
| 項目 | 現行ハリアー(ハイブリッド車) |
|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 4,740×1,855×1,660mm |
| ホイールベース | 2,690mm |
| トレッド(前/後) | 1,605/1,625mm |
| 最低地上高 | 190mm(社内測定値) |
| 室内長×室内幅×室内高 | 1,880×1,520×1,215mm |
| 最小回転半径 | 5.7m(Z系)/5.5m(G) |
| 車両重量 | 1,650〜1,750kg |
全幅1,855mmは、機械式駐車場では制限にかかる場合がある数値です。最小回転半径は19インチのZ系が5.7m、18インチのGが5.5mです。次期型のサイズは未発表のため、駐車環境に制約がある人は新型の寸法が発表されてから確かめると安心です。
漆黒の存在感!現行ハリアーの外装(エクステリア)
フロント
2026年8月の一部改良では、特別仕様車「Night Shade」のフロントまわりが変わりました。フロントバンパーのアッパーとロアのメッキモールを「漆黒メッキ」にし、フロントミッドグリルはメッシュタイプの艶あり黒塗装、フロントバンパーサイドもブラックになっています。ホイールナットまでブラック塗装にするなど、細かい部分まで黒で統一したのが特徴です。

リヤ
リヤもリヤバンパーのメッキモールを漆黒メッキに、マフラーカッターをブラックメッキにし、LEDリヤコンビネーションランプにはブラックエクステンションを採用しました。さらに、ドアウインドゥフレームなどのモールディングをブラックのステンレスに、アウトサイドドアハンドルをボディ同色にしています。


上質な空間!現行ハリアーの内装(インテリア)
コックピットとシート
現行ハリアーの室内は、幅の広いセンターコンソールで運転席と助手席を区切った、包み込まれるような空間が特徴です。Z“Leather Package”系には本革シートを採用し、上級SUVらしい落ち着いた雰囲気に仕上げています。ZとZ“Leather Package”には、ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus+とJBLプレミアムサウンドシステムが標準装備です。

ラゲージのアクセサリーコンセント
2026年8月の一部改良では、ラゲージの右側にAC100V・1,500Wのアクセサリーコンセントを設定しました。非常時給電システムと外部給電アタッチメントが付き、キャンプでの家電の使用や、停電時の電源としても役立ちます。ハイブリッド車だけになった現行ハリアーの強みを生かした改良といえます。

現行ハリアーのパワートレインとスペック
| 項目 | 現行ハリアー(ハイブリッド車) |
|---|---|
| エンジン | A25A-FXS 2.5L 直列4気筒 |
| エンジン最高出力 | 131kW(178PS)/5,700rpm |
| エンジン最大トルク | 221N・m(22.5kgf・m)/3,600〜5,200rpm |
| フロントモーター | 88kW(120PS)/202N・m |
| リヤモーター(E-Four) | 40kW(54PS)/121N・m |
| 駆動用バッテリー | リチウムイオン電池 |
| トランスミッション | 電気式無段変速機 |
| 駆動方式 | 2WD(前輪駆動)/E-Four(電気式4輪駆動) |
| 燃料タンク容量 | 55L(無鉛レギュラー) |
現行ハリアーの燃費(WLTCモード)
| グレード | 2WD | E-Four |
|---|---|---|
| G | 22.7km/L | 22.0km/L |
| Z系 | 22.4km/L | 21.7km/L |
車両重量1.6〜1.7t台の上級SUVとしては、20km/Lを超える優れた燃費です。参考までに、6代目の新型RAV4(ハイブリッド車・E-Four)はWLTCモード22.5〜22.9km/Lで、現行ハリアーのE-Fourと比べるとわずかに上回ります。次期ハリアーの燃費は未発表です。
現行ハリアーの安全装備「Toyota Safety Sense」
現行ハリアーは、2025年6月の一部改良で予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」の機能を広げました。公式発表で示された主な内容は以下のとおりです。
- 「交差点」右折時の対向直進車・右左折時の横断歩行者・自転車運転者検知機能
- 「交差点」出会い頭時の車両・自動二輪車検知機能
- 緊急時操舵支援機能
- 低速時加速抑制機能
- レーンディパーチャーアラート(LDA)
- 安心降車アシスト(SEA)
- 後方車両への接近警報
同じ改良では、ステアリングヒーターや前席シートヒーター、デジタルキーなどの快適装備も加わっています。
現行ハリアーはどのグレードを選ぶべきか?おすすめグレード
おすすめ① 【コスパ重視なら】G(5人乗り・2WD)
価格:439万6,700円
シリーズで最も安く、燃費も22.7km/Lと最良です。最小回転半径も5.5mと小回りが利き、ハリアーのデザインを手ごろに味わいたい人に向いています。
おすすめ② 【装備と満足度なら】Z(5人乗り・E-Four)
価格:508万6,400円
19インチホイールやJBLプレミアムサウンドシステム、ディスプレイオーディオPlus+など、ハリアーらしい装備がそろいます。E-Fourを選べば雪の多い地域でも安心です。売却時の人気も考えると、Z系は選びやすい中心グレードといえます。
おすすめ③ 【特別感なら】Z“Leather Package・Night Shade”(5人乗り・2WD)
価格:534万1,600円
本革シートの上質さに、2026年8月の改良でさらに強まった黒の加飾が加わります。ほかのハリアーと差をつけたい人や、モデル末期の「完成形」を手に入れたい人に向いた1台です。
ハリアーの歴史をおさらい
初代(1997年〜)
乗用車ベースの上質なSUVとして登場しました。海外ではレクサスRXとして販売されています。
2代目(2003年〜)
より大きく洗練されたボディになり、ハイブリッド車も追加されました。
3代目(2013年〜)
日本専用モデルとして生まれ変わり、国内の道路に合ったサイズと上質なデザインで大ヒットしました。途中で2.0Lターボ車も加わっています。
4代目(2020年〜・現行)
TNGAプラットフォームを採用し、クーペ風のスタイルを強めました。2022年にはプラグインハイブリッド車を追加しましたが、現在は2.5Lハイブリッド車だけのラインアップになっています。次のフルモデルチェンジで5代目になる見込みです。
新型ハリアーの発売日はいつ?
新型ハリアーの発売日は、トヨタから公式に発表されていません。現行型は登場から6年以上がたち、フルモデルチェンジが近づいていると見られますが、2026年8月にも一部改良が行われたばかりで、現行型の販売はしばらく続くと予想されます。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、今の現行型を買うか、新型を待つかの判断です。現行ハリアーは安全装備や給電機能が更新され、熟成が進んだ完成度の高いモデルです。今すぐクルマが必要な人や、実績のあるハイブリッドを選びたい人は、現行型を選んでも後悔しにくいでしょう。
2つ目は、新型RAV4との比較です。RAV4はハイブリッド車が450万円から、プラグインハイブリッド車が600万円からです。新しいソフトウェアやPHEVを重視するならRAV4、デザインと上質さを重視するならハリアーという選び方ができます。
3つ目は、納期の確認です。人気車種は時期によって納期が延びることがあるため、購入を考えている方は早めに販売店で確認してください。
新型ハリアーに関するよくある質問(FAQ)
Q. 新型ハリアーはいつ発売されますか?
A. 2026年10月27日時点で、トヨタからの公式発表はありません。発売時期は未発表です。
Q. 現行ハリアーの価格はいくらですか?
A. 439万6,700円(G・2WD)から556万1,600円(Z“Leather Package・Night Shade”・E-Four)です。
Q. 2026年8月の一部改良で何が変わりましたか?
A. ラゲージ右側にAC100V・1,500Wのアクセサリーコンセントを設定し、特別仕様車Night Shadeのメッキモールを漆黒メッキにするなど、黒の加飾を強めました。
まとめ:新型ハリアーは電動化と新ソフトウェアで進化する見込み
トヨタ ハリアーは、2020年登場の4代目が7年目に入り、2026年8月の一部改良を経て、現在はハイブリッド車だけのラインアップです。次期5代目では、電動車中心のパワートレインや、新型RAV4に続くソフトウェア基盤の採用が予想されますが、発売時期・価格・スペックはいずれも公式発表前です。
現行型は安全装備や給電機能が充実した熟成モデルです。新型を待つか現行型を選ぶかは、クルマが必要な時期と重視するポイントで決めるのがおすすめです。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。

