トヨタの電気自動車「ランドクルーザーSe」は、2027年頃の市販化が予想されます。ランドクルーザーとして初めてのBEV(バッテリーEV)で、3列シート・7人乗りのモノコックSUVになる見込みです。
ランドクルーザーSeは、2023年10月の「ジャパンモビリティショー2023」でトヨタが世界初公開したコンセプトカーです。公開から3年がたった今も、トヨタから市販化の時期や価格の正式な発表はありません。その一方で、ランドクルーザーは「250」「FJ」と新しいモデルが相次いで登場し、レクサスも3列シートのBEV「TZ」の日本発売を予定するなど、Seの登場を予想させる動きが続いています。
この記事の発売時期や中身は、トヨタが公表したコンセプトカーの情報と、これまでのモデル展開から考えた「予想」です。寸法などの数値はコンセプトカーとして公式に公表されたもの、価格は現行ランドクルーザー各車の公式値です。記事中の写真はすべてコンセプトカーです。
この記事では、新型ランドクルーザーSeの発売時期の予想、公式に公表されたサイズ、デザイン、ランドクルーザー各車との違い、購入を考える前の注意点まで、わかりやすくまとめました。


そもそもトヨタ ランドクルーザーSeとは?
ランドクルーザーSeは、トヨタがランドクルーザーブランドの新しい方向性として提案した、3列シートのBEVコンセプトです。車名の「Se」は、これまでのランドクルーザーにはない都会的でスポーティーなキャラクターを表しています。
トヨタはこのクルマについて、「高い上質感とスタイリングに加え、BEVならではのトルクフルな走り」を備え、世界の多様なニーズに応える3列シートSUVとして、ランドクルーザーブランドの魅力を広げる車両だと説明しています。市街地などの一般道ではBEVならではの静かさで快適な室内を実現し、モノコックボディによって、操舵の応答性と荒れた道での走破性の両立を目指したとしています。
これまでのランドクルーザーは、頑丈なラダーフレーム(はしご形の骨格)にボディを載せる構造で、「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として世界中で使われてきました。Seはその基本を残しつつ、乗用車と同じモノコック構造と電気モーターを組み合わせた、まったく新しいランドクルーザーです。
【予想】新型ランドクルーザーSeの特徴まとめ
コンセプトカーとして公表された内容と、市販化に向けて予想されるポイントは以下の通りです。
公式に公表された内容(コンセプトカー)
- パワートレイン:ランドクルーザー初のBEV
- ボディ構造:ランドクルーザーとしては異例のモノコック構造
- サイズ:全長5,150mm×全幅1,990mm×全高1,705mm、ホイールベース3,050mm
- 乗車定員:3列シートの7人乗り
市販化に向けた予想
- 発売時期:2027年頃の市販化が予想される(公式発表なし)
- 位置づけ:ランドクルーザー300と並ぶ、上級の3列シートモデルになる見込み
① ランドクルーザー初のBEV
最大の特徴は、エンジンを持たないBEVであることです。トヨタはコンセプトの説明で、モーターならではのトルクフルな走りと、静かな室内を強みに挙げています。オフロードでは、モーターは低い回転から大きな力を出せ、アクセル操作に対する反応も細かく調整できるため、岩場やぬかるみをゆっくり進む場面との相性がよいと考えられます。
なお、電池の容量、モーターの出力、航続距離、駆動方式などは公表されていません。市販モデルの数値は、トヨタの正式発表を待つ必要があります。
② モノコック構造で「オンロード重視」のランクルへ
ランドクルーザー300・250・70・FJは、いずれもラダーフレーム構造です。Seはモノコックを選んだことで、車体を低く、軽く作りやすくなり、舗装路での乗り心地やハンドリングを重視したモデルになると予想されます。一方で、トヨタは「荒れた路面での走破性」も目標に挙げており、ランドクルーザーの名前にふさわしい悪路性能をどこまで確保するかが注目点です。

③ 3列シート・7人乗りの大型SUV
Seは3列シートの7人乗りです。ホイールベースは3,050mmと、ランドクルーザー300より200mm長く、BEVの床下に電池を敷き詰めても室内の広さを確保しやすい寸法です。電池を床下に置くBEVは、エンジン車よりも重心が低くなり、背の高いSUVでもふらつきを抑えやすいという利点もあります。
新型ランドクルーザーSeの価格はいくら?現行ランクル各車と比較
ランドクルーザーSeの価格は未発表です。ここでは、比べる目安として、現行ランドクルーザー各車の公式価格(税込)をまとめます。
| モデル | グレード(パワートレイン・定員) | 価格(税込) |
|---|---|---|
| ランドクルーザーSe | 未発表 | 未発表 |
| ランドクルーザー300 | GR SPORT(ハイブリッド・7人) | 1,020万300円 |
| ランドクルーザー300 | ZX(ハイブリッド・7人) | 980万1,000円 |
| ランドクルーザー300 | GR SPORT(ディーゼル・5人) | 915万900円 |
| ランドクルーザー300 | ZX(ディーゼル・5人) | 875万500円 |
| ランドクルーザー300 | GX(ディーゼル・5人) | 630万800円 |
| ランドクルーザー250 | VX(ガソリン・7人) | 577万9,400円 |
| ランドクルーザーFJ | VX(ガソリン・5人) | 450万100円 |
※ランドクルーザー250・FJは、トヨタ公式サイトの価格・グレードページに掲載されているグレードのみ載せています。
Seは全長5m超の3列シートSUVで、BEVは同じクラスのエンジン車より電池のぶん価格が上がりやすいため、ランドクルーザーの中でも上の価格帯になることが予想されます。具体的な金額については公式発表がないため、この記事では予想価格は載せません。BEVの場合は国の補助金(CEV補助金)の対象になる可能性がある点も、実際の支払額を考えるうえでのポイントです。
新型ランドクルーザーSeのボディサイズ
コンセプトカーとして公表された寸法は次の通りです。比較のため、ランドクルーザー300(ZX)の公式値も並べます。
| 項目 | ランドクルーザーSe(コンセプト) | ランドクルーザー300(ZX) | 差 |
|---|---|---|---|
| 全長 | 5,150mm | 4,985mm | +165mm |
| 全幅 | 1,990mm | 1,980mm | +10mm |
| 全高 | 1,705mm | 1,925mm | −220mm |
| ホイールベース | 3,050mm | 2,850mm | +200mm |
| 乗車定員 | 7人 | 7人(ハイブリッド)/5人(ディーゼル) | ― |
数字を並べると、Seの性格がよく分かります。全長とホイールベースはランドクルーザー300より長い一方、全高は220mmも低く、背の高いクロスカントリー車というより、伸びやかなプロポーションの大型SUVです。全幅はほぼ同じなので、日本の道や駐車場での扱いやすさは、ランドクルーザー300と同じくらいの感覚になると考えられます。
全長5,150mmは、立体駐車場や一般的な駐車枠(長さ5.0m前後)では余裕が少ないサイズです。市販モデルで寸法が変わる可能性はありますが、購入を考える場合は、自宅や職場の駐車場に収まるかを早めに確認しておくと安心です。

都会的なスタイル!新型ランドクルーザーSeの外装(エクステリア)
フロント
フロントは、横一文字に伸びる細いライトと、四角く大きな面で構成されています。グリルの代わりに平らなパネルを置き、中央に「TOYOTA」の文字を入れたデザインは、冷却用の大きな開口が要らないBEVならではの顔つきです。ライトの両端は下に折れ曲がった形で、ランドクルーザーらしい力強さも感じさせます。


サイド
横から見ると、低いルーフと長いホイールベースが目立ちます。大きく張り出したフェンダーと、ボディ下部の黒い樹脂パーツが、SUVらしい頼もしさを出しています。屋根はボディと色を分けたツートーン調で、上から見ると伸びやかなルーフラインがよく分かります。
リア
リアも、横一文字のテールランプでフロントとそろえています。テールゲートには「TOYOTA」の文字が並び、ランドクルーザーの伝統である背面のスペアタイヤはありません。都会的なデザインと、ランドクルーザーらしい四角いシルエットを両立させたスタイルです。


新型ランドクルーザーSeの内装(インテリア)
内装については、トヨタから詳しい説明や市販を前提とした装備の発表はありません。公表されているのは、3列シートの7人乗りであることと、BEVならではの静かな室内を目指していることです。
市販モデルでは、トヨタの最新BEVと同じように、大型のセンターディスプレイやデジタルメーター、スマートフォンとの連携機能などが採用されると予想されます。ただし、どのような装備になるかは未発表です。
新型ランドクルーザーSeのパワートレインとスペック
パワートレインはBEVであることだけが公表されており、主要なスペックはまだ明らかにされていません。
| 項目 | ランドクルーザーSe(コンセプト) |
|---|---|
| パワートレイン | BEV(電気自動車) |
| ボディ構造 | モノコック |
| モーター出力・トルク | 未発表 |
| 駆動方式 | 未発表 |
| 電池容量 | 未発表 |
| 航続距離 | 未発表 |
ランドクルーザーの名前を持つ以上、悪路での走破性は欠かせません。前後にモーターを置く4WDになるかどうか、オフロード向けの走行モードがどこまで用意されるかは、市販モデルの大きな見どころになりそうです。

ランドクルーザーの歴史をおさらい
Seの位置づけを知るために、現在のランドクルーザーシリーズの顔ぶれを振り返ります。
ランドクルーザー300:シリーズの頂点に立つフラッグシップ
2021年に登場したフラッグシップです。現在は3.3Lディーゼルターボ(5人乗り)に加え、3.5Lエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド(7人乗り)も選べます。価格は630万800円から1,020万300円です。
ランドクルーザー250:プラドの後を継ぐ中核モデル
2024年に、ランドクルーザープラドの後継として日本で発売されました。「ランドクルーザーの原点回帰」を掲げ、実用的な装備と高い悪路性能を備えています。公式サイトの価格・グレードページには、現在VX(2.7Lガソリン・7人乗り)が577万9,400円で掲載されています。
ランドクルーザーFJ:最もコンパクトな入門モデル
ランドクルーザーシリーズで最も小さなモデルで、2.7Lガソリンエンジンを積んだ5人乗りです。VXの価格は450万100円で、ランドクルーザーの世界に入りやすい1台です。
このように、現在のランドクルーザーはすべてラダーフレームのエンジン車です。Seが市販化されれば、シリーズで初めての「モノコック+BEV」という新しい選択肢が加わることになります。
新型ランドクルーザーSeの日本発売日はいつ?
ランドクルーザーSeの発売日は未発表です。コンセプト公開から時間がたっていること、トヨタが3列シートの大型BEVとしてレクサス TZの日本発売を先に予定していることから、Seの市販化は2027年頃になると予想されます。ただし、トヨタはBEVの投入計画を市場の状況に合わせて見直しており、発売時期がさらに先になる可能性もあります。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、本格的な悪路を走る予定があるかどうかです。Seはモノコック構造で、オンロードの快適さを重視したランドクルーザーになると予想されます。深い山道や河原を頻繁に走るなら、ラダーフレームのランドクルーザー300・250・FJのほうが向いている可能性があります。
2つ目は、自宅での充電環境です。BEVは自宅で充電できるかどうかで使い勝手が大きく変わります。戸建てなら200Vのコンセント工事、マンションなら充電設備の有無や管理組合のルールを、早めに確認しておくと安心です。
3つ目は、駐車場のサイズです。コンセプトカーの全長は5,150mm、全幅は1,990mmあります。市販モデルの寸法は変わる可能性がありますが、大型のSUVになることは確実なので、駐車場の長さ・幅・機械式駐車場の制限を確かめておきましょう。
新型ランドクルーザーSeに関するよくある質問(FAQ)
Q. ランドクルーザーSeの発売日はいつですか?
A. トヨタからの公式発表はありません。この記事では2027年頃の市販化を予想していますが、確定した情報ではありません。
Q. ランドクルーザーSeの価格はいくらですか?
A. 未発表です。参考として、現行のランドクルーザー300は630万800円から1,020万300円(税込)です。
Q. ランドクルーザーSeは何人乗りですか?
A. コンセプトカーは3列シートの7人乗りとして公表されています。
Q. ランドクルーザーSeのボディサイズは?
A. コンセプトカーの寸法は、全長5,150mm×全幅1,990mm×全高1,705mm、ホイールベース3,050mmです。
Q. ほかのランドクルーザーと何が違いますか?
A. 現行のランドクルーザーはすべてラダーフレームのエンジン車(300はハイブリッドもあり)ですが、Seはモノコック構造のBEVです。
まとめ:新型ランドクルーザーSeは「街で使えるランクル」の本命
ランドクルーザーSeは、ランドクルーザー初のBEVで、3列シート・7人乗りのモノコックSUVとして公開されたコンセプトカーです。全長5,150mm・ホイールベース3,050mmの大きな車体に、低いルーフと都会的なデザインを組み合わせ、これまでのランドクルーザーとはまったく違うキャラクターを持っています。
市販化の時期や価格、航続距離はまだ発表されていませんが、2027年頃の登場が予想されます。静かで快適な大型SUVを求める人にとって、ランドクルーザーの信頼性とBEVの静かさを両方手に入れられる、注目の1台になりそうです。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。

