ホンダのスーパースポーツ「NSX」は、2代目の生産終了から数年を経て、3代目として電動化(EVまたは新世代ハイブリッド)した姿で復活すると予想されます。ただし、新型NSXの開発・発売時期・価格・スペックは、現時点でホンダから公式に発表されていません。
NSXは1990年に初代が登場し、量産車として世界初のオールアルミ・モノコックボディで世界を驚かせました。2016年には3モーターのハイブリッド「SPORT HYBRID SH-AWD」を積んだ2代目が登場し、2021年に発表された最終モデル「NSX Type S」(国内30台限定)で幕を閉じています。いま、ホンダは次世代の「Honda Hybrid」やEVの開発を進めており、そのフラッグシップとしてNSXの名前が再び使われるのではないかと注目が集まっています。
この記事では、新型NSXの予想される姿、発売時期の見込み、初代・2代目の公式データ、歴代モデルの歩み、復活を待つ人が今できる準備まで、わかりやすくまとめました。なお、記事中の写真はすべて2代目の最終モデル「NSX Type S」(現行モデル)です。


そもそもホンダ NSXとは?新型が注目される理由
NSXは、ホンダが世界に向けて送り出したミッドシップのスーパースポーツです。車名は「New Sports eXperience(新しいスポーツカー体験)」を表しており、2代目の発表でもホンダはこの言葉を掲げていました。
初代から一貫しているのは、「卓越した運動性能を持ちながら、誰もが快適に操ることができる人間中心のスーパースポーツ」という考え方です。速さだけを追うのではなく、視界の良さや乗り降りのしやすさ、日常での扱いやすさまで大事にしてきたところが、欧州のスーパーカーとの大きな違いでした。
新型が注目される理由は大きく2つあります。1つ目は、2代目が2022年の最終モデルを最後に新車で買えなくなり、ホンダのラインアップから「頂点のスポーツカー」が不在になっていることです。2つ目は、ホンダが2027年から次世代ハイブリッド「Honda Hybrid」をグローバルで順次展開すると公式に発表し、電動化技術の世代交代が始まることです。初代はアルミ、2代目は3モーターハイブリッドと、NSXは世代ごとにホンダの最新技術を象徴してきたため、次の技術の「顔」として3代目が登場すると期待されています。
【予想】新型NSXの主な特徴まとめ
新型NSXについて、現時点で予想される主なポイントは以下の通りです(いずれもホンダの公式発表ではなく予想です)。
- パワートレイン:電動化がさらに進み、EVまたは新世代ハイブリッドになる見込み
- 駆動方式:2代目の「前輪左右独立モーター」の考え方を受け継ぐ、電動AWDになると予想
- コンセプト:初代から続く「人間中心のスーパースポーツ」を継承すると予想
- 登場時期:早くても2027〜2028年頃以降と予想(公式発表なし)
① パワートレインはEVまたは新世代ハイブリッドか
2代目NSXは、ミッドシップの3.5L V型6気筒ツインターボに、クランクシャフト直結のモーターと、前輪左右を別々に動かす2つのモーター(TMU)を組み合わせた3モーターハイブリッドでした。ホンダはNSXを「電動化技術で走りの楽しさを広げるクルマ」と位置づけてきたため、3代目はさらに電動化が進むと予想されます。
ホンダは次世代ハイブリッドの名称を「Honda Hybrid」とし、搭載モデルを2027年からグローバルで順次展開すると発表しています。一方で、EVの新シリーズの開発も進めています。3代目NSXがEVになるのか、高性能なハイブリッドになるのかは、まだわかりません。出力や航続距離などの数値も、公式には一切発表されていません。

② 左右のモーターで曲がる「SH-AWD」の進化に期待
2代目の大きな武器は、前輪の左右のモーターが駆動力だけでなく減速力も自在に出し分ける「トルクベクタリング」でした。これにより、コーナーでの回頭性と、狙ったラインをなぞる正確さを両立していました。
EVやハイブリッドは、モーターを使ってタイヤ1本ずつの力を細かく制御しやすいのが特長です。3代目でも、この「電気の力で曲がる」技術がさらに磨かれると予想されます。
③ 「人間中心のスーパースポーツ」は変わらない見込み
初代と2代目はパワートレインがまったく違いますが、どちらも「誰もが快適に操れること」を開発の柱にしていました。3代目でもこの考え方は受け継がれると予想されます。
新型NSXの価格はいくら?歴代モデルの価格一覧
新型NSXの価格は未発表です。参考として、歴代NSXの公式発表時の価格をまとめました。
| モデル | 発売 | パワートレイン | 価格 |
|---|---|---|---|
| 初代 NSX(5速MT) | 1990年9月14日 | 3.0L V6 | 800万円(消費税含まず・東京は800万3,000円) |
| 2代目 NSX | 2017年2月27日 | 3.5L V6ツインターボ+3モーター | 2,370万円(消費税8%込み) |
| 2代目 NSX Type S 【最終モデル】 | 2022年7月(予定として発表) | 3.5L V6ツインターボ+3モーター | 2,794万円(消費税10%込み) |
| 3代目 新型NSX | 未発表 | 未発表(電動化を予想) | 未発表 |
初代から2代目で価格は約3倍になり、Type Sは2代目の発売時より400万円以上高くなりました。3代目が電動化すれば、高出力モーターや大容量バッテリーのコストも加わるため、価格が安くなることは考えにくいでしょう。ただし、具体的な金額は予想できる材料がないため、この記事では書きません。
新型NSXのボディサイズは?初代の公式寸法
新型NSXのボディサイズは未発表です。初代NSXの公式諸元は次の通りです。
- 全長×全幅×全高:4,430×1,810×1,170mm
- ホイールベース:2,530mm
- レイアウト:V型6気筒エンジンを横置きにしたミッドシップ(MR)
初代は、エンジンを横置きにしてトランスミッションを横に並べることで、全長を抑えながら2人がゆったり座れる室内を確保していました。ミッドシップでありながら154L(VDA方式・ホンダ測定値)のトランクを持っていたのも、日常での使いやすさを大事にしたNSXらしいところです。
2代目は、押出成形アルミ材を中心とした複数素材のスペースフレームを使い、軽さと剛性、衝突安全性を両立させました。3代目が電動化するなら、床下にバッテリーを積む分の重さをどう抑えるかが大きな課題になると予想されます。

攻めたデザイン!現行NSX Type Sの外装(エクステリア)
新型の外観はまだ公開されていません。ここでは、2代目の集大成となったType Sの外装を振り返ります。
フロント・リア
Type Sは「パフォーマンス・デザイン」をコンセプトに、前後バンパーを新デザインにしました。空力と冷却を両立させる「トータル・エアフロー・マネジメント」をさらに進めるため、デザイナーとレース経験のある技術者が、シミュレーションや風洞実験、走行試験を何度も重ねて形を決めています。ワイド&ローなスタイルが、通常モデルより一段とアグレッシブになりました。

足回りとボディカラー
タイヤはフロント19インチ、リア20インチの専用品で、新デザインの専用鍛造アルミホイールによって左右の幅(トレッド)を広げ、サーキットでの限界性能を高めています。ボディカラーは全10色で、ホンダ初のマットカラー「カーボンマットグレー・メタリック」が限定色として用意されました。

上質な空間!現行NSX Type Sの内装(インテリア)
コックピット
2代目のコックピットは、運転に集中できる直感的な操作系と、サポート性と乗り降りのしやすさを両立したシートが特長です。走行モードはダイヤルで「Quiet」「Sport」「Sport+」「Track」の4つから選べ、エンジン・モーター・変速機・足回りの反応をまとめて切り替えます。

シート・専用装備
Type Sではシートのカラーバリエーションを一新し、ヘッドレストにNSXロゴの刺しゅうを入れました。グローブボックスにはType S専用ロゴが入ります。インテリアカラーはレッド、オーキッド、エボニーの3色です。3代目では、デジタル化が進んだ最新のホンダ車と同じように、表示や操作系も大きく変わると予想されます。

新型NSXのパワートレインとスペック(歴代との比較)
新型NSXのスペックは未発表です。歴代モデルの公式情報は次の通りです。
| 項目 | 初代 NSX(5速MT) | 2代目 NSX/Type S | 3代目 新型NSX |
|---|---|---|---|
| エンジン | 3.0L V6 DOHC | 3.5L V6 DOHC ツインターボ | 未発表 |
| モーター | なし | 3モーター(後1基・前左右2基) | 未発表 |
| 最高出力 | 280PS/7,300rpm | 本記事では省略(Type Sで向上) | 未発表 |
| 最大トルク | 30.0kgm/5,400rpm | 本記事では省略(Type Sで向上) | 未発表 |
| 変速機 | 5速MT(4速ATも設定) | 9速DCT | 未発表 |
| 駆動方式 | MR(後輪駆動) | 4WD(SPORT HYBRID SH-AWD) | 未発表 |
Type Sでは、エンジンの燃焼効率の向上や、熱に強い素材を使ったターボによる過給圧アップで出力を高め、さらにバッテリーの出力と使える容量を広げて、システム全体の出力・トルクを大きく引き上げました。減速時に瞬時に適切なギアへ落とす「パドルホールド・ダウンシフト」は、ホンダとして初めての装備です。
新型NSXはどんな人に向く?予想される選び方
おすすめ① 【最新技術を味わいたいなら】3代目 新型NSXを待つ
価格:未発表
ホンダの最新の電動化技術を、最も走りに振った形で体験したい人は、3代目の公式発表を待つのが一番です。登場時期は未定なので、ホンダの発表を定期的に確認しましょう。
おすすめ② 【V6サウンドとハイブリッドの両方を楽しむなら】2代目 NSX(中古車)
新車時価格:2,370万円(2017年発売時)
エンジンの音と3モーターの鋭い加速を同時に味わえるのは2代目だけです。3代目が完全なEVになった場合、2代目の価値はさらに高まる可能性があります。中古車を選ぶときは、ハイブリッドシステムの点検記録や、専門の整備体制がある販売店かどうかを確かめると安心です。
おすすめ③ 【純粋なエンジン車が好きなら】初代 NSX(中古車)
新車時価格:800万円(1990年発売時・消費税含まず)
軽いアルミボディと自然吸気V6、5速MTの組み合わせは、今では手に入らない体験です。製造から30年以上たつ個体も多いため、購入費用だけでなく、整備やレストアの費用も見込んでおく必要があります。
ホンダ NSXの歴史をおさらい
初代 NSX(1990年〜)
初代は1990年9月14日に発売されました。量産車として世界初のオールアルミ・モノコックボディを採用し、エンジン、シャシー、足回り、シートの骨格にまでアルミ合金を多く使って、大幅な軽量化を実現しました。生産は栃木に新設された少量生産の専用工場で、1日25台の規模で行われ、国内の年間販売計画は2,000台とされていました。その後も改良を重ね、長く販売されたモデルです。
2代目 NSX(2016年発表・2017年発売)
2代目は2016年8月25日に注文受付を始め、2017年2月27日に発売されました。初代から26年ぶりのフルモデルチェンジです。生産は米国オハイオ州のメアリズビル四輪車工場の隣にある専用工場「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター」で、熟練した約100名の従業員が担当しました。国内の初年度販売予定は100台で、販売とメンテナンスは認定スタッフが在籍する「NSX PERFORMANCE DEALER」が担いました。
NSX Type S(2021年発表)
2代目の集大成として、2021年8月30日にType Sが発表されました。全世界で350台、国内は30台限定で、2022年7月に発売予定とされました。これまでNSXを支えたお客さまへの感謝を込めた特別なモデルで、2代目NSXはこのType Sで幕を閉じています。
新型NSXの日本発売日はいつ?
3代目NSXの発売日は、ホンダから公式に発表されていません。ホンダが次世代ハイブリッドを2027年から展開すると発表していることを踏まえると、新しい電動技術がひと通りそろったあとの、早くても2027〜2028年頃以降になると予想されます。もちろん、計画そのものが変わる可能性もあります。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、公式発表を待つことです。スーパースポーツは発表から発売まで時間がかかることが多く、2代目も注文受付から発売まで約半年ありました。予想の情報だけで今の車を手放すのは避けましょう。
2つ目は、販売台数と販売方法です。2代目は国内の初年度販売予定が100台、Type Sは国内30台限定でした。3代目も台数が限られたり、特定の販売店でしか扱わなかったりする可能性があるため、近くのホンダ販売店に情報が入ったら知らせてもらえるよう頼んでおくと安心です。
3つ目は、電動化による使い方の変化です。もし3代目がEVになれば、自宅での充電設備や、サーキット走行時の充電計画も考える必要があります。今のうちに自宅の駐車場に充電設備を付けられるか確認しておくとよいでしょう。
新型NSXに関するよくある質問(FAQ)
Q. 新型NSX(3代目)は正式に発表されていますか?
A. いいえ。2026年11月1日時点で、ホンダから3代目NSXの開発や発売は公式に発表されていません。この記事の内容は予想です。
Q. 新型NSXはEVになりますか?
A. 公式発表はありません。2代目が3モーターハイブリッドだったことや、ホンダが電動化を進めていることから、EVまたは新世代ハイブリッドになると予想されます。
Q. 2代目NSXはいくらでしたか?
A. 2017年の発売時は2,370万円(消費税8%込み)、最終モデルのNSX Type Sは2,794万円(消費税10%込み)でした。
Q. NSX Type Sは何台販売されましたか?
A. 全世界で350台、日本国内では30台限定で販売される計画として発表されました。
まとめ:新型NSXは電動化の「顔」として復活に期待
NSXは、初代がアルミボディ、2代目が3モーターハイブリッドと、その時代のホンダの最先端技術を形にしてきたスーパースポーツです。2代目はType Sを最後に終了し、ホンダのラインアップには頂点のスポーツカーがない状態が続いています。
ホンダは次世代ハイブリッド「Honda Hybrid」を2027年から展開すると発表しており、電動化技術の世代交代が近づいています。3代目NSXは、その新しい技術を象徴するモデルとして、EVまたは新世代ハイブリッドで復活すると予想されますが、発売時期・価格・スペックはまだ何も公式に決まっていません。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。

