2027年のテスラは、自動運転専用車「Cybercab(サイバーキャブ)」の生産を大きく増やし、そのぶんサイバートラックの生産を終えていく「入れ替わりの年」になりそうです。日本では、Model 3とModel Yの2車種(Model Y Lを含む)が販売の中心で、2027年1月には家電に電気を取り出せるV2Lアダプターなどの発売が予定されています。
テスラは2026年5月にModel S/Model Xの生産を終えました。さらにイーロン・マスクCEOは2026年11月、テキサス工場のサイバートラックの生産を2027年半ばまでに終え、その場所をCybercabの生産に使う考えを示しています。一方で、2026年10月15日に世界初公開された新型ロードスターは、2028年の生産開始に向けて開発が続きます。
この記事では、2027年に発売・発表・生産の動きがありそうなテスラの7モデルをまとめました。テスラやマスク氏が公式に示した計画と、モデルサイクルからの予想を分けて書いています。日本での新型車の発売時期は、どのモデルも発表されていません。

2027年 テスラ 新型車・モデルチェンジ 一覧表
はじめに、2027年に動きがありそうなテスラのモデルを一覧にしました。「時期」の欄に、公式に示されたことか予想かを書いています。
| 車種 | 2027年の動き | 時期 |
|---|---|---|
| Cybercab | 生産を拡大・配車サービスの地域を拡大 | 2026年4月に生産開始(公式)、2027年は拡大の予想 |
| サイバートラック | 生産終了 | 2027年半ばまで(マスク氏が説明) |
| Semi | 欧州での納車開始 | 2027年の見込み |
| Model 3 | 日本でV2L・CHAdeMOアダプター発売、年次改良 | アダプターは2027年1月(公式)、改良は予想 |
| Model Y/Model Y L | 年次改良 | 2027年(予想) |
| ロードスター(2代目) | 2028年の生産開始に向けて開発 | 生産は2028年予定(マスク氏が説明) |
| Model 3より小さい新型EV | 新しい手ごろなSUV | 未発表(早くて2027年以降と予想) |
テスラ Cybercab(サイバーキャブ) 2027年は生産拡大の年に
Cybercabは、ハンドルとペダルを持たない2人乗りの自動運転専用EVです。2024年10月に初公開され、2026年4月にテキサス州の工場で生産が始まりました。
テスラが2026年10月21日に公表した2026年第3四半期の決算資料では、2026年9月3日から米テキサス州オースティンでCybercabを使った配車サービス(ロボタクシー)が始まっています。テキサス工場のCybercabの年間生産能力は12万5,000台以上とされています。
2027年は、サイバートラックの生産スペースをCybercabに回すことで、生産台数がさらに増えると予想されます。配車サービスを行う都市が増えるかどうかも注目点です。ただし、日本での販売や配車サービスの予定は発表されていません。日本の法律では、運転席のない車が公道を走るにはまだ高いハードルがあります。

テスラ サイバートラック 2027年半ばまでに生産終了へ
ステンレスの車体で話題になったピックアップトラック「サイバートラック」は、2027年に生産を終える見込みです。マスク氏は2026年11月6日、テキサス工場でのサイバートラックの生産を2027年半ばまでに終え、空いた場所をCybercabの生産に使うと説明しました。
サイバートラックは2023年11月に米国で納車が始まったモデルです。決算資料では、テキサス工場のサイバートラックの年間生産能力を12万5,000台以上としていましたが、2027年はその枠をCybercabへ振り替えていくことになります。日本では正式に販売されておらず、2027年に日本で発売される可能性は低いと考えられます。
テスラ Semi(セミ) 2027年は欧州で納車が始まる見込み
電動の大型トラック「Semi」は、2026年に米ネバダ州で量産が始まり、2027年は欧州での納車開始が見込まれています。

決算資料では、Semiの上位仕様は車両総重量8万2,000ポンド(約37トン)の満載状態で500マイル(約800km)を走れ、電費は1マイルあたり1.7kWhとしています。テスラは2026年9月にドイツ・ハノーファーで開かれた商用車ショー「IAA トランスポーテーション」で、欧州向けの仕様を紹介しました。
欧州では、物流会社が大型トラックの電動化を進めています。2027年に欧州で納車が始まれば、Semiは米国以外で走る初めての地域になります。日本での販売は発表されていません。
テスラ Model 3 2027年は日本で充電・給電まわりが充実
日本で人気のセダン「Model 3」は、2027年1月にV2LアダプターとCHAdeMOアダプターの発売が予定されています。テスラジャパンは2026年10月23日、Model 3とModel Yの一部改良とあわせて、この2つのアダプターを発表しました。

V2Lアダプター(1万5,000円)は、車の充電口につなぐと家電に電気を使えるようになるもので、キャンプや停電のときに役立ちます。CHAdeMOアダプター(9万5,900円)を使えば、全国にある急速充電器「CHAdeMO」でも充電できます。

現在の日本の価格は、Model 3 Premium 後輪駆動が531万3,000円、Premium ロングレンジ AWDが621万9,000円、パフォーマンスが725万9,000円です。テスラは毎年のように細かい改良を行っているため、2027年も装備や航続距離の見直しがあると予想されます。ただし、大きなモデルチェンジは発表されていません。

テスラ Model Y/Model Y L 2027年は年次改良の予想
SUVの「Model Y」と、3列シートの「Model Y L」は、2027年も日本のテスラの主力モデルです。Model Yは2025年に大きく改良されたばかりで、2027年は装備の見直しなどの年次改良が中心になると予想されます。

日本の価格は、Model Y Premium 後輪駆動が558万7,000円、Premium ロングレンジ AWDが647万6,000円、Model Y L Premiumが749万円です。Model Y Lは6人乗りで、家族で使いやすいEVとして選ばれています。V2LアダプターとCHAdeMOアダプターはModel Yでも使えます。
テスラは決算資料で、2026年第3四半期に日本での納車台数が四半期として過去最高になったと発表しています。2027年も、Model Yが日本での販売をけん引すると考えられます。
テスラ 新型 ロードスター 2027年は2028年の生産開始に向けて開発
2026年10月15日に世界初公開された2代目ロードスターは、2027年は市販に向けた開発の年になります。マスク氏は生産開始を2028年と説明しており、決算資料でも生産の状況は「デザイン開発中」、生産する工場は未定とされています。

公式サイトでは、公道用の「Performance」、サーキット向けの「Thrust」、公道走行ができない「Rocket」の3つの仕様が紹介されており、予約も受け付けています。価格と日本での発売時期は未発表です。2027年中に、生産する工場や最終的な仕様が発表されるかどうかが注目されます。

テスラ Model 3より小さい新型EV 2027年以降の登場を予想
テスラは、Model 3より小さく価格の安い新型EVを正式には発表していません。ただ、全長4.3m前後のコンパクトなSUVを中国で生産する計画があるとみられており、開発は始まったばかりと考えられます。
テスラは以前、「Model 2」と呼ばれた手ごろなEVの計画を見直し、自動運転のCybercabを優先してきました。それでも、中国や欧州では価格の安いEVが増えており、テスラにも小さなモデルが必要と考えられます。登場は早くても2027年以降と予想しますが、名前・価格・発売時期はすべて未発表です。日本はコンパクトなサイズが好まれる市場なので、実現すれば日本でも注目される1台になりそうです。
2027年までに生産を終えるテスラのモデル
Model S/Model X(2026年5月に生産終了)
テスラの高級セダン「Model S」と、ファルコンウイングドアのSUV「Model X」は、2026年5月に米フリーモント工場で最後の車両が生産されました。生産ラインは人型ロボット「Optimus(オプティマス)」の生産に使われています。日本でも新車の販売は終わっており、2027年に買うなら中古車が中心になります。
サイバートラック(2027年半ばまでに生産終了の見込み)
前の章で書いたとおり、サイバートラックは2027年半ばまでに生産を終える見込みです。2027年の終わりには、テスラの乗用車は Model 3、Model Y、Cybercab が中心になり、2028年にロードスターが加わる流れになります。
2027年 日本のテスラはどうなる?
補助金の見直しに注意
国のCEV補助金は、Model 3で127万円が交付されてきましたが、見直し(減額)が発表されています。2027年に買う人は、購入する時点の補助金額を必ず確認しましょう。
FSD(自動運転支援)は日本では未提供
北米ではFSD(Supervised)の装着率が75%を超えていますが、日本では提供されていません。2027年に日本で使えるようになるかどうかは未発表です。
スーパーチャージャーとCHAdeMOで充電が便利に
日本のスーパーチャージャーは156か所・768基まで増えています。2027年1月にCHAdeMOアダプターが発売されれば、高速道路のサービスエリアなどにある急速充電器も使えるようになり、遠出の安心感が高まります。
2027年にテスラを買う前にチェックしたい3つのポイント
①補助金の金額:CEV補助金は見直しが予定されています。購入するタイミングで受け取れる金額が変わるため、契約前に最新の金額を確認しましょう。
②アダプターの発売時期:V2LやCHAdeMOを使いたい人は、2027年1月の発売に合わせて車といっしょに準備すると便利です。
③改良のタイミング:テスラは予告なく価格や装備を変えることがあります。急がない人は、公式サイトの価格や納期をこまめにチェックしましょう。
よくある質問
Q. 2027年にテスラの新型車は日本で発売されますか?
A. 2026年11月8日時点で、日本で2027年に発売される新型車は発表されていません。日本ではModel 3、Model Y、Model Y Lの販売が続く見込みです。
Q. サイバートラックは日本で買えますか?
A. 日本では正式に販売されていません。2027年半ばまでに生産を終える見込みのため、日本で発売される可能性は低いと考えられます。
Q. 新型ロードスターはいつ買えますか?
A. マスク氏は生産開始を2028年と説明しています。公式サイトで予約できますが、価格と日本での発売時期は未発表です。
Q. Cybercabは日本で走りますか?
A. 日本での販売や配車サービスの予定は発表されていません。
Q. Model 3より安いテスラは出ますか?
A. テスラは正式に発表していません。小さく手ごろなSUVの登場が予想されますが、時期は早くても2027年以降とみられます。
まとめ:2027年のテスラはCybercabへの入れ替わりと日本の充電環境に注目
2027年のテスラは、Cybercabの生産拡大とサイバートラックの生産終了が大きなトピックです。Semiの欧州での納車開始や、2028年に生産が始まる新型ロードスターの準備も進みます。日本では、Model 3とModel Yの販売が続き、2027年1月のV2L・CHAdeMOアダプターの発売で使い勝手がよくなります。補助金の見直しもあるため、購入を考えている人は最新の情報を確認しましょう。
※本記事の内容は2026年11月8日時点の情報です。予想を含むため、今後の発表で変わる可能性があります。


