2026年10月の国内軽SUVの販売台数は、スズキ ハスラーが7,201台で1位、ダイハツ タフトが4,322台で2位となりました。3位は三菱 デリカミニ/eKの3,877台、4位はスズキ ジムニーの2,824台です。ハスラーは2位のタフトに2,800台以上の差をつけ、軽SUVで唯一の7,000台超えとなりました。
この記事では、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した2026年10月の軽四輪車 通称名別 新車販売速報から、軽SUVとして販売されている6車種を抜き出してランキングにまとめました。前月比・前年同月比、1〜10月の累計、メーカー別の台数もあわせて解説します。


2026年10月 軽SUVランキングの要点まとめ
- 1位はハスラー(7,201台):前年同月比101.4%で、軽自動車全体でも5位
- 2位はタフト(4,322台):9月とほぼ同じ台数を保ち、9月の3位から順位を上げる
- デリカミニ/eKは3位に後退:前月比51.7%と、9月の約半分に
- ジムニーは前月比113.1%:6車種でただ1車種、9月より台数を増やす
- 6車種の合計は18,762台:スズキはハスラーとジムニーで1万台を超える
【2026年10月】国内軽SUV 販売台数ランキング
全軽自協の2026年10月の軽四輪車(乗用)通称名別の数字から、軽SUVとして販売されている車種を抜き出しました。「9月」は、同じ6車種の9月の台数で並べたときの順位です。軽自動車は普通車の「登録」ではなく「届出」で数えるため、この記事では「販売台数」と表記しています。
| 順位 | 車名 | メーカー | 販売台数 | 前月比 | 前年同月比 | 9月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ハスラー | スズキ | 7,201 | 88.3% | 101.4% | 1 |
| 2 | タフト | ダイハツ | 4,322 | 96.2% | 88.0% | 3 |
| 3 | デリカミニ/eK | 三菱 | 3,877 | 51.7% | 105.1% | 2 |
| 4 | ジムニー | スズキ | 2,824 | 113.1% | 76.0% | 4 |
| 5 | フレアクロスオーバー | マツダ | 428 | 68.0% | 91.1% | 5 |
| 6 | eKクロス EV | 三菱 | 110 | 64.7% | 104.8% | 6 |
全軽自協の統計で、軽SUV専用の車名として集計されているのはこの6車種です。三菱の「デリカミニ/eK」は、デリカミニとeKスペース、eKクロスを合わせた台数で、デリカミニだけの台数は公表されていません。スペーシア ギアやN-BOX JOYのような「SUV風のモデル」は、それぞれのシリーズの台数に含まれているため、このランキングには入れていません(詳しくは後半で紹介します)。
1位 スズキ ハスラー 7,201台

1位はスズキのハスラーです。9月の8,158台からは減りましたが、前年同月比は101.4%と前年を上回りました。軽自動車全体のランキングでも、9月の6位から5位に上がっています。1〜10月の累計は75,704台で、前年同期の100.7%です。
スズキは2026年5月27日に「ハスラー」と「ハスラー タフワイルド」を一部仕様変更しました。衝突被害軽減ブレーキを「デュアルセンサーブレーキサポートII」に切り替え、スズキの軽自動車で初めてブラインドスポットモニターとリヤクロストラフィックアラートを全車に標準装備しています。ACC(全車速追従機能付)や電動パーキングブレーキも全車標準です。スズキはハスラーシリーズの月間目標を7,000台としており、10月もそれを上回りました。2026年3月には国内累計100万台を達成しています。
2位 ダイハツ タフト 4,322台

2位はダイハツのタフトです。前月比96.2%と9月並みの台数を保ち、デリカミニ/eKが大きく台数を落としたため、9月の3位から2位に上がりました。前年同月比は88.0%です。
タフトは、運転席と助手席の上に大きなガラスルーフ「スカイフィールトップ」を全車に備えた軽クロスオーバーです。四角いボディと高めの最低地上高で、アウトドアにも使いやすいつくりになっています。現行モデルは2020年に登場し、次のフルモデルチェンジは2027年後半〜2028年ごろと予想されています。

3位 三菱 デリカミニ/eK 3,877台

3位は三菱のデリカミニ/eKです。9月は7,505台で2位でしたが、10月は前月比51.7%と約半分になりました。9月は中間決算期で台数が特に多かったため、その反動が大きく出たと見られます。前年同月比は105.1%で、1〜10月の累計は53,294台(前年同期比114.3%)と、6車種の中で累計の伸びが最も大きくなっています。
デリカミニは、SUVらしいデザインとスライドドアを組み合わせた軽スーパーハイトワゴンで、4WD車の走破性も評価されています。アウトドアを楽しむ家族を中心に人気を集めています。
4位 スズキ ジムニー 2,824台

4位はスズキの軽自動車のジムニーです。前月比113.1%と、6車種の中でただ1車種、9月より台数を増やしました。ただし前年同月比は76.0%で、1〜10月の累計も26,009台(前年同期比61.5%)と前年を下回っています。
ラダーフレームと本格的な4WDを持つ、軽自動車で唯一の本格オフロード車です。なお、普通車のジムニーシエラとジムニーノマドは自販連の統計で別に数えられており、10月は合わせて7,231台で普通乗用車の7位でした。

5位 マツダ フレアクロスオーバー 428台

5位はマツダのフレアクロスオーバーです。前月比68.0%、前年同月比91.1%でした。フレアクロスオーバーはスズキからハスラーの供給を受けて販売しているモデルで、ハスラーと合わせると10月は7,629台になります。マツダの販売店で軽SUVを選びたい方に向けたモデルです。
6位 三菱 eKクロス EV 110台

6位は三菱の軽電気自動車、eKクロス EVです。前月比64.7%、前年同月比104.8%でした。日産 サクラと共同開発した軽EVで、SUV風のデザインが特徴です。同じ10月にサクラは878台、BYDの軽EV「ラッコ」は607台でした。
9月と比べた軽SUVの台数の変化
| 車名 | 9月 | 10月 | 増減 |
|---|---|---|---|
| ハスラー | 8,158 | 7,201 | -957 |
| タフト | 4,491 | 4,322 | -169 |
| デリカミニ/eK | 7,505 | 3,877 | -3,628 |
| ジムニー | 2,497 | 2,824 | +327 |
| フレアクロスオーバー | 629 | 428 | -201 |
| eKクロス EV | 170 | 110 | -60 |
9月から最も大きく台数を減らしたのはデリカミニ/eKで、3,628台の減少でした。9月は中間決算期で、各社が登録・届出を集中させるため、10月はその反動が出やすい月です。一方、タフトの減少は169台にとどまり、ジムニーは327台増えました。こうした月ごとの波があるため、人気の流れを見るには、後で紹介する1〜10月の累計もあわせて確認するのがおすすめです。
1〜10月の累計で見た軽SUVの順位
| 順位 | 車名 | 1〜10月の累計 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 1 | ハスラー | 75,704 | 100.7% |
| 2 | デリカミニ/eK | 53,294 | 114.3% |
| 3 | タフト | 36,790 | 86.5% |
| 4 | ジムニー | 26,009 | 61.5% |
| 5 | フレアクロスオーバー | 4,958 | 97.6% |
| 6 | eKクロス EV | 1,276 | 96.4% |
1〜10月の累計では、ハスラーが75,704台で1位、デリカミニ/eKが53,294台で2位です。10月の単月ではタフトが2位でしたが、年間を通してはデリカミニ/eKが上回っています。前年より伸びているのはハスラーとデリカミニ/eKの2車種で、タフトとジムニーは前年を下回っています。
メーカー別に見た軽SUVの台数
| メーカー | 車種 | 10月の合計 |
|---|---|---|
| スズキ | ハスラー、ジムニー | 10,025 |
| ダイハツ | タフト | 4,322 |
| 三菱 | デリカミニ/eK、eKクロス EV | 3,987 |
| マツダ | フレアクロスオーバー | 428 |
6車種の合計は18,762台で、9月の23,450台の約80%でした。スズキはハスラーとジムニーの2車種で10,025台と、全体の半分以上を占めています。スズキが供給するフレアクロスオーバーを加えると10,453台です。
ランキングに入らないSUV風の軽自動車
軽自動車には、スライドドアの軽にSUV風のデザインを組み合わせたモデルも増えています。ただし、これらは元になった車種と同じ車名で集計されているため、SUV風のモデルだけの台数はわかりません。
- スズキ スペーシア ギア:スペーシア(10月 13,474台)に含まれる
- ホンダ N-BOX JOY:N-BOX(同 14,832台)に含まれる
- ダイハツ タント ファンクロス:タント(同 12,361台)に含まれる
軽自動車全体のランキングで上位にいるこれらのシリーズにもSUV風のモデルがあるため、実際に「SUVらしい軽」を選んでいる人は、このランキングの数字よりも多いと考えられます。
2026年10月の軽SUVランキングから見える傾向
1つ目は、ハスラーの安定した強さです。改良から5か月がたっても月7,000台を超え、軽自動車全体でもトップ5に入りました。安全装備を大きく充実させた改良が、ファミリー層にも評価されていると考えられます。
2つ目は、スライドドア付きのSUV風モデルの人気です。デリカミニ/eKの累計は前年を14%以上上回っており、スペーシア ギアやN-BOX JOYなども含めると、「スライドドア+SUVデザイン」の軽が大きな流れになっています。
軽SUVを選ぶときにチェックしたい3つのポイント
1つ目は、走る道です。雪道や林道を本格的に走るならジムニー、街乗りが中心でたまにアウトドアに出かけるならハスラーやタフト、家族での使いやすさを重視するならスライドドアのデリカミニと、使い方で選ぶ車種が変わります。
2つ目は、安全装備と運転支援です。ハスラーは2026年5月の改良でブラインドスポットモニターや電動パーキングブレーキを全車に標準装備しました。同じ軽SUVでも装備の差が大きいので、グレードごとに確認しましょう。
3つ目は、4WDの有無と燃費です。多くの軽SUVで4WDを選べますが、価格と燃費は2WDより不利になります。雪の多い地域かどうかで判断するのがおすすめです。
よくある質問
Q. 2026年10月にいちばん売れた軽SUVは?
A. スズキ ハスラーで、7,201台でした。軽自動車全体でも5位です。
Q. デリカミニだけの台数はわかる?
A. 全軽自協の統計では、デリカミニとeKスペース、eKクロスが「デリカミニ/eK」としてまとめて集計されているため、デリカミニだけの台数は公表されていません。
Q. 軽のジムニーとジムニーシエラは同じ数字?
A. 別の数字です。軽自動車のジムニーは全軽自協、ジムニーシエラとジムニーノマドは自販連の統計で数えられています。
Q. 軽SUVで電気自動車はある?
A. 三菱 eKクロス EVがあり、10月は110台でした。同じ軽EVでは、日産 サクラが878台、BYDのラッコが607台でした。
Q. 1〜10月の累計でいちばん売れた軽SUVは?
A. ハスラーで75,704台です。2位はデリカミニ/eKの53,294台、3位はタフトの36,790台でした。
Q. スペーシア ギアやN-BOX JOYが入っていないのはなぜ?
A. それぞれスペーシア、N-BOXの台数に含まれていて、SUV風のモデルだけの台数がわからないためです。
まとめ:2026年10月の軽SUVはハスラーが1位、タフトが2位に浮上
2026年10月の国内軽SUVの販売台数は、ハスラーが7,201台で1位、タフトが4,322台で2位、デリカミニ/eKが3,877台で3位でした。9月の反動で多くの車種が台数を落とすなか、ハスラーは前年を上回り、ジムニーは9月より台数を増やしています。11月以降も、改良を受けたハスラーを中心に軽SUVの人気が続きそうです。
軽自動車トップ10と普通乗用車ベスト50のランキングは、それぞれの記事で紹介しています。
※本記事の台数は、全国軽自動車協会連合会が2026年11月に発表した統計をもとにしています。台数はメーカーごとの同じ車名の合計です。軽SUVの範囲は最新自動車情報の判断によるものです。

