2028年のポルシェは、電気自動車になった次期718 ボクスター/ケイマンの本格生産と、エンジンを積む新しいコンパクトSUVの登場が重なる、大きな節目の1年になりそうです。どちらも、ポルシェが2026年10月7日に発表した2035年までの経営戦略「Sportwagenschmiede '35(スポーツカー工房 '35)」の中で、2028年の計画として示されています。
ポルシェはこの戦略で、電気自動車だけに絞るのではなく、ガソリン車、プラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車の3つを続けていく方針を示しました。スポーツカーは電気自動車へ、SUVはエンジン車も残すという、モデルごとに合わせた選び方が2028年に形になっていきます。
この記事では、2028年に発売・発表が予想されるポルシェの新型車とモデルチェンジ情報をまとめました(全5モデル)。ポルシェが公式に2028年の計画として示したものと、モデルサイクルなどからの予想を分けて書いています。日本での発売時期はどのモデルも発表されていません。記事中の写真は、ポルシェが公開した現行モデルとコンセプトカーです。

2028年 ポルシェ 新型車・モデルチェンジ 一覧表
まずは、この記事で紹介する5モデルを一覧で確認しましょう。公式に分かっていることと予想を「時期」の欄で区別しています。
| 車種 | 内容 | 時期 |
|---|---|---|
| 718 ボクスター/ケイマン | フルモデルチェンジ・電気自動車だけに | 2028年が生産の最初の通年(公式) |
| 新型コンパクトSUV(名前未発表) | エンジン車とPHEVの新モデル | 2028年に発表・生産開始(公式) |
| マカン エレクトリック | マイナーチェンジ | 2028年頃(予想) |
| ミッドシップ・スーパースポーツ(ミッションS) | 911の上の新シリーズ | 未発表(2028年以降と予想) |
| カイエンの上の大型SUV | 新しい最上級SUV | 検討中(時期は未発表) |
ポルシェ 新型 718 ボクスター/ケイマン 電気自動車 2028年が生産の最初の通年
ポルシェは、次期718 ボクスターとケイマンを電気自動車だけで展開し、2028年を生産の最初の通年とすると公表しています。2028年に1年を通して生産するということは、世界初公開や生産の開始はその前、2027年頃になると予想されます。

718は、座席の後ろにエンジンを置くミッドシップのスポーツカーで、オープンの「ボクスター」とクーペの「ケイマン」があります。911より手の届きやすいポルシェとして、長く人気を集めてきました。現行のエンジン車は欧州ではすでに販売を終えていて、次期型から電気自動車に切り替わります。
ポルシェは2028年に、電気自動車の718が販売を支えると見込んでいます。一方で、最高出力や航続距離、価格はまだ発表されていません。日本に届くのは、本格生産が始まる2028年以降になる可能性があります。
電気自動車のスポーツカーで気になるのは、バッテリーの重さです。718はこれまで、軽くて小さいことが大きな魅力でした。電気自動車になってもその軽快さを残せるかどうかが、次期718の評価を大きく左右しそうです。電気自動車のスポーツカーではすでにタイカンで経験を積んでいるため、ポルシェらしい仕上がりに期待が集まります。

ポルシェ 新型 コンパクトSUV エンジン車・PHEV 2028年に発表予定
ポルシェは、エンジン車とプラグインハイブリッド車を用意する新しいコンパクトSUVを、2028年に発表すると公表しました。電気自動車の現行マカンと並べて販売し、2028年に生産を始める計画です。

マカンは2024年に電気自動車へフルモデルチェンジしましたが、エンジンのマカンを求める声は根強くありました。新しいSUVは、マカンと同じクラスでエンジン車とPHEVを選べるモデルとなり、事実上のエンジン版マカンの後継と見られています。ポルシェは、2029年からこのモデルが販売と利益を大きく押し上げると見込んでいます。
車名やデザイン、エンジンの種類はまだ発表されていません。日本では、充電の環境を気にせず選べるポルシェのSUVとして注目を集めそうです。日本導入の時期は未発表で、2028〜2029年頃になると予想されます。
日本では、エンジンのマカンは2024年頃まで人気のポルシェとして売れていて、電気自動車に代わったことで選びにくくなった方も多いはずです。新しいSUVが日本に導入されれば、高速道路での長距離ドライブや、充電設備のない集合住宅に住む方にとって、もう一度ポルシェのコンパクトSUVを選ぶきっかけになりそうです。
ポルシェ 新型 マカン エレクトリック マイナーチェンジ 2028年頃予想
電気自動車のマカン エレクトリックは、2028年頃にマイナーチェンジを受けると予想されています。現行モデルは2024年1月に世界初公開され、ポルシェのSUVとして初めての電気自動車になりました。

マカン エレクトリックには、ベースモデルから「4」「4S」「GTS」「ターボ」まで幅広いグレードがそろい、日本でも販売されています。ポルシェのモデルは、登場からおよそ4年でマイナーチェンジを受けることが多く、2028年頃が次の目安になります。
2028年にはエンジンの新しいコンパクトSUVも加わるため、マカン エレクトリックは電気自動車ならではの走りや装備をより強める方向で改良されると予想されます。ただし、ポルシェから改良の発表はありません。
改良では、航続距離をのばすバッテリーやソフトウェアの更新、運転支援の強化などが考えられます。電気自動車は登場後もソフトウェアで機能が増えていくことがあるため、今のモデルを選んでも長く楽しめる点は安心材料です。

ポルシェ ミッションS 911の上のミッドシップ・スーパースポーツ 市販は2028年以降予想
ポルシェは2026年10月15日、911の上に位置するミッドシップのスーパースポーツを示すビジョンモデル「ミッションS」を世界初公開しました。ポルシェはこれを、一度きりのハイパーカーではなく、ずっと続けていくスーパースポーツのプラットフォームと説明しています。

デザインには911、959、911 GT1、917など歴代の名車の要素が取り入れられ、これからのポルシェのデザインの方向性も示しています。カレラGTや918スパイダーのような限定車ではなく、いつでも買える911の上のモデルになるのが大きな特徴です。
パワートレインや性能、市販の時期は発表されていません。新しいプラットフォームを一から開発することを考えると、市販モデルの登場は2028年以降になると予想されます。

ポルシェ カイエンの上の大型SUV 新しい最上級モデルを検討中
ポルシェは新しい経営戦略の中で、カイエンの上に位置するSUVの可能性を検討していると明らかにしました。実現すれば、ポルシェで最も大きく、最も上級なSUVになります。

ポルシェは、価格の高い上級クラスのモデルを増やし、1車種あたりの販売台数を増やしてグレードの数は約20%減らす方針も示しています。カイエンより大きいSUVは、その方針にぴったり合うモデルです。3列シートを備えた大型SUVになるとも予想されていますが、ボディサイズやパワートレイン、登場時期は発表されていません。
ライバルには、BMWのX7やメルセデス・ベンツのGLS、レンジローバーなどが考えられます。検討の段階のため、2028年に登場するかどうかはまだわかりません。

2028年の前に登場するポルシェの新型車
2028年の新型車を待つかどうかを考えるうえでは、その前に出てくるモデルも知っておきたいところです。日本では、電気自動車の「カイエン・エレクトリック」に続いて「カイエン クーペ エレクトリック」の予約受注も始まっていて、2027年にかけて納車が進むと見られます。
つまりポルシェは、2027年までにカイエンの電気自動車を広げ、2028年に718の電気自動車とエンジンの新しいコンパクトSUVを出す流れになりそうです。電気自動車とエンジン車の両方で新しいモデルが続きます。
なぜ2028年にポルシェの新型車が変わるのか?
新しい経営戦略「スポーツカー工房 '35」
ポルシェは2026年10月7日、2035年までの経営戦略を発表しました。グレードを絞り込む一方で、2030年までは毎年少なくとも1つ、ブランドを代表する新しいモデルを出すとしています。2028年の718と新しいSUVは、その計画の中でも大きな柱です。
電気自動車とエンジン車の両立
ポルシェは、電気自動車の普及が地域によって想定より遅れていることを受けて、エンジン車とPHEVにも投資を続ける方針に切り替えました。スポーツカーの718は電気自動車に、コンパクトSUVはエンジン車とPHEVにと、モデルごとに最適なパワートレインを選ぶ考え方です。
2028年のポルシェ 注目ポイント
2028年のポルシェで注目したいポイントは次の3つです。
・電気自動車の718:エンジンがなくなっても、718らしい軽快な走りを残せるのかがポイントです
・エンジンの新しいSUV:マカンと同じクラスでどんな名前とデザインになるのかに注目です
・911の上のスーパースポーツ:ミッションSの市販版がいつ、どんなパワートレインで登場するのかに期待が集まります
2028年の新型を待つべき?今買うべき?
1つ目のポイントは、エンジンの718が欲しいかどうかです。次期718は電気自動車だけになるため、エンジンの718に乗りたい方は、新車の在庫や認定中古車を早めに探すのがおすすめです。
2つ目は、SUVのパワートレインの選び方です。自宅で充電できる方は今のマカン エレクトリックで満足できるはずですが、充電の環境に不安がある方は、2028年のエンジン車・PHEVのSUVを待つのも一つの選択です。
3つ目は、納期と今のクルマの車検の時期です。ポルシェは注文から納車まで時間がかかることが多く、2028年の新型は日本での時期が予想のため、車検が近い方は現行モデルの条件も比べて判断するのがおすすめです。
2028年のポルシェ新型車に関するよくある質問(FAQ)
Q. 次期718 ボクスター/ケイマンはいつ発売されますか?
A. ポルシェは2028年を生産の最初の通年としています。世界初公開は2027年頃と予想され、日本での発売時期は発表されていません。
Q. エンジンのマカンは復活しますか?
A. ポルシェは、エンジン車とPHEVの新しいコンパクトSUVを2028年に発表すると公表しています。車名は発表されていません。
Q. マカン エレクトリックは販売が続きますか?
A. 続きます。ポルシェは、新しいコンパクトSUVを現行の電気自動車のマカンと並べて販売するとしています。
Q. ミッションSは市販されますか?
A. ポルシェは、911の上に位置するスーパースポーツのプラットフォームとして続けていくと説明していますが、市販の時期や性能は発表されていません。
Q. カイエンより大きいSUVは出ますか?
A. ポルシェは可能性を検討していると発表しています。登場の時期や内容は決まっていません。
まとめ:2028年のポルシェは「718の電気自動車化」と「エンジンSUVの復活」の年
2028年のポルシェは、電気自動車になった次期718 ボクスター/ケイマンの本格生産が始まり、エンジン車とPHEVを選べる新しいコンパクトSUVが登場する年になりそうです。マカン エレクトリックの改良や、ミッションSの市販版、カイエンの上の大型SUVの動きにも注目が集まります。
日本で予約受注中のカイエン・エレクトリックやカイエン クーペ エレクトリックは、2027年のまとめ記事で紹介しています。最新情報が入り次第、随時更新していきます。


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