トヨタは「GR86」の一部改良を行い、2023年9月22日に発売する。マニュアルトランスミッション車(以下MT車)向けの運転支援システム「アイサイト」を開発し初採用。
トヨタ 新型「GR 86」 一部改良モデル について
「GR86」改良モデル(日本仕様車)に採用するMT車向けアイサイトは、「SUBARU BRZ」のオートマチックトランスミッション車向けのアイサイトをベースに、プリクラッシュブレーキや追従機能付きクルーズコントロール、車線逸脱・ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、後方ソナー警報機能のクリアランスソナーを装備。アイサイトの高い衝突回避、衝突被害軽減、運転負荷軽減の各性能へMT車の特性に合わせた制御を施し、リアルワールドの幅広いシーンでの安定した動作を実現、運転する愉しさと安心を高い次元で両立。
トヨタ 新型「GR 86」 スバルとの共同開発により誕生
トヨタは「86」のフルモデルチェンジを行い新型「GR 86」として日本モデルを2021年10月28日に発売した。9年でのフルモデルチェンジとなる。2019年9月、SUBARUと「新たな業務資本提携」に合意、新型BEV「TOYOTA bZ4X」の共同開発など、新たな領域での「もっといいクルマづくり」を加速させる一方、「スポーツカーのワクワク・ドキドキ、走る愉しさを守り続けたい」との思いを共にし、両社の個性を引き出したスポーツカーを共同開発。GR86は、SUBARU BRZとクルマのベースを共有しながらも、「ドライバーの意のままに操れる“手の内感”」、「限界域でのリニアな応答、キビキビした走り」といった「GRらしい走りの味」を持たせることに注力。
トヨタ 新型「GR 86」 エクステリア
フロントはGRブランド専用の「FUNCTIONAL MATRIX GRILL」を採用。機能性とエモーショナルさの表現を両立。また、86からGR86へ生まれ変わるにあたり、車名ロゴを一新しました。キープコンセプトである新型「86」旧型よりも曲線的なボディワークを採用、フロントエンドには異なるバンパーとボンネット、幅の広いフェンダー、そしてもちろん新しいヘッドライト採用。ブーツに統合されたリアスポイラーと最新のLEDヘッドライトのセット。ツインエキゾーストパイプとワイドヒップフェンダーのセット。ボディサイズは全長4,265mm、全幅1,775mm、全高1310mm、ホイールベース2,575mmとした。フロント・リヤタイヤには215/40 R18 ミシュラン パイロットスポーツタイヤ(上位グレード)を採用。
トヨタ 新型「GR 86」ボディカラーについて
クリスタルブラックシリカ
スパークレッド
クリスタルホワイトパール
ブライトブルー
アイスシルバーメタリック
マグネタイトグレーメタリック
サファイアブルー
トヨタ 新型「GR 86」 インテリア
シンプルな水平基調のインストルメントパネルや低く設置したメーターバイザーにより、広い視界を確保。集中して運転を愉しむことのできる室内空間を提供。インテリアには7インチTFT液晶パネルBOXERメーターのデジタルメーターを採用。フロントシートは、体をホールドする部分を独立したパッド形状とし、軽量なシート。さらにスポーツ走行による前後左右Gにも耐えうるよう、グリップ性に優れた素材をシート表皮に採用。
トヨタ 新型「GR 86」 エンジン
「GR 86」に搭載するエンジンは新しい自然吸引の2.4L 水平対向4気筒エンジン+ポート燃料噴射装置〈TOYOTA D-4S〉を採用。2Lから2.4Lへの排気量アップにより動力性能を向上。最高出力173kW(235ps)/7,000rpm、最大トルク250Nm(25.5kgm)/3,700rpmに標準の6速MTまたは6速ATを選択。前のモデルよりトルクを15%向上させた。0-100km/h加速性能を従来型の7.4秒から6.3秒に高めた。レスポンスを向上させ、高回転域までストレスなく伸びるフィーリングを実現した。AT搭載車では、SPORTモードの制御が進化。クルマがスポーツ走行中と判断した際には、ドライバーの意思や操作に応じて、最適なシフト操作を自動的に行い、よりダイレクト感のあるコーナリングを可能。
トヨタ 新型「GR 86」 「超低重心FRパッケージ」
スバルグローバルプラットフォームの開発から得たノウハウを取り入れ、さらにインナーフレーム構造や構造用接着剤などを採用。初代モデルに対しフロント横曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50%と大幅に向上。ルーフ、フード、フロントフェンダーの素材に軽量なアルミを採用。前後左右重量の適正化やさらなる低重心化を実現し、運動性能を向上。サスペンションにはフロントは「マクファーソンストラット式」リヤは「ダブルウィッシュボーン式」を採用する。
トヨタ 新型 「GR 86」 安全装備について
運転支援システム「アイサイト」をAT車に標準装備。プリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロールを採用する。
トヨタ 新型 「GR 86」 グレードについて
エントリーグレード「RC」ベースグレード「SZ」で上級グレードが「RZ」の3グレード構成。差額は713,000円となる。ちなみに同時にフルモデルチェンジを果たした姉妹車のスバル「BRZ」差額が187,000円である。
モデル | エンジン | トランス ミッション |
駆動 方式 |
価格 (10%) |
---|---|---|---|---|
RC | 2.4L 水平対向 4気筒エンジン |
6MT | 2WD(FR) | 2,799,000円 |
SZ | 6MT | 3,036,000円 | ||
6AT | 3,1990,00円 | |||
RZ | 6MT | 3,349,000円 | ||
6AT | 3,512,000円 |
トヨタ 新型 「GR 86」 スペックについて
スペック | 新型 GR 86 |
---|---|
全長 | 4,265mm |
全幅 | 1,775mm |
全高 | 1,310mm |
ホイールベース | 2,575mm |
エンジン | 2.4L 水平対向4気筒 エンジン +ポート燃料噴射装置〈TOYOTA D-4S〉 |
最高出力 | 173kW(235ps)/ 7,000rpm |
最大トルク | 250Nm(25.5kgm)/ 3,700rpm |
トランスミッション | 6速MT/6速AT |
駆動方式 | FR |
WLTCモード燃費 | 11.7-12.0km/L |