日産自動車株式会社と本田技研工業株式会社は、自動車の電動化・知能化に向け、戦略的パートナーシップの検討を開始する覚書を締結したこと2024年3月15日に日産の内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)とホンダの三部敏宏社長が都内で共同で記者会見を開き発表した。
将来的な協業を見据えた検討内容について
カーボンニュートラルおよび交通事故ゼロ社会に向けた取り組みをさらに加速するためには、環境対応技術・電動化技術・ソフトウェア開発などの領域に関する強化が不可欠。そこで両社の強みを持ち合い、将来的な協業を見据えた検討が必要と考え、今回の合意にいたったという。
具体的には、自動車車載ソフトウェアプラットフォーム、バッテリーEVに関するコアコンポーネント、商品の相互補完など、幅広いスコープで検討を進めていくとした。
ホンダはこれまでにもGMやソニーと協業
これが実現すれば歴史的な提携となる。これまでホンダはソニーと協業により合弁会社である「ソニー ホンダ モビリティ(SHM)」を設立、「アフィーラ(AFEELA)」を発表、市販化に向けて進め2025年前半から先行受注を開始、2025年に発売を予定。デリバリーは2026年春に北米から開始予定だ。
米ゼネラルモーターズと本田技研工業は、2020年4月に量販価格帯の新型電気自動車(BEV)を共同開発することで合意。2023年の10月25日、ホンダが進めていたGMとの量販価格バッテリー電気自動車(BEV)の共同開発を中止となった。新型電気自動車自体の共同開発は進み、ホンダとGMで共通プラットフォームを使った、BEV「プロローグ」「アキュラZDX」を発売、最近日本でも発表された「CR-V e:FCEV」もGMとの共同開発による燃料電池システムを搭載している。
日産ニュースリリース
https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/240315-02-j
ホンダニュースリリース