スバルは新型「インプレッサ」の一部改良を行いB型を、2024年9月13日に発表しました。A型は先行予約を2023年3月2日開始、2023年4月20日発売を開始しており、ちょうど1年が経過します、毎年の年次改良のタイミングが2024年にも行われ、B型となります。各販売店ではすでにB型に設定される特別仕様車「ST Smart edition」の商談が開始されています。一体どんなモデルになるのか、徹底解説します。
スバル 新型 インプレッサ B型 一部改良 について
ガソリングレードの「ST」をベースにした特別仕様車「ST Smart edition」を追加。スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)、緊急時プリクラッシュステアリング、エマージェンシーレーンキープアシストなどの安全装備や、ダークメタリック塗装の17インチアルミホイール、LEDフロントフォグランプ、サイドシルスポイラーなどを標準装備としています。
インフォテインメントシステムの使い勝手の向上やコネクティッドサービスの機能追加、オーディオレス仕様車の内装の質感を向上(艶黒塗装ドアミラー、本革巻ステアリングホイール、シルバー加飾付本革巻シフトレバー、ピアノブラック調シフトパネル、シルバーステッチシフトブーツ)させました。
11.6インチセンターインフォメーションディスプレイにAVHボタンをホームボタンエリアに配置して使い勝手向上。「SUBARU STARLINK」にリモートエアコン採用、マイカー検索にハザード点滅機能を追加しました。更に、ボディカラーにはデイブレイクブルー・パールを追加しました。
フルハイブリッド「次世代e-BOXER」搭載 可能性あり
内容が明らかになっていませんが、米国モデルの改良モデルインプレッサには「RS」グレードの2.5Lエンジンモデルを追加しています。また、インプレッサのSUVモデルである「クロストレック」は公式的にB型モデルにトヨタのハイブリッドシステム「THS」を採用した次世代e-BOXER(2.5L水平対向4気筒DOHC+モーター(THS)の組み合わせ)が搭載されることが発表されました。現時点で同様の仕様であるインプレッサにも同様の改良が期待できます。仮に、B型で採用されなくても次期モデルに採用される可能性も高そうですね。
特別仕様車「ST Smart edition」主要装備
- 17インチアルミホイール(ダークメタリック塗装)
- コーナリングランプ&ステアリング連動ヘッドランプ
- LEDフロントフォグランプ
- サイドシルスポイラー
- アルミパッド付スポーツペダル(アクセル、ブレーキ、フットレスト)
- 運転席10ウェイ&助手席8ウェイパワーシート
- リバース連動ドアミラー+ドアミラーメモリー&オート格納機能
- 自動防眩ルームミラー
- 緊急時プリクラッシュステアリング
- スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)/エマージェンシーレーンキープアシスト
参考:スバルニュースリリース
新型 インプレッサ B型 一部改良 エクステリアデザイン
エクステリアはキープコンセプトでスバル新デザインフィロソフィー“DYNAMIC × SOLID”を全面採用する。旧型よりも更に改良された「SUBARU GLOBAL PLATFORM (SGP)」を採用、フルインナーフレーム構造の採用し、構造用接着剤の適用拡大、サスペンション取り付け部の剛性を向上。人体構造に基づく新たなアプローチで造り上げたシート設計、熟成の電動技術e-BOXERなどを採用。人を中心に考えるSUBARUの技術の粋を結集させ、走行性能を飛躍的に進化。
新型 インプレッサ B型 一部改良 インテリアについて
一部グレードでは、STARLINK対応の11.6インチマルチインフォメーションディスプレイを装備しており、Apple CarPlayおよびAndroid Autoのワイヤレス接続に対応。また、STARLINKの追加サービスとして、スマートフォンアプリでのリモートロック/アンロック機能、リモートクラクション・ライト機能、リモート車両位置確認機能が利用できる。更に機能的で大容量のカーゴルームとし大きな荷物の積み降ろしもしやすい広々とした荷室やアレンジの利くリヤシートなど、フレキシブルに使える高い機能性を確保。
アクティブトルクスプリットAWDの制御を刷新し、応答性、ハンドリング、コーナリング性能を向上。内外装の質感を大幅向上させる。「電動パーキングブレーキ&ホールド」をはじめ、メーター類も一新される。従来型よりさらに高いレベルの動的質感を実現。骨盤を支えるシート構造を採用。仙骨を押さえることで、車体の揺れが頭部へ伝わることを防ぎます。これにより、ステアリング操作に伴うロールや、路面のうねりで身体が大きく揺さぶられたときでも、快適な乗り心地を実現。
新型 インプレッサ B型 一部改良 新世代アイサイト採用
トリプルカメラ(ステレオカメラユニット+広角単眼カメラ)を採用し、性能を向上。新型ステレオカメラユニットは画角を従来型の約2倍と大幅に拡大。画像認識ソフトや制御ソフトを改良し、より広く遠い範囲まで認識できるようにした。新型ステレオカメラよりも広角で、二輪車/歩行者を認識できる単眼カメラを新採用。プリクラッシュブレーキで対応できるシチュエーションを拡大し、歴代アイサイトとして最高の性能を実現。
車両周囲360°を映し出す「デジタルマルチビューモニター」を採用
他のメーカーでは多く採用されているが、スバル車としては360°が初となる「デジタルマルチビューモニター」を採用。4つのカメラ映像を合成して車両周囲360°を映し出す3Dビュー/トップビューを採用、車両周囲の視認性を高めました。また、画面表示には新採用のセンターインフォメーションディスプレイを使用して、従来型のマルチファンクションディスプレイより大きく高精細な画面により、見やすさと使いやすさを向上。
コネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」
万一、重大な事故が起こってしまった場合に、一人でも多くの命を救うために。24時間365日コールセンターとつながることで、交通事故やトラブルが発生した際に、確かな安心でサポートするサービス。
新型 インプレッサ B型 一部改良 予想 スペック
予想スペックを作成しました、クロストレックのフルハイブリッド「次世代e-BOXER」2.5L水平対向4気筒DOHC+モーター(THS)なので、海外で現行として仕様されている2.5L 水平対向4気筒DOHC 自然吸気「FB25」型にハリアーやRAV4に使われているモーターシステムを組み合わせています。更に、従来の2.0L 「e-BOXER」もラインナップされます。
スペック | インプレッサ マイルドハイブリッド | インプレッサ フルハイブリッド |
---|---|---|
全長 | 4,475mm | 4,475mm |
全幅 | 1,780mm | 1,780mm |
全高 | 1,450mm | 1,450mm |
ホイールベース | 2,670mm | 2,670mm |
エンジン | 2.0L 水平対向 4気筒DOHC 直噴エンジン「FB20型」 +モーターアシスト 「e-BOXER」 | 2.5L 水平対向 4気筒DOHC 自然吸気「FB25型」 +モーター(THS) |
最高出力 | 107kW(145ps)/ 6,000rpm | 182HP/5,800rpm |
最大トルク | 188Nm(19.2kgm)/ 4,000rpm | 176lb-ft/4,400rpm |
モーター 最高出力 | 10kW(13.6ps) | 前:88kw(120ps) 後:40kW(54ps) |
モーター 最大トルク | 65Nm(6.6kgm) | 前:202Nm(20.6kgm) 後:121Nm(12.3kgfm) |
トランス ミッション | CVT (リニアトロニック) | 電気式 無段変速機 |
駆動方式 | AWD | AWD |
バッテリー | リチウムイオン バッテリー (4.8Ah) | リチウムイオン バッテリー |
WLTCモード 燃費 | 16.6km/L | 約22km/L |
改良された「SUBARU GLOBAL PLATFORM (SGP)」フルインナーフレーム構造の採用し、構造用接着剤の適用拡大、サスペンション取り付け部の剛性を向上。
コネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」対応の「11.6インチマルチインフォメーションディスプレイ」を設定。
エクステリア、インテリアのデザインを一新。ハッチバック一本化し、セダン「G4」を廃止。
2.0L 水平対向4気筒DOHC直噴エンジン「FB20型」と2.0L 水平対向4気筒DOHC直噴エンジン「FB20型」+モーターアシスト「e-BOXER」を採用。
次世代アイサイトへと進化を遂げステレオカメラが日立製からスウェーデンのヴィオニア社製の広角カメラを採用。
新型 インプレッサ B型 一部改良 価格 グレード について
今回の一部改良により原材料価格の上昇なども考慮して、メーカー希望小売価格が改定されました。
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 旧価格 (10%) | 価格 (10%) |
---|---|---|---|---|---|
インプレッサ ST | 2.0L 水平対向 4気筒DOHC 直噴エンジン | CVT (リニア トロニック) | 2WD | 2,299,000円 | 2,640,000円 |
4WD | 2,519,000円 | 2,871,000円 | |||
特別仕様車 「ST Smart edition」 | 2WD | - | 2,953,500円 | ||
4WD | - | 3,168,000円 | |||
インプレッサ ST-G | 2.0L 水平対向 4気筒DOHC 直噴エンジン+ モーター | 2WD | 2,464,000円 | 2,876,500円 | |
4WD | 2,783,000円 | 3,107,500円 | |||
インプレッサ ST-H | 2.0L 水平対向 4気筒DOHC 直噴エンジン+ モーター | 2WD | 2,992,000円 | 3,157,000円 | |
4WD | 3,212,000円 | 3,371,500円 | |||
次世代 e-BOXER モデル | 2.5L 水平対向 4気筒DOHC 自然吸気「FB25型」 +モーター(THS) | 電気式 無段変速機 | AWD | -円 |
編集部から一言
「インプレッサ」の一部改良で2.5Lフルハイブリッド「次世代e-BOXER」が搭載されるという情報は、誰も予想していなかったでしょうね。水平対向エンジンにトヨタのハイブリッドシステム「THS」モーターを組み合わせたこのシステムは、まさに夢のような進化です。信頼できる「THS」と最新の水平対向エンジンが組み合わさることで、燃費の向上はもちろん、強力なモーターアシストも期待できます。また、エンジン始動時の縦揺れも少ない水平対向エンジンは、安定性にも貢献します。安全性にも現時点で最も優れた「アイサイト」が搭載され、さらに新しいハイブリッドシステムを採用することで大幅に燃費向上を果たし、水平対向エンジンの特性も活かされるでしょう。今後の新型「インプレッサ」の登場が本当に楽しみですね。
スバルニュースリリース
https://www.subaru.co.jp/news/2024_09_13_134633
インプレッサ