スバルは新型「クロストレック」の一部改良を行いB型を、2024年9月13日に発表しました。更に、トヨタ自動車のハイブリッドシステム「THS(TOYOTA Hybrid System)」を採用した、2.5Lフルハイブリッド「S:HEV」搭載モデルを2024年10月17日先行予約を開始します。2024年12月に発売する予定です。これまでの2.0Lのマイルドハイブリッド「e-BOXER」を併売されます。2024年9月現在、ディーラーでも情報が少しずつ入ってきているようです。一体どんなモデルになるのか、徹底解説します。
クロストレック一部改良 記事のポイント
- クロストレック B型 改良の変更点
- フルハイブリッド「S:HEV」とは?
- フルハイブリッド「S:HEV」スペック
新型 クロストレック B型 一部改良 について
インフォテインメントシステムの使い勝手の向上やコネクティッドサービスの機能追加、オーディオレス仕様車の内装の質感を向上(シルバー加飾付本革巻シフトレバー、ピアノブラック調シフトパネル、シルバーステッチシフトブーツ)させました。
11.6インチセンターインフォメーションディスプレイにAVHボタンをホームボタンエリアに配置して使い勝手向上。「SUBARU STARLINK」にリモートエアコン採用、マイカー検索にハザード点滅機能を追加しました。更に、ボディカラーにはデイブレイクブルー・パールを追加しました。
トヨタ自動車のハイブリッドシステム「THS(TOYOTA Hybrid System)」を採用した、2.5Lフルハイブリッド「次世代e-BOXER」となる「S:HEV」搭載モデルは、2024年11月と遅れて発表されますが、エクステリアでは専用のアルミホイールを採用、更に専用e-BOXERエンブレムを採用。インテリアでは遂に12.3インチフル液晶メーターを採用します。安全装備ではこちらもついにアイサイトXが採用され、魅力的なモデルとなります。
トヨタのハイブリッドシステムを採用したフルハイブリッド「S:HEV」を追加
B型に遅れて追加されます。トヨタのハイブリッドシステム「THS」を採用したフルハイブリッド「S:HEV」が搭載されることになります。これは本当にわくわくしますね。2.5L水平対向4気筒DOHC+モーター(THS)の組み合わせとなります。
スバルは、2022年5月12日の決算説明会で、電動車開発の拡大・加速に向けた国内生産体制の再編計画を発表しました。この計画の一環として、トヨタ自動車のハイブリッドシステム「THS(TOYOTA Hybrid System)」を採用した次世代e-BOXER「S:HEV」搭載車の生産が、2020年代中盤から開始されます。
新型 クロストレック B型 一部改良 エクステリアデザイン
厚みを感じさせる高いフード位置により、逞しさを表現。さらにシャープさを感じさせるフロントグリルバーやLEDヘッドランプにより、軽快かつ精悍なイメージのフロントマスクに仕立てた。「フルLEDハイ&ロービームランプ+LEDコーナリングランプ」をスバル初採用。上級グレードには、18インチアルミホイールを採用。新色のオフショアブルー・メタリックとオアシスブルーを含む、全9色のエクステリアカラーを設定。
新型 クロストレック B型 一部改良 インテリアデザイン
マルチマテリアルの多層構造とすることで、各素材の風合いを活かした、シンプルでありながら表情豊かなインパネデザインとしました。センターコンソール上面の位置を高くして包まれ感と上質感を表現するとともに、操作性も向上させました。さらに工夫を凝らした収納も充実させて使い勝手の良さを感じさせるインテリアに仕立てました。上級グレードには、ファブリック(シルバーステッチ)。標準グレードには、トリコット(シルバーステッチ)を採用。メーカー装着オプションとして本革シートも設定しています。
11.6インチセンターインフォメーションディスプレイの大画面を採用
このクラスではトップクラスのサイズとなる11.6インチセンターインフォメーションディスプレイの大画面を採用、更にスマートフォンとの連携機能を大幅に強化。普段使っているスマートフォンと同じ感覚でシームレスに扱えるインフォテインメントシステムに進化しました。
インテリアの質感が高い
運転席10ウェイ、助手席8ウェイのパワーシート採用。インテリアイルミネーション「11.6インチフルHD大画面ディスプレイ」を搭載しており、この先進性は他社にはない素晴らしい。リヤゲート下部のトリムやサイドシルプレートに、山をモチーフとしたテクスチャーを採用。優れたデザイン性だけでなく、滑り止めやキズの防止という実用性も兼ね備えています。
シートヒーター&ステアリングヒーターを採用
運転席+助手席にヒートシーターを採用、効率良くシートを温め、早朝や寒い季節でも快適に過ごせる。2段階で温度調整が可能。更にオプションでステアリングヒーターも採用しました。
乗り心地が大幅に向上している
従来型でも評価の高かったスバルグローバルプラットフォームの衝突安全性のポテンシャルをさらに引き上げ、フルインナーフレーム構造の採用や、構造用接着剤の適用拡大、サスペンション取り付け部の剛性向上など、最新の知見や技術を盛りこんだ。大学医学部との共同研究による医学的知見を取り入れた仙骨を押さえて骨盤を支えるシート構造を採用。路面のうねりで身体が大きく揺さぶられたときでも、快適な乗り心地を実現しています。
新型 クロストレック B型 一部改良 新世代アイサイト採用
トリプルカメラ(ステレオカメラユニット+広角単眼カメラ)を採用し、性能を向上。新型ステレオカメラユニットは画角を従来型の約2倍と大幅に拡大。画像認識ソフトや制御ソフトを改良し、より広く遠い範囲まで認識できるようにした。新型ステレオカメラよりも広角で、二輪車/歩行者を認識できる単眼カメラを新採用。プリクラッシュブレーキで対応できるシチュエーションを拡大し、歴代アイサイトとして最高の性能を実現しています。
車両周囲360°を映し出す「デジタルマルチビューモニター」を採用
他のメーカーでは多く採用されているが、スバル車としては360°が初となる「デジタルマルチビューモニター」を採用。4つのカメラ映像を合成して車両周囲360°を映し出す3Dビュー/トップビューを採用、車両周囲の視認性を高めました。また、画面表示には新採用のセンターインフォメーションディスプレイを使用して、従来型のマルチファンクションディスプレイより大きく高精細な画面により、見やすさと使いやすさを向上しています。
コネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」
万一、重大な事故が起こってしまった場合に、一人でも多くの命を救うために。24時間365日コールセンターとつながることで、交通事故やトラブルが発生した際に、確かな安心でサポートするサービスします。
新型クロストレック NASVA 最高評価「ファイブスター賞」獲得
国土交通省と(独)自動車事故対策機構(NASVA)は スバル「クロストレック」は自動車安全性能の評価結果を発表し最高評価「ファイブスター賞」獲得したと2023年11月22日に発表した。
2024年時点で現行モデルとして発売される車種をNASVAの自動車安全性能の総合ランキング順に並べてみると自動車安全性能2023において最高得点を獲得「クロストレック・インプレッサ」が最も点数が高くかつファイブスター賞を獲得している。「アイサイト」の性能の高さが出ている。
順位 | 車名 | 車名 | 評価年度 | 自動車安全性能 総合得点 |
---|---|---|---|---|
1位 | スバル | インプレッサ クロストレック | 2023年 | 193.53点 / 197点 |
2位 | トヨタ | クラウン クロスオーバー | 2023年 | 188.39点 / 197点 |
3位 | スバル | レヴォーグ | 2020年 | 186.91点 / 190点 |
4位 | マツダ | CX-60 | 2023年 | 186.77点 / 197点 |
5位 | トヨタ | ヴォクシー | 2022年 | 186.44点 / 199点 |
※注意 こちらのランキングはあくまでも総合得点順です。上記理由により評価年度により総合得点がちがいます。見て頂くときは年代と総得点も考えて頂ければと思います。
スバルグローバルプラットフォームにはフルインナーフレーム構造の採用
従来型でも高い評価を受けていたスバルグローバルプラットフォームの衝突安全性をさらに向上させるため、フルインナーフレーム構造の採用や構造用接着剤の適用拡大、サスペンション取り付け部の剛性向上など、最新の知見や技術が盛り込まれました。対前面衝突では、バンパービームを車両外側まで拡大し、衝突サブフレームを追加しました。これにより、自車の衝突安全性だけでなく、相手側の乗員を守る性能(コンパティビリティ)も向上しました。レガシィ アウトバックと同様に、実際の正面衝突事故を想定して、コンパティビリティを評価する新しい前面衝突試験「MPDB(Mobile Progressive Deformable Barrier)」が導入されました。
NASVAの自動車安全性能の総合ランキング順
国土交通省と(独)自動車事故対策機構(NASVA)は スバル「クロストレック」の自動車安全性能の評価結果を発表し最高評価「ファイブスター賞」獲得。更に、歴代でも1位の高得点を出しています。新世代アイサイトと最新のスバルグローバルプラットフォームが性能の高さを示しています。
順位 | 車名 | 車名 | 評価年度 | 自動車安全性能 総合得点 |
---|---|---|---|---|
1位 | スバル | インプレッサ クロストレック | 2023年 | 193.53点 / 197点 |
2位 | トヨタ | クラウン クロスオーバー | 2023年 | 188.39点 / 197点 |
3位 | スバル | レヴォーグ | 2020年 | 186.91点 / 190点 |
4位 | マツダ | CX-60 | 2023年 | 186.77点 / 197点 |
5位 | トヨタ | ヴォクシー | 2022年 | 186.44点 / 199点 |
6位 | スバル | ソルテラ | 2022年 | 186.16点 / 199点 |
新型 クロストレック B型 一部改良 予想 スペック
予想スペックを作成しました、クロストレックのフルハイブリッド「次世代e-BOXER」2.5L水平対向4気筒DOHC+モーター(THS)なので、海外で現行として仕様されている2.5L 水平対向4気筒DOHC 自然吸気「FB25」型にハリアーやRAV4に使われているモーターシステムを組み合わせています。「ストロングハイブリッド」の主な諸元(プロトタイプの社内測定値)としては、最高出力118kW(160PS)/5,600rpm、最大トルク209Nm/4,000-4,400rpmを発生するエンジンを搭載、駆動用モーターに最大出力88kW(119.6PS)、最大トルク270Nmを発生する「MC2」交流同期電動機を採用。駆動用バッテリとして総電力量1.1kWhのリチウムイオン電池を採用、燃料タンク容量は63Lとしている。更に、従来の2.0L 「e-BOXER」もラインナップされます。
スペック | クロストレック マイルドハイブリッド | クロストレック フルハイブリッド |
---|---|---|
全長 | 4,480mm | 4,480mm |
全幅 | 1,800mm | 1,800mm |
全高 | 1,580mm | 1,580mm |
ホイールベース | 2,670mm | 2,670mm |
エンジン | 2.0L 水平対向 4気筒DOHC 直噴エンジン「FB20型」 +モーターアシスト 「e-BOXER」 | 2.5L 水平対向 4気筒DOHC 自然吸気「FB25型」 +モーター(THS) |
最高出力 | 107kW(145ps)/ 6,000rpm | 118kW(160PS)/ 5,600rpm |
最大トルク | 188Nm(19.2kgm)/ 4,000rpm | 209Nm/ 4,000-4,400rpm |
モーター 最高出力 | 10kW(13.6ps) | 88kW(119.6ps) |
モーター 最大トルク | 65Nm(6.6kgm) | 270Nm |
トランス ミッション | CVT (リニアトロニック) | 電気式 無段変速機 |
駆動方式 | AWD | AWD |
バッテリー | リチウムイオン バッテリー (4.8Ah) | リチウムイオン バッテリー |
WLTCモード 燃費 | 15.0km/L | 約20km/L |
従来のマイルドハイブリッド搭載のAWDモデルに比べ約20%の燃費性能向上、航続可能距離を伸長し、歴代SUBARU最長となるワンタンク1,000kmを超える航続距離を実現しました。
新型 クロストレック B型 一部改良 価格 グレード について
今回の一部改良により原材料価格の上昇なども考慮して、メーカー希望小売価格が改定され、269,500円~280,500円アップしています。
モデル | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 旧価格 (10%) | 価格 (10%) |
---|---|---|---|---|---|
Touring | 2.0L 水平対向4気筒 DOHC直噴 エンジン「FB20型」 +モーターアシスト「e-BOXER」 | CVT (リニアトロニック) | 2WD | 2,662,000円 | 2,931,500円 |
AWD | 2,882,000円 | 3,162,500円 | |||
Limited | 2WD | 3,069,000円 | 3,234,000円 | ||
AWD | 3,289,000円 | 3,448,500円 | |||
次世代 e-BOXER モデル | 2.5L 水平対向 4気筒DOHC 自然吸気「FB25型」 +モーター(THS) | 電気式 無段変速機 | AWD | -円 | 約380万円 |
新型 クロストレック B型 一部改良 の まとめ
- 「SUBARU XV」の後継として車名を「CROSSTREK(クロストレック)」にグローバルで統一。
- エクステリアはよりシャープでかっこいい、新世代のデザインを採用。
- インテリアは11.6インチセンターインフォメーションディスプレイを採用し一新する。
- 従来型でも評価の高かった「スバルグローバルプラットフォーム」の衝突安全性のポテンシャルをさらに引き上げ、フルインナーフレーム構造の採用など、最新の知見や技術を盛りこんだ。
- トリプルカメラ(ステレオカメラユニット+広角単眼カメラ)の次世代アイサイトを採用
- コネクテッド機能「SUBARU STARLINK」を採用。
- 2.5Lフルハイブリッド「S:HEV」搭載。
編集部から一言
「クロストレック」の一部改良で2.5Lフルハイブリッド「次世代e-BOXER」が搭載されるという情報は、誰も予想していなかったでしょうね。水平対向エンジンにトヨタのハイブリッドシステム「THS」モーターを組み合わせたこのシステムは、まさに夢のような進化です。信頼できる「THS」と最新の水平対向エンジンが組み合わさることで、燃費の向上はもちろん、強力なモーターアシストも期待できます。また、エンジン始動時の縦揺れも少ない水平対向エンジンは、安定性にも貢献します。安全性にも現時点で最も優れた「アイサイト」が搭載され、さらに新しいハイブリッドシステムを採用することで大幅に燃費向上を果たし、水平対向エンジンの特性も活かされるでしょう。今後の新型「クロストレック」の登場が本当に楽しみですね。
スバルニュースリリース
https://www.subaru.co.jp/news/2024_09_13_134855
https://www.subaru.co.jp/news/2024_10_17_132911
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