シトロエンの人気クーペSUV、C4とC4 Xが、2024年10月14日にマイナーチェンジを発表しました。今回の改良では、内外装のデザインを一新し、快適性と利便性を向上させることで、より魅力的なモデルへと進化しています。
エクステリア デザインの進化
フロントフェイスでは、スリム化されたヘッドライトとボックス型のロアライトを採用し、シャープな印象に。シトロエンの象徴であるダブルシェブロングリルに代わり、新しい楕円形のエンブレムが配置され、モダンな雰囲気を演出しています。また、スキッドプレートはシルバーの彫刻的なデザインとなり、SUVらしい力強さを強調。
リアでは、C4のテールランプがリアスポイラー下に移動し、一体感のある洗練されたスタイルを実現しました。C4 Xのテールは、空力性能を重視したデザインを維持しつつ、C4と同様に新しいエンブレムが採用されています。
新世代プラットフォームを採用
新型C4/E-C4は、新世代プラットフォームを採用することで、空間効率を向上させるとともに、電動パワートレインにも対応する柔軟性を確保。C3エアクロスとC5エアクロスの中間に位置するボディサイズ(全長4375mm×全幅1800mm×全高1530mm、ホイールベース2675mm)は、都市部での取り回しの良さと、広々とした室内空間を両立しています。
インテリア 快適性向上
インテリアでは、パリのファッションからインスピレーションを得たデザインを踏襲しつつ、最新の装備を導入することで、ラグジュアリー性を向上。メーターディスプレイは5.5インチから7インチに拡大され、10インチのインフォテインメントシステムとの組み合わせにより、視認性と操作性が向上しました。さらに、厚みのあるフォームパッドを採用した「シトロエン アドバンスド コンフォート シート」により、快適な乗り心地を実現しています。
荷室容量は、通常時で380L、後席を収納することで1250Lを確保し、実用性も兼ね備えています。
パワートレイン
パワートレインは、市場によって異なるラインナップが用意されます。欧州市場では、マイルドハイブリッド、EV、ICEのみのオプションが提供される予定です。
パワートレインには、1.5Lディーゼルターボエンジンと電気モーターを搭載したE-C4を設定。1.5Lディーゼルターボエンジンは、最新の技術を導入することで、最高出力130馬力、最大トルク30.6kgmを発揮。ダウンサイジング化しながらも、前世代の1.6Lエンジンよりも10馬力向上し、低回転から高回転まで力強い走りを提供します。組み合わせる新世代電子制御8速AT「EAT8」には、3つのドライブモード(エコ、通常、スポーツ)が設定され、走行状況に合わせて最適なパフォーマンスを選択できます。E-C4は、最高出力136馬力、最大トルク26.5kgmの電気モーターを搭載し、WLTCモードで405kmの航続距離を実現。CHAdeMO急速充電に対応し、80%までの充電を約50分で完了できるなど、利便性も向上しています。
日本市場では、130hpを発揮する1.5リッターディーゼルターボエンジンと、136hpのEVモデルが設定される予定です。
先進の安全・快適装備
シトロエンの先進安全システムを搭載し、安全性を強化。高速道路での快適な走行を支援する「アクティブクルーズコントロール」や「レーンポジショニングアシスト」に加え、「アクティブセーフティブレーキ」、「ポストコリジョンセーフティブレーキ」、「ディスタントアラート」など、充実した安全装備を備えています。「バックカメラ」、「インテリジェントハイビーム」、「ヒルスタートアシスタンス」など、ドライバーを支援する機能も充実。さらに、「フロント&バックソナー」、「コーナリングランプ」、「プロシキミティスマートキー」、「ブラインドスポットモニター」、「ドライバーアテンションアラート」など、安全・快適性を高める装備も多数採用しています。
発売時期
新型C4とC4 Xは、2025年初頭に欧州市場で発売される予定です。価格は未定ですが、市場投入が近づけば発表されるでしょう。日本市場への導入時期は未定ですが、期待が高まります。
編集部から一言
今回のマイナーチェンジにより、C4とC4 Xはデザイン、快適性、利便性、安全性をさらに向上させ、競争の激しいコンパクトSUV市場において、独自のポジションを確立するでしょう。シトロエンの革新的な技術と洗練されたデザインが融合した新型C4とC4 Xは、多くのユーザーに新たな driving experience を提供してくれるはずです。
シトロエンC4