トヨタの人気コンパクトSUV「カローラクロス」はマイナーチェンジを行い、2025年5月23日に発売しました。今回は残念だなと思ってしまった点を詳しくまとめてみました。購入の際の参考にしていただければ幸いです。
【結論】新型カローラクロスは「買い」なのか? 圧倒的な商品力向上
まず結論から申し上げましょう。いくつかの注意点を許容できるのであれば、2025年モデルの新型カローラクロスは間違いなく「買い」です。その理由は、圧倒的な商品力向上を遂げた点にあります。特に注目すべき進化は、以下の3点に集約されます。
- エクステリアの劇的進化: これまでの「無難」なイメージを覆し、クラウンシリーズを彷彿とさせる先進的で高級感あふれる「クラウンエステートの様な」デザインを採用。もはやマイナーチェンジの域を超えたデザインの刷新は、所有する喜びを格段に高めてくれるでしょう。
- 待望の快適装備の追加: 上級グレードには、多くのユーザーが熱望していた「シートベンチレーション」をついに採用。アンビエントライトの追加や各部の質感向上と相まって、クラストップレベルの快適な室内空間を実現しました。
- 走りの選択肢「GR SPORT」の登場: 専用デザインと専用チューニングが施された「GR SPORT」が追加されたことで、デザインや快適性だけでなく、「走り」を重視するユーザーの心もしっかりと掴みます。
これらの大幅な進化を遂げながらも、価格上昇は最小限に抑えられています。むしろ、追加された装備を考えれば「実質値下げ」とさえ感じられる戦略的な価格設定は、トヨタの強い意志を感じさせます。
もちろん、完璧な車ではありません。次に解説する注意点・残念な点をしっかりとご確認いただき、ご自身のカーライフと照らし合わせてご判断ください。
【最重要】購入前に必ずチェック!新型カローラクロスの注意点と残念な点
素晴らしい進化を遂げた新型カローラクロスですが、購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、事前に知っておくべき注意点や、ユーザー目線での「残念な点」をまず確認しておきましょう。
惜しい!「あと一歩」の残念なポイント
全体的に商品力が高まった一方で、「これも付けて欲しかった」と感じる惜しいポイントもいくつか存在します。
- ヘッドアップディスプレイ(HUD)非搭載 「ヘッドアップディスプレイの設定が実はカローラクロスにはない」ことは、非常に残念な点として挙げられています。運転中の視線移動を最小限に抑え、安全運転に大きく貢献するHUDは、近年多くの車種で採用が進んでいます。多くのユーザーが「当然搭載されているだろう」と考えていただけに、この点は明確なマイナスポイントです。
- デジタルインナーミラーの設定なし 同様に、「デジタルインナーミラーの設定もない」ことも惜しい点です。後席に同乗者がいたり、荷物を満載したりしても、後方視界をクリアに確保できるデジタルインナーミラーは、一度使うと手放せなくなる便利な装備。フレーム自体は薄型で見栄えは悪くないものの、機能面での不足感は否めません。
- ラゲッジの段差:フラットにならない荷室 後席シートを倒した際の荷室の使い勝手も改善の余地があります。シートを格納しても、「結構な段差になります」「ラゲッジがフラットじゃない」という点は、大きな荷物を積んだり、車中泊を考えたりするユーザーにとっては明確なデメリットです。ただし、この段差を埋めるための社外品も販売されているため、対策は可能です。
- 内装の質感:部分的に残る「カチカチ」プラスチック インテリア全体の質感は向上しましたが、細かく見るとコストダウンの影響を感じる部分もあります。メーターフードやAピラーなど、一部のパーツが「カチカチ」と硬いプラスチックである点が指摘されています。また、質感を高めるために多用されているピアノブラック部分は、高級感がある反面、「指紋が目立ちがち」という日常使いでの注意点も挙げられています。
- 収納の細かな不満:なぜか片側だけのシートバックポケット 非常に細かい点ですが、「シートバックポケットは運転席側はなし、助手席側のみ」という仕様も、わずかな不満点として挙げられています。後席の収納性を考えると、両側に備えて欲しかったところです。
- 先進安全装備の注意点:ハンズオフは非採用 先進安全装備「Toyota Safety Sense」は最新世代のものが搭載され、プロアクティブドライビングアシスト(PDA)などにより高い安全性能を誇ります。しかし、高速道路での渋滞時などにステアリングから手を離すことができる高度運転支援技術「アドバンスドドライブ」は採用されていません。ヤリスクロスのような下位モデルにも搭載され始めているだけに、この点は物足りなさを感じるかもしれません。
- パワートレインの選択肢:さらば、ガソリンモデル 今回のマイナーチェンジで、ガソリンエンジンのみを搭載するモデルが廃止されました。ラインナップは1.8Lハイブリッドモデルと、GR SPORT専用の2.0Lハイブリッドモデルのみとなります。これにより、車両価格の最も安価な選択肢がなくなり、購入のハードルが少し上がったと感じるユーザーもいるかもしれません。燃費性能と静粛性に優れたハイブリッドに一本化するというトヨタの戦略ですが、シンプルな構造で価格を抑えたい層にとっては残念な変更点と言えます。
上記の注意点を踏まえた上で、それでもなお多くの人を惹きつける新型カローラクロスの魅力的な進化について、詳しく見ていきましょう。
【重要】グレード間の装備格差を知る:何を優先するかで選択が変わる
新型カローラクロスは、グレードによって装備内容が大きく異なります。特に、注目の新グレード「GR SPORT」と、最上級グレード「Z」の選択には注意が必要です。
- GR SPORTの割り切り:「走り」と「快適性」のトレードオフ GR SPORTは、その名の通り走りとデザインに特化したグレードです。しかし、その代償として、Zグレードに標準装備される「シートベンチレーション」と「パワーシート」が採用されていません。これには「スポーツグレードだからって快適装備がいらないとはユーザーは思わない」というもっともな意見もあります。見た目と走行性能を最優先するならGR SPORT、快適性を重視するならZグレード、という明確な棲み分けがなされているため、購入時には自身の価値観を明確にする必要があります。
- シートヒーターの制約:冬の快適性を求めるならグレード選択は慎重に もう一つ注意したいのが、シートヒーターの装備制限です。「Sグレード以下、つまりハイブリッドの中間グレード以下ではシートヒーターすらつけられない」という点は、寒冷地に住む方や冷え性の方にとっては大きなマイナスポイントかもしれません。一方で、ステアリングヒーターはオプションで選択可能な場合もありますが、「ステアリングヒーターよりシートヒーターが欲しいでしょ」というユーザーの本音も聞こえてきます。シートヒーター、パワーシート、シートベンチレーションといった主要な快適装備は、実質的に最上級グレードのZに集約されていると考えるべきでしょう。
エクステリアの大幅刷新:もはや別の車?「クラウンエステートの様な」デザインで高級感と存在感が爆発
今回のマイナーチェンジにおける最大のハイライトは、エクステリアデザインの一新です。従来モデルは、特に海外仕様と比較され「海外仕様の方がかっこいい」という声が聞かれることも少なくありませんでした。しかし、新型はそうした評価を完全に覆す、まさに「想像以上にカッコいい」デザインへと生まれ変わりました。
フロントフェイスの劇的変化:新しい顔つきは"クラウンエステートの様"
新型カローラクロスの顔つきを一言で表すなら、それは「クラウンエステートの様な」先進的で洗練されたデザインでしょう。
特に印象的なのが、フロントグリルです。細かなハニカム状のデザインが採用され、従来モデルとは比較にならないほどの緻密さと上質感を演出。トヨタのディーラー関係者からは「クラウンエステートよりここのグリルのところが厚みがあって、こっちの方がちゃんとしてる感がある」という声も聞かれるほど、その作り込みは確かです。
また、フロントエンブレムが従来のトヨタマークから、カローラシリーズ独自の「Cマーク」に変更された点も大きなトピックです。当初、この変更に懐疑的な声もありましたが、ハイブリッドモデルのエンブレムにあった青い縁取りがなくなったことで、「意外になんか馴染んでる」「むしろ高級感がある」と、結果的に非常に好意的に受け止められています。
光の演出が生む圧倒的な存在感:夜道で輝く先進性
新しいフロントフェイスの魅力を最大限に引き出しているのが、先進的なライトのデザインです。ヘッドライト本体のデザインが変更されただけでなく、その上部には左右のヘッドライトを一直線に繋ぐクリアランスランプが新たに搭載されました。これにより、車幅が広く見え、安定感のある堂々とした佇まいを強調します。
夜間にこのランプが点灯した際の存在感は格別です。「夜見るとすごい存在感があって、後ろから走ってくると結構カクロのインパクトが強くなった」という声の通り、他のクルマとは一線を画す強い個性を放ちます。ポジションランプも「2本線のような」特徴的なデザインとなり、先進性を際立たせています。
機能面でも大きな進化を遂げており、ヘッドライト、ウインカー、バックランプに至るまで、すべてがLED化されました。「やっぱ豆(電球)より、ウインカーとか含めてLEDになってる方が見栄えは良いですよね」という評価の通り、見た目の美しさと視認性の向上が両立されています。さらに、上級グレードには待望の「アダプティブハイビームシステム(AHS)」が採用され、先行車や対向車を眩惑させることなく、常に最適な前方視界を確保できるようになりました。
トヨタ初!「シグナルロードプロジェクション」で未来の安全性を手に入れる
新型カローラクロスには、日本の自動車メーカーの量産車としては初となる画期的な安全機能「シグナルロードプロジェクション」が採用されました(Zグレード、GR SPORTに搭載)。これは、ウインカー操作に連動して、車両側方の路面に進行方向を示す矢印のアイコンなどを光で投影するシステムです。
これにより、車両の意図を周囲の歩行者や自転車に直感的に伝えることができ、特に夜間や雨天時の右左折時における巻き込み事故のリスクを低減します。「トヨタ初どころじゃなくて、日本車では初じゃないか」と評されるこの機能は、単なるギミックではなく、未来の安全性を一歩リードするカローラクロスの象徴的な装備と言えるでしょう。
リアデザインも抜かりなし!スタイリッシュさと高級感を両立
フロントの変貌ぶりに注目が集まりがちですが、リアデザインの進化も見逃せません。リアコンビネーションランプのデザインが大幅に変更され、よりシャープで立体的な造形となりました。「かなりスタイリッシュになった」「リアの高級感が出た」と評価される通り、後ろ姿からもクルマ全体の質的向上が感じられます。
もちろんリアもフルLED化されており、ウインカーやバックランプもクリアな光を放ちます。バンパー下部は厚みのあるプロテクター形状となり、SUVらしい力強さを表現。サイドに回り込むフェンダーアーチモールの無塗装樹脂パーツと相まって、アクティブな印象を高めています。
ホイールデザインも一新され、「画像で見るより実車の方がかっこいい」と、こちらも好評です。エクステリア全体を通して、今回のマイナーチェンジがデザイン面にいかに注力したかが伝わってきます。
インテリアの質感向上:乗るたびに満足感!快適装備もクラストップレベルへ
エクステリア同様、インテリアも大幅な進化を遂げました。質感の向上と、ユーザー待望の快適装備の追加により、移動空間としての魅力が格段に高まっています。内装色はブラック一色に統一され、引き締まった上質な空間を演出します。
運転席周りの進化:触れる部分、見える部分の質感を徹底追求
ドライバーが最も長く触れるシフト周りは、ピアノブラックのパネルで統一され、シフトノブも大型化。「見栄えがだいぶ良くなってますね」という声の通り、操作性と質感が大きく向上しました。
そして、室内の雰囲気を劇的に変えるのが、センターコンソール周りやドアトリムに新たに追加された「アンビエントライト」です。上品な光が間接照明として室内を照らし、夜間のドライブをムーディーに演出します。「結構上品に光ってくれるし、明るさも悪くない。思った以上に良かった」「ここはね、やっぱ質感上がりましたよね」と、その効果を絶賛する声が多く聞かれます。
メーターには、以前の改良から引き続き、12.3インチのフル液晶メーターが採用されています。これは単にフル液晶であるだけでなく、表示内容を自在にカスタマイズできるウィジェット機能を搭載。「クラウン相当のメーター」「レクサスにもない」ような多彩な情報表示が可能で、先進性を感じさせるポイントです。
待望の快適装備がついに!「シートベンチレーション」採用という衝撃
今回のインテリアにおける進化で、「これが一番衝撃だった」と多くのユーザーを驚かせたのが、上級グレード(Zグレード)への「シートベンチレーション」の標準装備です。
これまで、このクラスのSUVではなかなか採用されることのなかった快適装備であり、夏の暑い日や長距離ドライブでの背中やお尻の蒸れを劇的に軽減してくれます。「プリウスクラスにも採用があった」流れを汲むもので、「まさかこういう日が来るとは」と、その採用を喜ぶ声が後を絶ちません。ファブリックシートのため、レザーシートほどの強力な冷感は得られないものの、「あるとないとでは、あの蒸れが全然違います」とその効果は絶大です。
もちろん、従来のシートヒーターやステアリングヒーターも完備されており、季節を問わず快適なドライブが約束されます。
進化したインフォテインメントと直感的な使いやすさ
インフォテインメントシステムも進化しています。上級グレードのZには、10.5インチの「ディスプレイオーディオプラス」が標準装備され、処理速度が向上し、よりサクサクとした操作感を実現しました。エネルギーフローの表示なども新しいデザインになり、視覚的な満足度も高まっています。また、このディスプレイオーディオプラスは、初度登録から5年間の通信料無料で、6年目以降もT-Connect契約なしで車載ナビの地図が利用可能という、地味ながらも非常に嬉しいメリットがあります。
近年の新型車がタッチパネルへの集約を進める中、カローラクロスはエアコン操作やドライブモード選択など、使用頻度の高い機能の「物理スイッチ」を多く残している点も高く評価されています。「ドライブモードが物理スイッチで用意されてるの、いいですね」という声に代表されるように、運転中に視線を大きく動かすことなく直感的に操作できる安心感は、安全運転にも繋がります。
ユーザーの声を反映した細やかな配慮も光ります。センターコンソールのトレイは、「スマートフォンを2個並べて置いて欲しいという声をベースに設計した」と公式に語られており、オプションで置くだけ充電(Qi)にも対応。現代のライフスタイルに寄り添った設計思想が伺えます。
後席の快適性も向上:同乗者への「おもてなし」
ドライバーだけでなく、後席の同乗者への配も忘れていません。センターコンソールの後端には、後席用のエアコン吹き出し口と、USB Type-Cポートが2口用意されています。このUSBポートはバックライトで光るため、夜間でも手探りすることなくスムーズにケーブルを差し込むことができます。
後席シートは1段階のリクライニングが可能で、「1段階でもあるとないとでは大違い」と、長距離移動時の快適性に貢献します。また、オプションで選択可能な「パノラマルーフ」は、開閉こそできないものの、「かなり広大なパノラマ」で、後席に乗る家族や友人に開放的な景色を提供してくれる人気の装備です。
【注目の新星】GR SPORT登場!走りもデザインも妥協しない選択肢
今回のマイナーチェンジで、カローラシリーズのファン、そして走り好きにとって最大のニュースが「GR SPORT」の追加です。これは単なる見た目だけのスポーティグレードではありません。専用のデザインと、走りの性能を徹底的に磨き上げた、まさに「今回の新型カローラクロスのマイナーチェンジの目玉になる」グレードです。
専用デザインで圧倒的なスポーティ感を演出
GR SPORTのエクステリアは、標準モデルとは一線を画す迫力と精悍さを備えています。「めちゃくちゃカッコいい」と誰もが口を揃えるそのデザインは、専用のフロントバンパー&グリル、リアバンパーロアカバーなどが与えられ、低く構えたアグレッシブなスタンスを強調。細部に目を向けると、GRロゴの配置が変更されるなど、「気合の入ったエクステリアデザインの変更」が行われています。
足元を飾るのは、GR SPORT専用デザインの19インチ大径アルミホイール。標準モデルが最大18インチであるのに対し、1インチアップされたホイールは圧倒的な存在感を放ちます。さらに、メーカーオプションでレッド塗装のブレーキキャリパーを選択すれば、そのスポーティな印象は頂点に達するでしょう。
走りへの徹底的なこだわり:専用チューニングの真価
GR SPORTの真価は、その走りの中にあります。専用チューニングが施されたサスペンションにより、車高は標準モデルから10mmローダウン。これにより、重心が下がり、コーナリング時の安定性が向上します。
さらに、フロア下やリアバンパー内にブレース(補強材)を追加することで、ボディ剛性を強化。ドライバーのステアリング操作に対するクルマの応答性を高め、よりダイレクトで気持ちの良いハンドリングを実現しています。
コックピットに目を移せば、スポーティな走行をサポートする装備が満載です。マニュアル感覚のシフト操作が楽しめる「10速シーケンシャルシフトマチック」と「パドルシフト」を装備。ペダル類もスポーティなアルミペダルが採用され、ドライバーの気分を高揚させます。
専用パワートレイン「2.0Lハイブリッド E-Four」
GR SPORTの心臓部には、専用のパワートレインが搭載されます。それは、システム最高出力199PSを発生する「2.0Lダイナミックフォースエンジン」を搭載したハイブリッドシステムです。標準モデルの1.8Lハイブリッドと比較して、よりパワフルでダイレクトな加速フィールを味わうことができます。
駆動方式は、後輪をモーターで駆動する電気式4WDシステム「E-Four」のみの設定となり、FFモデルは存在しません。これにより、発進時やコーナリング時、滑りやすい路面など、あらゆるシーンで安定した力強い走りを提供します。デザイン、走り、パワートレインのすべてが専用設計されたGR SPORTは、SUVに走りや個性を求めるユーザーにとって、最高の選択肢となるはずです。
価格設定は「戦略的」!値上げを抑えた企業努力を評価
これだけの進化を遂げながら、新型カローラクロスの価格上昇は驚くほど抑制されています。この「戦略的」な価格設定は、トヨタの強い自信とユーザーへの配慮の表れと言えるでしょう。
「値上がり幅は最小限」と評価されており、ベースグレードの「G」と中間グレードの「S」では、なんと価格は据え置き。4WDモデルの「E-Four」でさえ、約5万円の値上がりに留まっています。
最も変化の大きい最上級グレード「Z」は約18万円の値上がりとなりますが、その内容を見れば納得しかありません。この価格上昇分には、シートベンチレーション、アダプティブハイビーム(AHS)、10.5インチのディスプレイオーディオプラス、そして前後方のドライブレコーダーといった高価な装備が標準で含まれています。 これらを個別にオプションで追加することを考えれば、むしろ「めちゃくちゃ頑張ってる価格」であり、実質的な値下げと捉えることもできます。
この価格設定からは、「良いものを、より多くの人に」というトヨタの哲学が感じられます。
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 定員 | 価格 (10%) | 新価格 (10%) |
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HYBRID G | 直列4気筒DOHC 1.8L +モーター(THSⅡ) | 電気式 無段変速機 | 2WD | 5名 | 2,760,000円 | 2,760,000円 |
4WD (E-Four) | 2,969,000円 | 3.019,000円 | ||||
HYBRID S | 2WD | 2,980,000円 | 2,980,000円 | |||
4WD (E-Four) | 3,189,000円 | 3,239,000円 | ||||
HYBRID Z | 2WD | 3,250,000円 | 3,250,000円 | |||
4WD (E-Four) | 3,459,000円 | 3,689,000円 | ||||
GR SPORT | 直列4気筒DOHC 2.0L +モーター(THSⅡ) | 4WD (E-Four) | - | 3,895,000円 |
【最終まとめ】2025年新型カローラクロス 購入の最終判断
本記事の内容を改めて総括します。2025年モデルの新型カローラクロスは、マイナーチェンジという言葉では片付けられないほどの大幅な進化を遂げた、「非常に完成度の高いミドルサイズSUV」です。
最初に述べたように、いくつかの注意点や残念な点は存在します。
- GR SPORTにはシートベンチレーション/パワーシートがない
- Sグレード以下ではシートヒーターが選べない
- ガソリンモデルの廃止
- ヘッドアップディスプレイ/デジタルインナーミラーの設定がない
- 後席を倒した荷室に大きな段差ができる
- ハンズオフ運転支援「アドバンスドドライブ」は非採用
これらの点を許容できるのであれば、新型カローラクロスは最高の選択肢となり得ます。洗練された**「クラウンエステートの様な」**デザイン、クラスを超えた快適装備、そして戦略的な価格設定。そのすべてが、「本当に不満が少ないSUV」という評価に繋がっています。
【グレード別おすすめユーザー像】
- Zグレード: 快適性を何よりも重視し、最新の装備を満喫したい方。ファミリーでの利用や長距離移動が多い方に最適。まさに「全部入り」の満足感を求めるならこのグレード。
- GR SPORT: 他とは違う個性的なデザインと、キビキビとしたスポーティな走りを求める方。運転そのものを楽しみたいアクティブなユーザーに強くおすすめ。(ただし快適装備はZに劣る点を許容する必要あり)
- S/Gグレード: 価格を抑えつつ、カローラクロスの基本的な性能と魅力を手に入れたい方。コストパフォーマンスを重視する賢明な選択。(ただしシートヒーター等の快適装備は限定的)
本記事で挙げたポイントを参考に、ぜひ一度ディーラーで実車に触れてみてください。その進化した姿に、きっと心を奪われるはずです。