2025年もトヨタの快進撃が止まりません。特に2025年の夏から秋にかけては、ブランドの主力モデルであるハリアー、プリウス、シエンタ、そしてノア／ヴォクシーといった人気車種の改良版が続々と登場します。
今回の改良では、待望の快適装備の追加や、魅力的な特別仕様車の設定、そして生産効率化を目的としたメーカーオプションの標準装備化などが主な特徴です。これにより、各モデルの商品力が大幅に向上することが期待されます。
この記事では、これら4車種の具体的な改良内容、価格、発売日といった最新情報を、分かりやすくまとめて徹底解説します。愛車の購入や乗り換えを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
【2025年6月11日発売】ハリアー：待望の特別仕様車「ナイトシェード」登場とPHEVモデルの拡充
都会派SUVの代表格であるハリアーは、一部改良とともに漆黒の加飾が魅力的な特別仕様車を追加し、さらに洗練されたスタイルを手に入れます。
主な改良・変更点
- 特別仕様車「ナイトシェードエディション」の追加
- HEV ZおよびHEV Z Leather Packageをベースに、フロントグリルやアルミホイール、バンパーなどをブラックで統一。高級感と精悍さを両立したスタイルを実現しています。
- 予防安全装備「Toyota Safety Sense」の機能向上
- 現行プリウスと同等の機能にアップデートされ、プロアクティブドライビングアシスト(PDA)や歩行者検知機能付きパーキングサポートブレーキなどが追加されます。
- グレードの整理と追加
- ガソリンモデルのエントリーグレード「S」が廃止され、PHEVモデルに「G」グレードが新たに追加設定されます。
- ボディカラーの整理
- スレートグレーメタリックやセンシュアルレッドマイカなど4色が廃止され、より人気の高いカラーに集約されます。
2025年モデル ハリアー価格帯（10%税込）
- ガソリンG (2WD): 3,710,300円～
- HEV G (2WD): 4,301,000円～
- 特別仕様車 HEV Z ナイトシェード (2WD): 4,870,800円～
- PHEV G (E-Four): 5,470,300円【新設定】
今回の改良では、全体的に価格が上昇していますが、安全装備の向上などを考慮すると納得のいく範囲と言えるでしょう。
【2025年8月発売】プリウス：装備を充実させ、より魅力的な価格設定へ
先進的なデザインと環境性能で市場をリードするプリウスも、装備の標準化と特別仕様車の追加で商品力を強化します。
主な改良・変更点
- 装備の標準化による魅力向上
- 全グレードで寒冷地仕様とETC2.0車載器が標準装備に。
- 上位のZグレードでは、12.3インチディスプレイオーディオPLUSやブラインドスポットモニター[BSM]、デジタルインナーミラーなどが標準化され、これまでオプションだった人気装備がコミコミになります。
- 特別仕様車「PHEV G ナイトシェードパッケージ」の追加
- PHEV Gグレードをベースに、ブラック塗装の専用アルミホイールやグロスブラック仕上げのバンパーなどを採用。プリウスのスポーティな魅力を一層引き立てます。
- デザインの小変更
- 全グレードでシャークフィンアンテナがブラックに統一されます。
2025年モデル プリウス価格帯（10%税込）
- 1.8L HEV X (2WD): 2,769,800円～
- 2.0L HEV G (2WD): 3,247,300円～
- 2.0L HEV Z (2WD): 3,870,500円～
- 特別仕様車 PHEV G ナイトシェードパッケージ (2WD): 3,947,300円【新設定】
Zグレードは価格が約17万円上昇しますが、標準化されたオプション総額を考えると、実質的にはお買い得感のある設定となっています。
【2025年8月1日発売】シエンタ：最大の弱点を克服！全車速追従の快適性を手に入れる
コンパクトミニバン市場で絶大な人気を誇るシエンタは、ユーザーから最も要望の多かった「あの快適装備」を遂に搭載します。
主な改良・変更点
- 電動パーキングブレーキ(EPB)＋オートブレーキホールド(ABH)を全グレード標準装備
- 最大の注目ポイントです。これにより、信号待ちや渋滞時の運転負荷が大幅に軽減されます。さらに、トヨタ初となる自動復帰（メモリー）機能付きで、エンジン再始動後もホールド機能が維持されます。
- 商用・アウトドア向けモデル「JUNO」を追加
- 後席を完全に取り払った1列2人乗りの4ナンバー架装モデル。広大な荷室は、仕事からキャンプまで幅広い用途に対応します。
- 安全装備と快適装備のアップデート
- Toyota Safety Senseの性能向上や、上位グレードZへのETC2.0・前後方ドラレコの標準装備化が行われます。
この改良により、最大のライバルであるホンダ・フリードに対する優位性は揺るぎないものとなりそうです。価格設定次第では、コンパクトミニバン市場でのシエンタ一強時代が到来するかもしれません。
【2025年10月発売】ノア／ヴォクシー：グレード整理と装備標準化で選びやすく
ミドルサイズミニバンの王者に君臨するノア／ヴォクシーは、生産ラインの簡素化を目的としたグレード整理と、人気オプションの標準装備化が中心となります。
主な改良・変更点
- ノア（標準ボディ）のグレードを大幅に整理
- 標準ボディのZグレードとGグレードが廃止され、Xグレードに集約されます。エアロボディはこれまで通りS-Z、S-Gがラインナップされます。
- 人気メーカーオプションを標準装備化
- ノアのS-Z、ヴォクシーのS-Zグレードに、10.5インチディスプレイオーディオPLUSやブラインドスポットモニター[BSM]、ETC2.0車載器などが標準で搭載されます。
- ボディカラーとエンブレムの変更
- ホワイトパールクリスタルシャインが廃止され、新たにプラチナホワイトパールマイカが設定されます。
- ハイブリッドモデルの青みがかったCIマークエンブレムがブラックに変更され、より引き締まった印象になります。
残念ながら、待望の12.3インチフル液晶メーターの採用や、人気特別仕様車「W×B」「煌」の設定は見送られる見込みです。しかし、装備の標準化により、購入時のグレードやオプション選びがシンプルになるというメリットがあります。
まとめ：2025年、トヨタ車はさらに魅力的になる！
2025年夏から秋にかけてのトヨタの改良ラッシュは、単なる年次改良にとどまらず、各車種の魅力を飛躍的に向上させる内容となっています。
- ハリアー/プリウス: スタイリッシュな特別仕様車で所有満足度を向上。
- シエンタ: 電動パーキングブレーキ搭載で、日常の快適性を劇的に改善。
- ノア/ヴォクシー: 装備の標準化で、より選びやすく、価値ある一台に。
これらの改良は、ユーザーの声を反映し、ライバル車を徹底的に研究した結果と言えるでしょう。これから新車の購入を検討される方は、新しくなったトヨタの人気モデルをぜひ候補に入れてみてはいかがでしょうか。お近くのディーラーで最新情報をチェックしてみてください。
