2026年4月6日に600台限定で発売されるスバル「WRX STI Sport♯(シャープ)」を完全解説。気になる価格(610万円)・スペック・外装/内装デザイン・購入方法まで、実車を見た視点を含めて詳しく紹介します。
WRX STI Sport♯(シャープ)とは?|スバルファン待望の6速MT復活
スバルは2026年4月6日、スポーツセダン「WRX」シリーズの新たな頂点として、**600台限定の特別仕様車「WRX STI Sport♯(シャープ)」**の発売を正式発表します。
注目すべきは、日本仕様の現行WRX S4では初採用となる**6速マニュアルトランスミッション(MT)**です。CVTが主流となった近年のスバル車において、「手動でギアを操る楽しさ」を追い求めるスポーツカーファンにとって、これ以上ない朗報と言えるでしょう。

スバルのモータースポーツ部門であるSTI(スバルテクニカインターナショナル)が開発に深く関与したこのモデルは、単なる「MTの設定追加」ではありません。足回りのチューニングから専用ブレーキ、専用タイヤに至るまで、走りの本質にこだわったコンプリートカーとして仕上げられています。
価格は610万円(税込)。600台限定の抽選販売という希少性も相まって、発表直後からSNSや自動車メディアで大きな話題を呼んでいます。
なぜ今「6速MT」なのか?|WRX開発の背景
現行WRX S4は2021年の発売以来、CVT(リニアトロニック)のみの設定で販売されてきました。CVTはトルクの伝達効率が高く、日常での扱いやすさや燃費性能に優れる一方、「マニュアル車ならではの一体感が欲しい」というユーザーの声は根強く残っていました。

スバルとSTIはその声に応える形で、2025年の「東京オートサロン2025」でコンセプトモデルを公開し、2026年の「東京オートサロン2026」では市販に向けたほぼ完成形の「WRX STI Sport♯」を展示。WRXファンの期待を高め続けてきました。
かつてのWRX STIやインプレッサWRX STiで培ってきたMT車の文化を現代に蘇らせる試みとして、このモデルはスバルのブランドアイデンティティを強く体現しています。
外装デザインの魅力|実車で感じる力強さと精悍さ
東京オートサロン2026で実車を確認した多くのメディアや来場者が口を揃えるのが、「写真よりも実物の方が格好いい」という感想です。

低重心と塊感のあるボディシルエット
WRX STI Sport♯のエクステリアは、低重心を意識したワイド&ローのプロポーションが特徴です。四隅に力強く張り出したフェンダーと、引き締まったサイドラインが相まって、「走る姿勢」を静止状態でも感じさせるデザインに仕上がっています。
専用19インチアルミホイール(STIデザイン)
標準のWRX S4が18インチホイールを採用するのに対し、WRX STI Sport♯には専用デザインの19インチアルミホイールを装備。STIが手がけた放射状デザインは機能美と造形美を兼ね備えており、実車で見るとそのサイズ感と存在感に圧倒されます。
タイヤは245/35R19サイズのブリヂストン「ポテンザ S007」を採用。WRX S4の245/40R18よりも扁平率が低く、より路面に密着した高応答なハンドリングを実現します。
STI専用エアロパーツ

フロントバンパー、サイドスカート、リアアンダースポイラーはSTI開発の専用品。空力を意識したスポーツサイドガーニッシュも装備されており、単なる見た目の演出ではなく、高速走行時のダウンフォース向上にも貢献しています。
ゴールドキャリパーが彩るbrembo製ブレーキ
外装のアクセントとなるのが、ゴールド塗装のbrembo製ブレーキキャリパーです。フロントに対向6ポット、リアに対向2ポットという本格的な構成で、大径ローターと組み合わさって強力な制動力を誇ります。ホイールの隙間から見えるゴールドのキャリパーは、スポーツカーとしての本気度を如実に示すポイントです。
内装・装備の詳細|ドライバーズカーとしての徹底した設計
RECARO製専用シート|ホールド感が大幅向上
WRX STI Sport♯の内装で最も注目すべきポイントの一つが、RECARO(レカロ)製の専用スポーツシートです。STIとRECARO社が共同開発したこのシートは、先代モデルと比べてホールド性を大幅に向上させており、コーナリング時のドライバーの体の動きを最小限に抑えます。
運転席は10ウェイ電動調整式、助手席は8ウェイ電動調整式を採用。ロングドライブでも疲れにくい設計となっており、スポーツと快適性を高いレベルで両立しています。
ブラック×レッドステッチの専用インテリア
内装は全体的にブラックを基調とし、レッドステッチをアクセントに使ったアグレッシブなデザインです。ステアリングホイール、シート、センターコンソールにわたって統一されたレッドの差し色が、コックピット感覚を演出します。
6速MTシフトの操作感
実際に着座して確認できる6速MTのシフトゲートは、短いストロークで確実にギアが入る操作感に設計されています。クラッチペダルの踏み応えも適度で、CVTでは味わえない「運転している」という感覚がダイレクトに伝わってきます。
11.6インチ大型インフォテインメントディスプレイ
インフォテインメントシステムには11.6インチの大型縦型ディスプレイを採用。Apple CarPlayおよびAndroid Autoに対応しており、スマートフォンとのシームレスな連携が可能です。スポーツカーでありながら日常使いの利便性も犠牲にしないスバルの設計思想が反映されています。
その他の注目装備
- アイサイト(トリプルカメラ):最新世代のアイサイトを標準装備。3眼カメラシステムにより広角・遠距離の両方を精緻に検知
- アイサイトX:3D高精度地図・GPSデータを活用した高度運転支援機能
- 全車速追従型クルーズコントロール
- LED アダプティブヘッドライト:対向車に自動で光軸を調整するハイビームアシスト付き
- AUTO ヘッドライト
パワートレイン・走行性能の詳細|STIチューニングの真骨頂
エンジンスペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| エンジン型式 | FA24型 水平対向4気筒 2.4L DOHC 直噴ターボ |
| 最高出力 | 202kW(275PS)/ 5,600rpm |
| 最大トルク | 350Nm(35.7kgf・m)/ 2,000〜5,200rpm |
| トランスミッション | 6速MT(マニュアル) |
| 駆動方式 | シンメトリカルAWD(ビスカスLSD付センターデフ方式) |
注目すべきは最大トルクの発生回転域で、わずか2,000rpmから5,200rpmという幅広いレンジでフラットな350Nmのトルクを発揮します。高回転まで引っ張るよりも、低中回転域から力強く加速するキャラクターで、MTとの相性は抜群です。
STIチューニングのZF製電子制御ダンパー
足回りには、ドイツの大手自動車サプライヤーZF社製の電子制御ダンパーを採用。STIが日本の道路環境やWRXの車両特性に合わせて専用チューニングを施しており、一般道での快適性とスポーツ走行時の安定感を両立しています。
ドライブモードは走行状況に応じて選択可能で、**コンフォート・スポーツ・スポーツ+**など複数モードを切り替えることでダンパーの硬さを調整できます。
ビスカスLSD付センターデフ式AWD
WRX STI Sport♯のAWDシステムは、ビスカスLSD(リミテッドスリップデフ)を内蔵したセンターデフ方式を採用しています。WRX S4のDCCD(ドライバーコントロールセンターデフ)ほど操作介入の幅は広くないものの、スタビリティとトラクションのバランスに優れた実用的なAWDシステムです。
タイヤ・ホイール詳細
- タイヤ:ブリヂストン ポテンザ S007 245/35R19
- ホイール:19インチ STI専用鍛造アルミ(8.5J)
- ブレーキ:brembo製 フロント対向6ポット / リア対向2ポット(ゴールド塗装)
スペック早見表|WRX STI Sport♯ vs WRX S4 比較
| 項目 | WRX STI Sport♯ | WRX S4 STI Sport R EX |
|---|---|---|
| エンジン | 2.4L 水平対向4気筒 直噴ターボ | 2.4L 水平対向4気筒 直噴ターボ |
| 最高出力 | 275PS | 275PS |
| 最大トルク | 350Nm(35.7kgf・m) | 375Nm(38.2kgf・m) |
| トランスミッション | 6速MT | CVT |
| 駆動方式 | シンメトリカルAWD | シンメトリカルAWD |
| ホイール | 19インチ STI専用 | 18インチ |
| タイヤ | 245/35R19 S007 | 245/40R18 |
| ブレーキ | brembo 6ポット/2ポット | brembo 6ポット/2ポット |
| シート | RECARO製(STI専用) | RECARO製 |
| 車両重量 | 1,560kg | 1,590kg(約30kg軽量) |
| 最小回転半径 | 5.6m | 5.6m |
| 全長×全幅×全高 | 4,670×1,825×1,465mm | 4,670×1,825×1,465mm |
| ホイールベース | 2,675mm | 2,675mm |
| 価格(税込) | 610万円 | 502万7,000円 |
MTとCVTの違いにより、最大トルクの数値はWRX S4の方がわずかに上ですが、MT特有の変速コントロールによりドライバー自身が出力特性をコントロールできる点がWRX STI Sport♯の大きな魅力です。また、CVTに比べてMT搭載により車重が約30kg軽量化されていることも見逃せません。
価格とグレードラインナップ|WRX 2026年時点の全モデル
2026年時点のWRX S4シリーズおよびSTI Sport♯の価格は以下の通りです。
| グレード | 価格(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| WRX S4 GT-H EX | 447万7,000円 | ベースグレード |
| WRX S4 STI Sport R EX | 502万7,000円 | STI仕様・RECARシート付 |
| WRX S4 STI Sport R-Black Limited Ⅱ | 530万2,000円 | 限定カラー仕様 |
| WRX STI Sport♯ | 610万円 | 600台限定・6速MT専用 |
WRX STI Sport♯は最上位グレードとして位置づけられており、STI Sport R EXと比較して約107万円高い設定となっています。しかし、19インチホイール・brembo専用キャリパー・RECARO専用STIシート・ZFダンパーといった専用装備の充実度を考えると、内容は十分に価格を正当化していると言えるでしょう。
ライバル車との比較|国内スポーツカー市場における立ち位置
WRX STI Sport♯が競合するスポーツカーセグメントでの立ち位置を整理します。
ホンダ シビック TYPE R(FL5)
- 価格帯:約500万円
- エンジン:2.0L VTEC ターボ 330PS
- 駆動方式:FF(前輪駆動)
- MT:あり(6速MT)
パワーと軽量ボディでサーキット性能では高い評価を持つシビック TYPE Rですが、FFレイアウトという制約があります。一方のWRX STI Sport♯はAWDによるオールウェザー性能と安定したトラクションが強みで、雪道や悪天候でも安心して走れる点が大きな差別化ポイントです。
トヨタ GR86 / スバル BRZ
- 価格帯:約350〜450万円
- エンジン:2.4L NA 235PS
- 駆動方式:FR(後輪駆動)
- MT:あり(6速MT)
FR軽量スポーツのGR86/BRZは価格面で有利ですが、ターボによる力強いトルク感やAWDの安定性は持ち合わせていません。日常使いの実用性(荷室、後席の居住性)においてもWRX STI Sport♯が優位です。
日産 フェアレディZ(RZ34)
- 価格帯:約550〜700万円
- エンジン:3.0L V6 ツインターボ 405PS
- 駆動方式:FR(後輪駆動)
- MT:あり(6速MT)
パワーと価格帯でフェアレディZは強力なライバルですが、AWDではなくFRのため、悪天候での使い勝手はWRX STI Sport♯が上回ります。また、フェアレディZは2ドアクーペのため、ファミリー兼スポーツカーという用途には向きません。
WRX STI Sport♯の優位点まとめ
- ✅ AWDによる全天候対応能力(他のライバルはFF・FRのみ)
- ✅ 6速MTの操る楽しさ
- ✅ 4ドアセダンとしての実用性(後席・荷室の充実)
- ✅ STIが開発に関与した本格チューニング
- ✅ 600台という希少価値
- ❌ 最高出力では TYPE R(330PS)やフェアレディZ(405PS)に劣る(275PS)
- ❌ 2.4L直噴ターボ+6MTの組み合わせによる燃費性能(CVTのWRX S4の方が有利)
WRX STI Sport♯の購入方法|抽選販売の流れと注意点
WRX STI Sport♯は600台限定の抽選販売です。スバル販売店での一般購入ではなく、以下の流れでの購入となります。
受注・抽選スケジュール
- 受注開始:2026年4月9日
- 発売日:2026年4月6日(先行展示・納車開始日)
- 販売台数:600台(国内限定)
- 販売方法:抽選販売
購入の流れ(一般的な抽選販売の場合)
- 近隣のスバル正規ディーラーへ来店またはオンライン申込
- 購入希望の申込書を提出
- 抽選実施・結果通知
- 当選者が契約手続き・頭金入金
- 納車スケジュールの調整
購入希望者へのアドバイス
抽選に申し込む際は、複数のスバルディーラーへの申し込みが可能かどうかを事前に確認することをおすすめします。また、WRX STI Sport♯は新車での購入機会が限られるため、抽選に外れた場合は**認定中古車(CPO)**の入庫状況をディーラーに問い合わせておくと良いでしょう。なお、発売後は即完売・プレミア価格での転売も予想されるため、購入意欲のある方は早めの行動が重要です。
WRX STI Sport♯の安全装備|スポーツカーでも安心の最新テクノロジー
スポーツ性能だけでなく、最新の安全装備も充実しています。
- アイサイト(最新世代・トリプルカメラ):3つのカメラで広角・遠距離を高精度に検知。プリクラッシュブレーキ、全車速追従クルーズコントロール、レーンキープアシストなどを標準装備
- アイサイトX:3D高精度地図データとGPSを組み合わせた次世代運転支援システム。カーブ手前での自動減速や渋滞時の自動発進停止にも対応
- LEDアダプティブヘッドライト:先行車・対向車を検知して自動でハイ/ロービームを切り替え。夜間走行の安全性を高める
- 前側方衝突回避支援:交差点などでの側面衝突を予測してブレーキ制御
- 後側方警戒支援:車線変更時の後方死角にある車両を検知して警告
600万円超のスポーツカーとして、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱防止機能が標準装備されている点は、日常使いを想定したスバルの設計思想を反映しています。
よくある質問(FAQ)
- WRX STI Sport♯とWRX S4の一番の違いは何ですか?
-
最大の違いはトランスミッションです。WRX STI Sport♯は6速MTを採用しているのに対し、WRX S4はCVTのみです。加えて、19インチホイール、STI専用チューニングのZFダンパー、RECARO製専用シートなど、走りに特化した専用装備が多数奢られています。
- 燃費はどのくらいですか?
-
公式のWLTCモード燃費は現時点で非公表ですが、CVTを採用するWRX S4(WLTC:10.8km/L)と比較すると、6MT採用により燃費は若干低下することが予想されます。スポーツカーとして割り切った使用を想定したモデルです。
- 抽選に外れた場合、中古車で購入できますか?
-
限定モデルのため発売直後は中古車流通量が少なく、新車価格を大きく上回るプレミア価格が付く可能性が高いです。スバル認定中古車(CPO)への登録を待つか、ディーラーへのキャンセル車の問い合わせを継続するのが現実的です。
- WRX STI Sport♯のボディカラーは何色ありますか?
-
2026年4月発売時点での公式カラーラインナップの詳細はスバルの公式サイト・ディーラーへの確認が必要ですが、WRX S4シリーズ共通のカラー設定に加え、限定色が用意される可能性があります。
まとめ|WRX STI Sport♯は「本物のスポーツカー好き」のための一台
スバル「WRX STI Sport♯(シャープ)」は、単なる「MTが設定された限定車」ではありません。STIがゼロから関与した専用チューニング、bremboブレーキ、RECARシート、19インチホイールと、あらゆる装備がドライバーに走りの楽しさを届けることを主眼に置いて選択されています。
AWDによる全天候対応力、4ドアセダンの実用性、そしてスバル伝統の水平対向エンジンとMTの組み合わせという三位一体の魅力は、他のどのスポーツカーにも真似できないものです。
610万円という価格は決して安くありませんが、それに見合うだけの完成度と希少価値を備えたモデルだと言えるでしょう。
600台という限られた枠の中に入れる幸運な方にとって、このクルマは長く乗り続けられる「生涯の一台」になり得る存在です。興味のある方は今すぐ近くのスバルディーラーへ連絡し、抽選申し込みの情報を入手することをおすすめします。

